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異世界最強種〜神龍より生まれし存在〜  作者: 黒神金龍
ドラッへ〜冥護を受けし街〜
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43 諸々の結果

意外に早く書き終わった

今回は方言を採用してるので、違和感のある所は誤字報告で協力して頂けると嬉しいです


あと、次回からようやく冒険者パートに入ります。ここまでめっちゃ長かったw

それと、そんなに重要ではないですが『ファミリーネームの仕様変更』を行いました。具体的には平民:〜=〜、貴族:〜・〜 となりました


 実力測定を行った訳だが、内容は結構単純で分かりやすく満点も取れたので一安心だ。魔法で的を破壊する測定では一撃で済んだし、ギルド職員のウルトとの模擬戦では引き分けかと思ったが"完敗だ"と言わせられたので俺は満足だ。元々負けるつもりなどさらさらなかったが。


『一撃なのも当然のことですよね?私が主に示した的の耐久値を軽く超えた威力のものを当ててますし。それに、他人の攻撃で主に傷が付くのを私が許容出来るとお思いで?』


 (いや、そこは黙認で良かったと思うんだが。けど、俺に設定されたお前が狭量だったってことが意外だわ)


『お前ではなく叡羅(エイラ)です』


 (悪かったよ。エイラ)


『叡羅です。次は(アカネ)がひどい目に遭いますよ』


 (俺じゃなくて紫に被害が及ぶのか)


 紫にしてみれば相当な理不尽だな。


 (分かったよ叡羅。名は大切にするさ)



 叡羅は決して自ら表に出てくるようなタイプでも設定でもないが、陰ながら俺を支えてくれる優秀な(・・・)サポーターであるという部分は譲れないらしく、今はとても誇らしげだ。一方で、俺の武器でありながら模擬戦に参加出来ず拗ねているのは(アカネ)だ。


(ようや)く切り刻めると思ってたのにィ!酷いよ!こんなのってないよぉ〜……。⦆


 (もう少しの間だけ辛抱しろって。実力は示せて合格もしただろうし、依頼を受けるまでそんな掛からねぇはず…多分)


⦅本当に?!やったあぁ!!⦆


 そこで紫は「ハッ!?」と何かを思いついたような顔をしてこちらに意見を求めてくる。


⦅ご主人はサイコロが好き?それとも骨つき?⦆


 (サイコロだな。それも一口サイズで筋無しの柔らかいやつな)


⦅そっかぁ。じゃあ頑張らないとだね!私、いっばい頑張るからね!!⦆


 拗ねたり無邪気に笑ったりする紫は可愛いし、側だけ見れば一般人からは完璧と評価される。ただし中身は別で、狂気的な性格は全力で避けられるが。

 設定した俺は一般でもなければ普通でもない性格なので大好物だし、狂的な美人を支配していると思うとゾクゾクする。


 なーんて話を叡羅や紫とダラダラ続けて、ウルトの長ったらしい説明を聞き流した。


 戦闘の心構えや状況判断なんて今更だし獲物の横取りやなすり付けなど常識で考えればやらない。そもそも擦り付ける前に相手(魔物)の方が死んでるし。

 冒険者の形態や依頼の事に関しては覚えてなくても叡羅が補えるし、冒険者ランクについても興味などないが『SからGまでの八段階ある』らしい。


 元日本人としてはワクワクしない事もないが、同じ相手に工夫や不正を凝らしても何百回と殺される修行に比べれば何度も修羅場を潜ってきた猛者と聞いても

「おお〜すげぇ」ぐらいの感想しか出てこなくなる。



 だが、まったくの無駄という訳でもなく、学園に関する情報が聞こえた。詳しく理解するつもりはないが、冒険者の資格を持っていると実技が免除されるので実質合格しているのと変わらないらしい。

 冒険者は学力を競ってる訳ではないので試験なんてものは無く、学費さえ払えれば通学が許されるが授業態度や授業中にある問いの評価が悪いとギルドへと報告されるらしい。



 長々しい説明も学園のことで最後だったらしく、全員揃って控室へと歩く。その途中でグループ③とすれ違う。

 グループ③にはクラグが選ばれており、こちらに手を振ってきたのでニッと笑ってサムズアップを返した。それを見て少し自信がなさそうに笑いながら「頑張ってくるよ」と眷属契約によるテレパシーで告げてきた。



 控室に戻ると既に合格したであろう老紳士に見えるオーガのリアンがサンダーとブレイズやオークであるサラに質問責め攻撃をされていた。

 しかし、俺もリアンも職員には口止めをされているので話せる内容と話せない内容とがある。俺がアドバイス出来るとしたら、「程々にやる気を出して周りよりも二段階くらい強いと思わせとけば勝手に合格する」っていう程度かな。


 集中力が切れて怠くなった俺はベンチに座る皆んなの所へ行き、溜息を吐きながら無造作に背を向け皆んなが座っている中央に腰掛ける。子竜四人は俺の行動を理解していたのかサラやリアンを誘導し、俺の座る場所を確保した。


 ポフン。ムニっ


「?」


 座ると同時に尻と背中に柔らかい感触が伝わりフローラルな香りが広がる。


「お疲れさま。どう?生体クッションの心地は」


 (あで)やかに微笑むアクアは気力のない今の俺には効果抜群だ。特に包み込むような柔らかさと香りのコンボが凄い。語彙力も溶ける。


「元々散々だが、よりダメ人間になりそうだな」


「あらそう。私の番までゆっくりしていればいいわ」


 アクアは俺の行動を封じるため胴を両手できっちりホールドし、右隣にいるサラに声を掛ける。


「私の番が来たら代わりをお願いね」


「もちろんです!」


 胸の前で両手を握り込むサラは、流石お姉様ですと言い出しそうだ。

 周りにいる人外メンバー以外の男共は嫉妬や殺意の視線をこちらに向け、一部は震える手が武器に伸びかけている。だが、死角を含めた見える範囲には実力で勝るような者はいない。


『はっきり申し上げて雑魚です。見る価値もありません。攻撃力が低いクラグでも 一分と掛かりません』


 叡羅もこう言ってるしな。




 それから特に問題が起きる事もなく順調にグループ消化が進み、現在は最終グループに選ばれていたサラを待っている状況だ。勿論、再びアクアに甘やかされている。

 サラの生体クッションは、柔らかさと程よい弾力(モチっ。ポヨンっ)が合わさった素晴らしい心地良さだった。例えるならアクアがビーズクッションでサラが低反発クッションてな感じだ。俺の疲れは吹っ飛び非常に満足している。


 サラのグループが戻ってくると、控室の前方にそれぞれのグループを担当した職員が横一列に並ぶ。中央にいたウルトが一歩前へ出て

「これより合格者の名前をグループ単位で発表する。呼ばれなかった者は速やかに退室し、合格者は最後まで残るように」

 と発言した。その後、列に戻り発表が進行する。


 控室に残ったのは全体の四分の一であり、俺らのように友人や恋人(チーム)で受けて全員が合格したのは俺たち含め僅か四つで他は全員ソロだ。



「これより俺たち職員から冒険者になる者たちへアドバイスを送ろうと思う。生かすも殺すも君たちの自由だ」


 グループ①を担当した面倒臭そうな表情をしていた中年が身嗜みを整えキリッとした目付きで喋っている。案内をしていた時とは大違いだ。



『四十五歳 男 人間』

「俺はエイラス=アルバだ。二つ名として封手(ふうじて)をギルドから貰っている。

 俺の経験則からだが、『最後に仲間や己を救うのは学んだ知識と鍛え込んだ筋肉が最も大切』だって事だ。学園で学んだいつ使うか分からん環境の違いによる植生分布図で命拾いした事があるからな」



『三十一歳 男 人間』

「次は私ですね。私はウルト、変則の名を持っています。

 私が教えるのは『冷静さ』です。常時冷静さを保ち、例え己が欠損しようと仲間を失おうともその場をまず乗り切り、他を助けるために全力を注ぐには冷静さが必要という事です」



『二十八歳 女 獣人:狼』

「我はサイネ、瞬刻のサイネだ。

 貴様らに足りないものは『速さ』だ。何においても足りていない。動作・反応・引出し、これら三つの速さを求め何れ我を超えてみよ」



『二十二歳 男 獣人:狐』

「自分はラルートと言います。抱懐(ほうかい)という名もあります。

 自分が言いたいのは『相手を知ること』。視線や呼吸、癖や反応から考え方を見抜けば、実力で負けていない限り相手は何もできません」



『一五六歳 女 エルフ』

「うちがハルファや。横流って呼ばれとるさかいに、よろしゅうなぁ。

 うちの教えは『流れを読む』ゆうことや。剣の軌道や動きの流れを読めはるなら攻撃なんて当たらへんさかいにな」



『四十八歳 女 人間』

「あたしはヒュージ=アルバ。よぉ相殺のヒュージと呼ばれとる。最初に喋っとったエイラスの妻や。

 戦闘に必要なんは『観察眼』や。力の掛け具合から体重移動まで見るべき所はようさんあるけどな、いっちゃん重要なんは乗せるべき力を見極めることやで。同じ力さえ乗せとけば負けへんからな。まぁそれ以前に喧嘩売る相手はよぉ選びや」



『五十六歳 男 ドワーフ』

「俺様はゼルモーザ、人呼んで巨巌(きょがん)のゼルモーザ様よ。

 おめぇらに足りてねぇのは『()さ』よ。防御も戦法も意志も全てに足んねぇ。もっと俺様みてぇに一枚岩に見えるくれぇのデッケェ漢になってみろや」



 一通り挨拶が終わった所で再度ウルトが一歩前へ進む。


「多くのことを言われ整理しきれず、覚えられない者もいるだろう。だが、安心して欲しい。私たちギルド職員は教えを請う冒険者の君たちを無下に扱う事はない。

 私たちも出来る限り君たちに協力する。だから遠慮なく頼ってくれ。これから君たちの未来に多くの冒険と輝かしい栄光があることを祈っている」


 最後にそう締め括ったウルトは職員たちと冒険者に相応しいギラついた笑みを浮かべてから退室して行った。



 その後、代わりに入室してきたのは受付嬢の格好をしたルビナスだった。救出作戦に盗賊(シーフ)要員として関わり、副マスター(犬獣人のアリス)に仕事をすっぽかしたとして仕事をマジで二倍に増やされたのか、ゲッソリとした顔つきで合格者にギルドカードを配っているのが印象的だった。

次から章が変わります。


いつもの紹介コーナー


ニコニコ10連発!


 ととまるさん

1.爆殺天使☆リムたん

 きりたんの可愛さ爆発!


2.突撃門番分隊

 門番分隊メンバーの連帯力はヤバイ


 混ぜるな危険メンバー

 とりなん・九血鬼・タラチオ


3.タラチオさん

 イケメン、デスボイス、混ぜメン:マリカー大会最終回の引きの強さは憧れる


4.とりなんさん

 マリカーで飲酒運転する実力者


5.九血鬼さん

 声がかわいい!見た目かっこいい!だが、男だ!?いや、ワンチャンある!


 フラスコさん

6.skate3(別名:スカテ)

 ヌケート(バグ利用スケート)が行われる中で比較的真面目にスケート実況してる人、結月ゆかりの可愛さと支援絵の大量さに驚く。歌えて・描けて・動画も人気のある実力者。あとは踊れれば完璧と言われる


 もももさん

7.【Minecraft】音ブロックで「神のまにまに」

 マイクラの音ブロックを使い熟すプロ。イヤホンで聴いてるとめっちゃ癒される


 ことらんさん

8.女友達に恋愛ゲームさせてみたら前科おじさんになっていた

 声の可愛さと緩やかな口調で発せられる辛辣な言葉が笑いを起こす。語彙力や引き出しの多さに驚く


9.【Cities:Skylines】下水を再利用した街を作る!

 滲み出る汚さと「タイトル通りとは恐れ入った」が出来るヤベー動画。素が鬼畜の東北ずん子とツッコミ役の琴葉茜のテンポが良い漫才(動画のネタが多過ぎて色々と忙しい)街作り


 ファミキチ

10.慧音「フリーダムってレベルじゃねぇぞ!」ゆっくりクトゥルフTRPG Part 0

 色々と自由過ぎる個性の強いプレイヤー達が忙しなくやらかし、GMの精神を破壊しながら進めるTRPGです。第2回目のシリーズで出てくる白髪ロング美人先生は作者の携帯の壁紙になっているw


今回は以上!


引き続き、異世界最強種を宜しくお願いします。

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