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脱兎に賭ける!!  作者: 霧広 拓海
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転生第014話 ラビト村副村長オロン・アブールの密な企み??

翌朝 ラビト村



「ふぁー良く寝たな」


心地の良い目覚めと共に俺は起き上がった。


「ラビトさん、おはようございます!!」


すでに目を覚ましていたミティが俺に声をかけてきた。


「ミティ、この前の時にも思ったんだけど随分早起きなんだな」


ミティとアイシアが初めてラビト村にやってきた日の翌日も宴があったにもかかわらず頭の痛いアイシアを連れてファスト街に向かった時もミティは俺よりも早起きをしていた。


「いえ、そんな事言ったらオロンさんの方が早起きですよ」


そうなのである、宴を宣言して一番たくさん酒を飲んでいたはずのオロンは何事もなかったように俺とミティがアイシアを連れてファスト街に向かう際も元気ぴんぴんで見送りをしていたのであった。


「あー俺もオロンに関しては良くわからん・・・奴は一体何者なんだ?」


「へぇーラビトさんとオロンさんって結構長い付き合いなんじゃないんですか?」


ミティが意外そうな顔をする。


「いや・・・俺がオロンと出会ったのはミティと出会うほんの少し前だよ、そしてこのラビト村設立に関わったのもオロンがいたからなんだ・・・まあなんだかんだでオロンには助けられた部分はある」


意外そうな顔をするミティに俺は説明する。


「いやーラビト、ミティちゃんおはよう!!」


そんな話をしていると当の本人であるオロンがやって来た。


「おはようオロン・・・お前今までどこで何をしていた?」


率直に思っていた疑問を俺はオロンにぶつける。


「もうラビトは疑りぶかいなぁーちょっと村民たちにある事を伝えていたんだ」


「ある事?」


「「「おはようございます!!ラビト村長様」」」」


ふと村民である15人の下着姿の女性たちが整列して俺に挨拶をする。


「なっ!!なんだよこの前アイシアをファスト街に送って行く時はこんな事はしなかっただろう?」


「そりゃそうだ!!なんたってアイシアちゃんはファスト街の冒険者ギルドの受付嬢だラビト村の詳しい素性を知られるのはまずい」


「はぁ!!?てかそれならミティもいるだろう?」


「ミティちゃんはもうラビト村の準村民みたいなものだから大丈夫!!それにラビトがゴロツキ団からキラメリア教会ファスト街支部を救った恩もある」


(オロンの奴ひそかにそんな事まで計算しているのか・・・)


「はい、ラビトさん、オロンさんの言う通り私はラビトさんの手助けをしようと決めました、だからラビト村準村民としてラビト村の秘密は守ります」


ミティはそう言うと赤面しながらもはっきりとそう述べた。


「って事はアイシアはこの前ここで会った宴の出来事の事はすっかり記憶から消えてるって事なんだな?」


「あーその通り、ラビトが強制強奪オートスティールで盗ってしまった衣服を全部受け取ってラビトの人相書きを取り下げたと言う事しか覚えていない、もちろんラビト村の事もな」


「だから冒険者ギルドの登録も難なく出来たのか!!」


「その通りだから、ラビトはこれからも普通にファスト街にいけるし、もちろん冒険者ギルドでレベルがどうなってるか調べる事も可能だ、そしてまたここに戻ってきてウサギの被りモノを被ってラビト村村長として兎人アルミラージとして存在していると思わせれば良い」


「それは・・・どうかとも思うがとりあえず分かった、だけどこの先しばらくはここを拠点にミティの協力もあってレベル上げする事になるかもしれないけど実際に有り金を全部巻き上げられた冒険者たちの間でラビト村と言う変な村があるって事になったらその内とんでもなく強い冒険者がファスト街の冒険者ギルドから派遣されてやって来るんじゃないか?そしたらどうするんだよ?」


俺がオロンに行った通り、しばらくの間はラビト村の兎人アルミラージの村長ラビト・ファースターとしての顔と冒険者ギルドに登録して僧侶アコライトのミティ・キストと一緒にレベル上げをしている盗賊シーフのラビト・ファースターとしての二つの顔で行動して行く事にはなるだろう。

しかしそうなると必ずファスト街の冒険者ギルドでラビト村の噂が広まり、強力な冒険者がやって来ると言う危険性は高くなってくるはずだ。


「うーん、その事については後々考えれば良いんじゃないか?」


「っておい!!そんなんで大丈夫・・・」


「とりあえずラビトはこれからファスト街へ行って来なよ、ミティちゃんよろしくね!!」


「はい!!分かりましたオロンさん!!それじゃラビトさん行きましょう!!」


「あっ!!おいオロン俺の話をちゃんと・・・」


「ラビトとりあえず戻ってきたら昨日と同じくミティちゃん協力の元再度レベル上げな」


「っておい!!」


「ラビトさん、オロンさんに任せましょう!!」


ミティに背中を軽く押されながら俺は半ば強制的にファスト街に向けて送り出されたのだった。




「ふっふっふ、ラビト村繁栄計画ここまではまあ順調と言うところかな?」


ラビトを無事ファスト街へ送り出した私はふと真面目モードになる。


「昨日の夜何者かが遠くの樹の上からこちらの様子を窺っていたな、まあすぐにここまでやって来る事はなさそうだが、その時までにラビトにはある程度強くなってもらう必要がある」


そうラビトには強くなってもらう必要があるのだ・・・私オロン・アブールのためにとっても。


「さぁーラビト村村民諸君、ラビト村長出村の挨拶だ!!」


「「「はい!!ラビト村長様いってらっしゃいませ」」」


こうして私は15人の村民に指示を出すのであった。



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