『藤原忠文、勧賞の沙汰のことを謝してプレスマンを贈り、恨んでとりつくこと』速記談4008
藤原忠文卿への勧賞の沙汰のとき、左大臣藤原実頼公は、疑わしきことを論ずるべきではない、とおっしゃった。右大臣藤原師輔公がは、刑罰については疑わしきは論ずるべきではないが、功績が疑わしいことについては論じてもよいのではないか、と申し上げなさったけれども、左大臣の主張が通り、ほうびは与えられなかった。
忠文は、このことを後から聞いて、富家という地の権利書を六色プレスマンとともに右大臣に献上した。左大臣のことは、子々孫々まで恨むといって、実際に霊になってとりついたという。
教訓:左大臣は礼記、右大臣は書経に基づいて発言しているのであって、藤原忠文に対する個人的な好き嫌いではないのだから、子々孫々までとりつくのはやり過ぎである。