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異世界最強種〜神龍より生まれし存在〜  作者: 黒神金龍
ドラッへ〜冥護を受けし街〜
29/56

28 ナンパのち、着せ替え人形と美形④

改めて自分の認識のガバガバさを実感した。

25話で最初以外全ての名前がリサになってましたが、実際は「サラ」ですので編集しときました。


思い出したその日から間違ってんじゃねぇか!

(#゜皿゜)

多分だけど「リアン」と混同して考えていたのではと思う。同じラ行になってて、語感が良いからそのまま進めていたアホさ加減よw

 右手で刃物を逆手に持ちながら襲い掛かってきた男は、先頭に立ち正面にいるアクアを狙ってきた。

 それと同時に、店がある後方以外から二十数人の全身黒服の者たちが襲い掛かってくる。


「ふっ」


 声と共に細長い形状の物が飛んでくるが、アクアは表情一つ変えずに右足を上まで振り抜き、投擲物を蹴り飛ばした。

 そして右足の射程範囲に入った瞬間、高く振り上げていた足を振り下ろした。


「甘いな」


 男はそう言い、左側へと横飛びをした。だが、それでアクアの蹴りを躱せると思っている、考え方の方が甘い。

 振り下ろした足を、男の頭と同じ高さで左足の捻りと身体の回転をもって追撃させる。その軌道は直角に曲がり、男からすれば自分を追いかけてきたように見えるだろう。

 男は躱すことが出来ないと判断すると、態勢も立て直せてない状態で右手の刃物――近くで見ると長さ的に短剣と呼ばれるもの――を足との間に配置し、それを支えるように短剣の腹の部分に左腕を添えた。


 男が咄嗟に防御した直後にアクアの蹴りが当たり、短剣と両腕の骨を折られて男は通りの左方へと吹き飛ばされていく。そして、飛ばされた先にいた黒服三人が受け止めようとするものの、踏ん張ることすら許されずに男と仲良く地面に転がる。


 アクアは、反動を殺すために地面に着いた両手を軸にその場で一回転し、準備体操でよく見る片方の足だけを伸ばすような態勢で止まると、油断せずに次の行動に移れるよう状況を確認する。


「さてと、二人は大丈夫だと思うけどどうなったかしら」



 アクアが正面に出てきた男の投擲物を蹴り上げているとき、サラとリアンもまた左方、右方、店の両脇にある路地から出てきた黒服を確認し、構えを取る。

 だが、店の屋根から降りてきた者達に気付いた様子はなく先制攻撃を許してしまう。……が、身体を半回転させ何事もなかったかのようにヒラリと攻撃を躱してしまう。

 そして、そのまま後ろに飛ぶとサラとリアンが背中合わせでぶつかるはずだった。だが、そんなことはなく回転ドアのようにくるりと互いを避け、目の前の空中に浮かんでいる自分を殺そうとした黒服とは別の相手を、残像を残す速さで殴り飛ばす。


 ただし、街中での殺害は色々とまずいと教えていたお陰でパンチ自体の威力は殺し、殴るスピードだけで相手を押し出したようだ。


「ガッ」


「かはっ」


 沈黙を貫いていた黒服も、殴られては流石に声が出てしまったらしい。


 サラは容赦なく黒服の顔面を殴っていたので、相手は空中で面白いように回転し、後頭部を打ち付け「J」の様な形で倒立しながら地面を滑っていった。ようやく止まった黒服は数十秒ほど倒立を維持しあと、頭のある方に足を崩れさせものすごくダサい格好で動かなくなった。


 リアンの方は当てやすい胴体の方を狙っており、鳩尾を捉えた拳は肋骨を砕き肺の空気を全て吐き出させた。黒服は身体をくの字に折り曲げ、殴られた勢いのまま吹き飛び、呼吸もままならないのに背中を強打するような落ち方をして肺に追撃を入れられる。

 そして、漫画のようにそのまま一回転半し、少し後方に顔面から落ちる。



 サラとリアンが黒服をともに十メートル以上殴り飛ばし、アクアはリーダー格と思われる男を数瞬の攻防だけで蹴り飛ばしたことにより、周りを囲んでいる黒服は行動を止めざるを得なかった。

 無策で飛び込めば先ほどと同様か、それ以上に悲惨な結果が待っているからだ。相手の動きを見る限り、数で押し勝てるような生易しい状況でもないと瞬時に判断したらしく、数人で集まり陣形を整えだした。


「あら、貴女達も結構やるわね。本気じゃなかったとはいえ、フェイを苦戦させただけはあるわね」


 襲って来ない黒服を油断なく警戒し、手の土埃をはたき落としながら立ち上がり、そう言う。


「そ、そんなことないですよ!私なんて父や母から比べれば全然ですし……。それに!フェリオス様を支えるアクアお姉様にサポートされてるようじゃ、まだまだです」


 サラは、アクアに慌ててそう言い返す。


「それもそうですな。私達二人の回避時と攻撃時に生まれた隙を塞ぐよう、睨みを利かせて頂きありがとうございます。それがなければ、一斉に襲われてもおかしくなかったですからね」


 と、リアンがアクアに感謝する。


 実際の所はそんな一瞬の隙を狙って詰め寄り、攻撃出来る強者つわものなどこの場にはいないのだが、アクアが警戒していてくれたお陰で、二人の意識が他に逸れることが無かったのは事実だ。


「まったく……やってくれましたねぇ…」


 そう呟きながら、少し距離がある所で止まるリーダー格の男。


「あら、何に関してかしら?私は正当防衛……?しかしてないはずよ」


「チッ。安易に仕掛けた私も悪かったですが、まさか一回の戦闘で三人だけとはいえ、ここまでやられるとは想定外ですよ」


 男はイライラしながら、自分の左右にぶら下がっているだけの腕を見てそう独りちた。


「戦闘?そんなものあったかしら…?」


 アクアはアクアで、今さっき起きた衝突が戦闘と認識出来ずにひとり首を傾げながらそう呟いた。

 人間の、それも一般人に毛が生えたような者達の攻撃は目で追えてしまうので、結果的には雑魚になってしまうのだ。


 アクアの中での戦闘とは全六感や度胸をフル活用し、視力や身体能力に"頼れない"ものをいうので、今回は準備運動にすらならない遊びのようなものである。


「流石、お姉様です!」


「成る程。あれを日常に組み込めないようではアクア様のように強くは成れない……と、いうことですか。ふむ……」


 サラやリアンの二人はアクアの言葉を別の形で捉え、アクアの強さに軽い感動を覚えたサラは腕を組みうんうんと頷いている。そして、リアンは顎を触りながら自己完結し、唸っている。


「あれ、帰っちゃうの?」


「……」


 リーダー格の男が、一歩後ずさった事に気付いたサラがそう尋ねる。


「ええ、まあ。私の手もこの調子では何も出来ませんからね」


 男はそう言い、踵を返して去っていく。去り際に恨み言を残して。


「もう二度と、関わることがないと良いですね。お互いに……」


 黒服が全員通りからいなくなると、周りの店に逃げ込んでいた一般人の買い物客や店員達が大勢押し寄せてきて、賞賛の言葉を並べていく。


「すげぇ!あの蹴りどうやったんだ!?」

「あの二人の身のこなし……綺麗だったわ!」

「あんたは中々の歳に見えるんだが、動きにキレがあったな。相当鍛えてるんだろぅ?」

「あの高々と上げられた綺麗な御御足、最高でした!」


「あの男の顔面を殴った時のあの凛々しいお顔。俺も殴られてぇなぁ……」

「馬鹿やろう!拳より足だろ!?」

「お前らは尻に敷かれる真の良さを知らんのか!?」

「やめろお前ら。奴隷になれば全て解決するだろ?」

「「「はっ、確かに」」」


「お姉様……素敵です!」

「ああ、神様。私にもようやく春が」

「私と付き合ってくださらないかしら」

「一晩で良いから抱かれたい!」

「……虐められたい」

「あの人に一刻も早く知らせなければ!」


「あの殿方は何というお名前なのかしら」

「渋くて、良いぃ」

「抜け駆けは許さないわよ!」

「今の旦那と取り替えたいわね」

「あのお手で叩かれたい」

「全てを否定されてみたい」


 などなど、様々な声がお店がある背後以外から飛んでくる。アクアはこれ以上騒ぎを大きくしないために、即決で宿に逃げることにした。

 サラとリアンを近くに呼び、三人を囲むようにして水柱を発動させる。水柱の中央は空洞であり、その空洞部分から店の屋根に飛び移り、そのまま屋根伝いに逃げる。その際に、自分たちの配色に似た水人形を三体配置した。


 水柱が崩れ三人の姿が見えたと思いきや、そこには余りにも雑に作られた配色の水人形だけがフラフラと左右に揺れているだけだった。


 仕掛けはこうだ。先ず水柱を発動した時点で足元から空に向かい大量の水が吹き上がり、三人の輪郭はぼやけ完全ではないが視覚を誤魔化すのには十分すぎるほどの条件が整う。

 そして身体能力を生かし、作った水人形の後ろに回り込み屋根へ飛び移るだけだ。だから水柱の外にいる人の目からは瞬間的に消えたように見える。




 屋根伝いに街を見下ろしていた三人は、ブレイズやクラグの戦闘を目にするも問題なしとみて無視した。そして、宿に到着した三人は戦闘の反省を話し合いながら合間に買い物時の行動を相談していたが、結局そちらは答えが出なかったらしい。

まさかの3話分も間違えてるなんて思わんわ……。


なんで、まあ。遅れてた紹介やろうと思います。


最初は小説家からいきます!


『察知されない最強職ルール・ブレイカー』の三上康明先生です。

※生存中

主人公の煽りスキルが高くて個人的に好きですね。なろうには色々なチート能力があったりしますが、ただ強いだけではなく欠点も存在していて、それを補えるよう努力する姿を分かりやすく表現出来るのがすごいなぁと感じました。


まあ、売れてる作者さんは全員そうだと思うんですが、全てがグダグダな自分もいつかそうなれるよう努力していきたいなと思ってます。

見切り発車してる時点でお察しなんですがね。


『追放されたF級軍師、実は最強の天才軍師だった~SSS級の駒と創る理想の国家~』

の苗原一先生です。

※生存中

説明としては成り上がり系で、タイトル通り主人公は軍師です。その主人公が部下と共に成長していく物語なのですが、話に出てくるアホの子(戦闘になると気持ちだけが前のめり過ぎるキャラ)が好きですね。


アホの子って、その人物の気持ちになって書いてると絶対楽しそうなんですよね。普通に登場人物になりきって書いてるだけでも結構楽しんでますからねw


『ハズレ枠の【状態異常スキル】で最強になった俺がすべてを蹂躙するまで』

の篠崎芳先生です。

※生存中(現在体調不良で138話で止まってます)

こちらは集団転移で異世界に召喚されており、胸糞展開が序盤に入ってますが、それに負けずと頑張る主人公に感情移入してしまい二日間で一気読みしてしまいましたね。タイトルにある状態異常のスキルって何がある?って、読む前から一人で興奮してたのも原因ですかねw

この話に出てくるような相棒が俺も欲しいです。


えー…次は、アニメに関してですね。

なろう民の方達なら殆どが知ってると思いますが、遂に!あの「転スラ」がアニメ化してその第一話を観ました!

感想としては、

マジかよ!作画神やんけ!表現方法も独特なのに分かりやすい!リムルのかっこよさが若干可愛さにシフトチェンジしてるけどこれはこれで良い!

ミリムとフレイ可愛いすぎかよ!OPもヌルヌル動くだと!?「岩」の表現、あんなん笑ってまうわ!

的な感じでした。

結果で言えばやっぱ転スラは最高なんやなって。

そう感じました。


ここまで長々と書いたので今回は終わりにしときます。次回はニコニコ動画の動画投稿者になると思います。

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