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圧倒的な力の差

*この小説はフィクションです。

今回の話は流血シーンがあります。苦手な方はブラウザバックをお願いします。

 地面に血がぽたぽたと滴り落ちている。その原因は探の体にある切り傷だ。

 探は自分の傷を気にせず、ある一点を見据えている。

 目の前に剣を持った男、変える者(ブラックチェンジー)の剣十がいた。

「司さん、どうしますか?」

 ふと問い掛けるが、返答はない。不思議に思い、横にいる司に視線を向けようとする。

「こっちを見るな。斬りつけられるぞ」

 探は視線を変えるのをやめる。

 実をいうと、彼らは不利な状況に立たされている。なぜ、不利な状況か。

 それは、少し前に遡る。


 隼人が敵の変える者(ブラックチェンジャー)住処アジトの情報を入手する。

 犠牲を出さないためにも計画を練ってから攻め入ろうと美鶴は考える。

 攻める側と待機組に分かれる作戦。

 攻める側は二手に分かれ、動き始める。

 隼人と勇輝は美鶴に同行。

 司は探と一緒に行動することになった。司と探は敵の住処アジトを目指していたのだが、道中に遭遇してしまう。

 剣を持った変える者(ブラックチェンジャー)と。


 司は姿を消す能力を使って戦おうとするが、敵は司の姿が見えているかのように向かってきた。

 姿が見破られていることに気付き、攻撃を躱わす。

 然し、剣が司の頬を掠めてしまう。

 応戦しようとした探。敵に触れさえできれば、勝てるかもしれないと思ったのだ。

 簡単にはいかなかった。気付いたときには腕や足から流血していた。それでも、探は諦めない。なんとか敵に触れる。

 その瞬間、探の体に流れる感覚があるはず、だった。


 何も感じない探はぎょっとして一歩下がろうとする。

「探!」

 司が叫んだ直後、探は斬りつけられてしまう。

 なんとか距離を取り、司の元に戻る。司に心配されるも探の表情は余裕そうだ。

 実をいうと、探の感覚は能力によって鈍っている。切り傷ができていても痛みがあまりない。

 そんな探を司は心配していた。

「大丈夫か? 手当てはしたほうが、」

「絆創膏でも貼っとけばなんとかなるよ。俺は大丈夫」

 司の心配を気にもせず、探は平気な顔をして見せる。


 現在、手当てしないままの状態で戦いを続けている探。血が止まっていても、新たな傷から出血しているせいで血が流れている。

 そんな探を心配せずにはいられない司だが、目を逸らせば攻撃を受けてしまうリスクがある。

 その間にも探の体から血がぽたぽたと滴る。どうすればこの不利な状況から抜け出せるか。

 探の問い掛けに何も答えることができない司。

 一度でも隙を見せれば、敵は斬りかかってくる。剣を使う変える者(ブラックチェンジャー)は構えはせずとも素早い動きをする。いつ、剣を振るったか分からないほど。

 彼らにとって厄介な敵だ。


 司は必死になって考える。浮かんでくるのは最悪の結果。このままじゃ二人ともやられて隠れ住処アジトに帰れなくなってしまう。

 そんな状況をなんとかしたかった。

「ここは一か八かの賭けか。探、」

 呟き、探に声を掛けようとした瞬間、ばたっと倒れる音を耳にする。振り向くと、探が倒れている。

 何度も攻撃を受けたせいで傷から出血が止まらない状態。探の体は限界を超えている。

「大丈夫か! 探、探!」

 大きな声で呼び掛けても返答はない。徐々に焦りの色が見えてくる。その隙に剣十が近づく。

 次の瞬間、司に斬りかかろうとする剣十は一時停止する。

 司が姿を消す能力を発動した。敵に能力は利かないはずなのだが、一瞬の隙を見て発動したおかげで剣十は怯んでいる。

 一旦、探を連れて退却を試みる。上手くいくも剣十の攻撃が司の頬を掠める。

 手の甲で血を拭うと、なるべく遠くへと逃げ去った。


 *

 剣十からかなり距離をあけた司は背負っている探を見やる。探は眠るように目を瞑っている。

 一先ず、安全な場所で探を下ろす。探の体は出血箇所が多く、服が血で赤く染まっていた。

 探の小さなポシェットから綿紗ガーゼや消毒液などをそっと手に取る。

 不意に探が目を覚まし、司の腕を掴む。

「自分でやるから大丈夫」

 言葉を無視して司は手際良く探の手当てをする。戦闘時に探は絆創膏でも貼っとけば大丈夫と言っていた。

 然し、そんな余裕もなく、痛々しい傷跡が増えるばかり。

 司は責任を痛感する。また守れなかった、と。

 そんな司の気持ちを感じ取ったのか、探は黙って手当てを受けた。

「ありがとう。司さんも怪我してるから今度は俺の番」

 司の頬の傷に絆創膏を貼り、同じように体の傷を手当てする。

「探、ありがとな。一旦、癒維のところに戻ろう。また敵に遭遇したら、俺たちじゃ勝てないからさ」

 探はそうだねと返事をすると、司と二人で隠れ住処アジトに戻っていった。

探と司が危ない。

敵強すぎて…

取り敢えず、逃げれて良かった(´-`)

でも、探が心配だ


今回からそれぞれの対決になります。

少し長くしようと思ってたのですが、それぞれ短い戦いになってしまうかもです。


関係ないですが、話を書くにあたっていつも思ってること


文字数どうやって伸ばせばいいのぉぉぉ

誰か教えてぇぇぇと心の中で毎回叫んでます笑

とにかく想像していることを思いのまま書くしかないのかな


次回は待機組と合流した司と探の二人の様子です。

次話更新日は11月21日(木)の予定です。

*時間帯は未定です。


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