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最強魔法師の隠遁計画  作者: イズシロ
第7章 「絶滅級」
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孤独な戦場

 アルスは今の一瞬でリンネが自分の意志で割り込んできたのではないことを理解していた。

 魔物が使ったであろう魔法は何を隠そうアルスにのみ使える魔法だったからだ。

 ――空間掌握魔法。


(なんでこいつが二点間情報相互移転シャッフルを使える!)


 吃驚するが頭と身体は別の行動をする。できることは限られていた。アルスでもこの一瞬に二点間情報相互移転シャッフルを使うことはできない。使った魔法は似ているようで違うと言えば正しいだろう。二つの座標など全ての身体情報をそっくりそのまま複写し二点間の場所を入れ替えるというのは反射的にできる芸当ではない。ましてや魔物が使った魔法は二点間という限界を突破したものだ。一人を強制的に移動させるということはシャッフルよりも明らかに高度な魔法である。

 この場でリンネを傷つけずに助ける方法。どれだけの硬度なのか、また攻撃の威力は……後手に回ってしまったが、わからないならば推察する必要もなく、できる最大限で迎え撃つ。


(そもそも何故、リンネを狙った……)


 完全に自分を標的に定めたと思っていただけに意表を突かれた。二点間情報相互移転シャッフルは耐性のあるアルスには適用しないはずだ。だからこそ魔物にも使えないのだが。

 ともすれば、確かにこの場での戦闘能力は一番リンネが低いのだから、狙われる可能性はあると気付けなかった自分に歯噛みする。確かに魔物は弱者を狙う狡猾な生き物だが、それは低レートなどに多い傾向にあるというだけで、高レートほど強者を狙う。それは捕食する際に痩せ細った獲物より、肉付きの良い獲物を優先させるからだ。というのも高レートほど己の優位に驕る。まして一帯を支配しているような魔物はその傾向が顕著だ。


 魔物との間に移されたリンネはアルスに背を向けて呆けていた。

 視界がプツッと途切れたと思えば、目の前に件の魔物がこの世のものとは思えない強靭なあぎとを開いて襲い掛かってきていたのだから、卒倒する間すらない。それどころか反応することも、怯えることもできない刹那。

 ふいに真後ろからお腹に腕が回され、引かれる。

 あまりにも突然だったためにバランスを崩し体重を預ける形になり、引かれるがままだったが。

 反対側の脇下から黒い刀身を覗かせたAWRが振り上げられた。


次元断層ディメンション・スラスト


 AWRが切り裂いたのは魔物ではなく眼前の空間。

 ナイフの通った軌跡には一筋の線が入り、断層がずれるように景色が左右で上下する。

 空間の裂け目はすぐに修正されるが、その1秒にも満たない時間は魔物の急襲を止めた。

 

 その裂け目を危険と察知したのか、魔物は触れる直前で二本の尾を地面に突き立て真横に飛び退く。


 リンネの目の前で振り上げられたAWRが切っ先を翻し、魔物の後を追うように振り下ろされた。

 突如、空間に渦を巻きながら魔力で作られたナイフが視界を埋め尽くすほど無数に出現する。それがアルスの魔法であるのは理解できるが、探知するだけで百近い。

 すると耳元で呟くように魔法名が告げられる。


朧飛燕おぼろひえん


 百近いナイフが切っ先を一斉に魔物の退いた方へと向き、魔力残滓の光芒を引きながら次々に射出されるように放たれた。

 その流れ星のような光景に息を呑んだリンネはふいに回されていた腕に力が入ったのを感じると。


「ひぇっ!!」


 ぐいっと抱き寄せられながら後ろに跳ぶ。空中でズドドドオォォォという連続する轟音を聞きながら地面に降り立つと腕が解かれた。


「すみません、まさか二点間情報相互移転シャッフルを使えるとは思いもしませんでした」

「あ、ありがとうございます……そのシャッ……」


 アルスですら予想しなかった魔法というのが何なのか訊こうとしたが、それは今すべきでないと悟り呑み込んだ。

 しかし、それを見越したのかわからないが、アルスは対策のために口を開く。


「おそらく視界から外れればシャッフルは使えないはず。気休めかもしれませんが、距離を取るまでは常に魔力を放出するように隊員に伝えてください。魔力の情報を書き換え続ければ少しは抵抗できるはずです」

「わ、わかりました」


 リンネは邪魔をしないためにも即刻この場を立ち去る。というよりもあんな超越した者の戦闘に巻き込まれないためだ。

 自分ではなんの役にも立たないと自覚しているからでもある。


「行きましょうリンネ殿……後は頼みましたアルス様」


 傍まで跳んできたムジェルに促される。

 そして頼まれたアルスは後ろを向いたままぞんざいに腕を上げてヒラヒラと振った。


 いつの間にか震えが止まっていることに気がついたリンネはアルスの底知れぬ力に触れたからかもと根拠のない自信に支えられていたことを知る。

 リンネの盾になるように真後ろで位置取るムジェルは反対に強張った表情をしていた。それは勝敗の行く末を危惧しているのだと思われる。

 彼の魔力もそう告げているとリンネは感じ。


「大丈夫ですよ。アルス様は最強の魔法師、アルス様が負ければ人間に勝ち目はありませんが、それはアルス様がいなくても同じことです。遅いか早いかの違いでしかありません。それならば全力を出していただけるこの場所を私たちで整えましょう」

「……! リンネ殿がそうおっしゃるのでしたら……そうなのでしょうな…………いや、失礼、こんな弱気な者に助けられるのは不安でしょう。今のは忘れてください」

「そんなことはありませんが、わかりました。忘れましょう」


 ムジェルの言うような魔力を感知して算出した勝算ではなく、探知魔法師にあるまじき感に頼った言だったが、前方を向きながらリンネは感知できない領域であることを知りながらも疑いの無い微笑を浮かべた。

 それからすぐにレティたちと合流し、とは言ってもほとんど離れてはいないのだが。

 すぐに魔力を常時放出するように伝える。

 鉱床までは直線距離ならばほとんどないが、背後から聞こえる凄まじい戦闘の余波が背中を粟立たせた。


「リンネさんも来たっすから。ここから一先ず距離を取って迂回しながら鉱床に向かうっすよ」


 リンネはレティの一歩後ろ、先頭に近い場所で走る。

 ここら辺もバルメス軍による戦闘の爪痕があり、木々が薙ぎ倒されたり、草が禿げている場所、地面が捲り上がったような箇所が散見していた。

 レティがリンネの傍にいるのは陣形的なものだと思っていたが。


「ところでリンネさん、さっき一瞬で移動したのは魔物の魔法っすか? それしか考えられないっすけど」

「そのようです。アルス様はシャッフルと呼んでいましたが」


 やはり未知の魔法を訊きたかったからだろう。


「シャッフルっすか。そうなるとあれはどの系統にも属さないってことになるっすね」

「レティ隊長、迦具土カグツチの時にも拘束したアルス様の魔法……」


 ムジェルの言いたいことは全員理解している。あんな拘束魔法はないと。


「レティ様、アルス様は研究者でもあります。転移門もアルス様が作られたようなものだと聞いております」

「っすよねぇ。そうなるとアルくんは全系統に含まれない。そうっすね~系統外魔法ってとこっすか」

「…………」


 リンネは口を閉ざして肯定した。

 【次元断層ディメンション・スラスト】という剣技。あれもまたどの系統にも属さない魔法だと思われたからだ。空間を斬る、月並みの見解だが、見たままの解釈で間違いないはずだ。


「それを魔物が使ったっすから、本当に全魔法師が束になっても難しいかもしれないっすね。アルくんには悪いっすけどこれは持ち帰らないと洒落にならないっすからね」


 それにはリンネも同意する。知っていたからといってどうにかできるかは怪しいが、アルスが言っていたように抵抗できるすべもあるのだ。知らずに戦いに挑めばシングルとて瞬殺は免れないかもしれない。

 レティは隊員から一人、戦闘要員として連れて来ていた男に情報を持ち帰らせる。

 この魔法を魔物が使えることに対する脅威を告げた。これは確かに隊長としての選択であるが、リンネは別の考えを抱いていた。


(アルス様しか使えない系統というのは以前から疑問視されていたこともあった。誇張が含まれていたとしても当たっていたということ。しかし、それを何故魔物が使えるの……)


 そして思考は不敬な方へと転がり。

 魔法の根源が魔物にあるとされる説を思い出した時。


(いや、逆に考えれば何故アルス様は魔物が使える魔法を使えるの……)


 魔物が使える魔法というのは個体により限られているが、それを補うのが捕食という行為だ。これによって魔力に含まれる情報を取り入れることで、捕食した魔法師の魔法を扱うことができる。無論全てというわけではないが。

 だからこそ未だに魔物が脅威足りえるわけだ。

 そんな思考が途切れたのは背後で戦闘による余波が爆風となって襲い掛かってきたからだった。


「派手にやってるっすね」


 空中でクルッと反転したレティはすぐさま、腕で眼の上を抑え、眼を細める。

 肌に当たる感触は風だけでなく粒のような細粒砂が含まれていたからだ。


「えっ! 砂?」


 リンネは手の甲にぶつかる砂に不思議なものを見るように呟いた。

 微細の砂、こんな場所ではお目に掛かれないはずのものだ。

 すぐに眼を使って何が起こっているのか確認したかったが、すぐに考えを改める。次に使う時はワザとアルスに気付かせて鉱床に障壁を張ってもらう合図なのだから。


 すると背の高い木の枝に軽々と跳び移ったレティは驚嘆したように声を上げた――どこか楽しそうに。


「な、なんすかあれ……ハハッ、こんな外界で砂丘を見ることになるんて」

「さ、砂丘ですか?」

「そうっす。アルくんのいた場所一帯はキラキラした砂漠になってるっすよ」


 その言葉に隊員たちが自分も、という欲求から心なし高く跳躍している。その中でもムジェルは一際高く跳び。


「……!! あ、あれは【砂国の世界(ムスペルヘイム)】!!」


 いつも厳格な振る舞いを意識しているムジェルからは想像もできない、語尾が高くなるという頓狂な声だった。


「知ってるっすか?」

「あれは大全にも収録されていませんよ。私も小さい頃に母に読んでもらった童話にある世界ということしか知りません。話の中では世界の創造主が砂を手足のように扱うというものでしたが」


 そんな御伽話の世界が顕現していることに感極まった顔を浮かべるムジェルに感化された隊員が憧憬の瞳と恍惚とした表情で聞き耳を立てている。


「どっちが化け物かわからないっすね……」


 苦笑を浮かべるレティに話題を掻っ攫うように声を発したのはサジークだった。


「レティ隊長、上空を見てください! あれはやばいですよ。早く鉱床に向かったほうがいいです」


 今まで高い木々に囲まれていたために特に違和感を感じなかったが、レティは上空を仰ぎ見て頬を引き攣らせる。

 まだ昼間だというのに空は真黒に黒雲が集まっていきている。それが自然発生したわけでないのは一目瞭然だ。

 雷鳴が轟き、光るはずの雷が黒いことで証明していた。

 黒雲の中を泳ぐように黒い雷が時折姿を晒す。

 姿を確認して納得する。サジークは雷系統の使い手だ。その魔法師が言うならば間違いない。

 サジークの顔には茶化すような要素が一切含まれていない。焦りだけが張り付いていた。


「黒い雷っすか……」

「最上位級魔法ですか……とすると雷霆の八角位でしょうか」


 リンネの推察が合っていることをサジークが肯定する。


「えぇ、あれは八角位の中でも最強の威力を誇る【黒雷クロイカズチ】で間違いありません。私もこの眼で見たのは初めてですが」


 その言葉を更に裏付けるかのように肌をピリピリとした感触が襲う。


「確かにまずいっすね。ここから一直線に鉱床に向かうっすよ」


 いつ落ちてもおかしくない轟きが焦燥を強くし、一行は全力で鉱床に向かった。

 聳え立つ岩山は頂上まで険しく、並みの人間では登ることは適わない程だ。

 しかし、この場に集められた隊員は魔法師の中でも身のこなしに自信のある精鋭ばかり、僅かな足場で一気に跳躍して上り詰める。

 あっという間に頂上まで上ると、そこは平たくなっており、狭いスペースではあったが全員が離れることなく密集できた。指示もなく隊員が次々に何重にも障壁を張り巡らせ、事前に言われていた通りリンネは魔眼を使ってアルスを覗き見る。


 その視界に向かって腕を突き出すアルス。

 気付いてくれたことに今度は安堵し、力を解くと、張り巡らせた障壁の前方に長方形の半透明の壁がそそり立つ。それは遥か眼下から生えて来たような巨大な障壁だ。


 それを見て障壁を張った隊員たちが圧巻の光景に喉を鳴らした。


「レティ様は障壁を張られないのですか?」


 リンネは何の気なしに問う。シングルの障壁ならばこの場にいるどの隊員よりも強度があるはずだ。万全を期すというのならば彼女の障壁は欠かせないはず。無論自分では張れてもたかが知れているため、後ろめたくもあるのだが。


「うちはそっち方面はダメなんすよ」

「はい?」


 地面にぺたんと腰を落とし、前に来ていた三つ編みの細長いお下げを勢いよく後ろに放る。そしてレティは空笑いを浮かべながら吐露した。

 その意外感にポカーンと次の言葉を紡げないリンネに肩を竦めながら。


「言っておくっすけど、同じシングルでもアルくんと同列視しないでもらいたいっすね。誰もがオールマイティーに魔法を使えるわけじゃないっすよ」

「あっ! す、すみません」

「別にいいっすよ。そんなんでジェラシー感じる程の差じゃないっすからね」


 今更ながら当然のことに気がつく。探知魔法師ならば攻性の魔法を習得するより、外界で魔物を察知するための探知技術に半生を賭けるものだ。それほどまでに魔法師は取捨選択しながら最も伸ばせる系統、性質、形状、など多岐に渡る中から選んで修練を積む。魔法というのは奥が深く、時間を要するものなのだ。限られた生涯では知識も努力も経験も、時間すら足らないと言えた。


 リンネ自身も探知の分野では2位という順位に就けるが、単純に魔法師の順位ならば四桁という不甲斐ない順位なのだ。しかし、これはある意味で当然と言える。取捨選択は人の身の常だ。

 何かに特化するということは何かが劣るということ、そんな当たり前なことをリンネは忘れさせられていた。

 不可能を可能にする魔法師が目の前にいるのだから、仕方ないのかもしれないが。


 だからレティが攻性特化として火系統の爆炎という魔法に重きを置き、その結果としてシングルの地位に就いているのであれば、他分野では劣っていても何も不思議ではない。

 それが当然なのだ。寧ろ一つでも極めることが出来る時点で天賦の才と言える。だからこそ、隊の中には役割を持った隊員がいるのだ。

 リンネは何を血迷ったことをと自嘲したくなる。そしてアルスが言っていた『なぜ、一人で戦ってきたのか』ということに行き着いた。


「アルス様は一人で全てこなせる……だから隊を必要としないのでしょうか」

「それもあるとは思うっすけど……」


 レティが口を一瞬閉ざした後、黒雲から凄まじい迸りが見える。


「あれが【黒雷クロイカズチ】!」


 リンネはその凄まじさに言葉を失う。黒い竜が地表に向かって落ちたように見えたからだ。そして地面を抉り、弾けたような爆音が遅れて耳に届く。落ちた地点から放射状に無数の黒い電撃がのたうつように走った。

 まさかとは思ったが、その迸りはいくつもアルスの張った障壁にぶつかり波紋を広げる。

 あれほど激しかった戦闘の音が雷によって消失させられてしまったかのように無音が不気味に漂う。


「一人ならば誰かが死ぬことがないからだと思うんすよね」

「…………」

「あれでもまだ16っす。子供の理想なんすよ。外界で隊に死人を出さないなんてのは……でも、その理想を実現できる力が彼にはあるっすから」


 リンネは自分の中でのアルスとレティが語るアルスの像が食い違うことに口を挟む。


「アルス様はそのような方には思えないのですが」

「言うっすね! 何事にもどうじない無慈悲な人形ってところっすか?」

「―――――!!! そ、そこまでは言っておりませんっ!!」

「冗談っすよ。まぁ~軍にいた時のアルくんを見たら皆そんな印象を受けるっすね。でも、うちは小さい時のアルくんを知ってるっすからね」


 優越感に浸ったような破顔をリンネに向け。


「でも、学院に入ってからは顔つきも随分変わったと思うんすけどね~。アルくんが一人で戦ってこれた今までは良いっす。卓越した力は魔物すら脅威にならないっすから……だからこそ心配になるんすよねぇ。人は一人では限界があるっすから……あっ、これ持論っす」

「今はロキさんもおられるようですよ」

「っすね。彼女は少し特殊な感じがするっすけど。どの道、このままアルくんが一人で任務を続けるのならば彼はどこかで間違いなくしくじるっす…………これだけは断言できるっすよ」


 最前線で戦ってきたレティの言葉を鼻で笑い飛ばすことはできなかった。経験から来る予知のようなものなのかと思うが、リンネにも言っていることは理解できる。

 つまり、外界では不測の事態しか起こらないといっても過言ではない環境で、一人ではどうすることもできない事態は起こり得るということだ。人が生まれ、死ぬまでの間に一度も躓かない人はいないというほどに。


「だからこそあの力は孤独にするっす。理想が現実のものと錯覚するっすよ。一人で戦う理由なんてただの夢なんすよ。死なせないのならば連れて行かなきゃいいってことが間違いだと気付いた時に遅いなんてことにならなきゃいいっすけど」

「それはレティ様がお教えになればよろしいのでは?」

「それじゃダメっすよ。リンネさんもまだまだっすね。自分で気付く以外にないんすよ」

「それはあまりに薄情なんじゃ……」

「愛といって欲しいすね!」

「……愛ですか」


 リンネは言葉に出してから内心で反芻して小首を傾げる。


「ダメなんすよ、こればかりは…………それに今まで何とかなっちゃってるっすから……」


 どこか無理に子供をあやすような顔で寂しそうに笑うレティ。


「言ったすよね。学院に入ってから変わったって……システィさんが面白いことをしてるみたいっすから、ロキちゃんも含めて、彼女たちには期待してるんすよ」


 リンネは本当はレティ自身がその役目を担いたいのでは勘繰るが、無念そうな表情を見て口には出さないことにした。


「でも本人にこんなことを告げ口しちゃダメっすよ! アルくんは気づいてないんすよ。だから、助けなんて必要ないって力を披露してるつもりなんすから、たぶんね」

「言い触らすような節操のない女じゃありません!」


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