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プロローグ
「はぁ、ひまだー」
なんて独り言をつぶやく。
僕は某私立大学の学生である。
つい先日期末テストが終わり夏休みに入って一週間。
いざ遊ぶぞーと意気込んだのはいいが、普段バカ騒ぎする友人達は帰省しついには僕ひとりとなってしまった。
なんてことも心のなかの独り言
「こんなはずじゃなかったのになー」
喉乾いたな、お茶お茶っと
なんてことを考えながらベットから起き上がり、ふらっと立ち眩みが襲う。
そこで足がもつれクラっと体が傾いたと、気づいた時には遅かった。
傾いた先には姿鏡。あぶなっ…と痛みを覚悟し、
目を瞑った。