35 冒険者ギルドでの会談当日:朝
前回は試験的に記号付けただけやから、今回からいつも通りに戻ります。
今回は新キャラ登場で趣味全開です。
いつものことだな!
想像だけで疲れそうだから、話は短くなってます。
魔力切れで意識を飛ばしたことを思い出しながら起きる朝は身体がとても重かった。寝ぼけている頭で昨日の夢を思い出しながら、ステータスを開いてみる。
◇◆◇
ステータス
名前 フェリオス
種族 龍族
種類 幼体:黒滅竜
性別 竜:無性 人:雄
武器 八百万神:紫
龍晶 森羅万象:叡羅
◇◆◇
明らかに増えている項目が一つあった。思い返してみれば寝る前にステータスを確認した時からあった気がするが、記憶に靄がかかっているような状態であり詳しく思い出すことが出来ない。
そして不思議なことに、表示がスキルではなく龍晶となっているのが一番気になるところだ。魔力増幅や再生力上昇などの恩恵を齎し失っても百年間のデメリットで済む部位ではあるが、重要な臓器?である事は確かだ。
その後もステータスと睨めっこするものの、特に変わった部分は見られなかった。
そして、スキルの意識の有無を確かめるため数回言葉と心の中で呼びかけてみるが、特に反応は無かった。
「んだよ……結局、反応なんてねーやんけ!」
呆れて呼びかけを中止して、ギルドに行く準備をするために着替えて紫を装備したとき変化は起こった。
紫の鞘を握った部分から意識せずとも見えるほどの濃い靄状の魔力が手に吸い込まれ、逆にこちらからは四色(赤、灰、黄、青)の属性魔力が紫に流れ込む。
「なんだ?」
首を傾げている俺は、いつの間にか立っている状態からベッドに腰掛けていた。
「うぇっ?!」
いきなりのこと過ぎて頭が混乱して変な声が出てしまった。だが、自分で身体を動かした記憶はなく勝手に動いた感じだ。
その事に少しポカンとしていると、心臓の逆側にある龍晶の位置から緑色の光が漏れ出して球体の形をとる。そして、先ほど魔力を出していた紫も光だして外側が薄っすら紫色に染まる橙色の球体が現れる。
球体は俺の目の前で円を数回描き、緩やかな軌道で地面に落ちた。その球体は徐々に人型を作り、最終的には大小二つに分かれた。
光が強く、シルエット状態だった人型の全体像が見えてくる。緑はメイド服を着た凛とした顔つきの高身長の女性だ。逆に、橙は緑に比べると身長が小さいのに色々と大きい部分がかなり目立つ明るい雰囲気の女性だ。
二人とも地球だと目ん玉が飛び出るほどに美人だが、どこか近寄りがたい空気があり笑顔なのに、恐怖とは別の少し背筋がゾクゾクする怖さがあった。
声を掛けるのがちょっとだけ億劫ではあるが、ここで話しかけない選択肢は考えつかなかった。
「えーっと、どちら様で……?」
俺はこの二人の正体を把握しているが、念のため確認を取っておくことにした。
「え〜っ、もう忘れちゃったのー?ひどぉ〜い」
「私の裸を見ておきながら忘れるとは、悲しいものですね」
最初に言葉を返したのは八百万神の紫だった。キャラが完全に別方向へとシフトしているが、前は前今は今なのだろうか?
俺が趣味全開で作り上げた姿だが、改めて見ると顔や身体などの整い方が完全に二次元産だな。
鞘の色に似た切れ長で綺麗な淡い紫目、橙色寄りの茜色をした髪が後ろに流れ、その髪を紫色のリボンで二つ結びにしている。顔は言わずもがな黄金比だ。
服は裾結びをした白Tシャツからは引き締まった腹筋が見え、極短のデニムホットパンツで強調される素足の太ももは輝き、明るい茶色のロングブーツは華奢な足を包み込み支えている。
全くの他人だと直視出来ないほど眩しい。
二人目のセクハラ発言をしているのは状況から考えて森羅万象の叡羅で間違いないだろう。
誤解が生まれないよう言っておくが、裸を見たのは不可抗力だしコイツは俺の魔力を根こそぎ消費してやがるから俺の方が被害者だと言いたい。
紫の時と違い叡羅の姿は想像してないので人の形を取れてる事に疑問を感じるが、俺の無駄に広いストライクゾーンのド真ん中を貫いているということは記憶から引っ張ってきたのかもしれない。
柔らかな目付きとは真逆の相手を見透かすような黒に近い焦げ茶色の目、黒に近い紺色……正確に表現するなら深縹色の髪を白帯リボンでポニーテールにしている。耳には透明度が高く反対側が見えるのに、光を全て吸込むかのような深緑色をした宝石を加工したイヤリングをしている。
全体的に黒と白を基調としていて、脇から腰まで続くサイドストリットの入った襟付き白ノースリーブ、左胸に複数の銀河が混ざり合う特徴的な紋様と白色のネクタイを中央で分かつ黒連龍鱗の先端に位置する黒竜の姿。マイクロミニスカートは漆黒の様で、それに合わせる形で同色のオーバーニーソと軍靴を履いている。
自身に仕えるメイドが欲しいという、俺の欲望が生み出したような姿だと感じた。まあ、メイド服を着ている訳ではないので御側付きのような存在だろうが。
俺は無言で睨み合う二人の名前を呼ぶ。
「紫、叡羅。一先ず喧嘩は無しだ」
「ちぇっ。つまんないの!」
「分かりました。主よ」
それから俺は二人に今日の予定を伝え、勝手に人型を取らないよう指示しておいた。返答は物騒だったが……。
「早く血の色が見たいなぁ〜。真っ赤なお花を咲かせるの!」
「なるほど。つまりその会議でマウントを取れば良いということですね?任せて下さい。絞り尽くして見せますので」
二人とも輝く笑顔を見せているが、裏の意味が全く別方向でまともな意味がそこにないだけでこんなにも怖く感じるのか。
正直言って面白半分の行動は良くないし、碌なことにならないんだなと思った。まあ、数日後には忘れているだろうが……。
今回出てきた叡羅ちゃんはTwitter:深井涼介さん家の『黒木さん』をモデルにしてます。スポーツカーを乗りこなす様なかっこいいメイドさん俺も欲しい。
叡羅=黒木+ルプー(オバロ)÷2的な感じ
因みに紫ちゃんは同じくTwitter:風の子さん家の『天野トラ』ちゃんがモデルです。クールでめっちゃ可愛い。表情差分最高やぞ?
紫=天野+一子(マジ恋)÷2+狂気
丸パクリではなく、あくまでモデルなので勘違いしないようお願いします(イメージの固定は大切)
続いてはいつもの紹介コーナーです。
コーナー最後に現在の追っかけランキングトップ10入れときますね。
『クロステラ ― 俺のパソコンと異世界が繋がっている』の
白黒源氏先生です!
中々に独特なジャンルであり、一発で追っかけランキングの上位に選ばせて頂いた作品です。今のところ毎日更新なので皆さんも是非!
『最強陰陽師の異世界転生記 ~下僕の妖怪どもに比べてモンスターが弱すぎるんだが~』の
小鈴危一先生です!
こちらは前世からの最強能力を異世界に引き継ぐ系の無双内容です。技の名付けから解説までめっちゃ丁寧で、主人公の知識に在るもの無いものの設定がしっかりしているので早く大戦争のようなシーンが読みたいですね。
『陰の実力者になりたくて!』の
逢沢大介先生です!
中二病全開で、ぶっ飛んだ主人公の行動や発言でニヤニヤが止まらないですね。アンジャッシュのような誤解が発生してるのに展開として面白い方向に転がって行くのを想像するのも楽しいです。
それで矛盾を出してないのも良く考えられてるなぁと勝手に関心してたりしてますw(詳しくは探してません)
一旦追っかけランキングトップ10挟みます。
個人の感想や相性もありますので、人によっては全く違うこともあると思います。
1 ありふれた職業
2 はぐるまどらいぶ。
3 セカサブ
4 クロステラ
5 ライブダンジョン!
6 陰の実力者になりたくて
7 アルキマイラ
8 マジックイーター
9 最強陰陽師
10 大魔王様の街づくり
◇◆◇
11 おっさん竜師
こんな感じです。
おっさん竜師は更新が止まっていたので再開して欲しいなぁと思ってます。アルキマイラは三章が来ると信じてのこの並びです。
次はニコニコ動画です。
『結月ゆかりと学ぶ女子高生の***』
Yandere Simulatorの
あさぎりさんぽ さんです。
詳しい内容は伏せますが、作者の闇の一端が覗けるよ!閲覧注意って事だけは最初に言っておく(特に闇深ラジオはね)
『ガンタンク開発計画』Besiegeの
新月ひびき さんです。
自由度が高く発想と努力があれば何でも作れそうなゲームでひたすら上を目指した努力の方向音痴。ただし全話見たらマジで感動する。
今日はここまでです。