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異世界最強種〜神龍より生まれし存在〜  作者: 黒神金龍
ドラッへ〜冥護を受けし街〜
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25 ナンパのち、着せ替え人形と美形①

後付け設定入ってるぜ!

キャラの名前も忘れてたぜ!

作者自身も設定にないことや忘れてること多くて結構不安だぜ!

矛盾があったら許して(´;ω;`)

 ここからは、大まかに聞いた流れを個別に詳しく聞いていく事にする。先ず最初に聞くのは、服屋組のサラ(オーク)リアン(オーガ)、アクアの三人だ。


 一番気になる内容であり、美形による群衆の騒動が地球のアイドルや俳優を超えたのかどうかが、興味深いところだ。流石にその場から動けないほどではないだろうが、美形にイベントは付き物だからな。

 ……。なんかそう考えるとイライラしてきたな。


 すごい今更感がするが、俺が向かった武器屋含め鍛冶屋などは魔物の森や龍の巣が近い西側、服屋組は海に近い東側、屋台組はダンジョンに続く道などがある北側、そして本屋へ向かったサンダーは街中で一番被害が少ないとされ、平民や民宿がある南側に行ったことになる。

 街の中央部には貴族や領主が住む屋敷などがあり、それらは城壁や堀に守られている。入り口は東西南北の四ヶ所しかなく、それぞれに同じ大きさの巨大な城門がある。


・・・


 俺らと別れた服屋組は"最初は"何事もなく東側の通りへと進めていたらしいが、聞いた内容通り途中でナンパ野郎共に絡まれる事になる。


「おい、そこの嬢ちゃんたちぃ。今暇なら、俺らと一杯飲みに行こうぜぇ……」


 と。いかにもな誘い文句を言いながら近寄ってきて進行方向を塞ぐように立ったらしい。

 返しとしては、アクアが不機嫌な顔で一言「消えなさい。雑魚」と、相手の体や周りの視線を気にしての注意だったようだが、案の定伝わるはずもなく実力行使されたらしい。結果は一方的に終わったが。


「女のくせに生意気言ってんじゃねぇ!」


 先頭の男は無防備な身体を晒して拳を振り上げ、大股で歩き目を瞑っていても避けれるようなテレフォンパンチを放とうとしてきた。


「え?」


 当然、アクアは驚いた。どこに拳を打ち込んでも倒せそうな攻撃とも言えない動作であり、当たったとしてもノーダメージであろう拳を見つめて数瞬ほど呆けてしまった。

 その間にも男は襲いかかるため近づいてきているが、音の壁を超えそうな修行をしていた身としては牛歩……いや、亀の歩みのような遅さに感じるらしい。


「オラァ!」


「当たらないわよ。……そんなの」


 アクアは右半身を左足を軸にして、すり足で時計回りに九十度逸らし、顔の前を通る拳を見てから左足で足払いを行い転倒を誘う。必然的に相手は前のめりになり、突き出している右腕の手首を掴み引っ張る事で転倒を確実にしたのだが……。


「自分の言いなりにならないと分かった途端に襲うとは、なんとも小さい男ですね」


 そう呟きながら、後ろに付き添っていたリアンが倒れてきた男に対して強烈な膝蹴りを顎に当てた。男は一瞬で意識を刈り取られて白目を剥き、空中でうつ伏せ状態から半回転して仰向けになり、リアンの半歩前に背中から落ちるとついでに後頭部も打ち付けた。

 内容だけ聞いていても相当痛そうだ。


「くそっ!アニキがやられた。ここは一旦引くぞ!」


 アニキと呼んだ野郎を引きずって後退しながら、一人の男が他の仲間に声を掛ける。

 後ろで様子を見ていた野郎共も、一瞬で戦意喪失して青ざめた。


「アレはどうした方が良いのかしら?」


 アクアが正面を向きながら後ろにいるリアンに尋ねる。


「ふむ。二度と手を出さないよう決め手の一撃が欲しいところですが……何かいい方法はありますか?」


「う〜ん。……あっ!そうだ。思い出したわ。」


 アクアはそこで、俺から聞いた人間の急所知識を思い出したらしく、それをサラに伝えたそうだ。


「分かりました。やってみますね」


 一人、やる事がなく暇そうにしていたサラがそれを聞いて殺る気の炎を瞳に宿し行動を開始した。開始したと言っても、相手の後ろに回り込み思いっきり蹴るだけの単純作業だ。


 不運にも選ばれたのは、アニキと呼ばれる野郎の肩を担ぎ、逃げようとしている最中の第一子分みたいな男だ。


「えいっ☆」


 サラは滑るような動きで今もなお逃げようとしている男の後ろに立ち、右足を大きく後ろに振り上げると勢い良く振り子のように男の股間を蹴った。ジャストヒットした蹴りは勢いがかなり強かったのか、男が地面から少し浮いたらしい。

 この時のリサの表情は良い笑顔だったそうだ。


 リアンや周囲にいた男共も含め、子分の男の陰嚢から"グリュッ"という幻聴が聞こえてくるほどに強烈な一撃が決まり、幻聴のすぐ後に何かが潰れるような音がした。


「ていっ!」


 それで終わりかと思いきや、蹴った時の反動を利用して再度蹴りを肛門に叩き込んだ。前のめりになる男は、既に一発目で意識を失っていたが、ここで倒れては街の衛兵に捕まってしまうと無意識で一歩だけ踏ん張った。


 周囲の男共は悲痛な面持ちでその様子を見ていたが、子分が無意識であっても一歩、踏ん張った事に拍手を送っていた。状況的には完全に悪役であるにも関わらず、男として急所に二発も受けて立っていた者に手が自然と動いてしまった感じだ。


 だが、救いはなかった。


「さっさと倒れろ。クソが!」


 そんな荒い言葉を言い放ち、次の瞬間には先程よりも正確で威力が強く、無慈悲な一撃が男の会陰を襲った。

 男は正直言って、相当頑張ったと言っても過言ではないはずだ。しかし、結局は女に武力を振るったクソ野郎の仲間でしかなかった。


 ドサッという倒れる音が響き、出てくる液体がスボンに染み渡っていたが、ついに吸水許容量を超えズボンの下には液体が溜まっていた。

 そう。赤黒い"血溜まり"が……。


 倒れている二人はどちらとも白目を剥き、片方は顎の骨と歯がボロボロになり、もう片方は急所を三ヶ所も蹴られ血溜まりを作るという光景がそこにはあった。


 周囲を、今は立ち止まって見ているだけの男共は思った。あの者たちだけには手を出さない(関わらない)ようにしようと。

 特に痛みを強く共有してしまった者ほどそう思うのだった。

今回から短くても飽きる前に一旦投稿することにしてみた。このままじゃ完結までに一生掛かりそうだなと思った(すごい今更感)

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