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異世界最強種〜神龍より生まれし存在〜  作者: 黒神金龍
『混成覇王 ― カオスダイナスト ― 』誕生
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45 冒険者としての一歩②

お絵描きしてたら遅れちゃったぜ(〃∀〃)ゞ


息抜きがガチになって息抜きになっていないので

やっぱり期間が空いてしまうw


まあ、ゆっくり・じっくり・楽しく行こうや!w


 討伐班


 慎重に警戒して進む…こともなく堂々と多数の気配へと近づいていき、少し離れた所に開けた場所があり人間と魔物が対峙しているのが見えた。人間十二人に魔物八匹だ。

 人間の方はボロボロ、魔物はピンピンしてることから魔物優勢で放って置いたら明らかに人間側は死ぬだろう。



「どーすんだ?助けろとは言われてるけど横取りするなとも言われてるしよー」


「回復させて、話を聞いてから判断するわ。その間二人はよろしく」


「防衛は嫌いなんだけどなぁ…。地味だし」


「お姉様には近づかせませんので、安心して話しててください」



 三人は二手に分かれ、アクアは冒険者たちの背後へと回りブレイズとサラは気配を消して魔物の後方へと近づく。


「あら、(かね)の寸胴がまとまって八つもあるなんて……ラッキーね」



 ものすごく態とらしい声を漏らしながら、冒険者の背後の茂みから歩き出てくるアクア。美しい鈴のような声に釣られて、特に傷が多く仲間に庇われていた数人が魔物に警戒しながらも振り向いてしまうが、僅かに抱いていた希望は即刻絶望へと変わる。


 なにせ出てきたのはどうみても冒険者に成り立てで素手のルーキー。追い討ちを掛けたのは腰のベルトから下げている銅色(あかがねいろ)をした少し特殊なネームプレートだ。



 ―― 本能の真像(ポテンシャルプレート) ――



 見た目は完全に地球で言うドッグタグだが、名前が表記される反対()側には本人を示す唯一無二の柄が浮かび上がり、ランクが上昇すると色や柄も変わる不思議なプレートである。

 ギルドカードに魔力を通すと出現する。


 アクアの色はG級:鉄色(くろがねいろ)の一つ上でしかなく、見た目詐欺のプロでもないと判断され冒険者たちの視点からは「実力不足で力量差も理解出来てない足手まといのお荷物が増えた」という状況になる。そりゃあ絶望感も増すってもんだし、囮として置いていけそうもないから()()()()だろうな。



「援護はいるかしら?」


「馬鹿やろぉ!なぜ姿を見せやがった。ルーキーならそのまま隠れてるか逃げるかして自分を優先しろや!」


「その前に質問の答えをもらえるかしら?


 負傷者は十二名。内、五名が重傷。

 彼の者を癒せ『治癒(ヒール)

 赤き血潮よ息を吹き返せ『蘇生治癒(リバイバル)


 このくらいで喋る元気も湧いたわよね」


 唱えたのは単純な応急処置と増血魔法。本来なら俺たちには必要の無い詠唱だが、戦闘中に「え?今の何?」と気を取られるようなことにはなってほしくない。


 アクアの言葉通り、冒険者たち十二人は瀕死の状態から絶好調な状態まで引き上げられる。応急の時点で浅い切り傷などは完治し、深い傷口から身体に入った()や表面に付いた埃から土まで全てを弾き出した。

 また、増血魔法により一定時間本人に適切な分だけ増血されるのだが、副作用に血行促進が含まれているので戦闘時に使うと大抵 猪突猛進になる。慣れるまで苦労したのは辛い思い出だ。



 なので、こんな雑魚に梃子摺(てこず)る初体験者には必然的に熱冷ましが要る。


「「「!?!!」」」


「あいつらぶっk ――」


「飛べ『水弾(ウォーターショット)』はい、ストップ。そこまで」


 拳大の水球は相手を傷付けない速度で飛び、冒険者全員に衝撃と覚醒を促した。


「危ねぇ。今、俺なにしようとしてた?」


「寝起きに行水させられた気分だわ」


「ん゛ん゛〜…目が覚めたらそこには女神がいた件について」



 そこに段々と興味を失いはじめ、凍るような視線が突き刺さる。


「返答は?」


「ヒィッ。い、いえ、援護お願いします…!」


 そこで数メートル先にいるゴブリンロード六匹とコマンダー 二匹を見るが、ポケットに手を突っ込み足技で捌きながら眠たそうな表情をするブレイズ。対照的に役に立てて嬉しそうなサラが適当に相手している。


 脛を蹴ったり頭をしばいたりして絶妙なヘイト稼ぎをしており、こちらと一定距離を保ちながら余裕で相手していた。




 その後、特に何の問題もなく処理されたゴブリン集団の解体は冒険者に任せ、三人は証明部位の洗浄と解体風景を眺めながらこちらに飛んでくるフェイを待っていた。



「特に心配してないけど、お前ら大丈夫か?」


「その割には()()()来たみたいだけど?」


「そうそう。兄貴は慌てすぎだって」


 茶化す二人にアクアに撫でられ笑顔満開のサラに状況を説明してもらった。



「じゃあアレか。魔法発動時に確認を込めて発した言葉が偶々聞こえたってか?」


「多分そうね。特別助けを求めるような状況ではなかったから」


「何だそりゃ。どうなってんだ?」



『継承スキル:眷属契約の効果であるテレパシーが、喋った言葉を魔法を発動する際の言霊に近い形で拾った結果だと推測できます。

 また、魔力が薄い地域の離れた場所での使用は出来ていませんでしたので、今から調節してみます』


 (え…今からってそんな事出来んの?)


『許可が頂けるのでしたら、今すぐにでも』


 (あ、じゃあよろしく)



「ふーん。原因はテレパシーの誤動作らしいぞ」


「なら、次からは気をつけるわね」


「そうしてくれ」



 冒険者たちの解体が終わる頃には叡羅の調節とやらも終わり、帰る準備を行う。見張って(雑談して)いた限りでは証明部位を隠す素振りなども行わなかったので一先ず信用はすることにした。結局はゴブリンなのでどっちでもいいが。




『叡羅先生の授業:魔物の格』


 上は雑魚、下にいく程強くなります。


 ・普通:ノーマル

 ・呪術:シャーマン

 ・騎乗:ライダー


 ここから()()呪術を使用します。


 ・主導者:リーダー

 ・頭領:ロード


 ここから()()()呪術を使えます。


 ・指揮官:コマンダー

 ・将軍:ジェネラル

 ・騎士:ナイト


 騎士と近衛には大きな壁が存在します。


 ・近衛:インペリアル

 ・覇者:チャンピオン


 これ以降は単体の方が珍しいとされます。


 ・覇王&王妃:キング&クイーン

 ・皇帝&女帝:エンペラー&エンプレス


『以上。叡羅先生の授業より』




 長閑(のどか)な『貧痩(ひんしゅう)の森』からの帰り道、俺たちは荷物の全てを十二人の冒険者たちに持ってもらい足取り軽く先頭を歩いていた。街から近いところでは雑魚しか出現せず、安全を確保する必要を感じないからな。



挿絵(By みてみん)



「あ〜暇だぁ。兄貴〜、何か面白いやつ見えない?」


「お前に見えてなくて俺に見えてる訳ないだろ」


 益にならない無駄な会話をしていると、冒険者の一人がこちらに話しかけてきた。



「あー…ちょっといいか?助けてもらった礼をまだ言ってなかったんでね。俺はダン。『草原の風』ってパーティーのリーダーやってる斧使いだ」


 ガッチリした体格を支えるように鍛えられた筋肉はしなやか且つ無駄のない綺麗なもので、二メートルはある斧が同じ大きさのダンに背負われている。少しワイルドさが感じられる髭のオッサンだ。


「俺は『混成覇王(カオスダイナスト)』リーダーのフェリオスだ。今回は偶然、別行動中のメンバーが助けると判断しただけだから気にすんな」


 本来の指示は辻ヒールだったんだけどな!


「そうか。それでも助かったのは事実だ、感謝する。

 今回の依頼はゴブリンコマンダー 一匹と配下になっているであろうロード二匹の討伐と、その他ノーマルって話だったんだが、蓋を開けてみりゃコマンダー二匹に率いられたロード六匹とノーマルの大群勢ってな感じよ」


「運がないな」


「いつもの事なんで諦めてるがな。念のために四パーティーで来て正解だったぜ。上手いことノーマルを蹴散らすことは出来たんだがな、戦闘に参加するも静観気味のロード二匹に違和感を覚えて防御を徹底してたのが功を奏した」


 状況を詳しく聞くと、戦闘はするし食い付きも良かったらしいが、何処か一歩引いた冷静な部分があり必要以上の追撃をしてこないスタイルを取っていた。

 そして、時々ノーマルに指示を出しては場を眺めコントロールするような行動があったために、撤退も視野に入れた戦いをしていたようだ。


 結果的にだが、倒した後の魔石の大きさからして二匹ともコマンダーに進化(シフト)しかけの個体だった。



「おっ、もう街か。今回は助かった。また依頼や街であったら気軽に声掛けてくれや」


「こちらも荷物持ち感謝する」


「それこそ気にすんな!」


 機嫌よく笑ったダンはメンバーに声を掛けてこちらに集まる。


「改めて『草原の風、夜の虹、狼の牙、荒野の太陽』を代表して感謝を伝えさせてもらう。今後助けが必要になったら俺たちを呼べ。命懸けて協力させてもうぜ」


「そうか、ありがとう」


 「まあ必要性を感じないけどな」と大笑いした四パーティーのメンバーたちは、それぞれリーダー達が感謝を述べて去って行った。

 全員が新人にがっついて引かれないようにと気を遣わせてしまったみたいだが、意志の中に芯の感じられる人たちだったから心強い友が出来た。



 取り敢えず、目標の一つである『冒険者仲間を作る』ってのは達成間近になった。あと数パーティー関係を作ったり、依頼などで街の住人に周知してもらえれば冒険者としての信用土台は完成するだろう。


 あとは、雑用・買出し班が上手く依頼を熟してる事を祈るのみだが、心配するだけ無駄かもしれない。


 俺の目指す目標は、実力のみで英雄視される人物ではなく、住人の支持を得て活躍し時には守ってもらえるような関係の英雄だからな。

18話と19話間にある【整理】登場人物紹介

のところを更新しバージョンアップしたりして

追加情報入れたりしてるから

是非見に行ってみてくれ!


この投稿した後に更に情報追加しとくぞ!



いつもの紹介コーナー


ニコニコ動画


 ゆうだいさん

1.【太鼓の達人DP】チルノのパーフェクトさんすう教室 おに&むず

 DP(ダブルプレイ)の難しさを超えてクリアした所で最初見たとき拍手してたw


2.太鼓の達人の遊び方を間違えみた

 凄いダイエットに良さそう( ゜д゜)ポカーン


3.太鼓の達人が稼働してる筐体が間違ってた(やわらか戦車)

 プロのタップダンサーかな?w


 otamaさん

4.サルゲッチュ2  ダンスでBON!

 プレステ2?でやってた懐かしい思い出が蘇る良い動画。またやりてぇなぁ…今でもクリアできる気がしないがw


 スティーブ峰蔵さん

5.【Minecraft】匠迎撃専用要塞物件 -御負け-【MINEBASE 01】

 マイクラで浪漫を詰め込んだ要塞基地の説明動画、だったはず。やってみたいとは思うものの途中で投げ出しそうな造り込みw


 ゆずっこさん

6.【Minecraft】ジャンプ禁止のマインクラフト Part.1【ゆっくり実況】

 一時期めっちゃハマって見てたけど、完結していないのが悲しみ。時間掛かるから仕方ないのかもしれんけど…

 この人のは艦これ実況も見てた。


今回はここまで


次話もよろしくぅ!

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