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Ain Soph Aur ― アイン・ソフ・オウル ― 【プロット・企画書】  作者: 昭丸
第六楽章 サウイフモノニ、ワタシハ――。
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Op.53 復興の日々

 蒼穹を背に、真っ白な洗濯物が翻る。

 裏庭で洗濯物を干していたミコトは、イノリの泣き声を耳にして慌てて建屋に飛び込んだ。

「よしよし、何かなー? お腹すいたかなー?」

 ミコトはベッドに寝そべっていたイノリを抱き上げ、優しくあやした。

 イノリが泣き止んだ頃、デイジーがノーチェを連れて帰宅した。

「悪いね。王都に戻って来たばかりだってのに、留守番頼んじまって」

「いえ、家事は慣れていますし」

「しかし、本当――」

 イノリを受け取りながら、デイジーはミコトに耳打ちする。

「男の子にしておくのは勿体ないね。ノーチェも、あんたのこと好いているみたいだし」

「あはは……」

 ミコトは苦笑した。

 ディアボロスと鋼殻兵(クルーガー)を倒したミコトは、シタンと共にミストルティンへと戻り、復興に関わる仕事を精力的にこなしていた。

 今日も、そうした仕事の一環として、デイジーたち家族に割り当てられた空き家の片付けに訪れていた。


          ◆


 デイジーたちの新居の片付けが一段落し、王城への帰途についたミコトは、ガソリン自動車を運転するシタンと出くわした。

 シタンは「市街地の損壊状況を視察していたのだが、兄上からミコトを連れて来てほしいとの連絡を受けた」と告げ、ミコトにガソリン自動車への同乗を促した。


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