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ロドリゲスの提案
王の一行は山道を進んで行った。
やがて湖に着いた。辺りは既に暗い。人気の無い小屋があった。
「よし。今夜はここで泊まろう」王が言った。
一行は小屋に入り、蝋燭を灯した。
皆、疲れ切った表情で座り込み、横になった。
ロドリゲスは銃の手入れをする。早川は、それを横目で見ながら憮然とした表情だ。
「剣は銃に叶わないのか」と早川は思った。
皆が眠りについた頃、うとうとした早川にロドリゲスが声をかけた。
「早川。話しがある」
「話?何の話しだ」早川が言うとロドリゲスは「外で話そう」と言った。
二人は小屋の外に出た。
「早川。李英風を殺らないか」ロドリゲスは言った。
「あの少林寺のお尋ね者か?」早川が聞いた。
「そうだ」ロドリゲスが答えた。
「この仕事より金になる。街に着いたら奴を探して仕止めよう」
「フム。だが、どうやって探す?」早川は聞いた。
「大体奴の行き先は分かる」ロドリゲスが答えた。
「どこだ」早川は聞いた。
「それは街に着いてから話す」とロドリゲスは言った。




