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異世界最強種〜神龍より生まれし存在〜  作者: 黒神金龍
ドラッへ〜冥護を受けし街〜
40/56

39 冒険者ギルドでの会談④

遅くなりごめんポ。時間の流れ早すぎるンゴ

今までは1話5000字に囚われていたけど、これからは最近ハマった小説に倣って

ネット小説の利点である話数無制限を使用していこうと思います。


「先ずはそうだね……。君たちと龍の関係性から話してくれるな?」


 明らかに声のトーンを下げたギルマスは俺に答えを求めた。


「俺ら一族が龍の巣で暮らしてるのはもう知ってるよな?龍は謂わば守り神みたいなものだ。度を超えた魔物が出現すると狩ってくれる。逆に一族は文化的な食事を供える関係だ」


「フェリオスくん、料理は?」


「出来ない。だから里を出てきた」


「と、言うことは後ろの四人も?」


「無理だな」


 答えを聞いたギルマス(オルコット)は少し微笑んだ。


「言っておくが料理を持っていけば入れるなんて考えるなよ?」


「理解しているさ。それくらいで軽く入れてもらえるなら苦労はしていない」


 ギルマスは小さく息を吐き、「それなら過去に試しに行った人間は大きな土産(死体)と共に帰ってきている」と疲れた表情をした。


「俺らを脅しても無駄だからな」


「おや、心外だねぇ。僕がそんな事をするとでも?」


 あんたなら普通にしそうなもんだが……と思っていると重鎮たちが皆頷いていた。どうやら声に出ていたようだ。


「まあ実際、先程まで候補としても存在したけどね。メリットとデメリット・リスクを考えた場合に釣り合わないので外させてもらったよ」


「もしかして、下の連中はお前が?」


「鈍くはないみたいだね。けど、僕の案ではないよ。提案元は副マスターのアリスくんだ。」


 ギルマスが「彼女は心配性だからね」と言うものの顔は嬉しそうだ。


「今回は彼女に助けられたよ。いい意味で僕の予想以上だったからね」


「試した訳だな?まあ悪くない方法だとは思うが、もう少し手応えがあった方が俺は嬉しかったかな」


 喧嘩を仕掛けるぐらいなら威圧されたとて仕返しぐらいの気概を見せて欲しいものだ。自分に甘い俺でも復讐くらいは考えるというのに……。実際に仕返しと称して行ったいたずらは成功してるが、修行項目を無駄に増やしただけで得はなかったけどな。


「手応えか……無茶なことを言ってくれるね。あれでも今現在で用意できる最高ランクの冒険者を雇ったんだよ?」


 ギルマスは、普段から性格や態度が良い冒険者で実力のある連中という条件でBランクを選んだそうだ。それに、新人相手に手加減が出来てやりすぎない貴重な者たちだという。煽っていたのは同じチームの仲間だという話もあった。



「おっと、話が逸れてしまったね。君たち一族と龍の関係性は把握できたから、次は一族の種族について訊こうか。私たち人間(・・)とは違うのだろう?」


「よく分かってるじゃないか」


「ここで一般人ですなんて言われたらどうしようかと思ったけど、杞憂でよかったよ」


「竜人族って知ってるか?」


「勿論だとも。龍を祖先に持ち、人と交わることで文化や社会性という強みを取り込んだ者達だ。代償として龍本来の力は弱まってしまったが、生物としては常に上位者として存在する一族だね」


 「文化や社会性を取り入れた割には人間との交流の乏しい種族だけどね……特に龍人や(じん)龍人はね」と悩みの種のように話す。


「俺たちはその中でも最上級の存在。龍神族……龍神に愛され交わった人族の末裔だ。龍の巣に住まわせてもらっている関係上、普段は古龍族や古代龍人族(エンシェント)って呼んでたけどな。

 寿命は永遠に近いって言われてるが、寿命で死んだ奴がいないから分からん。理由は一族の途絶にも関わってくるんだが、龍生(りゅうしょう)に飽きるか子孫を残そうとした者たちの結果だ。


 俺たち(エンシェント)は特殊な生まれ方をする。龍でも人でもない方法でな。

 龍族が持つ龍晶(ドラゴン・クリスタル)に限りなく近く、竜人族のような魔核 ── 龍核 ── が体内に存在するんだが、それを中心に身体を魔力として開放(自決)したり結合(交合)することで存在を新たに生み出す。

 勿論のこと生物である限り失敗することもある。存在が不十分であったり魔力が不足していたりとな。そして龍核を残し消える。」


「なるほどねぇ……。しかし、それならもっと早くに一族が滅んでいてもおかしくはないよね?」


「そうだな。だが、何事にも例外というのは存在するし対策もあった」


 俺はそう言い、用意してあったお茶を一口飲んで続きを話す。


「例外というのは存在や魔力が過剰だった者は複数の子孫を生んだということ。対策は、失敗した者の龍核を集め結合させたりすることだ。しかし……魔力で無理に結合するためか、元から失敗していたからか、記憶の引継ぎは行われない場合がほとんどだ」


 俺は嘘だらけの必要なこと(言い訳)を話し終え、再度お茶を飲み一息つく。余裕の表情でくつろいではいるが、内心は嘘がバレないか少し緊張してしまっている。

 叡羅(エイラ)を信用していない訳ではないし、むしろ問題とすら思っていないが少しくらいはやっぱり不安になってしまう。


 その後も適当に叡羅に任せ、俺は話半分に聴きながら欠伸を噛み殺す。優秀なサポート役がいると非常に助かるなぁと思いながら、時々動こうとする影に視線を向け面白半分で圧をかけて遊ぶ。

 壁や天井の裏に隠れている影が、身じろぎも出来ないでプルプルと震えているのが伝わってきて面白い。



 目、耳や口が別々の意思を持って動き続けた結果、会談は予想以上にスムーズに進み、遊びに飽きてきた頃にはもう重要な話は終わっていた。


 全体をまとめた内容はこんな感じ。


 ・龍と一族の関係

 ・メンバーの出自について

 ・龍の巣について

 ・昨日の救出作戦について

 ・腕試しについて


 と特に気にする必要のない話だった。まあ、設定は一部、叡羅さんの考えでかなり盛ったりしたが……。


「……。成る程、大体は把握した。しかし、影をいじめるのはやめてもらえるかな?」


 視線を向けて遊んでいるだけなのに失礼な!とか考えもしたが、素直にやめることにした。変に話を長引かせても退屈になるのは俺だからなぁ…。


「それでは、今後のことについて話し合いましょう。

 私たちは龍と話せるというフェリオスくんをこの街の防衛戦力として欲しい。そして、出来ることなら君たちにも冒険者としての活躍(戦力)を期待したい。

 チームで行動していたとはいえ、個人でオークを数匹討伐できる力はこの辺境な島では貴重です。それに、戦闘慣れもしているようだから不都合はないはず」


「そうだなぁ……。条件次第かな?(ニッコリ☆)」


 俺としては別に条件なんぞ無くとも異世界(ファンタジー)に興味深々なので、冒険者は大歓迎だ。しかし問題もある。


 冒険者カードとかは多分(・・)身分証明にはなるだろうが、身許証明とまではいかないだろう。この世界をよく知らず、龍の巣から出てきた俺たちには現状を把握し庇ってくれる存在が必要だ。


 それに加えて、問題も絶対起こすし回避はまず無理だろう。何故かって?力だけはある常識無しが遊んだり暴れたりしたら、問題が十個や二十個引っ付いてくるのは当然だろう。大衆に目撃されるような派手な事をするつもりはないが、一部では必ずお世話になるだろう。魔物とか喧嘩とか魔物とか。


 あとは、まあ個人的な理由だが、私兵とか冒険者ランクだとかに関わってくる内容だな。俺が常識的だと思う範囲での協力をお願い(交渉)してみる感じだ。



「ふむ、その程度の要望なら許容しましょう。しかし、絶対ではないことをご理解下さい。

 貴方たちがこの街にとっての貢献と呼べるのは、昨日の救出という出来事以外はありませんからね。私たちとしては防衛戦力が増えるに越したことはないですが、現状維持でもなんら問題ありませんので。」


「了解した。それと、何かあったらまた来るから相談相手よろしく頼む」


「……。状況によるとだけ言わせてもらいます」


「十分だ」


 基本的には俺とギルマスが会話していたが、事情を把握するために来ていた他の重鎮たちは「また問題が増えるのか」と頭を抱えたり、「そんな曖昧な戦力を受け入れて嘘だったらどうする」と怒っていたり、「それが本当なら研究が進むなぁ」と既に現実から意識が離れかけている者と様々だった。


 その後はまあ、犯罪に関わるなとか犯すなとか、ギルドでの喧嘩は基本無しとか獲物は横取りするなとかの注意・注告をギルマス本人から口頭で説明してもらい、ついでにこの街のことや周辺のことも聞いておいた。



 会議を終え、ギルドの受付へと向かい七人分の冒険者登録を無料で済ませた。

 流石は「森羅万象」と言うべきか、文字を見た瞬間に翻訳されるし至って普通に日本語を書く感覚で異世界語が書けた。


 内容:名前、年齢、特技、魔法、武器


 この五項目を自己申告という形で冒険者登録用紙に記入後、書き間違えの有無を確認し仕上げとして魔法陣に魔力を流すと登録用紙が薄い発光とともに縮小しギルドカードとなった。

 魔法はやっぱすげぇと感心しながら、文字が理解できてないメンバーの用紙に記入してあげようと隣を見ると既にギルドカードができていた。


 あれ?と思いながらよくよく考えてみると、異世界あるあるに識字率問題があり先ほど自分でスキルに感心したのも抜けていた。内心アホだなぁ…と思いつつ叡羅に魔法陣の効果を説明されて再度魔法の便利さを思い知った。


 作ったギルドカードを一旦受付嬢に渡し、冒険者の心得と書かれた小冊子を人数分受け取って受付嬢の話に耳を傾ける。説明された内容はギルマスとほぼ同じであり、違う部分は補足説明ぐらいだ。受付嬢が真剣な表情で補足していることから、違反者が多いのかな?と予想できる。

 受付嬢は話が終わると立ち上がり、俺たちを連れて入口とは反対方向に向けて歩き出した。何でも、ランクを決めるのに軽く能力確認と試験があるのだとか。試験に落ちても問題ないとのことなので気軽に受けることにしよう。

この2ヶ月でそれなりにお気に入りストックが増えたので紹介していきます。


今回は早く投稿したいのでタイトルと作者名のみです。順番に意味はありません。


 入栖先生

1.マジカル★エクスプローラー エロゲの友人キャラに転生したけど、ゲーム知識使って自由に生きる

 連載中 不定期 最新 ’19/7/20


 暮伊豆先生

2.異世界金融 〜 働きたくないカス教師が異世界で金貸しを始めたら無双しそうな件

 連載中 毎日更新 17:00


 長野文三郎先生

3.ダンジョン島で宿屋をやろう! 貞操逆転世界で創造魔法を貰った俺の細腕繁盛記

 完結


 波動ケンシロウ先生

4.異世界で 上前はねて 生きていく (詠み人知らず) 〜再生魔法使いのゆるふわ人材派遣生活〜

 連載中 週1ペース 最新 ’19/7/19


 いつきみずほ先生

5.異世界転移、地雷付き。

 連載中 2日ペース 12:00


ここからニコニコ動画 投稿者


 イリーガルマインドさん

1.マキとゆかりの対戦重点

 中の人のPS(プレイヤースキル)半端ねぇ……


 撃墜おじさん

2.淫夢実況

 BF3、BF4で活躍、遊びガチ勢


 アルティメットハイさん

3.替え歌動画、個人ラジオ

 語感で生きる男、両声類、YouTube(ようつべ)で「みみたろう」として活動中、個人ラジオがヤバイ


 六丸さん

4.嘘吹き替えシリーズ

 色んな意味で笑いを与えてくれる


 あさとしさん

5.燃えよ美鈴シリーズ

 1動画に掛ける時間とMMDの完成度が半端ないプロ


今回は以上です。

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