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プロローグ


これは小学生のころ。小学四年生のころの話。


私は妹といっしょに遊んでいました。


公園で遊んだ帰り。



妹はいつもと違う道を行こうと言い、私はそれに頷きました。


道の先の脇に山を登る階段を見つけました。

近寄ると、階段を登りきったところに鳥居があり、先に社の屋根が見えたので、私はすぐにわかりました。

神社だ。

妹はるんるんと目を輝かせてます。次に何を言うかも、すぐにわかりました。


「いってみようよ!」

「明日にしよう。もうご飯の時間だよ。

それにほら、お家まで近くだから迷わずに行けるよ」

「えー…おねぇちゃん…おねがい、ちょっとだけ」

「うーん…」


見たところ子供でも行ってお参りして帰るまで1時間もかからないだろう。家も近いし…

私はどうも妹のお願いには弱いのです。

大事な可愛い妹ですから。


お参りしたらすぐ帰るからね。と言うと、妹は嬉しそうに階段を登りました。



それが間違いでした。




鳥居に着くと、社の全体がわかりました。今にも壊れそうなくらい古いお社。

なぜか神社なのに近寄りがたく恐怖すら感じました。

妹は興奮して「すごいね、すごいね」と言いながら社に向かって走り出しました。

途端に鋭い悪寒がして、私は叫びました。


「!行っちゃダメ!!」


同じタイミングで紫色の煙が妹を覆いました。


「おねぇちゃああんー!!」


妹の叫びと


「てぇえええん!!」


妹の名を叫ぶ私の声。



煙をかき散らし、必死に探しました。




その時。耳元で声がします。



―――貴様の妹は呪われた。このままでは死ぬ。助かりたくばその手に持つ小瓶に妖怪の“徳”を集めよ―――




振り返った時にはもう声の主も煙もなく、前には妹が気を失って横たわっていました。

一瞬の出来事だったと思います。

何が起こったのか、妹は大丈夫なのか。

心配も不安もよそに、ただ私は

「妖怪を助けて、この瓶をいっぱいにしなきゃ…」

そう思い、手元にあった5㎝ほどしかない小さなガラスの小瓶を力一杯握りしめていました。







―――あれから7年。



妹は“呪い”と言う名の奇病にかかり、私は

“妖怪専門何でも屋”

となって日々妖怪たちの依頼をこなし、徳を()()()いる。





初めまして、M2Iです。

更新比率はかなり遅めですが自分なりにやりたいよう書いていきたいです。

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