エピローグ 愛してる
――私はウルフィーと付き合い始め、私の大学卒業後に結婚することになった。
私はもちろん、彼も私をものすごく好きでいてくれて嬉しい。それこそ家族たちが苦笑するくらいの仲の良さである。
そうそう、私が告白を果たしたあの日からのことを簡単に説明しなくてはね。
私は相変わらず人ならざるものたちの手助けをして過ごしている。大学に入ってからは忙しくなって相談所に行く機会は少なくなったけれど、それでもたまに顔を覗かせては怪異の相談に乗っているのだ。
丘子は相変わらずのオカルトマニアっぷりで、あちらこちらに出かけて最恐都市伝説を探しているそう。死ぬまで探し続けるつもりらしい……。もういっそのこと、研究者にでもなればいいのにと思う。
それと、意外なことが一つ。実は彼女も恋人ができた。
それは奥村。あの、例の組織に属していた少年なのだが、色々な経緯で惚れられたというわけらしい。
それに奥村少年はすっかり改心……改心? ともかく妖怪退治はやめて、相談所を手伝うようになっていたのだった。
「も〜う、本気で困っちゃいますよ。でも意外に優しいし面倒見がいがあるんで、あたしも嫌いじゃないですけどねっ!」
「俺はいっぺんもお前のこと好きとか言ったことねえだろ、ったくもう!」
どうやら相思相愛状態のようだ。どちらも霊視仲間だし、意外とうまくいくかも知れないとこっそり応援している。
レイちゃんやメリーさんは、私の引っ越し先であるウルフィーのアパートへしょっちゅうやって来て、いつも騒ぎまくるのが常。
そんな様子をにこやかに見守るのが私の楽しみの一つなのだ。
そんな風にして、平穏な日常は今日も続いていく。
私はきっとこれからも、ずっとずっと人ならざるものを愛しながら生きるのだろう。
もしかするとまたいつか、不思議な出会いがあるかも知れない。そうしたら再び新たな物語が幕を開けるに違いない。
その日をどこか心待ちにしている自分に、私は思わず笑みを漏らしたのであった。
「何を笑っているんだい」
その声に振り返れば、ウルフィーが小首を傾げている。
私は慌ててかぶりを振って、彼を見つめる。胸に湧き上がる熱い想いをそっと言葉に乗せた。
「いいえ、何でもないわ。……愛してる」
《完》
ご読了、ありがとうございました。
思っていたよりずいぶん長編になりました。まさか十万字超えになるとは。
それにファンタジーなんだか何なんだかわからないような話になってしまいましたし(笑)
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以下、改めまして番外編へのリンク。
最恐都市伝説を求めて ~オカルト少女のホラーな日常~
https://ncode.syosetu.com/n0427hs/




