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第2話 はじめまして②

こんばんは。

恋愛ものって書くのが難しいですね・・・。


気分が良ければ執筆が捗るのだろうが・・・。

 キーンコーン、カーンコーン。


 学校にいる者にとってお馴染みの鐘の音。今、長い長い午前の授業、その最後の教科を終えたところ。


「ん? もう終わったのか?」


 数学の教師は、時間を見合い誤った様で、黒板に記入していた数式を見て、残りの問題を次の授業で当てるから予習しておく様にと一言発して教室を出た。


 当然、クラスメイト達からは不満の声をあげるが、これはいつもの事。


 授業が終えたあとでも、皆はペンを止める事なく、ノートに書き打つことに専念する。他のクラスの者たちは昼食の準備を始めていた。ある者は他のクラスへ行ったり、また他の者は購買へパンを買いに出ている。


 ちなみに食堂もあり、学生でも利用しやすいリーズナブルな値段で提供してくれる。人によっては食堂にお弁当を持ち込んで友達と食べる人達もそこそこ居たりする。


 俺達のクラスも記入を終えた者から順に昼食の用意を始める。


 庸介は普段時間があれば自分でお弁当を作るのだが、今日の様に日直で早く登校しなければならなかったり、2度寝して遅れそうになったりする時は、食堂を利用したりする。


 当然今日は、お弁当を持参していない。なので、友達に声をかけて食堂へ赴く。


「ん? 黒髪の美少女? この学校の子ではないんだよな?」


 今朝見た夢の人物について、友人である海堂誠(かいどうまこと)にそれとなく尋ねた。イケメンで面倒見が良い誠は、老若男女問わず好かれるが、何故か恋愛に関しては、庸介同様に縁がなかった。


 その理由は彼が、女好きが激しいからである。そのことを知ると女性達は友達以上の関係にはなりたがらなかった。


「んー分からない。学校にいたら気がつくレベルの美少女だったから・・・ただ、女子生徒全てを把握しているわけでもないからなぁー」


 この高校は1学年5クラスもあり、1クラスあたり大体30人前後。同学年だけでも150人近い人数がいる。全学年だと450人近くいるのだ。男女の比率はほぼ同じことを考えると対象となる女子生徒だけでも200人越え。


 彼の様に女子生徒の顔と名前を全て覚えているのは逆に異常かもしれない。それなのに・・・。


「はぁ? わからないだと・・・まぁ無理もないか」


 誠は自分が異常だとは考えてはいない。寧ろ、友人が自分を頼ると言う事は、学校内外を視野に入れて相談してきているのだと考えた。


「庸介から見て美少女となると人数は限られてくるか・・・いいか?先ずはこの学校からだ」


 庸介が別だがに面食いと言うわけではなく。単純に生活環境を考えての発言。庸介の幼馴染は誠だけではない。実際は腐れ縁と呼んでいるが、誠以外に同学年の別のクラスにいる狭山稔(さやまみのる)、別の高校に行った鳳慎也(おおとりしんや)、1学年下の星野陸(ほしのりく)


 女子の幼馴染は、隣の家に住む同い年の天沢結奈(あまさわゆな)天沢陽奈(あまさわひな)だ。優れた容姿にそれぞれ学力と運動能力に優れている。幼い頃は、両親は仕事で忙しく、祖父と一緒にいる事が多かった。祖父も面倒を見てくれていたが、物心ついた頃から身体が悪く無理をさせられないと言うこともあり、彼女の両親に面倒見てもらう事もしばしばあった。


 逆に彼女達がうちに来て祖父と遊ぶ事もあり、幼馴染と言うよりも兄妹(きょうだい)の様に過ごした。


 後は、少し離れたところに一つ年上のお姉さんの様な存在の人と人見知りのある二つ年下の女の子がいる。


 仲が良いのは、このメンバーぐらいだろう。


「この学校で一目瞭然は、同年代では間違いなく天沢(あまさわ)姉妹だろう。学園のアイドル的存在だからな。後は、3組の月見莉央(つきみりお)かな、容姿端麗、文武両道の才色兼備。全学年の高嶺の花・・・」


 言葉に熱が入り始める。


 俺は、ただただその勢いに圧倒されそうになりながら、相槌を行う。


「先輩だと・・・やっぱり、生徒会長の真白(ましろ)先輩かな? あの人の雰囲気(オーラ)は、圧倒されるからな」


 誠の言う真白(ましろ)先輩とは、真白奏(ましろかなで)


 月見莉央(つきみりお)同様に彼女も同じ才色兼備の持ち主。しかも、スペックは若干劣るものの彼女の場合は要領の良さと周りからの信頼、加えてカリスマ性に優れている。


 かく言う俺も生徒会長と文化祭実行委員になった時に少し話をしたことがあるが、後輩にもわかりやすく説明してくれて、とても気さくな人に思えた。


「後輩になると、白鷺美優(しらさぎみゆ)になるなー」


 彼女は、美人と言うよりも可愛い系の存在で、聞けばこの地域では少ないコスプレと言う事行っている。前に誠から聞いた噂では、そのコスプレでどこかに行っているわけではないが、Social(ソーシャル) Networking(ネットワーキング) Service(サービス)通称SNSなどで、活動しているらしい。


 周りにその様なことをしている人がいなかったので、分からないが色々な趣味があるものだと感心してしまった。


 だが、彼女の場合は俺が見た夢の人物とは異なる。夢の中で見た女性は身長が160cm程だったが、彼女は150cm程しかない。髪の色も綺麗な黒髪ではなく、少し暗めの茶髪で長さも違う。コスプレをしているならカツラやウィッグと言うもので、見た目を変えられるかもしれないが、そんな感じはしなかった。


 それに、他の人達も同じだろう。誠が話す人は皆顔を見たら分かる。化粧や服で変えられると自信はないが、それでも見たことあるかな?って疑問は感じるはずだ。


 だが、夢の人物は明らかに初めて会う人だと感じ取れた。


 あくまで夢だから、強く言われると自信がないが・・・。

次回は、日曜日にもう一つの作品と合わせて投稿します。


これからも読んで頂けることを願っております。

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