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週刊三題  作者: 長岡壱月
Train-24.March 2014
116/500

(1) 静謐イクスペリメント

【お題】赤、馬鹿、静か

ケースA(20XX年 ○月△日)

:某人気オンラインゲームにて、狩り場が競合する他の複数のプレイヤー達に暴言を吐いて

 いたとあるプレイヤー(三十三歳男性・フリーター)が突如、不自然なログアウトに。

 その後もログインの痕跡はなし。連絡も取れずおかしいと感じたプレイヤー仲間──現実

 でも友人である男性が彼の部屋を訪ねたところ、大破したPCの前で血塗れになり爆ぜ、

 見るも無惨な姿となって絶命していた当人を確認。死後一週間ほど。

 状況から、何かしらの原因でPCが爆発を起こし、その画面に張り付いていた彼もろとも

 巻き込んだものと思われる。

 ちなみに彼のPCは自作のデスクトップ型だったそうだが、それが爆発の遠因となったの

 かどうかは不明。地元警察は事故死という扱いで処理を進めているようだが……。


ケースB(20XX年 △月□日)

:某大型ネット掲示板(BBS)にて、複数のアクセス者が死傷。発表では二十四名。

 IPと当BBS内のログを調査した結果、この全員が当サイトへの書き込みを行っていた

 ことが判明。個別に閲覧と確認を行ったその報告によると、彼らの書き込んだ発言は全て

 特定の相手を中傷する類の内容であったようだ。但しその相手方は芸能人や企業、或いは

 マスコミという複数だったり特定性が薄いものだったりで、中傷を受けた側による報復と

 みるにはいさかか無理がある。警察はもっと横断的な対応をすべきではないのか……?

 (追記)

 被害者達の死傷原因判明。彼らは全員、自宅やネットカフェ、スマートフォンを利用中、

 その使用機器が暴発、それに巻き込まれる形で大怪我ないし死亡に至ったようだ。


ケースC(20XX年 ×月●日)

:某短文投稿型SNSにて、複数人のユーザーが死傷。現在判明したのは八十六名。今後も

 新たに追加されるおそれあり。

 今回は△月の一件とは違い、この被害に遭った彼らは皆同じ特定の人物への中傷書き込み

 を行っていた。所謂「炎上」騒ぎだ。発端はとある一枚の写真──バイト先の食材を使っ

 て悪ふざけをしていた青年に対し、誹謗中傷のレスポンスが殺到していたという。彼らは

 皆、程度の差はあれ、この人物に義憤(というべきものか私には疑問である)をぶつけて

 いたことが各自のアカウントから確認できる。

 ただ、この一件でもおかしな事がある。死傷者の中に、炎上騒ぎの当人となったこの青年

 も含まれているのだ。もし△月の一件とこれが同列の事件であると仮定するならば、益々

 謎が多く、そして興味深い。

 一つに、彼らの死傷原因がやはりPCやスマートフォンといった各自の情報端末の暴発に

 よるものであること、もう一つに……この案件によって“誰かは分からないが、暴言を吐

 かれた人物に代わって報復的な細工がなされた”という私の仮説が崩された点である。


ケースD(20XX年 ▼月×日)

:某新興のチャットアプリにてトラブルを起こしていた中高校生が死傷。そのアプリが持つ

 特性──半ば自動的に会話のメンバーが増えていく機能により、関係者は遂に百人を超え

 てしまった。現在判明しているだけでも百三十七人。とはいえ事の発端は数人程の仲良し

 グループ内でのテキストチャットであることが関係者らの聞き取りで判明。

 曰く、文字だけの会話による些細な解釈の齟齬、そこから喧嘩になってしまったAとBの

 周りに他のメンバーが一気に集結、Bを貶す(Aにその意図は皆無だった模様。齟齬だ)

 発言をしたとAがいわばアプリ上で袋叩きに遭っていたらしい。その後、次々とメンバー

 が沈黙。Bを始め、メンバー達がスマートフォンの暴発による大怪我によって搬送された

 ことが判明。うち死亡者五名。彼女達に現状、メンバーであった点以外の共通点はなし。

 (覚書①)

 ……また仮説の設定が巻き戻ってしまった。今度は間違いなく、Aに暴言を吐いていた者

 達が一人残らず被害に遭っている。

 アプリがプライベートな性質であるため、通信記録の調査は困難。Bらの端末は既に被害

 に遭った時点で大破しており、唯一残ったAへの接触が拒否されている以上、私に調べる

 糸口は無さそうだ。

 (覚書②)

 幸いにして巻き込まれなかったメンバーなら、或いは?

 数人、判明した。目下取材交渉中。

 これまでの例を踏まえれば、まさか何者かが彼らの通信内容を監視している?

 直接的な関係性からではなく、内容を傍受した全くの第三者による義賊的な行為……??



「……ふぅ」

 その日も彼女は取材活動に区切りをつけ、とあるオフィスビルから外に出た。

 日は落ち、辺りはすっかり暗くなっている。大通り・繁華街ならまだ今でも灯りは煌々と

点っているものだが、横路地に入ってしまえばすぐにこう暗さばかりが先に立つ。

 この分では、明日もまた同じような結果になりそうね……。

 彼女は一張羅の紺のレディーススーツを纏い、カツカツとすっかり冷たくなったアスファ

ルトの道を独り歩いていく。

(う~ん……。どうにも繋がらないのよねぇ。結果としての端末暴発は共通しているんだけ

れど。それでも同列の事案として断言するには物的証拠が足りな過ぎる……)

 鞄を肩に引っ掛け、そうこれまでに書き付けたメモ、手帳をぱらぱらと捲りながら何度も

何度も思案を重ね続ける。

 彼女はここ半年近く、とある事件を調べていた。

 ネット上で暴言を吐いた人間が、次々と謎の事故に巻き込まれているという奇妙で不気味

な事例だ。既に件数は数百件に及んでいるのだが、何故か大手メディアはだんまり。警察も

個々の事故として処理してばかりで、世間的にはあまり知られていない。

 だが……彼女はこの事件群に強い興味を示していた。いや、ジャーナリストの正義感が喰

らい付けと告げていた。

 だったら私が調べ上げてやろうじゃないの。こちとら大手メディアじゃないけれど、脚で

稼ぐ小回りさだったら負けないんだから──! そんなこんなで連日、似たような案件を探

し出しては出元を当たり、記録を取っていく生活を続けている。


『何やってんだよ馬鹿が……。お前“そんなこと”に首突っ込んでるんじゃねぇよ』

『いいか? 俺達の規模と立場を自覚しろ? もっと数字の取れるネタ持っくるんだよ!』


 編集長にはそう何度も釘を刺された。だけど彼女はそんな彼の言葉を、内心一笑に付して

我が道を往っていた。

 馬鹿はどっちよ。誰それがくっついた、別れた、こんな汚い話がある──そんな下世話に

塗れた記事を量産するのがジャーナリストなの? 今現実に、こんな不可解で許し難い事件

が社会に巣食っているのに。もしそれを自分達が解明できれば、それこそ大きな数字を叩き

出せるじゃない……。

 何かがある。それは間違いない。

 最初は機器の不具合が重なったのかと思った。だが調べていく内に、これら事件を偶然の

一致とみるには無理があったし、何より被害者の使用端末はメーカーも機種もばらばらだっ

たのだ。

(共通点が、無いのよねえ……)

 ぽつんと街灯が一個点っているだけの近くに駐車場に入り、停めておいた自分の車の下へ

向かいながらも、彼女は尚手帳片手に考え込んでいる。

 被害者個人同士の繋がりも経歴も、或いは時に国籍までも。各ケース、その人の面で共通

した部分がどうにも見受けられなかった。それが彼女を何度も悩ませていた。

(物の側ならあるんだけどなぁ……。皆ネットをやっていた。そこで暴言を吐いたり、吐か

れたり……)

 いやまさかなと、これもまた何度も言い聞かせた。

 鍵を開けて運転席に乗り込む。もし、もしもだ。この細工なり何なりをして回っている何

者か(仮)がそもそも“個人”をターゲットにしていないのなら──。

「──ぇ?」

 なのに、いつものように鍵を差し込んでエンジンを掛けただけの筈だった。いつも通り愛

車は唸りを上げ、自分を家まで帰してくれる筈だったのに。

 

 轟と、視界を一挙に包囲したのは炎。

 エンジンを掛けた、次の瞬間、何故か淡い赤の車体は爆発し。

 その遠く物陰からこちらを覗き、そしてそっと立ち去る人影に終ぞ気付かないまま、彼女

は愛車もろとも夜闇の中に爆ぜて──。



『──入りたまえ』

「失礼します」

 そこはとある研究施設だった。白衣を纏ったこの青年研究者は、入り口で睨みを利かせる

警備員らにIDカードを見せると、軽くドアをノックして中に入った。

 無駄にだだっ広い会議室だった。明かり取りの窓すら無く、ただひたすら無機質な青白い

壁にぽつぽつと照明が点っているだけだ。

 尤も、こんな風景はここだけの話ではないのだが──緊張を隠せず、青年は促されて用意

されている席に座った。

 どうやら既に、大方のメンバーは集まっているらしい。

 自分達のような白衣の研究者側と、所謂ブラックメンの直立不動の佇まい。更に今日は見

知った顔のある国籍様々なスーツ姿の御仁もちらほらある。進捗状況を視察・聞きに来たと

いう話は本当のようだ。

「草薙君。頼んでいたデータは」

「はい。こちらになります」

 そんな中でも特に存在感を放つ一人、縮れた白髪の研究者──このプロジェクトのチーフ

に言われ、青年は持って来ていたファイルを手渡した。他にも数人、後から追いついて来た

様々な白衣の面々が資料を持ち寄り、このチーフの下で照合作業を行っている。やがてその

作業も終わったのか「さてと……」と静かに本題に入るかのようにして彼らは言った。

「お待たせしました。それでは報告に移らせていただきたく思います」

「うむ。どうかね? 調整の方は」

「先日最終フェイズに入ったところです。こちらが精度結果と、モニタリングした対象達の

個人データとなります」

 ぐるりと楕円を描く会議机の配置。片方は青年達白衣の研究者らで、もう片方はスーツ姿

の男達だ。ブラックメンはこの両陣営の中間に立ち、いつでも動けるように待機しているよ

うにみえる。

 チーフの老研究者を除き、白衣の──勿論この青年を含めた面々は先方たるこのスーツ姿

の面々に緊張しているようだった。

 何せよ皆、政財界に太いパイプを持つ要人達だ。彼らの機嫌を損ねては、結果を出せなけ

れば、このプロジェクトは──そして自分達という人間は、きっと“始めから無かった”事

にされる。何の捻りもなく、文字通りの意味で。

 暫くチーフを中心に、彼らへの報告が続いていた。青年は他の白衣達もじっと緊張して硬

い表情のまま座っている。

 それでも幸い、彼らの機嫌は良かったようだ。チーフが代表して報告する、プロジェクト

の進捗状況の高さにスーツ姿の彼らは密やかに嗤ってさえいる。

「──これは想像以上だ。よくやってくださいましたな、博士」

「なになに。儂らは設計に携わっただけですよ。この『ヴァジュラ』はもう電力の供給さえ

あれば、自ら学び、皆様の望む社会を支えてくれるでしょう。調整はぎりぎりまで最善を尽

くすつもりですがね」

 そう……。それがこのプロジェクトの肝ともいえる存在だった。

 自己学習型AIプログラム『ヴァジュラ』──この施設の地下に厳重に保管されている巨

大なプログラム機構だ。

 主に『ヴァジュラ』が行うのは検索と干渉である。

 対象はインターネット上に蔓延る大量の暴言、中傷、犯罪行為。それらを監視・収集し、

その発言者──端末を探り当てる。そしてその悪意ある言動の重大度によってレベル分けさ

れた基準で以って、ある程度の回数繰り返せれいれば……干渉プロセスが発動、端末に高い

負荷を掛け、これを物理的に破壊させるのだ。

 更に従来のフィルタリングと違うのは、こうした干渉プロセスだけではない。学ぶのだ。

『ヴァジュラ』は常にネット社会に蔓延る隠語を収集している。例えば「死ね」を「氏ね」

「4ね」「タヒね」などとユーザー達に別の表記に変えてられも、程なくすれば自動的に対

応してくれる。

 それは前後の文脈すらも高度に理解し、人々の発言の“悪意”を捉えて逃がさない──。

「……そういえば、我々を嗅ぎ回っていた例の女狐はどうなった?」

「先日始末しました。手筈通りです」

「そうか。ご苦労」

 ふとスーツ達の一人が問い、ブラックメンが感情の無い声で答える。

 対する彼らの反応も淡々としていた。それくらい、当然だとでも言わんばかりに。

「まだ……公にされる訳にはいかないからのぅ」

「ええ。この“電子アクセス免許制度”実現の為にも、ヴァジュラは必要不可欠です。何せ

相手は自由奔放を地でいくもの。強制力──見せしめなくば免許の実効性も落ちましょう」

 彼らはある目的の為、国を越えて集っていた。

 電子アクセス──つまりインターネットの利用に免許制度を設けるというものだ。現在彼

らが中心となり、各国で水面下の法制準備が進められている。ヴァジュラは彼らからの要請

で、併行して開発されたプログラムなのだ。

 どれだけ免許制度という「表」社会の決まりを作っても、「アングラ」は蔓延る。

 それらに対抗──最終的には殲滅するのがヴァジュラ、古代インドの神話にて“悪魔”の

王を倒した武器とされるそれにあやかって付けられた名前だ。

 ここ一年ほど、彼らは秘密裏に運用テストを行っていた。

 ヴァジュラが検出した排除すべき対象らからランダムに選出した者達。彼らを今回のサン

プルとして実際に干渉プロセスを発動、その端末の破壊を行ったのだが……中にはその巻き

沿いのままに利用者が死亡するというケースも報告されている。

「……これで、いいのでしょうか」

 だから彼は言った。ぽつりと、自身の首がややもすればこの場で飛びかねないと解ってい

るにも関わらずそのような集まり・場にあって、この青年研究員は控え目にそう疑問を投げ

掛けたのだ。

「死亡者まで出す必要はないと……思うのですが。その、たとえば負荷のレベルを抑えたり

端末の機能を停止させる程度にするなり、他にも……」

「……不服かね?」

 刹那、場の面々──特にスーツの男達の眼光が鋭くなった。

 中にはブラックメンに命じようとしたのか、彼らを見遣って軽く指先で首を刎ねるような

ジェスチャーを密かにしていた者もいた。だがそんな中でも一団のリーダー、撫で付けた黒

髪の中年男性は変わらず、聞くだけでは穏やかな声色で言い、それとなく皆を制する。

「そ、そういう訳では」

「……。君は優しいんだな。確かに、この計画の実現には多くの困難が伴うだろう。言論の

自由との競合、世界規模のネットワーク網をどれだけ迅速に掌握できるか、そして何よりも

恣意的な運用は人々を“殺す”のではないかという懸念、不信──」

 彼は一度言葉を区切って軽く目を瞑った。テーブルの上でゆたりを両手を組んでいる。

 青年研究員は以降、全くといっていいほど喋れなくなった。周囲の眼が冷たい。俯き加減

で手元の資料と睨めっこするほか眼の遣り場が無い。

 じっと黙り込む。自分達の下、この施設の地下には今も『ヴァジュラ』を成すスパコン群

が静かに薄闇の中でその電子の灯りを忙しなく点滅させていることだろう……。

「博士。確認しますが、負荷レベルの変更はそちらで可能ですね?」

「ええ勿論。ただまぁそれも実際の対象となる端末の規模によります。携帯端末では比較的

小さなエネルギーでも破壊できますが、大型の機材相手となるとこちらも出力を上げて応じ

る他ありませんからなあ」

「ふむ……。だ、そうだよ。ヴァジュラの暴走は我々とて望むものではない。その辺りの掌

握に関しては特に心を砕くようにと指示してきた。君も、聞き及んでいるとは思うがね?」

「……」

 青年は力弱く頷くしかなかった。一方でこのリーダー格の彼はフッと微笑んでみせる。

 しかしその瞳は一抹の笑いすらなかった。それはさも濃く塗り固められたような色彩で、

内に秘めた決意の強さを──頑なさを印象付ける。

「今日において、自由とはある意味で害悪つみの温床だよ。今この時代、人々が倫理を棄て去っ

て恥としない以上、為政者わたしたちが採れる方法は“再教育”と“厳罰”において他にない。最適な沈

黙を身に付けさせしむ──他人の善を待ってはいられないんだ。性善説に任せていては、

静かで穏やかな社会は他ならぬ人自身によってことごとく破壊されてしまう。その為に私達

はこうして手を取り合った。厳格な免許制度と『ヴァジュラ』システム──この両者が共に

揃い機能してこそ、その体現になると私達は考えている」

 その通り! 全ては静謐なる世界の為だ!

 声を大に、とまではいかなかったが、他のスーツの男達──各国各界の要人達はこの彼の

言葉に総じて賛同のポーズを取っていた。言葉を漏らしていた。

 とはいえ当人は「……尤も私自身、それで本当に人が“直る”とまで楽観視している訳で

はないのだが」と付け足していたのだが。

「……」

 ゆっくりと顔を上げ、青年は彼を見ていた。

 その視界には博士──チーフこと自分たち研究者側のリーダーがコクコクと嗤いながら頷

いている姿も確認できた。

「だから君の懸念には全て応えられない。端末を壊す“だけ”で暴言や暴挙を振りかざす輩

は反省してくれるだろうか? 悔い改めてくれるだろうか? 私にはそうは思えないのだけ

どね。端末が壊れただけならばまた買い直せばいい。システムが公表されれば複数の端末や

名義──ああ、捨てアカと巷では云うのか──を駆使すればヴァジュラの監視を、干渉プロ

セス発動までのカウント累積をある程度掻い潜ることもできてしまうだろう。それでは駄目

なんだ。必要とあらば彼らのその身で以って分からせてやらねばならない。懲りぬ罰は本来

の意味において罰たりえない。酷いかい? だがたった一人の人間の浅慮が、下劣が、特定

──いや、不特定多数の他者の精神を病ませるんだ。そこから起因する損害とは、一体如何

程のものになるだろうね? もしそれらを未然に防げるのなら……むしろ篤い選択だと、私

達は思うのだが」

 もう一度、フッと彼は微笑わらった。

 テーブルの上で組んだ手はそのままに、ぼやっと明るい室内でその最上座で、彼は深く嘆

息を漏らすように言う。

「せめて──少なくとも情報を取り扱う者に、馬鹿は要らぬよ」

                                      (了)

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