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最強魔法師の隠遁計画  作者: イズシロ
第5章 「戦慄再来」
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凶なる報



 翌日、第4・5試合目が終わり、第2魔法学院は3枠という予定通りにことが運んだ。

 イベリスの選手も懸念されていたが、こちらは大凡想定内であり、3回戦以降で大きく人数を減らしていた。現在第2魔法学院は総合ポイントで2位の位置に付けている。第1魔法学院との差は大きく、その要因として3年の部が本戦はもちろんのこと、壊滅敗北を喫したからである。2年ではフェリネラたちの2名が本戦へと駒を進めた。

 3年生は全滅。これは3日目を待たずに決定していたことだ。それでも初日ほどの陰鬱とした空気がないのはフェリネラの辣腕あってのことだろう。

 明日に本戦を控える選手たちは簡単な会議の後、早々に就寝するべきとされるのは当たり前。

 しかし、当然のようにアルスの部屋には三人の少女が姿を見せていた。アルスも予期していただけに驚きは無い――迷惑ではあるが。

 要は明日の本戦、テスフィアとアリスのどちらが出場すべきかということだ。ロキ曰く、自分たちで散々譲り合いをした結果決まらずにやって来たらしい。


「で、あんたに私とアリスどっちが本戦に出場すべきか決めて欲しいんだけど」


 テスフィアの問いは訊きづらいことのように弱々しく、いつもの業腹なものとは違った。

 似たようなおっかなびっくりな表情を浮かべるアリスもあまり訊きたくないと顔で告げている。

 それもそうだろう。どちらがという評価は優劣を付けることになるからだ。しかし、それは杞憂と言うもの。


「どっちでも大差ないだろ。個人的な事情で言えばお前なんか貴族だなんだと出場したいはずだと思ったんだがな」

「……それも、それもなくはないけど、今は学院で戦っているんだもの。勝てるための人選をするべきでしょ!?」


「まあ、それもそうだが」とアルスは内心で少なからず驚いていた。利己的な思考の傾向があると思っていただけに良い成長なのだろうか。自分が固定観念に縛られていた可能性もあるが。

 しかし、どちらになろうと変わりない。アルスの予想では結局は仲間討ちになるのだから。


「だから、どっちでも構わないって言ってるだろ。勝てる人選である必要はないし、如いて言えば本戦に相応しいかだ」


 「は?」といったボケた顔を浮かべるテスフィア。かろうじてアリスは小首を傾げる程度で済ませることに成功している。

 そしてあたかも当然のようにアルスのベッドへと腰降ろすロキが、背後で満足げに赤みのある頬で枕を撫でていた。


「気付いていないのか?」というアルスの問いに顔を見合わせて黙したまま視線を戻す。

 どちらも回答を所持していないかの確認だったのだろうか。アルスとしてはそれだけでため息を吐くのに十分なのだが。


「予想ではお前らが戦うとしても俺かロキということだ」


 アルスは恐らく黙っていただろうロキへと振り返り、見なかったようにすぐさま戻す。


「第1魔法学院から出てくる選手はお前らよりも強い。だから俺が初戦で叩かないとポイントで俺らの優勝はほぼ確実に閉ざされる。つまり、決勝に進ませた時点で負けだ、逆に勝利で終えたなら2年の試合で予定通りに進んで確定できる」

「じゃあ、私たちは初戦でロキ、勝っても決勝であんたとってこと?」


 首肯するアルスに苦渋を浮かべたテスフィア。


「確かにロキちゃんと全力で戦う機会はないし良い勉強にはなりそうだね……フィア」


 すぐさまフォローに入ったアリスもあまり期待していない様子である。


「まっ難しく考える必要はないわけだ。だから本戦に相応しい試合ができるかぐらいだろう」とアルスが簡単に言ってのけるが、二人の試合以上に相応しいと言われれば一層自信を喪失させたとしても仕方のないことだ。


「んなことで悩むんならいっそジャンケンで決めたらどうだ……もしかすると二人とも出られるかもしれんしな」


 だからこそ、アルスは二人に試合をさせなかったのだ。言ってしまえば体力温存である。


「何それ、どういうこと?」

「いいからすんのかしないのか」


 渋々テスフィアとアリスは互いに向き合い手を突き出した、というほど勇ましいものではなくなんとなく手を出して構えただけだ。

 なあなあのまま弱々しい掛け声を上げ、手を形作る。

 結果はテスフィアの勝ち。だが、拳を作った手をまじまじと見て釈然としないのか眉を潜めた。「こんなんでいいの?」と自問自答しているのが聞こえてくるようだ。


 手を打ち「はい! 決まり。恨みっこなしの一発勝負は清々しくていいな……じゃあ帰れ!」

 この切り替えの早さに一番驚いたのはロキだった。

 ベッドに潜り込んでいたロキは狸寝入りを決め込んだ。


「お前も明日早いんだからさっさと帰って寝ろ!」


 前髪の隙間からおでこを小突く。

 名残惜しそうに退出する少女の背中を押し、3人を追いだしたアルスは疲れたように肩を落とし、人肌で温まったベッドに入った。

 時間にして日付を跨ぐ手前であるとは言え、試合を控えた選手が起きていていい時間ではない。体調管理すらできないのでは恥を晒すようなもの。さすがのアルスも経験から寝られる時に寝るをモットーにしている。無論優先順位で言えばあまり高くないのだが、現状では他にすることもなく徒然には打ってつけな一日の幕引きである。



 ♢ ♢ ♢



 山の稜線に薄らとオレンジ色の輪郭を映し出す時間。ホテル内は当然静まり返り、スタッフが早朝の準備に取り掛かる直前の時間である。午前4時を回った辺りだろう。景色は青みが掛かった影がまだ蟠っている。

 アルスは不自然な足運びの人間が近づく感覚から目を覚ました。

 だからインターホンが鳴る前にはドアの手前まで歩み寄っていたのだ。


(早かったな)


 ドアを開けたアルスを驚愕に見開いた目で見返してきたのは皺一つないメイド服を着こなしたリンネ・キンメルその人だ。

 すぐに平常心を取り戻すと敬服するように目を伏せる。


「シセルニア様がお呼びです」

「少し時間をくれますか?」


 アルスは手早く身支度を済ませる。とは言っても来た時同様に学院の制服だが。

 先導するリンネの後を盲従することを良しとしないアルスは少し皮肉混じりに口を開いた。


「お遣いはどうでしたか」

「…………そちらのほうもシセルニア様からご説明があるかと思います」


 リンネはこの1位はどこまで見透かしているのだろうかと気づかれないように頬を引き攣らせる。魔眼プロビレベンスの眼……アルファの眼とも呼ばれる魔眼を凌駕するのではと得体のしれない不安が襲っていた。


 空振りしてもアルスに変化はない。もともと八つ当たりのような愚痴だ。シセルニアの従者であるリンネにぶつけたとしても益体もないことだ。刺しておいた釘は随分と脆かったようだ。錆びついた釘では先端を欠けさせるだけで楔には程遠かったということだろう。それを考えれば愚痴の一つや二つ苦汁を呑ませたとしても誰を責められるだろうか、ということだ。

 いや、まだ決まったわけではないのだから早計か。


 階下に降り、ロビー脇の回廊へと入る。そこには鎮座するように扉が並び、そこでリンネがパスを通す。続く先にあるいくつもの浮動機へと二人は乗り込んだ。ご丁寧にこれもパスを通し、ロックが解除されたボタンを彼女は人差し指で押す。

 振動音すらなく上昇していく盤の上でアルスは壁に凭れかかりながら腕を組む。


「総督も同席されているんですか?」

「はい、レティ様もすでに到着済みです」


 その回答にアルスはこれ以上ないほどの頭痛を味わう。心的ダメージに変換されていればどれだけ良いだろうかなどと考えてしまうのだった。





「いつまで待たされるのでしょうな」


 長方形の長大な机にはすでに各国元首並びに総督、それに近い地位のお歴々が荘厳な佇まいで着席している。たとえ元首による呼び掛けだとしても時間からしてあまりにも不謹慎に過ぎるのだ。無論それだけ急を要する事態の可能性が高いのだが、それならば未だに何の説明もないのが各人の顔に鬱積させていた。


「少々お待ち下さい。まだ1名到着されていないのです。彼を抜きに話を進めては二度手間ですし」


 今回招集した張本人であるアルファ元首、シセルニア・イル・アールゼイトは射抜くような眼光に物怖じせずに優雅に、ひらりと躱す。

 この場にいる大半が恐らくは勧誘に関する事案だと推察していた。会合での一部始終は各国元首のみならず知るところだろう。唯一シングルを保有するアルファが必死になるのも頷けるが、口裏を合わせるまでもなく、会合での決定は覆せない。

 そして、数度の乾いたノック音――姿を見せた最強の魔法師を見ても「やはり」という程度の顔が並んでいた。


 アルスは予想以上に深刻な事態だと堅く表情を固定しリンネを置いてシセルニアの背後に立った。


「牝狐が」


 小声のぼやきは聞き流される。


「では全て揃ったので始めさせていただきましょうか」


 やっとかという呟きが聞こえたような気がした。

 アルスは周囲を再確認する。見れば各国の元首は全員揃い、この場では警護に連れて来たのだろう魔法師の同席が許されていた。そしてその中でシングル魔法師はアルスと隣に立つレティ、そしてルサールカのリチア・トゥーフ・インフラッタの背後にジャンが控えているだけだ。

 隣のレティはいつもの無邪気さは鳴りを潜め、神妙な面持ちで直立していた。とても話し掛けられる状況ではなさそうだ。

 アルスの前にシセルニア、レティの前には総督であるべリックが手元に資料を置き、これまでにないほど難しい顔をしている。ともすれば青白くもあった。

 シセルニアは鋭い冷笑を浮かべた――扇子で隠そうともせずに。


「さてさて、事態は急を要するので前置きは省きます。ですが私に入った情報では確証だけで詳細な所までは把握できておりませんの…………ですので、バルメス元首、ホルタル殿ご説明願えますか?」

「――――!!」


 柔和に抱擁するような声音だ。しかし、放たれた言葉は冷え切った氷の刃を思わせる。全員が予想していた内容とは違いギョッとするようにシセルニアの斜向かいへと集中する。

 バルメス元首ホルタルの隣には老齢の女将官が瞠目し自国の元首へと目だけを動かした。それは心当たりがあるものの断言できない問い掛けも含まれているようだ。


「どういうことですかな、ホルタル殿。我々はここへ呼ばれた理由すら心当たりがないのですが」

「…………」


 訝しむ視線、言にホルタルは口を引き結んだ。よもやという焦燥が背中をチリチリと焼く。どう転んでも今更だ。それならば相手の手の内を知り、程度を計る必要がある。どこまでを知っているのか、それとも一笑に伏すことができるのか。


「はぁ、そうですか。それでは私が知った内容をお話しましょうか。もしかするとホルタル殿も途中で思い出されるかもしれませんしね。もし間違っているのならば反論してくださいな。べリック総督も私の勘違いがあるかもしれませんので」

「わかりました」


 べリックが目を伏せる。

 同時にパチンッと扇子を勢いよく閉じる音が口火を切る。


「バルメスでは2カ月ほど前から奪還作戦に乗り出していますね。それも大規模に部隊を編成して」

 

 シセルニアはホルタルの反応を待たずに続ける。


「聞いた話では9位シングル魔法師までもが組み込まれているとか……いないとか」

「それがどうした」


 ホルタルは窺うように返した。手は机上で堅く組み合わさっている。

 しかし、次に放たれたシセルニアの爆弾により、そんな様子見は一撃で粉砕される。それは周りの元首たちも同様だ。


「死体は回収されました?」

「「「「――――――――!!!」」」」


 ガタッ所々で慌しい音が不音を上げた。


「どういうことだ、ホルタ、ホルタル殿!」

「何をおっしゃっているシセルニア殿。我が部隊は未だ作戦継続中。2カ月では完遂できずとも珍しいことではあるまい。バルメスは魔法師が不足しているのだぞ」


 ホルタルの返答を受けて、シセルニアは冷笑を引っ込め、無表情で告げた。


「言ったはずですよ。これは確証を得た情報だと。聞けば続く部隊を何隊か派遣してますね。では訊きましょう最後の交信はいつですか? 無論我が国から査問官を向かわせます」

「いくら元首と言えど他国への干渉は禁じられている」

「では、はっきり申し上げましょう。魔物の脅威を隠匿することは禁じられていないと? バルメスだけの問題ではありません。人類への反逆と捉えますよ」

「ぐ…………仮にそうだとしても……」


 シセルニアはホルタルの言葉を遮る。


「Aレートが6体、これにバルメス軍は全滅……いえ、生存者は1名ですか、すみません。この方は帰還者と言った方が正しいのでしょうね」

「なぜ……そ」

「後続として調査隊を派遣も連絡が途絶、ここまでの被害状況は400ですか……問題は死体の回収が皆無であるという驚くべき事実ですね」

「―――!! どういうことだ」


 一人の……恐らくは総督だろう。バルメス元首、ホルタルの向かいで鬱積を吐き出さないように抑えるような芯に響く声が上がった。

 イベリスはバルメスの隣に位置している。協力を要請していれば予想される事態は確実に避けられたはずだ。いや、イベリスでなくとも協力を要請することは可能だったはずだ。だからこそ憤る。


「わかっているのか、一国でも落とされれば人間など容易く蹂躙される。バルメスは同盟に唾を吐いたのだぞ。弁解があるならば……」


 折檻するように問い詰めた。

 しかし――。


「今はそんなことをしている時間はありません。すでに時間は十分に掛けているのですから」


 シセルニアの指摘に怒りを一端は仕舞い。イベリス総督は浮かせた腰を降ろす。その眼光はきつくホルタルへと据えられたままだ。


「まずは事実確認です。私共も現状を正確に把握しているわけではありません。ホルタル殿、陳謝など聞きたくはないのです。今は早急な対応が必要です。バルメスを守るためにも」


 それでも口を開こうとしないホルタルにしびれを切らしたバルメスの女老将が腰を折るように机に額をつけた。


「一生の不徳。まさか事態がここまで発展していようとは、情報はホルタル様、ガガリード総督によって封鎖されていましたが、よもや……いえ、ホルタル様、シセルニア様の言うように既に我が国では手に余るのではないでしょうか」


 ホルタルから向けられた憎々しい顔を毅然と見返していた。

 そんな元首に呆れたようにシセルニアは子供を見る憐れみの視線を放つ。


「ホルタル殿は事態の深刻さを理解していないようですね」


 それは恐らく他国も同様だ。事態は一刻の猶予もない。しかし、最悪ではないという判断だ。Aレート相手に魔法師の死体を回収していないという事態は本来ならば人類の危機だ。それは魔物が人間を喰らい魔力を自分のモノとして吸収し強大になるからだ。


 魔力の多い魔法師を食われるというのは悪くすればレートが上がる事態に繋がる。


 過去シングル魔法師が喰われた事例は1件のみ、それが50年ほど前の大災厄である。が、それと比べればシングルと言えど実力に疑問が残る暫定の魔法師、過去退けた功績があるのだからそれほどではない。あの頃と比べれば圧倒的に魔法技術は進歩し、魔法師の数も数十倍にまで膨れ上がっている。無論各国の協力なくしては打破できるとは考えづらい。


「ホルタル殿、情報を得た時点で開示していればまだ救われましたのに……悪食・・、知っていますね。Aレートの中に紛れていたと聞きましたが」


 今度は先ほどの比ではない。その名に聞き覚えがあり、大災厄を知る者ならばなおさらだろう。顔を蒼白にする者、呆然と理解を拒む者、怒りに任せ机に拳を振り下ろした者。

 その誰もが忌まわしき過去を想起させた発端であるホルタルへと殺意に満ちた視線をぶつけた。

 

 アルスは内心で想定していた最悪の事態にこの場を逃げ出したい気分だ。透明化の魔法でも作ろうかなどと脳内を過る。


「貴様! 知らぬとは言わせんぞ!」


 既に彼らに敬称を付ける余裕はない。


「いや、まだシセルニア殿の杞憂の可能性もある。どうなのですかホルタル殿、貴殿の口から聞かせてはくれまいか? どちらにせよ、事態の真偽のため、査問官を派遣することは避けられまい。その頃には手遅れとなっているかもしれんがな」


 イベリス元首が口を開く。それは優しく諭すような言葉だった。聞けばバルメスとイベリスは隣国ということもあり、顔を合わせる機会も他国に比べて多い。この場では悠長に聞こえるがそれがイベリス元首、ハオルグ・メゾン・ジェコフェレス、その人と成りを表している。壮健な初老は白髪に染まりきった髪と髭を微かに振るわせた。


「す……全て開示する。だが、私は……私はバルメスの元首として他国の属国となることを避ける手段を取ったまでだ。それが取り返しのつかない事態を生んだのは承知している、だが……だが」

「貴様よくもぬけぬけと自国のために他国までも脅威に晒しておいて」


 認めたことで関を切ったように口を開いたのは一人や二人ではなかった。

 その出鼻を挫いたのはシセルニアだ。


「責任の追及は我々が脅威となる魔物を打破した後にしてはどうでしょうか」


 沈黙が降り、シセルニアは背後へと振り返った。


「アルス、悪食について簡単にご説明していただけますか?」そして一同にも同意を求める。「現魔法師1位、アルスは魔物だけでなく様々な知識に精通しております。委細説明してくださります」


 アルスへと視線が集まるが、その中に侮りの類は皆無だ。様々な技術革新の背景にアルスという名前が見え隠れするのを彼らは知っているのだから。

 だが、肝心のアルスの視線はシセルニアへと向いていた、その構成成分は「終わったら帰っていい?」というものが大半を占める。


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