第7話 訓練
すいません!スランプという奴で大幅に遅れてしまいました(´・ω・`)
不定期更新とはいえ待っていてくれた方に申し訳ないm(_ _)m
それは気を取り直して7話スタート!
昨日の夜、不覚にも寝落ちしてしまった俺が目を覚ますと、心地よい朝日と小鳥ちゃん達のさえずりが迎えてくれ……無かった。
「あれは朝日じゃねぇ、明らかにお天道様が真上に来ちゃってマスヨ?この世界でも太陽は1つなんだー......って言ってる場合じゃねぇよ!?明らかに寝坊しちゃってる!ヤバイヨヤバイヨ!マジでどうしよう...」
確か今日は訓練があるとか言われてたよね!?初日から遅刻ってやべぇだろ!どうしようこれって面接にポンチョ着てギター片手にシャツで勘違いした三本指「アロハ〜」サインしながら遅刻する並にやべぇよな?アロハのくだり要らないって?正解だよ!焦ってると人は誰しもパニクっちまうんだよ!とりあえず時間を確認と...時計はどこだ...ぬぁあにぃぃい?10時...だと...終わったぁあ俺の異世界ライフ!急がないと...でもその前に朝飯だよね♡.....................
――――「で、昨日寝てしまった後10時まで寝ていて、その後朝飯を食べていたら腹が痛くなって、トイレに篭っていた。それがお昼過ぎにのんびり歩いてきた理由と、そういうわけだな?」
「申し訳ないです。」
今俺は絶賛正座しながらおっさんの説教を聞いていた。くっそぉ、
なんで俺がこんなおっさんの説教を聞かにゃならんのだ!「お前もおっさんじゃねぇかよ」げっ何で俺の心の声がバレた?あれか?俺以外の人は全て心が読めるとでもいうのか!「お前気づいてないかもしれないけどブツブツ言ってるから考えてる内容がダダ漏れだぞ?それにわっかりやすく表情が動くから声に出さなくても誰だってわかるぞ...プッ」なん…だと…!?
そんな筈ない!俺のポーカーフェイスは完璧だと思っていたのに...しかしなんで俺に教えた?
「いや、なんか見ていて哀れだったし、それに戦闘中に心を読まれるって言うのは戦士にとっても致命的だしなぁ。」
「もぅ素直じゃないんだからァ...素直に俺が心配だったっていえばいいのに...あんたツンデレですかぁ」
「うるせぇ。老け顔おっさんもどきに言われたって嬉しかねぇんだよ!どうせならもっと小さい娘の方が…くひひ」
「げっ、てめぇロリコンかよ!あごひげモッサリリアルおっさんでロリコンとかキモ過ぎて話にならんぞ。さあ帰るかJSにバスケでも教えてるんだな!さあ消えろ。しっしっ」
「JSとかバスケとかよくわからんが、誰がロリコンじゃっ!俺は紳士だぞ!手なんか出したこと無ぇぞ。誤解も甚だしい。」
「紳士とか言ってる時点でロリコン決定じゃねぇかよっ!」
そうか…この世界では通じない言葉があるんだよな…いくら翻訳が有るとはいえ概念までは伝えられないということか?
「大体見た目がおっさんのテメェに言われたくねぇんだよぉ?てめぇだって犯罪者に間違われた事が有るんじゃ無いのか?」
「あ゛あ゛ ん?何じゃコラァ?てめぇいい根性してんなぁ?大体テメェの言い方だといかにも実体験であるかのようなのような口振りだよなぁ自称騎士のオッサン?ブーメランとは笑えるねぇ。はっ!自爆乙ぅ〜」
「テメェだって否定しないってことは心当たりが有るんだろう?自分の事棚に上げて良く言うわ!」
「うるせぇ!大体歳が遥か上のてめぇには言われたくねぇよ!」
「何だと!?」
「どうせ50過ぎなんだろ?それに引き換え俺なんざピッチピチの17歳だぜぃ!」
「ピッチピチとか言ってる時点で思考がオッサンって言ってんだよ!大体俺はまだ40だ。そんなに疑うんだったら俺のステータスを見てみろよ。ほれ、ステータスオープン!」
ふーん…いいじゃねーか。俺もちょうどこのオッサンのステータスを見てやろうと思ってたところだよ。こいつが俺よりも弱かったら思い切り笑ってやるさ…
タイク・レイジラスLv.43(34)
HP978/978
MP125/125
STR569
DEF460(+230)
INT56
DEX132
LUK91
魔法:習得していません
スキル:剛力、身体強化・極 、ザッツ流豪剣術Lv.7、攻撃特化Lv.3、頑丈
称号:脳筋、成り上がりし者、ロリコン(笑)リトランダ王国副騎士長(仮)
…………このオッサン強っ!何じゃこのステータス!人間戦車か!このオッサン一人で俺達を屠れんじゃねーかって感じのステータスですねハイ。我曰く、このオッサン一人で魔王軍殲滅出来だろゴラァ!!!!
誰だ?俺達を呼び出した責任者連れて来いや!この世界はこのオッサンに任せて良いよね?そういえばこの人副騎士長だったのね…このオッサンがサブって事は騎士長どんだけ強いねんっ!もう俺自身もやる気もなくしたわ。マジで日本に帰りたいよぉ〜…………。
しかし、前回はステータスの説明がついてたのに今回は何もなしってどういう事だろう?
うほっ!いきなり俺の前にステータスバーが!どうした…ふむふむ…なん…だと…!?
そこにはこんなことが書かれていた。
「ステータス管理がグレードアップし、レベル2に成りました。そこで能力の追加がありましたのでお知らせします。
新能力:ステータス保存…今までに見た相手のステータスを記録できるようになりました。更には何時でも閲覧が可能です。
目覚まし:セットした時間に音が鳴るようになります。これで起きられるといいですね(笑)
機能拡張:ステータス閲覧…これまでよりより細かな説明を見られるようになりました。更には情報を整理し、保存しておく事で、何時でも確認が可能です。これによって表示上の都合によりステータス表記を簡略化しました。
派生能力:プレイヤーLv.1…音楽や動画を再生できるようになりました。音声、動画は日本にいた時のスマートフォン及びタブレット端末、パソコン内のデータのみとなります。音声、映像は使用者以外には閲覧が不可能です。」
…………しょぼっ。
え?何かいきなりレベルアップしたと思って喜んでたけどコレはなぁ…
だって増えた事ってステータスの記録と目覚ましと音楽聴くやつだけでしょ…改めて言おう…しょぼいわっ!
戦闘向きの何かだと思ったのにィ…神様ひどいよぉ。いや違った。天使だったわ。
それにしても動画見られるって俺に何の得もないんだけどなぁ。いや俺も年頃の男子だからそう言うのをダウンロードしたりはしたよ?だけどどんだけ厳重にパスワードかけても常に朱里に消されちまうんだものしょうがないじゃないか!でも音楽に関しては1000曲くらい入ってたからまあ嬉しいっちゃ嬉しいんだけどね。
そしてあのおっさんのステータスの説明は…
剛力…戦闘時に3分間STRが二倍。
身体強化・極…MPの消費により身体能力の強化。任意で発動可能。
ザッツ流豪剣術…圧倒的な力で相手を断ち切る剣術。
頑丈…防御力に補正大(DEFが1.5倍)。常時発動。
成り上がりし者…一兵卒から成り上がったため獲得。その他獲得の条件あり。
ロリコン…幼女好きに与えられる称号。15歳以上の魅了耐性極大、以下の魅了耐性極少。
リトランダ王国副騎士長…文字通りリトランダ王国3000の騎士のうちNo.2に与えられる称号。
しかし今は前の副騎士長不在のため臨時で就任したと言う扱いになっている。
「へっ、お前よりはるかに強いだろうが。それに俺の年は34歳なんだよ。これでわかったかおっさんヅラの餓鬼!」
「おっさんヅラは余計じゃっ!それに三十路って事はいずれにしてもおっさんって事だろうが!」
「う、うるせぇんだよ!とにかくお前は遅刻してるんだから早く訓練するんだな。だがお前さんの場合は事情が特殊だから別行動って事になるんだが。」
「そうだ、訓練って何すんの?」
「とりあえずお前は体力無さそうだから中庭6周してこい。それに遅刻したから4周+で計10周だ。ちなみに全部走るまで夕飯抜きだからな!」
「何だと!夕飯を人質にとるとは何とも卑劣な奴め!鬼!悪魔!」
「フハハハハハ!なんとでも言えっ!人をロリコン呼ばわりしやがった罰だ!せいぜい日が暮れるまでに走りきることだな!」
「くっそぅ…」
だが、ちょっと待てよ?10周って事は案外大した事ないんじゃないか?だって中庭だぞ?それにまだ2時すぎくらいだぞ?
夕飯とか俺が3時間も走ることになってんのかあのおっさんの頭の中では…ククク。馬鹿め。俺を馬鹿にしてんのか?ならば後で俺を馬鹿にしたことを後悔するんだな。主にサボり的な意味で。
「おい、ついたぞ!ここを10周な。サボったらわかるからな〜。真面目に走っとれよ!それじゃまたな。」
お、おいこれって…
中庭東〇ドーム3個分くらいあるじゃねぇかぁぁぁぁあ!
終わった………
タイクおじさん超強いw
今回だけでは完結できなかったので二日目はまだ続きます(^ー^)
これからもこんなことがあると思いますがどうか末永くお付き合いお願い致します(^人^)