第4話 能力の確認
いや〜普通に間に合っちゃいました。
実は先週の日曜日にはほとんど出来てたんですけどなかなか仕上げられなくて…
感想・評価何件か頂きました。下さった方有り難うございます!
ようやく部屋についた俺は、さっき朱里につねられて赤くなった腕をさすっていた。「痛てててて、あんなに強くつねる事ねーだろ。俺が何をしたってんだよ。」部屋に来る途中の廊下でメイドさんが珍しいもんだからジロジロ見てたら見てただけなのに脇で黒いオーラを出しながらつねってきやがるんだもんな。
何でかって聞いても「浮気はダメだよ?」って例の如く光がどっかに消失しためで見つめて来るんだもんな。俺は心臓が弱いからその目はやめてくれって昔から言ってんのに。
俺は自慢じゃねーが「未〇日記」を中学生の時に見て夜眠れなかったんだぞ。某我妻さんが斧振り回してるのを見た時点で気絶するかと思ったね。ドラマも昔見たのがトラウマで今もコメディしか見ないしね。
ってそんな話をしてる場合じゃないんだよな...
「絶対クラスで俺が一番弱いよな...」
そうなのだ。あの後何人かのクラスメイトのステータスを覗き見たんだけど(ジャ〇アンと勘違い野郎は見られなかった。何でかって?変な言いがかりつけられて決闘とか言われたら勝つ自信ないし。それに怪我で済んだ時はともかくもし死んじまったら暴走した朱里を止めるやついなくなるじゃん。)明らかに俺は弱かった。
朱里達は優秀なほうだったが、他にも強いヤツは何人もいたし、よりにもよってあの勘違い野郎(悔しい事にイケメンでモテモテだ、一度ぶっ飛ばしてえ。)が一番強かった。しかも称号にもう勇者とか英雄とか追加されてたし。
「イマイチ能力についてわかんないんだよな…」
あの後能力について聞いてみたんだが良くわからなかったんだよな。クラスメイトに聞いてみたら教えてくれないし(俺にビビってた気がするけど気のせいだよね?精一杯の笑顔で話しかけたんだもん。)。まあでもよく考えたら自分の能力をわざわざ人に見せる奴はいないか。喧嘩とかでも相手の能力知ってた方が便利だし。
で、その次に具体的な能力の説明について調べようとしたんだが、使用人とかに聞いても知らなかったり、説明の内容が人によって微妙にズレてるんだよな。それでステータスや能力について書かれた本が無いかと思って偶然通り掛かったお姫様に聞いてみたんだが、無いって言われたんだわ。図書館に行けばあると思ったんだが。まあでも魔法や基本的なスキルについての本はあるらしいから明日行ってみるか。
ということで明日本屋に行くことにしたので気になってたことを確認するか。
「ステータス、オープン!」
クゥー!人生の内でやっておきたいことの一つ、「大声で技っぽいコマンドを叫んでみる」を達成できたぜ。
中2臭い?ほっとけ。
とにかく叫んで出てきたステータスの確認を始めることにした。
ハヤト・タカナシ
HP50/50
MP100/100
STR40
DEF80
INT60
DEX20
LUK1
ギフトスキル:異世界翻・通訳、鑑定、ステータス管理
ノーマルスキル:根性(HPとMPが1でしばらくのあいだ耐える)、威圧、友情、テイム
魔法:無し
称号:神に忘れられた男、OSSANN、犯罪者面(無条件に周りを威圧(弱))、不器用ですから(笑)(DEXにマイナス補正)
ずっと気になっていたんだが...このステータス管理ってスキル何なんだ?天使さんは基本ので恩恵を使い果たしてしまったから大したスキルは無いだろって言ってたけど...やっぱり期待しちゃうな。
でもさっき朱里達が言ってたけど、ゲームで言うチュートリアル的な機能は付いていないらしいんだよな。
あくまで数値とかのデータが記録されるだけで。解説見れないんだったら本でとも考えたけどさっきお姫さんに無いって言われちまったしな。スキルとかの解説が見れたらいいんだけどな。
「アレ?スキルの場所が光ってる?」
おかしいな...今までは光ってなかったのに...
「タッチしろって事か?ポチッとなってうおっ!」
自分のネタの古さを晒しながら光っている「ステータス管理」の部分を押してみるといきなり画面が明るくなってビックリしてコケちまった。恥ずかし!恥ずかしや〜傷に染み入る笑いの声って俳句詠んでる場合じゃねーだろ!それに部屋には誰もいない筈だし…「居るよ?」ウヒョッ!あ、朱里か。いつの間に?
「さっきだよ♡」
「一応動機を聞いておく事にしようか。何で?」
「それはもちろん隼人と一緒に寝るた「さー自分の部屋に帰ろうか!」めって最後まで言わせてよ〜」
「やかましいわ!お前が来たら不健全だし、何より法律に引っ掛かっちまうだろ!」
「法律なんて関係無いよ〜それにここは異世界だから日本の法律は無効だよ?さっきお姫様に聞いたけどこの国では15歳から結婚ができるんだって。という事でさっさと既成事実を作って結ばれよーよ!」
「な〜にがという事でだ!からかいも大概にしろ!さあ自分の部屋へか・え・れ!」
「あ〜ん隼人激しい、もっと優しく!」
「誤解を与える発言はやめろ!」
ハァハァ、急に邪魔が入っちまったな...あいつも昔から俺を勘違いさせるような言動をとってくるから困りものだよな。本気な筈ないのに...それにしてもさっきから脱線しまくりだよな。何してたんだっけ俺...あーそうそう確かステータス板が光ったんだよな。えーっと。
[スキル:ステータス管理Lv.1]
文字通りステータスを管理するスキル。+α色々。
Lv.1の能力
ステータス解説:ステータスの中身を解説する。
メモ:好きなだけメモが出来る。ヤッタネ!
高速演算:一瞬であらゆる桁数の計算をこなす。レベル1…四則演算のみ
メール:受信のみ。保存されたメアド:tensi.9.1(天使)
スクショ:通常の写真は取れない。
四次元ポケ〇ト:あらゆる物を格納できる。レベル1:1つ
おいぃぃぃ!しょぉぉもねぇぇぇにも程があるだろ!ほら、高速演算は他のスキルと組み合わせて高速回避とか出来るかって思ったのに加減乗除しか出来ないとかマジで100均の電卓以下だろこれ!四次元ポケッ〇も1つしか入んねーとか普通のポケット以下だろオイ!それにメモ機能とか要らねーよ!...いやでも買い物の時便利かなと思ったけど...って違うわ!主婦の便利グッズとかとかじゃねーぞおい!メールとかも仲間で連絡取れると思ったのに受信だけかい!しかも相手がミカエルだったかラミエルだったかの天使だけとか...しかも天使メアド絶対誕生日つけちゃってるよね!これメアド盗まれちゃうアレだよね!セキュリティ対策大丈夫なの...それに一人だけとか何?僕はメル友が少ないとか言わせたい訳?
もしくは俺、ボッチになります。とでも言わせたい訳?どっちも言わせねーよ?お前らの思惑でボケてたまるか!
...イカンイカン俺、今日は疲れてんだな...寝ようかな...ってコイツはいけねえ、俺とした事がディナーを忘れていたわ。何が出るんだろうな〜米ってでんのかな…バイキングだったらポケットに入れて持って帰ろうかな...1つなら何でも入るしな。グへへへへ〜とか空腹と睡眠不足で若干朦朧とした思考を無理に働かせながら俺は大広間へと向かう為部屋を出た。
実は文字数の都合上今回はそこまで話が進められませんでした。次回は急展開の予定なのでご勘弁ください。
ちなみに主人公は基本的に私と同じで大食らいです。主人公の能力は今は100均の便利グッズ並みですが何れ強くなるので乞うご期待!
次回も来週目指して頑張ります!