決闘
舟が本土に着くと李は預けてあった馬に乗り教会を目指した。
しばらく浜辺を走ると荒野が広がって来た。
地図を見ると教会は荒野の真っ只中にある。が、それほど遠くはなく、昼前には教会が見えて来た。
教会の入口に馬が二匹繋がれていた。
李は警戒心を持って教会に近ずいていく。
ドアが開き、早川が出て来た。
「貴様が李英風か」早川が言った。
続いてロドリゲスが、出て来た。
「俺を捕らえる気か」李は言う。
「そうです」とロドリゲスが言い、拳銃を抜き
、早川と李に向けた。
「お主」早川が言う。
「どちらが勝っても、賞金は私だけの物です」
ロドリゲスが言った。
「裏切ったな」早川が言う。
「騙されるのが悪いのです。さあ、どうぞ。闘って下さい」ロドリゲスは拳銃を両手に持ち二人に向けた。
早川と李が対峙する。
早川は剣を抜き、李は棍を手にする。
沈黙の時が流れる。
お互い少しずつ間合いを詰めていく。
教会の鐘が鳴った。
早川が剣を突き出した。
李は棍で剣を弾く。
早川は転身しながら李に切りつける。李は身を引き棍で早川の顔面を叩く。
「やるな」早川は言うと李の頭上に飛びながら剣を振り下ろす。李はさばきながら棍で早川の剣を弾く。
着地した早川は地面から剣を振り上げる。
李は身を引きながら棍で早川の手首を叩いた。
早川の手から剣が落ちる。
「勝負ありましたね」ロドリゲスが言うと早川は懐から手裏剣を取りだし投げた。
手裏剣はロドリゲスの眉間に刺さる。
ロドリゲスは手から拳銃を落とし仰向けに倒れた。
早川は剣を拾い鞘に納め言った。
「少林武術の真髄を見せてもらった」
そして、馬に乗り、言った。
「達者でな」
李は馬に乗り去って行く早川の後姿を見ていた。




