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藍の葉

作者: 甘楽

青藍の薫りに酔ったビル街

何処からか澄んだピアノ音

悲哀の重さを知ったキスシーン

彼処からか堕ちるネオンタウン


優しい嘘で誤魔化さないで


貴方の紡ぐ言葉の全てが

私の心を締め付けるんだ

貴方が作る仕草の全てが

私の息を止めに入るんだ


いっそ真実で傷つけてよね


鈍感なふりをするのも疲れてしまって

実は貴方が花が好きなことも

実は貴方が虫が嫌いなことも

実は貴方が雨が好きなことも

実は貴方が雪が嫌いなことも

然りげ無く隠してる貴方の過去も

偶に吐く優しい嘘も変な癖の笑も

全部気が付いているけれど

気がついてない振りするの


これ以上はもう無理だ


電車に揺られて桃源郷

線路が黄昏れて地獄道

吊革を閉まって万華鏡


短い永遠の中で何が見つかるの


移り変わる世の中で 不変のものがあるのなら

少し位は期待をしても良いでしょう

ブラジルの一羽の蝶々の羽ばたきが

遠く離れたテキサスで嵐を起こす様に

些細な出来事が何かを変えるならば

貴方に一言好きと言えば変化したのか


なんて、ないものねだりを重ねるの


小さな夢を追いかけて

光溢れる街に出掛けた君は

もう此処へは戻って来ない


俯き様目元に光る滴の色を黒に染め

雨に打たれる虚しさ揉み消し

価値観と悦楽共有しあって

自意識過剰に陥るわ


嗚呼素晴らしきかなこの人生

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