極秘の漏洩と代償
翌日、アルスが教室へと入ると昨日と同じように失礼な視線が浴びせられる。扉を開けるまでは聞こえた話声は一瞬にして沈黙へと置き換えられた。
それも男子生徒に限りだ。女子のほうがよっぽど何を優先すべきかが見えているということだろう。
こういった男女差が魔法には顕著に現れたりするのだが。
それでもあからさまな嫌がらせがない分、まだマシというものだ。
視線の中にテスフィアの物が混じっているが当然無視する。敵意が含まれていないだけ収穫はあったということだろうか。アルスは嫌な予感がするのは気のせいであって欲しいなどと願ってみたりしてしまう。
そして視線程度では動じないアルスはマイペースで自分の勉強を始めた。
今日の科目はほとんどが座学だ。その都度教室を移動したりと慌ただしいのだが、アルスは興味のある授業がなかったので出来る限り教室を移らない授業を履修している。
三限目、昼食の前の授業。
幸か不幸か……断言する不幸だと。
これまでの授業の全てがテスフィア、アリスと被っていた。授業中ですらテスフィアの視線がチラチラとアルスを差した。最後尾にある席の端から数人の生徒越しに突き刺さる。
視線程度は気にならないアルスもこう忙しないと気になるというよりもイライラしてくるというものだ。
「おい!」
アルスがテスフィアに向けて放ったものは、不幸にも教師が耳聡く勘違いした。まさに負の連鎖だ。
「君は……君がアルス君か……そうかそうか」
教師は名簿に視線を落とすと得心したように一呼吸分の間の後。
「じゃあ、アルス君に答えてもらおうか」
映し出された液晶の一点を差し示した。
魔物に関する授業なのはスクリーンに写された異形の映像でわかるが、最初から現在に至るまで一切聞いていなかったため、何に対する質問なのかを推察しなければならない。
どの道やっていることは初歩の初歩だ。豊富な知識を有するアルスからすれば難題にはなり得ない。
ざっと見た限りでは魔物の発生や脅威に対する講義らしい。
アルスは手に持った本にしおりを挟んで立ち上がった。
「魔物は百年前ほど突如として現れました。発生については諸説ありますが、追い詰められた人類ではどれも確証を得られるものはありません。魔物の侵攻によって当時の魔法では対処できず近年、魔法の軍事転用に成功したことで魔物の侵攻を妨げることに成功しました。魔物は強さによってレート分けされています。FからSSまでの八段階です。過去SSレートが確認されたのは五十年ほど前の一度だけです」
何を聞かれたのかはわからないが初心者を相手にした授業では十分だろうとアルスは腰を下ろそうとした。
しかし、予想と反したのか教師は不満を漏らした。
「それだけでは不十分だ」
映し出された液晶が切り替わり、数種類の魔物が映し出されている。映像の端には討伐とタイトルが明記されていた。
アルスの口から溜息が洩れる。これ以上は初心者相手では理解するのが難しいと判断したから区切ったのに……講義の進行順が狂うのは教師も本意ではないはずなのだが。
この教師はすでに対抗心を燃やし、生徒へと教鞭を振るうための問答ではなくなっていた。
否、教鞭はアルスに対してのみ振られていた。
「レート別に軍では二桁、三桁、四桁魔法師を派遣、討伐を振り分ける。基本的には四人以上で一隊を組む場合がほとんどだ。これは予測し得ない事態に遭遇した場合を想定して最低限の隊列を維持するための人員と言える。Aレートならば二桁が大半を占める隊を編成、B・Cレート級の魔物ならば三桁魔法師の編成に二桁魔法師が隊長として据えられる場合が多い。それ以下のレートになると三桁魔法師以下という振り分けが一般的だろうな」
すでにアルスの口調は教師に敬意を払うための言葉遣いをやめていた。
置いてけぼりをくらった生徒達は呆気にとられている。全員がアルスに視線を体ごと向けていた。
そんな教室内で教師だけは歯を擦り合せながら頬を引き攣らせている。
「で、では一桁、シングル魔法師の要請基準はどのようになっているのか答えなさい」
必死な眼は教師としての矜持からなのか、それとも単に溜飲を下げたいだけなのかは定かではない。
シングル魔法師に関する情報は表向き秘匿されているため、本来ならば軍に俗さない学生程度では知っているはずはない。
しかし、現役のシングル魔法師相手にする問いではないだろう。
テスフィアは興味に彩られた視線を向け、アリスも答えを期待しているのか身体ごと横に向いている。
「九人しかいないシングル魔法師は階級的には将官と同格とされているため、命令権は総督にある。通常はSレート以上と定められているが、討伐任務では命令が下らない限りは自由に動くことができるため、遊撃隊とも呼ばれることがある。他の魔法師と違いを挙げるとすればシングル魔法師の任務は国土の拡大を主とされている」
あんぐりと口を開けっぱなしの教師のアホ面は今の説明で落ち度がないことを証明していた。
アルスは映し出されたレート別の魔物に視線を戻し。
「話を戻します。魔物は魔力を食らうことで強さを増す。だから魔力を有する人間を狙うわけだ。魔物にも異質ではあるが魔力を生成する機能が備わっているため、共食いも珍しくない。魔物のレートは八段階と言ったが、これ以外にも変異レートという特殊な魔物が存在する。
これは二体以上の魔物同士が同化、もしくは共食いや人間を喰らうことで稀に生まれる。正確なレート判別は難しく、個体別のレートを足し合わせることで推測のレートを割り出す。つまり討ち損じた魔物が次にはレートを上げて凶悪となった魔物に襲われるなんて不幸もままある」
ここでアルスは余計なことを口走った。
「そのためレートの低い魔物でも共食いなどを繰り返し魔力を吸収することでレートが変化する。レートの高い魔物は防護壁を警戒しなくなる。現在は7カ国の中心に聳える『バベル』から広がる防護壁によって魔物の侵攻を妨げているが、防護壁は年々弱まって……」
そう口走ろうとして辺りを見渡すと教室内の全員がアルスの教授に耳を傾けていた。
これ以上はおそらく教師とて知り得ない極秘だろう。
「先生、もうよろしいでしょうか」
「……あ、あぁ、座りなさい」
アルスは冷静を装いつつ静かに着席した。周りから感嘆の声が漏れ聞こえる。
そう魔物の侵攻を妨げてきたバベルの防護壁は年々弱まっていた。新たに領土を拡大すれば、防護壁も同様に拡大させなければならない。そうすると何が起きるか。
効力が弱まるのだ。以前は弱い魔物は近寄ろうともしなかったが、だんだんと近づき効力の弱いところからはBレート級の魔物が侵入してくる始末だ。
これは軍内部でも一部の者にしか伝えられていない。もちろん出動の命が下る数が増えたことに気付かない魔法師はいないだろうが、誰一人として口に出すことはしない。
途中まで言ってしまったが、アルスのことを知らないものならば与太話程度に受け流されるだろう。
そして知っている者は。
テスフィアとアリスは顔が青白くなっていた。
アルスはとりあえず視線が止むのなら別にいいかと、放置することにする。
しかし……。
授業が終わり昼食の時間になるとテスフィアが強引に袖を引っ張り、屋上へと連れ出されてしまった。その後ろにアリスもしっかりと付いてきている。
傍から見ればキャッキャウフフッな展開なのだろうが、テスフィアとアルスではまた揉め事かと思われたことだろう。
幸い授業が終わった直後ということもあり、屋上には誰もいなかった。
テスフィアは力強く扉を開けると、アルスを放るように前に誘導した。
逃げられないようにではないだろうが、扉を背にテスフィアとアリスが塞いだ。
開口一番。
「さっきのはどういうこと」
「なんのことだ?」
連れ出したことは一切触れなかったが、アルスがそれでムッとすることはない。それも余計なことを口走った代償だからだろう。
「さっき、バベルの防護壁が弱まってるって」
「そんなこと言ったか?」
やっぱりツケが回ってきたのだとアルスは頭痛を覚えたが、ここは一応とぼけるの一択だ。
「言った!!」
断言してみせるテスフィアには肩を竦めざるを得ない。
「アルス君、本当なの?」
「だったらどうする。お前たちには関係ないだろう」
濁したつもりだったが、アリスは確信を得たようだった。悲痛な面持ちで顔を上げる。吹き上げられる風に栗色の髪を揺らしながら颯爽と一歩踏み出し決意を発した。
「関係なくないよ。私たちだって魔物と戦うために魔法師を目指しているんだから……そんな寂しいこと言わないで」
アリスは悲壮感を漂わせながら言い切った。それは未だ遭遇したことのない未知のモノに対しての妄言。経験がない、中身がない仮初の意気込みだった。
今更取り繕ったところで手遅れだろう。
「だからなんだ。今すぐお前たち程度がどうこう出来る問題じゃない」
「そうだけど……」
きつい言葉を含めたがそうでも言わなければ食い下がられるだけだ。程度などといったが、アルスの実力を知った今なら突っ掛かって来る筈はない。歯を食いしばってもらうしかないのだ。
「違うわ!!」
テスフィアが真っ向から否定した。昨日のように無鉄砲に喧嘩を吹っ掛けてくる感じではなく、アルスの考え方に反駁する。
「時間がないなら学院にいる三年間を悠々としているのは魔法師として恥ずべきことだわ。何時何時でも戦えるように備えておくべきではなくて?」
どうだとばかりに尊大に人差し指でアルスを指差した。
つまりは悠々としていたということなのだが。無論、これで実力が伴っていれば言うことはないのだが。
魔物も見たことないぺーぺーが、などと内心では毒付くがその意識の高さは関心すべき美徳だろう。
「そういうわけで、私達を魔物と戦えるようにしなさい」
「いやだ」
「「――――!!」」
反射的にきっぱりとアルスは即答した。傍から見れば偉そうなことこの上ない。人に頼む言い草ではないのだから当然だ。
それでもテスフィアが恥を忍んで選び抜いた頼みだった。断られるとは微塵も思っていなかったのだろう。目を白黒させている姿はまさにぽか~んの形容詞が見事に当てはまる抜け殻のようだった。
「アルス君、お願い」
「……考えてやる。理事長にも頼まれたしな」
「――――!! ちょっ!」
アリスの頼みで回答に一考の余地がでたことに瞬間我に返ったテスフィアが断固抗議した。
「なんでアリスならいいのよ!!」
「お前、貴族だかなんだが知らんが物の頼み方を知らないのか」
「っ……」
正当な指摘にテスフィアはぐっと考えなしの威勢を飲み込む。
これでまた貴族を侮辱しただのと難癖を付けられることはないだろう。その証拠に何か言おうとしたテスフィアは結局呑み込まざるを得なかったのだから。
「そもそもお前たち程度に時間を割くのは勿体ない!」
間違いなく学年でもトップの順位を示した二人でもシングル魔法師相手では程度と呼ばれても言い返すことはできない。
「……でも、理事長は見てくれるって」
「…………」
上目遣いにアリスの澄んだ瞳がいやに眩しく陽光を反射する。妙にしおらしい姿がずるい。
理事長にも言われているのは事実であり、半ば引き受けてしまったような返答をしたのは自分だ。
(やっぱり早計だったな)
「確かに言った……かな……まぁいい、で、お前はどうすんだ?」
「へっ!?」
アリスの意思は聞いたし頼まれもした。だが、もう一人の赤毛の少女はムスッとしたまま頬を膨らませているため、やり直しを要求する。
テスフィアは一拍遅れて姿勢を正す。チラリと隣を見て、頬を赤くした。
胸に手を置き、ふぅ~と息ついた後、片足を引き華麗に頭を下げ。
「どうか私にご教授いただけないでしょうか……」
そしてクイッと顎を上げて上目遣いに何回も目を瞬かせた。
「…………」
アルスはその姿を無表情で見下ろす。
なんと空々しい光景だろうか、そもそも二番煎じ感が凄まじい。
数十秒ほどの間そうしていると、疲れたのか羞恥なのか、眼が横に逸れみるみる紅潮していく。口はわなわなと開けるべきなのか迷いがある。
アリスは頬を掻きながら苦笑し、黙することにしたようだ。
「見下げた根性だな」
下心を隠そうともしないのだから呆れるというものだ。
さすがに目元が潤んできたのでアルスが助け舟を出さざるを得なくなった。
バッと頭を上げたテスフィアは羞恥のあまり射殺さんばかりに睨みつけてくる。
「冗談だ……」
「あ、あんたってやつは……」
「まあ、見るとは言ったが俺は自分の研究を優先させるぞ。お前らがそもそも魔法師として役に立つとは限らないからな」
「なっ……」
アルスの一方的な言い草に魔法師を目指す彼女等からすればひどい言われように感じたことだろう。
アリスは「ははっ」と頬を掻くように苦笑いを浮かべるだけにすんだが、勝気なテスフィアは当然納得がいかない。というより少しでも言い返さないと赤くなった顔が戻りそうもなかった。
「そんなものやってみなきゃわからないじゃない。あんたと肩を並べるくらいに強くなるかもしれないわよ」
語尾に疑問符が浮かびそうに弱々しかったが、以前のように一方的に突っ掛かって来ないということは少しは学習したのだろうとアルスは思う。
「そういう意味じゃない。お前達は優秀なんだろう」
手放しというわけではないが、突然の称賛に一瞬の間が降りた。
「……と、当然よ」
精一杯の見栄のようなものだ。
テスフィアが普段なら自信を持って言い切るところなのだろう、目の前に魔法師の頂点に君臨する1位がいたとなればテスフィアの矜持が揺らいだとしても責められるものでもない。
テスフィアの主張の方向性が違うと溜息を混じらせて問う。
「そういう意味じゃない。優秀な魔法師が全て実戦で役に立つとは限らない。お前達は魔物を見たことないだろ?」
アルスの声音は快活なほどではない。つっかえつっかえというわけでもない。どこか懸念を孕んだような何とも言えない気配を含んでいた。
もちろん二人とも教材で見たことぐらいはあるはずだが、アルスの意図は自分の目でという意味だ。
それがわからない二人ではない。
テスフィアとアリスは予想通り頷いた。
それも当然だろう。二人に限らずとも学院の生徒全てと言ってもよいほどで、彼等彼女等はそういう意味でも魔法師の雛だ。
一人前として認められるのは魔物を見事に討伐してからだとアルスは思っている。事実、そこが魔法師として活躍できるかの難所なのだろう。
無論魔物を倒すだけが魔法師の役目ではないのだが、今は置いておこう。
「実際に魔物を目の前にしたら魔法が使えなくなる奴もいるからな。一度そうなったら魔法師として外界に出ることは難しい。だから俺が訓練に付き合って多少なりとも順位を上げたとしてもそれが生かされるとは限らないんだ」
「ハッ……そんなものどうってことないわ。それこそやってみなきゃわからないじゃない」
一笑するテスフィアだが、アルスの経験上そういう輩に限って実戦で使い物にならないのだと斜に細められた目で見る。口に出すことはしないでおくのも同じ轍を踏まないためだ。
受け止め方は人それぞれなのだから構わないが、アルスの言葉を魔法師順位1位として受け止めたアリスは神妙な顔になった。
テスフィアのように自分に限ってと高を括られるのも困りものだし、アリスのように戦う前から気負けしては元も子もない。
どちらが良いかという話ではない。それでも早死にするのは前者だろうとアルスが考えていると。
「今日から始めるわよ」
勝手に仕切り始めたテスフィアに頭痛を覚える。順位1位も型無しだ。ことテスフィアに限った話だろうが。
(時間が……)
そこで僅かに逡巡したテスフィアは「アルスにアリス……」などとポツリと溢して独白するように反芻した。
「紛らわしいわね」
何を言っているんだこの赤毛の少女は? などと思って早く戻りたい気持ちが湧くが扉の前を塞がれてはアルスの逃走経路は断たれたようなものだ。
黙って聞くことにするが。
「紛らわしいからあんた改名しなさい」
などと、脈絡もない命令がたかだか二日の付き合いで下された。
この提案にはアリスも呆気に取られて開いた口が塞がらないといった風に苦い笑みを浮かべている。
慣れた動作でアリスは眼を申し訳なさを込めて伏せた。
百歩譲っても改名するなら俺じゃなくアリスのほうだろ。とはとてもじゃないが言えない。
というよりこんなロジカルの介在する余地のない会話に加わらなければならないのかと無視したい気持ちがアルスを襲った。
「言ってろ」
こう返してやるのですら蛇足に感じるのはアルスに限ったことではないだろう。
この返しに気を悪くした……わけではなくテスフィアは何か考え込むように顎に手を当てて耽った。
「じゃぁ、アルはどお? アルスだからアル」
「どうって言われても」
そんな愛称で呼ばれたことのないアルスはどう答えれば良いのか返答に悩んだ。今までにも一人ぐらいいたような。軍にいた時は番号で呼ばれていた時期もあったが、どちらかと言えば名前で呼ばれるほうが多かったか。
手を拱いたアルスとは正反対に。
「うん。それいいよ。アル君のほうが親しみやすいし」
「じゃ、決まりね」
アリスが食い付いたことで決定? になった。このやり取りにアルスは自分は必要なかったのではと考えずにはいられない。
それでもアリスの言い方には看過出来ない語尾が含まれていた。
「アリスも俺のことは呼び捨てでいいぞ。俺も呼び捨てだしな」
「うん」
そう頬を綻ばせるアリスは昨日のように堅い印象は受けなかった。
「アル、か……」
アルスの口がそう動いた。声に出ていたかはわからない。ただテスフィアとアリスには聞こえていないようだった。
たかだか、一文字なくなっただけで別な響きを伴ってアルスの中で何とも言えない余韻を残した。
それはもどかしいような、こそばゆいような、今までに感じたことのない感覚だったのだ。同年代だからだろうか。どちらにしろ毛嫌いするほどの拒絶がなかったことに釈然としないまでも、確実に言えることは1位の威厳は失せてしまったのでは? というどうでも良いものだった。
これで溜飲を下げられたのはテスフィアとアリスの二人だけだろう。
「あ、お昼!!」
それほど時間は経っていないように感じたが、テスフィアは急かされるように軽快に来た扉のノブに手をかけて振り向いた。
「あ、ありがとうアル……手間を取らせたわね」
快活には程遠く、慣れによって改善されるのだろうが、自分で付けた略称を言うのに気恥ずかしさを感じるのであれば、最初から付けなければいいのに……などと巡らせる前にテスフィアは一方的に言い放って扉の向こうに駆けて行ってしまった。
後に続くアリスは踵を返す前に喜色を湛えた顔でアルスへと丁寧にお辞儀する。
「ありがとう、放課後ねアル」
「アリス何やってるの! 早くしないとお昼が終わっちゃうわよ」
などと声が掛かると「今行くぅ」とアリスが続いた。
一人残されたアルスは。
「身勝手な奴だ」
もちろんテスフィアに向けたセリフだ。勝手に連れて来られて用が済めばこの扱い。
現場だけを見ればテスフィアとアリスに振られたような構図は勘違いをされること請け合いだ。
・「最強魔法師の隠遁計画」書籍化のお知らせ
・タイトルは「最強魔法師の隠遁計画 1」
・出版社はホビージャパン、HJ文庫より、2017年3月1日(水)発売予定