恋文
掲載日:2026/05/04
♢拝啓◇
O田K助様
突然、このようなお手紙をさしあげてしまい申し訳ございません。
しかし、あなた様へのあふれんばかりの恋心をお伝えせずにはおられなかったのです。
どうかこの胸に秘めておくことができなかったこのわたくしをお許しくださいませ。
K助様の事が好きです。
本当に好きで好きで、恋焦がれております。もう、どうしていいかわからないくらいに。
どのへんが好きかというと、そうですね。
部屋があまりにも汚くてワイルドなところでしょうか? わたくしは・・・わたくしは。
そのような『ゴミ箱をひっくり返したような汚い場所』で寝息を立てて眠るあなた様の寝顔が・・・・・・。
大好物・・です。
こういう時くらいでないと、あなた様には決して・・そう、決して近寄れないから。
だって、あなた様はきっと、いえ・・絶対に。
絶対に”私の姿”を見たら逃げだすに決まっていますもの。
だからいつも、わたくしはあなた様には見つからないようにしております。
でもいつか・・K助様と共に歩んでいける日が来ることをわたくしは常に。
常に夢見ております。
ですからどうか、部屋の掃除だけは極力控えてくださいませ。
敬具 G子
完




