決闘圧勝
「うをををを」
決闘開始の合図とともに輝は剣を抜き、クロ達目掛けて一直線に走ってきた。
「死神...俺があれの相手をする」
「じゃあ私は他の奴」
「一人で大丈夫か?」
「心配?」
「まあな」
「ありがとう」
死神は嬉しそうに微笑むと輝の仲間たちの方へ歩いて行った。
「さてと」
クロも腰をあげると輝を睨む。輝はすぐそこまで来ており、クロが睨むと飛び上がり剣を頭上に振り上げる。
「覚悟しろこの殺人鬼!!!」
輝は殺気を放ちながら剣を振り下ろす。クロは横にずれ避けると輝の剣が地面に当たり地割れを生み出した。
「本当に殺す気だな」
「当たり前だこの殺人鬼め!!!おとなしく裁かれろ!!!」
輝は炎の魔法を剣に纏わせクロに斬り込む。その攻撃をクロは横に擦れたり後ろに下がるだけで全て避けた。
「なぜ当たらないだ!!!」
「当たったら死ぬからな」
「うるさい!!!おとなしく裁かれろ!!!」
輝は全身に炎を纏わせさらにクロに切り込む。しかしそれもクロに軽く避けられる。輝は後ろに飛び下がると肩で息をする。
「もう終わりか?」
「うるさい!!!」
輝は全身にさらに強い炎の魔法を纏わせさらに炎の龍を作り出した。
「これでお前は裁かれる!!!」
輝は剣を高く振り上げると炎の龍が空に登り始める。
「[龍剣!!!]」
そして輝が技名を叫びながら剣を振り下ろすと龍が物凄い速さで降りてくる。
「龍がお前の罪を裁く!!!覚悟しろ!!!」
輝はドヤ顔で決め台詞を言うとクロは呆れた様な顔をしつつ、魔力を込める。
「[水龍]」
「な、何?」
「龍はお前だけの技では無い」
クロが水龍をし手を炎の龍に向けると水龍は炎の龍に向かって飛んで行った。数秒後、水龍と炎の龍が激突し大爆発を起こした。
「ち、互角だったか!!!」
「互角じゃない」
クロが輝を指さすと水龍は大爆発から飛び出し雄叫びを上げながら輝に向かって降りて行った。
「俺の勝ちだ」
「これで勝ったと思うな!!!」
輝は雄叫びを上げながら剣に炎を纏わせ水龍に向かって振る。輝の剣から炎の玉が500近く現れ水龍に当たるが水龍は関係ないとばかりに輝に向かって降りて行った。
「う、うををををを」
しかし輝も負けずと雄叫びを上げ水龍に向かって飛び上がり、炎の剣で斬り付ける。輝と水龍は数秒間鬩ぎあっていたが、水龍に剣が食い込み始め遂に弾け飛んだ。
「こ、これで俺の勝ちだ!!!」
「いや、お前の負けだよ」
地面に着くと輝は雄叫びを上げ勝ちを宣言したが次の瞬間いつの間にか後ろに現れたクロに首筋を殴られ目を白眼にし倒れた。
「さあ、死神は」
クロが後ろを振り返るとちょうど死神の方も終わったらしく輝の仲間3人が倒れていた.......
-------------------------------死神-----------------------------------
少し時間は遡りクロが輝と戦い始めた頃.......
クロと分かれ輝の仲間の方に歩いて行く死神。
「あなた一人で私たちに勝てると思うとは。私たちも舐められた物ね」
「本当失礼しちゃう」
「失笑」
死神は輝の仲間たちに少し呆れながら鎌を取り出した。
「私とクロにたった4人で勝とうなんて。そっちの方が舐めてる」
死神は歩きながら三人に近ずいて行く。カスミと鈴は杖を取り出し後ろに下がり、賢治は刀を抜くと死神に向かって走り出した。
「は!」
短い発声と共に賢治は死神に向けて刀を振り下ろした。死神は横に一歩ずれると刀を避け鎌を持ち直す。
「あなたはあの殺人鬼に捕われているだけなんでしょ?大丈夫よ私たちが助けてあげるから。だから鎌を下ろして降参して」
「思い込み」
賢治が降参を申し出たが、死神はクロを殺人鬼扱いされキレたのか鎌を回転させ賢治に迫る。
「そうか。君は命令には逆らえないようにされてるんだね。なんて可哀想に」
賢治は剣を頭上に構え鎌の攻撃を止めようとしたが。鎌が当たった瞬間、足と腕があらぬ方向に曲がりそのショックで気絶し倒れてしまった。それを見たカスミと鈴も魔法を唱え始め数え切れないほどの氷の矢を作り出し死神に飛ばす。死神は鎌を自分の前で回転させ始めた。
「そんなんじゃ私たちの攻撃は....」
「嘘....」
氷の矢は死神の鎌に当たるとその瞬間に消え去った。
「これだけ?」
「まだまだ」
死神が挑発するように言うとカスミは杖に魔力を込め氷で出来た15mはあろう、巨人を作り出した。
「ごめんなさい。あなたを無傷で止められなくて。でも安心してちゃんと治してあげるから」
カスミは杖を前に出し氷の巨人を操る。巨人は死神へ歩きよると、死神めがけて拳を振り下ろした。死神はまたも鎌を回し攻撃を防ぐすると、巨人の手がなくなった。いや死神の鎌に吸収された。
「う、嘘。なんで?きょ、巨人奴をペッシャンコにしなさい!!!」
巨人は足を上げると死神めがけて振り下ろした。しかしすでにそこには死神はおらず、地面に大きな穴を作るだけとなってしまった。
「く。ど、何処に行った?」
カスミが辺りを見回すと後ろから鎌が現れ自分の体を通り抜けて行き、カスミの意識はそこで途絶えた。
「や、やだ。来ないで!!!」
鈴はカスミが死んだものと思い混乱し杖を死神に向けた。
「意識を刈り取っただけ。死んでない」
死神はそう言うと鎌を体の横で回し始める。
「い、いや、来ないで、近寄らないで」
鈴は混乱のあまり杖を死神に投げつける。
「これでお終い」
死神は鎌で鈴の頭を切り裂き意識を刈り取った。
「さて。クロは....」
死神が振り返るとクロの前に輝が倒れていた......




