異世界保健協会

　後期研修医であった西野耕平は、ふとした事故でその短い生涯を終えることとなった。生に対して未練はなかったのだが、何故か転生させられてしまい記憶を保ったまま第二の人生を歩むこととなった。

　第二の人生ではフランツという名を与えられ、中世、近世のような生活レベルの場所で生まれていた。しかし彼は赤ん坊の身ながら、その世界がどこかおかしいことに気付く。

　人々は指先から炎を灯し、手を触れずに水の流れを操り、思いのままに風を起こす。
そう、そこは世界は魔法が存在する世界だったのだ。

そんな魔法が存在する世界で、彼が考えたことは単純だった。
「医者だった時と同じことをする」
自分が知るたった一つの正義、人の命を救うというその正義のために、何ができるかを考える日々が始まった。



※医療行為に関してはR-15タグは必要ないそうですが、そこに至るまでの描写で残酷な行為がある可能性が高いので、R-15指定とさせていただきます。
また作中で行われる医療行為に関して、医療者の指導なく真似をされたとしても一切の責任は負えませんのでご了承ください。
外科手技なども書くつもりですが、メインは医療経済、保健、公衆衛生、予防医療などになる予定です。

ご意見ご感想お待ちしております