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夢から覚めたらそこに君  作者: まじかる
1/1

運命の出会い

初めまして。まじかるです。

今回が初投稿となります。

気が向いた時にまったりと書いてますので、よろしくお願いします。

けたたましく鳴り響くその目覚まし時計は、俺を夢の世界から目覚めさせる。

「う〜ん……もう朝ぁ?」




はぁ……どうして毎回毎回こんな夢を見るのだろうか。

お陰様で、目覚めた時のこの絶望感。

今日も仕事かと思うと、俺の心はより一層暗い闇の底に押しつけられる。




俺は翠川隼平(みどりかわ じゅんぺい)。ごくごく普通の広告代理店に務める会社員。


今年で二十歳だ。


小学校時代から男性に対する恋愛感情があり、自覚したのは中学二年。

それからというものの、男性をそういう目で見てしまい、意図的に避けるようになっていた。

それでも、俺を苦しめるこの感情は消えるどころか、益々その想いを募らせていた。


厭らしいサイト(もちろんBL)をいつも通り巡回していると、ふと、「獣人」という語句が目に入ってきた。

「獣人ってなんだ?獣が人になったってことなのか?」

俺は興味本位でそれをクリックした。


これが俺の獣人好き、所謂「ケモナー」の始まりだった。


しかも、俺の見たそれは「ケモホモ」たるものだった。


俺のずっと抑えてきた感情、欲望が、その瞬間、自由に解き放たれた気がした。

同時にーー。まあ言うまでもなく、俺の股間も起立をはじめた訳であって。



そんなこんなで、俺は、絵だけでは飽き足らず、想像で自慰をするという暴挙に出たのだ。

これがまた、俺を更にケモナーへの道に導く要因にもなった。

妄想癖がついてしまったらしく、その影響で、俺の夢にまでにも、あんなことやこんなことをするイチャイチャラブラブセックス(獣人×俺)が毎晩開催されている。


寝ている間だけは本当に天国だった。


まあ、夢から覚めたら今のクソみたいな俺の現実世界に引き戻されるのだけど。




さて、起きたとは言ったものの、まだ目すら開けること無く、布団の誘惑というものに俺はどっぷりと浸っている。



そろそろ起きますかー……






「?!!!!」


なんだこれは?!夢か!?それとも正夢か?!


いいや、有り得ない。


なんで俺の真横にイケメンの獣人ーーしかも俺好みのがっちりとした体型……

ムチムチしてて、今にも涎が出てしまいそうだ。

それに加えて、滅茶苦茶もっふもふだし。

あぁ……今すぐにでもわしゃわしゃして撫でまくりたい。





……じゃなくて!!なんでこんな俺好みのガチムチもふもふ獣人が?!!一体何がどうなってるんだ……?





再び、真横のイケメン獣人に目をやる。


その横顔はとても妖麗で、時折耳をひくひくさせているのがこれまた可愛らしい。

種族は狼か。


まだ狼獣人はすやすやと夢の国から目覚める気配はない。





辺りを見回してみる。……ここ何処だ?

そこには、到底俺が買うわけのないヴィンテージ感漂う家具や、オシャンティーな食器棚。


中の食器もとても美しい。目が引き込まれそうだ。








「お前……誰だ?」



その声の主は、俺に不審の視線を注いだ。


お読み頂きましてありがとうございます。

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