第18話:QSLカードと文化祭準備
8月下旬 ― 夏休みの部室
フィールドディコンテストの提出ログから数週間。
クラブ宛に、各局から交信の証「QSLカード」が届き始めていた。
机に広げられたカラフルなカードの数々。北海道、九州、海外からの転送分まで。
> 彩鼓「見てよこれ!函館山からの移動局だって!」
真宵「へぇ、イラスト入りでかわいいなぁ」
華「こんなに色んな人とつながってたんだ……」
澄佳「これ、文化祭で展示すれば目立つわね」
文化祭まで残り1か月。展示テーマは「電波でつながる世界」に決まった。
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QSLカードデザイン会議
ハム部オリジナルのQSLカードを作ろう!と盛り上がる4人。
白紙の台紙を前に、デザインを出し合う。
> 彩鼓「せっかくだから校舎の写真入れたい」
真宵「でも著作権とか肖像権とか面倒よ。オリジナルの方が無難」
澄佳「月潟財閥のデザイナーに頼めば――」
華「だ、ダメ!部活のものだから、自分たちで考えないと!」
みんなの視線が華に集まる。
> 彩鼓「……言うじゃん。じゃあ華、アイデア出してみて?」
華「えっと……新潟のシンボルって朱鷺でしょ?電波を背に飛ぶ朱鷺の絵とか……」
真宵「それいい!」
その場でスケッチブックに朱鷺を描く真宵。
シンプルだけど爽やかなイメージが広がった。
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文化祭展示の工夫
QSLカードのパネル展示
世界地図に交信先をピンで表示
無線機の実機展示(実際の送受信は不可なのでデモ映像を流す)
フィールドディの写真とログ帳を冊子にまとめる
> 彩鼓「これなら一般の人にもわかりやすいよね」
華「無線って難しそうって思われがちだけど、こうやって“見える化”すれば楽しい」
澄佳「屋台的に“ポッポ焼き”でも焼けば人も来るわ」
真宵「それは食品衛生的にアウト」
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小さな衝突
顧問の青山先生が部室に顔を出す。
> 青山「文化祭展示は『学術性』が重視されるからな。“かわいい”だけじゃなく“科学部らしさ”も忘れるなよ」
この言葉に彩鼓がむっとする。
> 彩鼓「学術性って……でも楽しくなきゃ誰も見ないでしょ!」
真宵が仲裁に入る。
> 真宵「両立すればいいんだよ。QSLカードは入り口。奥に技術解説コーナーを作れば」
華「私が“初めての無線”って体験談書く!それなら私にもできるし!」
青山先生も微笑みながら頷いた。
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エピローグ
夕暮れの部室で、完成したQSLカードのデザインを見つめる4人。
朱鷺の翼の先から、青い電波の波紋が広がっていくデザイン。
> 彩鼓「いいじゃん。華のアイデアが一番光ってる」
華「え、わ、私の……?」
澄佳「これは文化祭、期待できるわね」
真宵「さぁ、次は印刷代をどうするか……」
全員「そこかー!」




