プロローグ 逃走する万引き少年
とりあえずかなり短いですがプロローグ的なモノを書きました。
もしよろしければコメント下さるとうれしいです。
「待てぇー!!そこの万引き犯止まれー!!」
「警察だ!!そこの少年止まりなさい!!」
(いつもこうだ・・・誰1人として俺の事を庇ってくれる人はいない)
物心ついた頃から俺はネグレクトを受けていた。
親父は酒浸り、お袋は他に男をつくって一切家に帰って来ない。
もちろん俺が腹が減っていても食事など出て来た事などない。
空腹に耐えられなかった俺は万引きをするようになった。
別に万引きをしたくてするようになったんじゃない・・・
そうしなければ俺自身が生きて行く事が出来なかったからだ。
「くそ!!何で俺だけがこんな目に会うんだ!!」
もしも人生をやり直せる事が出来るなら・・・
お金持ちの家なんかに生まれなくていい・・・
「そら挟み打ちだ!!おとなしく捕まりなさい!!」
ただ普通に食事が出て来る家に生まれてきたい・・・
「しまった逃げられた!!」
そう毎日のように脱兎のごとく逃げ回る事がない家に!!
「あっ!!危ない!!」
「えっ!!」
キイィィー!!
次の瞬間俺の身体は宙を舞いそのままアスファルトへと叩きつけられた。
さてこれから先に少年に待ち受けているものとは?
次の話から少年の異世界転生の話が始まります。