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異世界最強種〜神龍より生まれし存在〜  作者: 黒神金龍
ドラッへ〜冥護を受けし街〜
41/56

40 実力測定

後書き更新したぁ〜ぞ☆

若干テンションが変になってるけど、後書きに動画投稿してくれている感謝を込めたから当然だな


「実力を測定するための修練場はこちらです。ここである程度、能力があるということを示してもらいます」


 受付嬢に連れてこられた場所でそう言われた。


「一定以上の能力を認められた場合には、初期(G)ランクから 一ランク上であるFランクからのスタートを認められます。そして、成人として判断される十八歳からだとE・Dランクから始めることはできますが、生死を自己管理できるものとして扱っていますので見栄から嘘を吐く人はあまり(・・・)いませんね」


 最後の方の言葉は苦笑い気味に言い、ちらりと修練場に来ている集団に視線を向ける。そこにはほとんどが私服で、所々に部分鎧を身に着けた者が混ざっていた。そして、これから俺たちもその集団に混じるのだろう。


 俺は集団に混じる前に全員に軽く言葉を掛け、集団の最後尾に並ぶ。


◇◆◇


冒険者登録用紙 参考


 内容:名前、年齢、特技、魔法、武器


 名前:フェリオス  年齢:十五

 特技:万能適応(オールラウンド)

 武器:ダガー  魔法:初級魔法【火・水・雷・土】


 名前:ブレイズ  年齢:十五

 特技:一撃入魂(デストラクション)

 武器:大剣  魔法:初級魔法【火】


 名前:アクア  年齢:十五

 特技:瞬効恢復(リザレクト)

 武器:弓  魔法:初級魔法【水】


 名前:クラグ  年齢:十五

 特技:難攻不落(ガーディアン)

 武器:盾  魔法:初級魔法【土】


 名前:サンダー  年齢:十五

 特技:幻影曲芸(ファントムサーカス)

 武器:双剣  魔法:初級魔法【雷】


 名前:サラ  年齢:十五

 特技:銀花金剛(シルバリーダイア)

 武器:ハルバード  魔法:身体強化


 名前:リアン  年齢:六十

 特技:黒紫魔鎧(ラピス)

 武器:槌  魔法:身体激化


◇◆◇


「あー、ごほん。えーこれから冒険者に必要な実力測定を行う。一人ずつ名前を呼び、グループ分けするので素直に従うように」


 無精髭を生やし黒髪のぼさぼさな頭を面倒臭そうに掻く中年が皆にそう呼びかける。


「それと、友達や恋人同士で分けろとか阿保なことを抜かす無能は必要としとらんから帰っていいぞ~」


 欠伸をした後、眠たそうな目で集団を眺める。幾人かは中年の言葉に苛立ちの視線を向けている。


「グループ➀ ガスター、マーリン……リアン以上五名。次、グループ➁ フェリオス……ダルフ、ウェイス以上五名……」


 各チーム五名ずつ選ばれ、俺たちは全員が別チームとなった。仕組まれたようにバラバラになったことからも意図的に選別されているのだろう。今回の参加者は四十名と少し多いのだろう、中年の顔から判断するに。


「➀は俺が担当するので、他のグループは後ろに並んでいる職員に従い動け。では、➀以外は控室に移動!」


 俺たちはリアンを残し、グループ番号を印した看板を持つ職員に連れられて控室へと移動した。控室は木製の簡易ベンチが置かれているだけの空間だった。もちろん冒険者(仮)は不満たらたらである。


 しばらくすると、➁が呼ばれたので軽く気合を入れて男性職員の後を付いていく。通路で➀のメンバーとすれ違うのだが、リアンは笑顔でこちらに会釈してきたことからいい結果になったことは間違いないようだ。

 修練場に入ると先ほどの中年が男性職員にボードのようなものを渡し、ボードを指しながら喋っている。流れてくる内容を盗み聞きするに、今回の出来はこのくらいだとの発言からアレは評価用紙だろう。最後のリアンだと思われる部分で、別格だと言われていたときは顔が自然とニヤニヤした。


「これからグループ➁の測定を行いたいと思います。各々は登録用紙に記した武器もしくは得意な武器を選びもう一度ここに集合して下さい」


 職員が指さす方向には木製の武器が種類毎に並んでおり、ぱっと見でも一般的なものは存在するようだった。駆け足で向い武器を手に取り戻ってきたメンバーは俺を含め三人、のんびり歩いて未だに武器を選んでいるのが二人。

 俺は手に持つ木製ダガーを握って感触を確かめた後に両隣を見る。右側に槍を持つ十五~十六の男の子、左側に盾と槌矛(メイス)を持つ十九~二十の女性。二人とも傷も歪みもない武器を選んでいた。そして、軽く上げ下げしている動作からまともな武器を選択できているはずだ。


 漫画のような展開だと考えて、構えていたのが功を奏した。職員が言い終わるなり観察するような雰囲気になったからだ。なので、不自然な動きに取られないよう・他のメンバーに気付かれにくいよう、ちょっと遠いから駆け足になった的な雰囲気を出したし。特に何も考えていないフリをして即行で武器を選んできた。

 まあ、両隣は気付いているようだが。こちらを見て苦笑いしているのが証拠だな。


「僕はウェイス。同じ意見をもってそうな人がいて安心したよ」


「そうだな。俺はフェリオスだ」


「私はレインよ。優秀な後輩が出来そうで嬉しいわ」


 遅れてきた二人のうち(ダルフ)が剣、(シアン)が弓を装備していた。全員が戻ってくるなり職員が喋る。


「魔法を使用できる者は手を挙げて下さい」


 全員が手を挙げる。と同時に背後で土属性魔法が行使され、的が出来上がる。


「では、後ろにある的に向けて放ち破壊して下さい」


 後ろに振り返った四人が「いつの間に的が……」とか呟いているのを聞きながら、手に雷属性魔法である電気を纏わせ人差し指を立てた手だけを後ろに向け一言。


雷槍(サンダーランス)


 五つあるうちの中央に位置する土塊が焦げて崩れる。周りから戸惑いが感じられるが、とりあえず無視するようで指示を優先していた。


「風よ、切り裂く刃となれ"風刃(エアーカッター)"」


「水よ、集いて貫け"水弾(ウォーターショット)"」


「火よ、揺らめき焦がせ"火炎(フレイム)"」


「土よ、固まり穿て"土棘(ダートニードル)"」


 順番にウェイス、レイン、ダルフ、シアンが魔法を放つ。しかし、一発で破壊できたのはダルフのみ。

 ダルフの魔法は火力が一番弱かったが持続時間が長く、焦げて脆くなった的が崩れたのだ。切れ味が足りなかったウェイスは五発放ちクリア。威力は十分でも大きさがなかったレインは二発クリア。そもそも土に土をぶつけることをしていて、硬度的にも劣っていたシアンは十発目で半壊、十二発目で漸くクリアした。


 俺は早く終わってすっきり、叡羅(エイラ)は風属性魔法を見れてニッコリ。職員は無表情でボードに評価を書いていた。全員が終わったのを確認して職員は一つ頷くと、的を構成する魔法を解除した。そして、表情を引き締める。


「これより模擬戦を始める。名前を呼ばれたものはここに用意した防具を装着して、修練場中央にある白線部分まで移動すること。

 二人揃った時点で武器を構え、掛け声と共に開始せよ。審判は私が勤める。

 降参・行動不能・寸止め、いずれかの状況で終了と見做す。危険行為は即失格とする」


 先ほどとは口調の変わった職員の言葉に四人が武器を握り締め、やる気を出す。チラチラとこちらに視線は感じるが……。


「一試合目、ウェイス 対 シアン 両者は白線へ!」


 職員の声で白線より後ろに立ち、相手を見据える。距離にして二十メートル。槍を持ち、近づかなければならないウェイス。そこそこ距離はあるものの近づかれると実力的に勝機が消えそうなシアン。さてどっちが勝つか……。


「始め!」


 開始の合図と同時に飛び出したのは勿論ウェイスだ。二.五メートルもある槍を即座に使えるように構えながら走っている。素人がやったら開始十秒も持たずに転びそうだな。

 シアンはそれを呑気に構えたまま見ている。弓を前に出し弦を軽く引っ張ってはいるのだが、弓は下を向き撃つ気配がない。


 やがて両者の距離が十メートルを切る頃、ようやくシアンが動いた。動いたと言っても目を細め片足で一定のリズムを刻み出しただけだが、そのリズムはウェイスの歩幅に合わせて鳴っている。

 そして距離が丁度八メートルになった時だ。シアンが一瞬で弦をギリリと軋むまで引き絞り、自然な動作で解放した。


 空気を切り裂く「ヒュッ」という音を鳴らし一直線にウェイスへと向かう鏃のない矢。真っ直ぐ向かってくる矢を見て歩幅を合わせ、勢いを殺さずに弾こうとする。

 だが、弾く数瞬前に矢は落下を始める。ウェイスの足を狙うように。ウェイスは落下する矢に身を見開き、対応しようと足を止めてしまう。その動作は仕方ないことであり、誰だって対象が予想外の動きをした場合は行動を止めてしまうだろう。


 だが、ウェイスの動きを見てニヤリと笑う者がいるのも確かだ。手には二本の矢を準備しており、一本目が振り上げられた槍に弾かれた瞬間二本目を足に、時間差を開けて三本目の矢を肩を狙いシアンが撃つ。

 ウェイスは飛んでくる矢に慌てて、振り上げた槍を戻すように二本目を振り下げで撃ち落とす。しかし、三本目が見えていなかったのか肩に矢が直撃する。


「ぐうっぅ」


 防具に当たった筈だが、かなり痛かったのか顔が苦痛に歪む。


「ふふっ。完全に止まったね?」


 痛みによりその場に固定されたウェイスはシアンによって的にされてしまう。三本の矢を手に取っては素人には真似できない速射を繰り返しているが、弦の軋む音は毎回聞こえるので威力は変わってないだろう。

 そして、全ての矢が狂いなくウェイスの各部位へと飛んでいく。威力の変わらない弾幕を撃たれ続けるのは堪ったものではない。


 ウェイスも的にならないよう、先程の反省を活かして槍を小振りに扱い弾いたり回避を行なっているが効果は薄い。回避先を誘導されてれば当然の話だが、ウェイスは多分気が付いていない。

 反対に、矢が当たり苦痛に耐えるウェイスを見てシアンは嬉しそうに嬌声に似た笑い声を零している。Sだな。


「残念。もうちょっと楽しみたかったけど、残りが少なくなってきちゃった」


 とっくに尽きている筈の矢筒の中身はまだ数本を残している。

 チラリと武器置き場を見ると他の矢筒の中身が空っぽになっている。つまりは普通に用意される本数に満足せず、矢を全てかき集めたということだろう。評価の下がりそうな行為もここで挽回できてそうだ。


 シアンは次にどう行動するのかと観察していると、突然ウェイスに向かって走り出した。敢えて開けていた距離を詰め、不利な状況を作り出して何がしたいのだろうか。

 俺のそんな疑問も知らず、ぐんぐんと縮む距離。

 身体中から感じる痛みに顔を歪め、矢捌きを強制させられ息の上がったウェイス。片や安全ポジションから矢を撃ちまくり、槍での対処を強制させた上に執拗に同じ箇所へと追加ダメージを入れる鬼畜なシアン。



 あと一歩で槍の間合いだというところまでシアンは駆けてきた。だが、急に進路を変え円を描くように側面へと回り込み即座に構える。

 いつでも迎え撃ってやるとばかりに槍を構え直すウェイス。やはり甘い。


 先ほど止まるのが悪手だと気付いたばかりなのに既にもう忘れて……いや、あの顔は何か企んでるな?顔つきは一緒だが槍の構える角度と握り方に変化が出ている。

 シアンは…誘われていると知りながら笑みを深めるのは流石と言うべきだな。


 シアンはウェイスの正面から矢を撃つと、更に側面へと回り込み三連速射を行った。それを確実に防いだウェイスは前に出た。

 しかし、それもシアンは読んでいたらしい。


 結果的に言えばシアンが勝利した。同時に前に出ていてウェイスの一撃をスライディングで避けたシアンは、三本矢のゼロ距離射撃を胴体に叩き込んだ。

 倒れたウェイスへと馬乗りになり、構えた弓を首に向けて試合終了となった。



「決着!勝者シアン!!」


 両者の試合を止め、ウェイスに肩を貸した職員は、ポーションを与えて回復を図っていた。


「次! レイン 対 ダルフ」

後書き追加ァ!


て訳で、お気に入り紹介入りまぁーす!


ニコニコ


 久海夏輝先生

1.【CoCリプレイ】闇をゆく者達の宴 Part00【TRPG】

 普通のTRPGのリプレイ動画と違いヌルヌル動くので編集技術と掛ける時間半端ねぇと感じる作品

 愛が詰まってる。そして、ロックは最高だったぜ……



 a_hisa先生

2.楽曲シリーズ

 テーマに沿って作られるオリジナル曲は、聴いててめっちゃ癒されたり興奮したりする

 「我々だ」のOP(オープニング)BGMにも使用されていたり、実際にアルバムをitunesやレコチョクで販売しているマジのプロ

 特に「凛」や「雲蒸竜変」、「Fizzy Pixel」や「Osiris」とか大好き。他にも好きなのあるけど紹介してたら長くなり過ぎるので



 Liczkaリチカ先生

3.【ゆっくり実況】このしがないイカに救いの手を シリーズ

 元祖「ふしぎなくすり」の人であり、ポケモンを擬人化させ青少年の性癖を(こじ)らせてくるヤベーやつ。ポケモンで興奮する?分かる、ケモナーなら当然だな

 投稿者4年の実績を持ち、ファンアートがめっちゃ上手い。ゆっくり実況だが、「オリキャラを使用」し普通のゆっくりとは「次元が違う」

 次元が違うので当然のように歌うし、震え声も出す。イカちゃん(スプラトゥーン2)pt.25を見るとよく分かる


今回はここまで。紹介に熱が入りすぎました

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