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最強魔法師の隠遁計画  作者: イズシロ
第3章 「選ばれる者」
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選抜

 アルスが帰宅してからというもの初めにしたことはもちろん研究だ。

 ジャンから仕入れた情報は最悪の懸念を孕んでいたがまずは目先の課題だろう。すでに予定はいっぱいいっぱいなのだから。

 新学期までの少ない時間を有効活用しなければならない。

 主に日中は3人と実践形式の訓練。それから夜が更けるまで机の前で研究の日々。

 それも8月末に迫る頃、ブドナから度々連絡を受けて、フォールンまでを往復することも多くなっていた。

 睡眠時間は3時間あれば良いといったところだろうか。さすがのアルスと言えど思考が鈍くなっているのが実感できる。

 無論初日はロキを連れて早い時間帯にフォールンへと向かい散策をして、機嫌を取ったものだ。

 アルスに取っても有用な時間ではあるのだが、パートナーとして親密度を上げるというのは大変なものだと思ってしまう。世の中でペアを組んでいる魔法師も苦労しているんだなと考えを改めるのだった。


 そんな忙しない日々を送り、あっという間に9月へと縺れ込む。

 そう選抜試合が学期の始まりから2日かけて行われる。2日というのはかなりのハイペースが予想される。というのも1年生の場合は200名以上、2年生でも100名近く、3年生は70名ほどが参加する予定だ。正確には1年生は初日に終わる予定らしい。二日目以降は主に2・3年生というスケジュールになっているのだが、これは上級生になるほど試合時間が長くなるからである。

 総勢400名の生徒たちから選抜しなければならないため、相当の時間を要するはず、そのため選抜は少々変わった形を取っていた。


「わざわざ見に来るんだったら訓練でもしてろよ」

「そういう訳にもいきません。ア、アルの試合も勉強になりますから」


 他人の目を気にして言いなおしたロキは何故か頑として言い張った。

 他の生徒を相手にして勉強できるとは思えなかったが、アルスとしてもロキばかりを謝絶できない。視線を離れた位置に移せば上階の客席には見知った二人が当たり前のように座っている。

 まぁ、一年生での代表選手に誰が選ばれるのかを知っておくのは普通なのだろう。

 だから、ロキに対しても強く拒否することはできないが、少々呆れたりはする。


「アル、行ってらっしゃい」


 これが言いたかったのか? と思うほどの満面の笑み、少し誇らしげでもあるようだ。心なしロキが大人びて見えてしまう。

 周囲でそんなロキを見た――おそらく男たち――のどよめきが湧く。歓喜とも言えなくもないが。


 1年生に割り当てられた5つの区画。訓練場内は喧騒じみていたが、開始が近くなると静けさが張り詰めるように降りる。

 アルスはロキに向かって気だるそうに手を上げて一区画へと向かう。中には9人の生徒がすでに臨戦態勢で待ち構えていた。

 形式は一回の戦闘を10人一度に行い最後に立っていた1人が次に駒を進ませることができる。

 アルスが入ったことで出入り口が閉まった。10人が全員一定の距離を取り、AWRを構えている。この中に自前のAWRを所持している者はいない。

 10人を収容したことですぐに戦闘開始のブザーが鳴る。

 アルスは一応一人一人値踏みするように見回す。


(ダメだな)


 魔法師特有の実践慣れしてない身体運び。動かない的を狙っているのとは違うんだぞと内心でぼやくほどだ。

 基本的にあまり動かないで止まって魔法を行使する姿は狙ってくださいといっているようなもの。

 何故アルスがわざわざこんなことをしているのかと言うと、フェリネラから「できれば戦えそうな生徒がいないか見ていただけませんか」と言われているからだ。

 アルスと当たれば敗北は必至だろう。それで実力のある生徒がふるいにもかけられないのではさすがに気の毒だろうとは彼も理解しているため、必要なことだ。

 少しでもマシな生徒がいれば優勝にも近づくのだから。これぐらいは必要な労力なのだろう。


 この選抜試合が男女混合なのは大会の形式に沿った結果だ。魔法師の戦闘で男女の力量差は無いに等しい。無論筋力などでの差があるのは事実だが、そんなものは魔物を相手に大した意味をなさない。だから、ハンデというものは基本存在しない。とはいえ魔法師になりたての雛が腕力に頼った戦い方をする傾向はある。女性にはそれを凌駕する魔法の技量、戦い方が求められるのだ。

 とはいっても、現に1年生のトップスリーが女性であり、学年最高位も女性だということを考えると割り合いからして男女に差があるとは思えなかった。無論、ハンデが必要とも思えない。


 当然ながらいつものように暗幕が降りているわけではないため、アルスは見切りを付けてゆっくりと動く。AWRを持っていないため、派手に魔法を使うことはできない。

 だからアルスは魔法が飛び交う中心に躍り出る。馬鹿みたいにその場で魔法を放つ生徒たちならば直接手を下さないでも良いだろう。


「フレイム・バースト」「アイス・アロー」「ウィンドスラスト」


 そんな無防備なアルスへと集中砲火。

 AWRすら持っていないのならば、誰もが真っ先に倒しておくべきと考えるのは正しいのだろう。

 しかし、結果はそうならなかった。


 アルスは極限まで魔力を抑えて両手に付与した。それは纏っていることすらわからないほどの優しい光の膜。

 向かってくる火球を、氷の矢を、風の斬撃を、複数の攻撃を。

 アルスは逆らうことなく側面から撫でるように方向をずらした。

 指向を与えられた魔法に反発するのではなく方向転換する。さらに上回る魔力で誘導されるようにそれぞれの魔法は当たる直前で曲線を描き、アルスを中心に逸らされていく。


「「「……!!」」」」

「えっ! うそ!」


 そんな女性徒の声が上がった。


 傍から見れば1人を残しての同士討ち。

 神業に近い動きを捉えられた人物は僅かと言えるだろう。幸いにもこの場には選考委員の面々しかいないため、気付けたのはロキとフェリネラぐらいだろうか。

 さすがにアルスもアリスのリフレクションのように反射することはできないが、稚拙な魔法ならば逸らすことも容易い。

 まあ、ろくに動かないでいてくれたからなのだが。


 終了のブザーが鳴り、1人悠々と出て来たアルスに向けられたのは「なんてラッキーな奴なんだ」とかの皮肉めいた声だった。


 どうやらまだ他は戦闘中のようだ。上階のテスフィアとアリスは目をパチクリさせたまま、微動だにしない。あれが単なる同士討ちでないのはわかったようだ。

 不自然ではあるからな。


「お疲れ様です。私もギリギリ見えました」

「あ、ありがとう」


 タオルを差し出すロキ、さすがにあれで汗など掻くはずもないのだが、厚意を無碍にはできず受け取る。

 ロキは逸らしたというのは捉えられたが、詳細な部分までは見えていなかった。手の平を発射台のようにレールに見立てて、誘導する。最初の火球は見えたが、その後一気に7発もの魔法を逸らしたのは速過ぎて捉えきれなかったのだ。


「その内ロキも出来るようになるさ。コツは魔力操作だな。全ての系統に近い魔力密度というのがある。それを維持できれば行使された魔法を阻害することなく触れることができるんだ。狙いを付けるなら構成を上書きせにゃならないがな」

「できるでしょうか?」


 と苦笑を浮かべる。

 魔力を付与していたのも言われて初めて知ったのだ。言われてみれば当然だ。魔法を生身で触ることは攻撃を受けることに等しいのだから、何らかの魔法、魔力があって然るべき。

 そんな極細の魔力操作をできるようにとは気が遠くなる。

 


 これを見ていたもう一人もロキと同程度の見識。

 選考委員席の中央に座るフェリネラは頬杖を付き。


(いなかったと……)そう言って今し方試合を行った名簿にペケ印をつけていく。


 試合時間もそうだ、開始1分ほどで終わったことを考えればアルスの眼鏡に適う生徒はいなかったという証左だ。



 そして1時間近く経ち、1年生で21人が次のステージに歩を進める。アルスはその間、他の戦闘をチラリと見て、勝つのがどの程度のレベルなのかを計っていた。


(まさか、あれで出場しようと言うのか……)


 ガッツポーズを掲げ、勝ち残った男子生徒にアルスは「マジか」と溢す。


 全ての戦闘が終わり。

 ランダムで一区画に5名が入り初戦と同様の形式で戦闘が行われる。これで勝ち残れば出場権を獲得できるのだ。

 半端な人数ということもあり、アルスの場所には6名になっているが。

 アルスから見ても初戦の生徒とほとんど変わらない面々にため息を吐く。無論アルファは大丈夫なのかという懸念だ。

 多少は対人戦闘の授業の成果なのか、AWRで近接戦を行う者もいるが、所詮は素人のそれだ。ましてや、魔法を行使するのに一々止まらなければならないというのはやはり酷過ぎる。


 アルスは横から飛んでくるファイア・アローを今まさに近接戦闘で背を向けている男子生徒に向かって逸らす。

 倍する速度で向かった矢が背中に直撃し、呻き声を上げて撃沈。

 対戦相手は崩れ落ちた相手に「えっ!」という油断しきった顔で固まる。当然のように真横から無様な魔力を纏った剣の先端から無数の小火球が雨のように至近距離から放たれる。


 アルスは目を見開いて硬直した。

 当然、危機感が無さ過ぎるという呆れからだ。


 残すはアルスと火球を放った男子生徒、離れた場所でおろおろしている女生徒の3人。

 しかし、アルスはその女生徒に見覚えがあった――名前までは思い出せないが。


 さすがに魔法を逸らしたことには気付いたかなとアルスはその合点がいかないと言いたげな神妙な視線を向ける女生徒をチラリと見た。

 さすがにさっきは複数の魔法が同時のためわからなかったのだろうが、今のはアローが一つ。

 アルスの直前で大きく逸れて他の生徒に当たれば不審に思うのも仕方がない。


 示し合わせたわけではないだろうが、やはり二人の敵意はアルスに向いていた。

 男子生徒は剣先に頭ほどの火球を生み出し、女生徒は棒のようなAWRで地面を打つ。


「ファイア・バースト」

「マッド・ハンド」


 同時にアルスへと火球が飛び、足元が盛り上がり巨大な手が生える。

 拳を作った土塊の腕が振り下ろされるが、その場にアルスの姿はなかった。

 アルスは火球に向かってゆっくりと走る――アルスにしてはだが。

 まず、火球を女生徒へ逸らし、遮る物がなくなると男子生徒に肉薄する。

 袈裟切りに振り下ろされる剣を容易くかわし、懐に掌打を叩き込めば、試合が終わるはずだったが。


(へぇ~)


 向かった火球は女生徒が張った土の壁に阻まれていた。焦げ付いた壁面はすぐに崩れさり、少し荒い呼吸を上げた女生徒が姿を現す。

 今の火球は1年生にしてはそこそこ威力があったと思っていたがそれを防いだのだ。


 アルスはここにきてやっと審査対象を見つけたと言える。

 足元に崩れた男の剣型AWRを拾い上げ、魔法式を一瞥。


(火系統の基礎だけか)


 それも学院貸出し用AWRならば当然か。

 アルスの出力には耐えられないだろう。ならば魔力を付与して使うだけの話。

 ゆっくりと女生徒に向かって歩を進めるアルス。女生徒はどんな思いだったか。

 その瞳には勝気が宿っていた。


 ゆっくりとだが魔力がAWRに集まっているのがアルスにもわかる。

 それは棒が接地している地面へと流れ。


「【ロック・ネット】」


 アルスの周囲、地面から岩のような網目のネットが左右から覆う。まるであぎとのようだ。


(拘束系の魔法か、良くできているが……これじゃ)


 と左右の網がくっ付いた直後アルスは剣で3箇所ほど切れ目を入れた。無論魔力付与によって切れ味が上がっているための芸当だ。ただのAWRのままなら硬質な網に切り傷も入れられないだろう。

 網はそれ以上動かずに、すぐに黒く劣化する。アルスは魔力の流動が悪い所を遮断したのだ。その結果、魔力が行き渡らずにただの土塊と返った。

  

「――――!!」


 剣を数度振り出口を作って、崩れ去る網から悠々と脱出。女生徒とは距離にして5mほどだ。


(近接はどうか)


 駆け様、剣を雑に振ってみる。一応アルスも生徒のレベルに合わせた。魔力付与もちゃんとその水準まで落とすが、これがなかなかに難しい。

 いつものように魔力付与をしてしまえば、あっさりと棒型AWRを真っ二つにしてしまうかもしれない。


 最初こそ受け身に回って防御していたが、受け切れなくなると威力を逃がし始める。


(戦闘中にもしっかり組み立てができる……なっと)

 

 受け流しと見せかけてアルスの緩慢な剣は空を切り、その隙に棒の先端が腹部目掛けて突き放たれる。

 それを少しだけ力を込め、剣を一瞬で戻し、棒を柄尻で弾く。

 金属質な音が鳴り、女生徒は大きくたじろぐ。衝撃に手が痺れたのだろう。手からAWRを落とし、すぐさま拾おうとするが、そんな余裕はない。


(うん、悪くないじゃないか)

 

 最後はその色素の薄い首元に剣先を突き付け「参りました」と女生徒の降参という形で終えた。

 多くの驚愕とともに拍手が鳴り響く。最初に手を打ち鳴らしたのはフェリネラだろうかロキだろうか。

 どちらにしても勝者への惜しみないものだ。

 アルスはフェリネラへと視線を向ける。さすがに言わずもがなだろう。嬉々とした首肯が返ってくる。


 アルスは無事出場の権利を獲得することに成功した。

 訓練場から出ると、周囲の視線の変化にアルスでなくとも気が付くだろう。

 アルスを知る者は多い。聞こえは悪いが1年でもトップスリーをはべらせているのだから。

 この休みの間にどんな訓練を積んだんだ? というような実力を称賛する視線が大半だろうか。


「やっぱりアルス君強かったんだ」


 という含みのある声がすぐ背後から聞こえてくる。それは今の今まで対戦していた女子生徒だった。


「あの三人がなんでアルス君の周りに集まるのかわかった気がする」


 振り返った先の彼女は負けた悔しさを微塵も感じさせない笑みを浮かべていた。

 アルスとしては正直止むに止まれない事情があってのことで、ロキは例外としても鬱陶しくすら感じているのだから不本意だ。


「そんなことはないさ。俺の実技の成績は中の下だぞ」

「それを言うんなら私だって真ん中ぐらいだよ」

「あれだけの魔法を使えるのにか?」


 といった辺りで、アルスは思考する。彼女はどう見ても土系統だ。特徴としては使い勝手はいいが、他系統と比べると見劣りする系統、というのも土を移動させたり常に指向性を持たせなければならないため、消費魔力量も多い。初位級魔法のアローが唯一ない系統なのだ。

 つまりは、系統外で試験を受けたのだろうか。

 内心で「なるほど」と納得する。だから、選考委員の推薦がなく選抜試合に出場したということなのだろう。


「しょうがないけどね。それよりおめでとう」


 一瞬何を言っているのかわからなかったが、大会のことかと皮肉にならないよう返す。


「ありがとう。でも、君も選ばれると思うよ」

「えっ!」

「シエル~」


 離れた位置から駆けてくるテスフィア。


「フィア!」

「凄いじゃない。あんなに魔法を使えるようになってるなんて」

「へへへっ、休みの間猛特訓したんだから」


 エッヘンと誇らしげに成長途上の胸を反る。

 遅れてアリスも自分のことのように嬉しそうな笑みで称えた。


「ん? お前らは彼女と知り合いなのか?」


 名前を呼んだということは知らない仲ではないのだろう。


「――――!!」

「あんた本気?」


 アルスは小首を傾げるが、さっぱりだ。すると隣に陣取っていたロキがアルスの袖を引き、耳打ちする。


「シエル・ファルレノさんは同じクラスです」


 と言われてもピンとこない。アルスはもう一度シエルを見る。


「ほら、髪切ったからわからないかも……フィアとアリスにいろいろ勉強を見てもらっていたんだけど」


 そう言われればなんとなく思い出せる。チロチロと動いていた鼠のようなのがいたな。


「そう言えばいたな」

「信じられない。クラスメイトの名前ぐらい憶えておきなさいよ」

「アルは興味ないととことんだよねぇ」


 確かに自覚はあるが、その不出来な子みたいに言われるのは釈然としないぞ。

 そう思いシエルをまじまじと視界に収める。


 以前の髪型はわからないが、今は栗色のショートボブヘアーで顎の下あたりで内側に巻き込むような丸みのあるふわりとした髪型だ。汗を吸ったのか少し纏まりのある毛先。

 やはりクリッと大きな目は小動物を思わせる。スレンダーというよりは柔らかそうな肉感を持った体躯。所々に真新しい傷があるのは訓練のせいだろうか。

 太っているわけではないが、筋肉と呼べそうなものは付いていない。

 本当に女の子している印象を持つ。魔法師としては不安になるが。

 そして成長途上の胸は十分なボリュームを備えている。アリスを見れば最近はこれぐらいが平均なのかと思い、反対側を見れば赤毛の少女。こちらについては感想を控えさせてもらおう。お互い不幸になるだけだ。

 アルス自身育った環境のせいかあまり興味もないことなので、口にすることはない。


「とりあえず覚えた。まぁ、同じ出場者だしな」

「アルス君、さっきからどういう……」


 とシエルが声を上げる前に全ての試合が終わり、フェリネラがいつの間にか訓練場まで降りて来ていた。


「ではこれで1年生の選抜は終わります。出場者は勝ち残った4名、と残りの一名は選考委員で決めさせていただきます」


 ぞろぞろと一縷の望みを掛けた視線がフェリネラへと向く。


「……シエル・ファルレノさん。以上の5名が選抜試合から出場資格を得たものとします」


 一斉にフェリネラへと向いていた視線がシエルへと向く。


「ええぇ!? 私ぃ!」

「おめでとうシエル」

「当然! あの中でシエルが一番強かったもん」


 アリスが手放しの称賛、テスフィアは確証を持っていたと断言。


「ありがとうフィア、アリス」


 アルスが見るまでもなくといったところだろうか。

 集まった視線もシエルならばというものだ。シエルを知る女生徒がぞろぞろと集まり、みんなしてお祭り騒ぎだ。

 それはきっとシエルという生徒の弛まない努力を知っているからなのだろう。

 この後に厄介事が増えるなどアルスは予想だにしておらず。微笑を浮かべ喧騒を背にロキとともに訓練場を後にするのだった。

  


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