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恋の四つ巴交響曲  作者: jun( ̄▽ ̄)ノ
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第五章・ほのかは巨乳で恋に突撃

ほのかドキドキお色気

「おはようございま~す」


 まだお外が暗いをやってる午前4時過ぎ、一人の少女が鍵を使い他人の家に入った。小さな声で何やらつぶやくと、忍び足で階段をあがっていく。そうして静かにドアを開けて中に闖入。うす暗い部屋の中、ベッドがあって悠が左肩を下に眠っている姿を見る。


「にゃひ♪」


 小悪魔スマイル。取り出したスマホを机の上に置いてライト代わり。肩にかけていたカバンを置いてベッドに向き直る。頭の中で何を思っているかは、クスクスって笑みが物語る。これから青春します! って。


「まだ時間は一杯あるの」

 

 暗い中、薄っすら照らされる中にあって浮かぶドキドキスマイル。短パンのホックを外して下ろしたら、そのまま黒ストッキングも脱いでいく。ややムッチリな色気と匂いが部屋の中にじっくり浸透。いけない充満。


「んぅ……んぅ」


 悠の寝息がひとつ。


 耳にした者、新婚旅行中の妻みたいな笑み。ほほを赤らめTシャツをまくり上げた。ブルンと揺れる白いブラのふくらみはEカップだ。谷間も一緒にボリュームの光合成。変化してないのなら90cmほどあって、これからまだ発育する見込み大。


「大きくてやわらかいおっぱいは好きですか?」

 

 高ぶるよろこび。ahaって甘い声。そっと掛布団を捲る。悠の姿、Tシャツの下はトランクスの模様。快眠をジャマされないと信じ切っているような寝息。


「悠ってTシャツにパンツ一枚で寝るんだ?」


 キャピキャピした笑顔のこちらはブラにパンツだけの姿。


 よいしょなどと口にしてもぐり込み、掛布団でしっかり自分と相方を覆い隠す。それから同じく左肩を下に横になって悠の背中と対面。そっと手を当てた。

 

 ドキドキ……


「こっち向いてくれないかなぁ」


  吐息のようなささやきにて背中をさすった。悠が寝ているゆえに、だからいっぱい楽しめると言いたげな目。ふるえる手を後ろから回し、悠のお腹の辺りに当てた。いきなり特定の場所は教育に悪いと思い、軽く抱きついて白いフルカップを背中に押し当ててみた。


「やだ、なんかくすぐったい」

 

 いけないハッピー。順調な盛り上がり。もう少しつよく左右のバストをブラを押し当てた。


 一体感。


 体はちがえど魂は一つ。悠の体がビクッと動く、声がもれた。寝ている最中に、正常な戸惑ったのか。それが生々しくもかわいいと思うほのか、こぼれるような谷間が歌いだす。


「ぅ……んうぅ」

 

 悠の焦りに似たような悶え声が湧きあがる。寝返りをうちたいって感じで、悠の体が動こうと伝え始めた。これはひっくり返ってくるね? ほのかはとっさに悠から手と体を離してベッドの端へと自らの体を移動。


 予想通りの寝返り、まずは真っ直ぐ仰向けになった体。して右腕が横に伸びる。それは隣りにいる女子のブラの、ちょっと上の豊満な谷間に落ちた。


「やん……刺激的なの」


 火傷でもしたような赤い顔、悠の腕の重みを谷間に甘んじるノロけの旋律。せっかくだから手の甲じゃなく平の方を当てて、などとつぶやく始末。


 悠の手を我が物顔で動かし、平の方を谷間へ当てさせた。何やら感じるらしい顔つきで、悠の手を抑えながら軽く揺すって欲しいと流していく。

 

「ど、どうせだから……少し揉んでみて」

 

 調子にのった声、悠の手をときめく部分に当てさせた。ほどなくして眠っている本人の無意識によって動いた手が、やわらかいそれを揉む。


「思ってたより感じて気持ちいい」

 

 とろっとした目。このまま朝まで一人楽しもうと欲する欲望。ただ、ベッドの端っこに寄せられているため、姿勢がややつらかった。


「も、もうちょっとこう」


 楽という感覚を欲している体をモゾモゾ。部屋の壁にブラの背中が当たる。どうにも苦労すると一人演じる。でも困りつつも楽しんでいるようで、苦労の先になんとやらと言いたげな感じ。


 と、その時。


「ぅぅん」


 悠が寝返り。


「ひゃ……」


 ビックリ身が固まるほのか、その胸に悠が顔を当ててきた。プクッと柔らかいカップと谷間に顔を当てギュッと抱きつく形になって固まる。


「う、動けないよ」

 

 その豊満な胸に悠を抱いて自由の利かないスペースに苦しむほのか。悠が顔を動かすと、そのバストは熱く感じて戸惑ってしまう。


「も、もうちょっと移動してくれないと」


 しっかりEカップに悠の甘える寝顔を抱きながら、そのまま体を動かしてベッドの真ん中で抱き合わんと努力。その胸がゆれる、悠の吐息が谷間にぶつかって熱くなり、ブラを外したいと欲求にかられる。


「結婚したら毎日こういう事ができるのかな」

 

 相手の髪の毛を撫で、よしよし。左右の重なる胸に抱き寄せ心身の双方であれこれ色塗りしては感じる。ちょっとした宇宙。学校の教科書より一歩進んだ体験学習。


「悠って甘えん坊」


 眠っている相手の鼻先が谷間をくすぐる。


「まだ朝まで時間ある」


 嬉しそうにつぶやいた。


 数時間後。


 夢の中にいた悠の耳に母の声。


「朝よ、起きなさい」


 そう言ってる。起きなきゃいけないんだと寝ながらあきらめた。しかしなんだろう、やけに温かい。目覚めに向かう悠の意識が思う。なんだろうずいぶん大きく温かい。やわらかく包まれているように感じるから? 熟した桃の甘みのよう。


「ん……」


 目が開いた、やわらかいモノに視界を塞がれているような気がして進んでいく。何事かわからず一瞬ドキ!


 感覚的にすごいモノがあって熱と匂いが渦巻く。ちょっと焦りめいて顔を動かすと、やわらかい弾力に挟まれてムニュっと感じる。枕じゃないと本能が悟る。


「な、な、な、な」


 不意に覚醒する意識。しかし無意識の行動を修正させるにはあまりに短い。仰天して手を動かすと片方のブラを掴んで揉んでしまう、スゴイ手触りそこに抱き寄せられていたと知る。


 起き上がり心臓バコバコ。ひとり激しいスカッシュをやっているみたい。自分の胸をつかんで何度も深呼吸。もっとも砕けた頭の中身はすぐに結合しない。指のひび割れはメンソレータム塗らなきゃ治らないって感じに。


「まったく!」

 

 真っ赤な顔してて見下ろせば、ほのかの姿。ムッチリ上半身は白いブラ姿。見る限りすごい谷間がそこにあって、表現するのが難解な心情に圧迫される。急いでベッドから降りたものの頭がクラクラ。


 しかし……大きい。


 とつぜん悠の耳に誰か知らぬ声。触ってしまえ! 揉んでしまえ! と黒い羽の声。手が動いた、引き寄せられていく。あたまが空っぽになっていく。早く触れ! と声に押される。


「チッ……」


 ここで悠が手を引き戻す。マジメなんて意識に負けてしまったのだろう。紳士としては当然、されと青春としては損失といったところ。


「一体いつ侵入したんだよ」


 悠はスマホのアラームを30秒後に設定。見たくなるブラの谷間を掛布団で覆い隠してから、女子の耳元にスマホを置いておいた。


「きゃ!」

 

 と跳ね起きたほの。見ると横は空っぽ、悠はカバンに教科書やら入れて背中を向けている。


「お、おはよう」


「おはようだけど、早く着替えて」


「一人だけ先に着替えるのは夫婦にとってはマナー違反だよ」


「朝からハードな冗談はダメだって……」


 見たくてたまらない方を見ず、カバンを持ってドアノブを掴む。一人にされるのイヤだぁ、とか聞かなかった事にする。学校があるのだ、気迷いしている時間なんかないのだ。邪念と戦いながら部屋を出てドアを閉めた。


 朝食、制服姿の悠の向かいには制服姿の中学生ほのか。制服姿でも巨乳だとクッキリなのはスゴイ。そんな事に惑わされず朝ごはん食べる悠。


「すみません、つい寝坊しちゃいました」


 なんら悪びれる様子なく食事しながら母に笑顔を見せている。


「いいわよ、むしろ朝早くからご苦労様って事だものね」


 母も笑顔。あんなに朝早くから来て何をしたと言うんだ? 悠は突っ込みを入れたくなった。が、悪魔の巨乳女子が無邪気で微笑むとすべては無罪。よくよく考えれば天使と悪魔は一体なのだから。


「今日は学校が終わったら悠の部屋を掃除してあげるの」

 

 その気満々。でも悠は、要らないって首を横に振った。家政婦は部屋を掃除したがる。その度に微妙に配置が変わる、見つけてもらっては困るモノを隠し直すよう暗に促したりする。女はヒミツを暴くことに生きがいを感じるんだろうと悠は思ってしまう。


「だったら何かおやつでも作ってあげようかなぁ」


「おやつ?」


「作れるよ、頭は悪いけど料理とかそこそこ出来ちゃうんだよ」


「何をやってくれると?」


「ホットケーキとか」


 これまたラブリー。小学生の頃、悠がメチャクチャ好きだった食い物。最高峰は母の作ってくれるモノであるが、ここは一つ巨乳女子に作ってもらったホットケーキも食べてみたいと考えが動く。


 じゃぁ作ってよと言って、よーしがんばる! ってほのかが微笑んだら、殺されない限りは何されても許す気がした。悠の胸は恋の天使に弄ばれている。


 登校。すでにつかれたとと思いながらも家を出た悠。学校の方向が違う上、ほのかは自転車。というわけで一度ここでバイバイ。


「あなた、学校終わったらすぐに帰ってきてね」


 などと声。誰もいない所でつぶやく。ザッツ・新婚生活もどき。


 数時間後に学校が終わった。拘束される理由や用事もない悠は大急ぎで、腹を空かせて帰宅。


 ただいまとドアを開けた。その瞬間ぷーんと漂ってきた甘い香り。甘いだけじゃなくおいしそうとイメージが膨らむ。絵本の世界がちらつく。


「あなたお帰り」


 キャピっと登場。こぼれる笑顔に揺れる胸。甘い匂いと絡まれば悩殺絵。手洗いとうがいをして、8割の期待と2割の不安を持って居間のテーブルに座った。隣りには、期待出来そうよと楽しそうな母。

 

 そこへやって来るはホットケーキ。大座の上にミニクッションくらいの大きさのモノが積み重ねられている。別皿でホイップクリームに切った果物、そして溶かしたバターに甘いシロップとかチョコレートソース。異様にデカい事を除けば上出来と思われる。


「おいしそうだけど、こんな大きいホットケーキ初めて見た」

 

 悠が突っ込んでみたら、ほのかは赤い顔でちっちゃくぶりっ子モーション。なぜ大きくなったかって理由を赤裸々につぶやく。


「おっぱいが大きいからホットケーキも大きくしたくなるの」


 とはいえ、食べてみたら旨い。こんなにデカいホットケーキが旨いと、ギャグも幸せなんだと理解を示せる。


 はいアーン! って言われたら、不可抗力って事で甘んじた。口の中に入れてもらい、それを噛むとふんわり触感の次に少し溢れて広がるバターだのシロップだの様々な融合。


「おいしいですか?」


 聞かれて思わず片手の親指を立てる。


「いいね!」


「やった」


 身も心もブタになり、その後も悠は甘い気持ちでいられた。多分、竜宮城で乙姫に現を抜かす浦島太郎と大差ないだろう。


 そうして夜の8時ちょい過ぎ。悠はほのかを家の近くまで送っていく役目。こんな女子が夜に一人はめちゃくちゃ危ないと考えれば、よく朝の4時にやってきたなぁと感心。ちょっとした一回転思考。


 いっしょに歩き出した。ほのかは近々いっしょにお風呂に入ろうとか言う。悠は赤い顔をし、もう少し声のトーンを落としてとなだめる。


「お風呂のときはビキニするから、三角ビキニくらいなんてことないの」


 悠、男らしく自然反射で目が動いた。揺れ動くTシャツのボリューム、そっと手を当ててみたい、それがビキニなら見てみたい。でもおフロは刺激がつよすぎるかもだ。よって、プールとか海で見たいなぁ言っておいた。青春を少し水で薄めるような発言。


「悠は私と一緒に楽しいですかぁ?」


「うん、たのしい。色んな意味で」


「そう言われるとがんばろうって思えちゃうの」


 ここで少し赤らむっていうのが小悪魔。バイバイってやったら……その途端、どっと疲れが出て、追い討ちのようにさみしさ。にぎやかな後はさみしい。パーティー会場が空っぽになったように思えた。。


     ***


 ここは〇〇中学校。その校門を、ちょっと離れた場所から見つめる男子が2人。自転車を止め何か会話をしている。いかにも男子な会話。


「本当にすごい巨乳なのか?」


「らしいよ、波打ちボンバーらしいよ」


「おま……その言い方はちょっと」


「他校の生徒で面識もないのに告白しようって君が言ってもなぁ」


「いいだろう、青春したいんだから」


「汚れた青春」


「うるせぇ」


 しばらく我慢。遠距離から敵の基地を偵察でもしているように耐えて、ようやく一人の女子に目線ロックオン。


 友人とキャッキャ会話して目立つ女子。その制服のブレザー、はちきれそうな豊かさ。貧弱なセクシーアイドルには負けません! みたいに目を引っ張る。


「あ、あれってかなりデカいよね」


「あんなのうちの学校にいねぇよ」


 一人は自転車に鍵を差す。彼の上着の胸ポケットには、ひとまず丁寧に書いたラブレターとかいうのが隠してある。勝手に思い描く物語としては、レターを渡して仲良くなって楽しく過ごしてムフフを一杯味わう。男子の王道ストーリー。


「俺、ここで待ってる」


「なんだよ、俺の勇士を見届けてくれないのかよ」


「行動力は尊敬はするけど見たくない」


「チッ、面白みのない薄情なやつ」

 

 彼はまたがった自転車を動かし始め、俗に尾行という行動に出た。思っていたよりは可愛い感じで、期待していたよりも豊満なバストがあって、徹夜で書いたラブレターの価値はアップアップだ。

 

 そうして女子が友だちとバイバイするのを見る。彼は心の中で、男になるぞ! と意気込む。自転車の速度を上げ少女の近くで急ブレーキ。ハタっと面識のない両者が顔を合わせたが、別に気にするモノではないのだろうって少女は歩き出す。


 待ってくれ!


 彼は相手の胸を見入らないよう目玉をしつけながら、制服から手紙を取り出した。情熱という名の小説もどきなラブレター。


「これ、うけとってださい」


「手紙?」


「ラブレターです、受け取って欲しくて」


「えぇ~いきなり、戸惑っちゃうよ」

 

 キャハっと笑った女子はレターを返却。もちろん男子は簡単には後退しない。理由を教えてとせがんだ。理由なき失恋、それは理由なき殺人と似たようなモノだからとシャレた事も口にした。


「いま楽しんでる最中なの」


「た、楽しんでるって……彼氏いるの?」


「なったらいいなぁって思ってるんだ、アハ♪」


「それってダメになる可能性もあるよね? だったら保険で俺の事を」


「恋愛に保険なんか要らないの」


「なんで」


「胸が熱くなれないもん」


 少女は顔を横にふって男子の意見を拒否。恋愛に保険? そんなのうきわして遠泳するようなモノ。そんな幼稚園生みたいな事をやってたら、なんにも胸に入らないし育たないんだよ? と。 


 女子の熱い語りに男子は敗北。突っ込みも横やりも出来ず、上玉と思っている存在が去って行くのを見つめるだけ。ねらった魚が海の中に逃げて行った。


「ちくしょう! あんな女、他のどこで出会えるって言うんだよ!」


 切なく天空を仰いだ少年の声ひとつ。


 見知らぬ男子をフッた女子こと生野ほのか。彼女の部屋はほどよく薄紅が漂っていて、きれいに整いながら艶やかな雰囲気を融合させている。


「よいしょっ」


 とか言いながら腰を下ろし、ベッドの側面を背中に当てる。膝の上にクッションを置き、読み終えてない恋愛コミックを左右に開ける。


 本棚だけでなく、クローゼットの中にも、さらにはベッドの下にも少々と結構な恋愛コミックが存在。中にはHなモノも多分に紛れ込んでいて、ほのかはそれを第二の教科書とか表現。


「早く夏休みになって欲しいなぁ」

 

 まだ少し先であるそれを激しく楽しみに思ったりするのは、夏こそお色気の季節。ガンガン積極的になって、琴美やまりんを谷底に蹴り落とし悠に首輪をかける。それが脳内ブックに記した予定物語。

お色気と青春は爆発だぁ~

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