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王を斬殺
激しい風雨の中、ようやく王一行は隣街に着いた。
萬金と看板の出た邸宅に一行は入って行った。
「王殿、こんな天気の中、品物を届けて頂き、ありがとうございます。私は主人の梁と言います。では品物を拝見させて頂きます」梁は、そう言って籠の蓋を開けた。中にあったのは金塊だった。
「うん、素晴らしい」梁は満面の笑みを浮かべ、「さあ、皆さん。宿はとってありますから、御ゆっくり寛いで下さい」と言った。
「では宿に行こう」。王は早川とロドリゲスに言った。
「いや、私達はここでオサラバする。報酬を下さい」ロドリゲスが言った。
「ロドリゲス。慌てるなよ。今日はゆっくりしろ。金は明日、渡す」王が言う。
「いや。私達は、これから行く所がある。金を早く頂きたい」ロドリゲスが言った。
「わかったよ」と言うといきなり王は剣を抜いた。だが、一瞬速く早川の剣が王の顔面を切り裂いた。
「ギャー」梁は叫び泡を吹いて倒れた。一行は突然の出来事に唖然としていた。
早川とロドリゲスは馬に飛び乗り、走り去った。




