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告白のない終わり

作者: リィズ・ブランディシュカ
掲載日:2026/07/12



 好きな人がいるけれど、告白できない。

 その人は、私じゃなくて別の人が好きみたいだから。


 私は思いを伝えたい。

 かなわないことを承知でそうしたい。

 けれど、それで、相手の迷惑になるのなら、我慢すべきだと思う。


 私が自分というものを出すの苦手なせいもあるけど、なにより相手に恩があるから。

 人生の足を引っ張るような真似はしたくない。




 学生である私が、あの人の近くにいられるのは、あとわずか。


 卒業してしまうから。


 進学や就職で、未来の道はそれぞれが別々。


 一緒にいられるうちに、クラスメイトでいられるうちに、この問題を解決すべきなんだけど。


 どうすればいいのかわからないな。


 解決すべきじゃない問題も世の中にはあるのかも。


 何でもかんでも解決してハッピーエンドってわけにはいかないもんね、現実は。


 酷い事や悲しい事になるくらいなら、そのままで構わないかな。





 私自身は思いを伝えたい。


 日常のふとした場面で追走思ってしまう。


 恋人つなぎをするカップルを見たり、両親の姿を見たり。


 一緒の家に入っていく新婚さんを見たり、あるいは家族に笑いかけられる赤ちゃんの姿を見たり。


 そんな光景をみるたびに、私は何度も心に問いかけることになる。


 このままでいいのかって。


 でも、何度疑問を持っても同じ結論。


 このまままでいい。


 私の恋は答えを得ないまま、終わらせようって。


 何のけじめもつけずに、終わりもはっきりと自覚することのない。


 そんな恋でいいって。




 立ち向かう事も、打ち砕かれることも、すべて私の都合で自己満足だから。


 大切な人の重荷になりたくない、足手まといになりたくない、枷になりたくない。


 だから卒業式のその日も。


「元気でね」


 たったその一言だけで、私は彼とのやりとりを終わらせたのだ。



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