(仮)用語辞典
※ネタバレあり。
随時追記予定です。
〜〜〜魔法師〜〜〜
【魔法師】:人類が魔物の侵攻を受けて誕生した対魔物兵士。魔物と戦える貴重な戦力であり崇高な職業ともされている。公式で10万人以上おり、非公式も含めると潜在的魔法師の数は30万人以上いると言われている。 魔法師の階級は順位による桁数で6つに分かれる。
【六桁魔法師/セクスタプル】:六桁、セクスとも呼称される。魔法の実力は最下位。魔法師になるための素質を認められた者。
【五桁魔法師/クインティプル】:五桁、クインとも呼称される。階級的に一般兵/ソルジャーとされ魔法師の大半がこの位置にいる。1〜2万では大差がないとされる。外界で任務に就く魔法師としては凡才。学院の生徒であれば将来的な可能性がある。
【四桁魔法師/クアドラプル】:四桁、クアドとも呼称される。階級的に精鋭/エリート。学生の内から四桁は逸材と言われ将来を嘱望される。そのため、一学年に数人から十数人程度しかおらず、この段階から選ばれた人間と考えても良い。また軍人として四桁を越えられない者も多く、凡人の限界とも言われている。
【三桁魔法師/トリプル】:階級的にエース。ここまで辿り着けるかどうかで真に魔法師としての才能が問われる。俗にいう天才レベル。
【二桁魔法師/ダブル】:階級的にスーパーエースとされ10万人以上いる魔法師の中で成れるのは僅か90人。国によっては1割も存在しない。一桁シングルが切り札であるのに対して二桁ダブルは国にとっての主戦力。
【一桁魔法師/シングル】:10万人以上いる魔法師の中からたった9人だけの選ばれた存在。通常の魔法師にとっては天上人と同然であり、人類の至宝とも称えられる。その地位は軍においては将官と同等、貴族や元首もぞんざいに扱えない存在である。しかし、それ故に絶対的な強さが求められる結果、国の武威の象徴とも取られ、今や最低でも各国から1名出すという暗黙の決まりができるほど。
〜〜〜世界〜〜〜
【アーゼシル大陸】:現在人類が生存権を確立した唯一の大陸。7カ国存在する。
【7カ国】:人類が魔物の侵攻を受けて結果的に建国された国々。アルファ国、ルサールカ国、イベリス国、ハルカプディア国、クレビディート国、ハイドランジ国、バルメス国。国としての自治機能は存在するが魔物への共同戦線を張るため、広義的には7区域とも言い換えられる。
【アルファ国】:7カ国でも有数の大国。近年ではゼントレイ大陸とクーベント大陸の奪還に成功し、更に魔法師の増加と死傷率の低下にも成功して最も隆盛を誇っている。しかしこれらの功績も1人の魔法師のお陰で成り立っている事実も理解しており、頭を悩ませているのが現状である。一桁魔法師を2名保有し、二桁魔法師を始め優秀な魔法師を多数抱えている。
【ベリーツァ】:アルファ国首都、中層中心部を占める。第2魔法学院もベリーツァにある。
【フォールン】:アルファ国第二都市であり、工業都市でもある。基本的には魔法師のAWR製造は此処で賄われている。
・【ブドナ】:フォールンにあるAWR工房。時代を感じさせる木造建築の建物。店の名前は店主の名前から来ている。
【アルファ三大貴族】:貴族界、その中でも筆頭貴族と呼ばれる三家があり現在はソカレント・フェーヴェル・ウームリュイナの御三家がアルファの貴族を束ねている。
【三巨頭】:アルファ軍内において一時代を築き上げた功労者。
・ヴィザイスト・ソカレント:【災害級異端児】
・システィ・ネクソフィア:【魔女】
・フローゼ・フェーヴェル:【稀代の司令官】
【クルーエルサイス】:モルウェールド少将の私兵。
【特隊0】:任務遂行率100%というアルファ軍随一の精鋭部隊だったが、大侵攻時に部隊員の大半を失う。
【クーベント大陸】:アルスが単独で奪還した二大陸のうちの一つ。既に防御壁と対魔物用の地雷原が築かれている。
【ゼントレイ大陸】:アルスが単独で奪還した二大陸のうちの一つ。その後はテレサの部隊が常駐、要塞化の準備を整える。
【バナリス】:アルファ国が現在奪還を目指している地域。レティ率いる精鋭部隊が半年以上殲滅戦を行っていたが、最終的にはアルスとの合同作戦により二週間で完了した。
【ウィクトル】:外界にある洞穴を中心に作られた中継拠点。第三のバベルの試験運転として一基置かれている。
【ルサールカ国】:アルファ国の隣国に位置する大国。一桁シングルを2名保有。国策により7カ国で最も商業的成功を収めている。香料など、主に香水関連が特産物。
・【フォネスワ】:ルサールカ国首都。
【星雲/ネビラ】:ルサールカ元首に仕える暗部。その実力は他国でも知り得ず、寧ろ存在すらも疑問視されていた特殊魔法師部隊。
【イベリス国】:7カ国中最大の領地を有する大国。7カ国親善魔法大会はイベリスの競技場を使用。
【ハルカプディア国】:
【クレビディート国】:7カ国中、最硬と謳われ【堅牢な国】として知られている。
【ハイドランジ国】:アルファの反対側に位置する最北端の小国。それ故に魔物の脅威は最も低い。魔法師に関してはシングルを1人保有するもダブルに至っては各国の1割未満の保有率しかないという問題を抱えている。
【バルメス国】:7カ国中最弱とされる。その言葉を裏付けるかのようにシングル相当の魔法師がおらず9位の地位にダブルを添えるほどに人材難に陥っている。過去に二度防衛ラインまで攻め込まれる事態を招いている。
〜〜〜7カ国関連〜〜〜
【バベルの塔】:魔物を寄せ付けぬ人類の至宝。その実態は謎に包まれている。魔法師を含め許可なく数km圏内への進入は禁止されており、元首と選ばれた者のみがバベルが立つ陸に上がることができる。内部への進入は硬く閉ざされており、何人も入ることが叶わない。
【第二のバベル】:【バベルの塔】を参考に同様の効果を得るために作られた防御装置。巨大な刺又の形をしている。非常に限定的な範囲で低レートの魔物のみ遠ざけるだけという莫大なコストに見合わぬ低性能な装置。
【第三のバベル】:【第二のバベル】を参考に改良された三十六基の防御装置。表向きには7カ国が総力を決して共同開発したとされているが、実際はアルスが単独で構想し開発したものである。しかし世界情勢や今後の影響力を考慮してこの事実は隠蔽されている。
【7カ国共戦協定】:国同士の争いを禁止し、魔物の駆逐において自国の安全を優先としつつ共にそれを排除するとした協定。人類がかつての地を奪還する日までこれを結束する。
【7カ国会合】:毎年バベル近郊で【7カ国親善魔法大会】前に行われる会合。各国元首は自国の魔法師を1名のみ護衛として同伴可能。これまで40回ほど行われている。
【7カ国親善魔法大会】:毎年行われる魔法学院の学生による大会。各国の結束強化という名目で行われるが実際は各国による自国魔法師の力量のお披露目並びに示威行為やそこでの生徒勧誘が目的。また貴族等による息子・娘の伴侶探しと化しているのが現状である。
〜〜〜7カ国魔法学院〜〜〜
【魔法学院】:各国が魔法師育成のための教育機関。各国に一つずつ設けられており、第7まで存在する。
【第1魔法学院】:ルサールカ国が運営する魔法学院。
【第2魔法学院】:アルファ国が運営する魔法学院。
【第3魔法学院】:クレビディート国が運営する魔法学院。
【第4魔法学院】:イベリス国が運営する魔法学院。
【第5魔法学院】:バルメス国が運営する魔法学院。
【第6魔法学院】:ハイドランジ国が運営する魔法学院。
【第7魔法学院】:ハルカプディア国が運営する魔法学院。
【魔法学院学園祭】:各学院最大の催し。第2魔法学院ではその年の親善大会出場者によるデモンストレーションや模擬訓練を行う慣習がある。
〜〜〜AWR関連〜〜〜
【AWR/アウラ】:【アウラ】とも呼ばれる魔法師の武器。魔法を補助・魔力を纏うことに特化した武器。
【メテオメタル】:AWR製造に使用される特殊な鉱物。その存在は現代科学でも分析するのがやっと。魔物侵攻以前より存在が確認されていたロストテクノロジーに分類。解明できないことから天から授かった物として【メテオ】の名が付けられている。その名称は現代ではその発生までを解明できないものの総称として使われる。現代AWRでは成し得ない特性を有しており、シングル魔法師のAWRとして利用されている。一つあれば数世代生涯遊んで暮らせるほど高価であるが故に、鉱物を扱う技工士や業者は一刻も早く手放したいと考えている。争いの種としても噂される希少鉱物。基本は国が保有するか、再利用できないようにAWRとして加工してしまうのが得策とされている。
【ミスリル】:AWR製造に使用される希少価値の高い鉱物。産出量が少量であるのは採掘場所が外界にあるため。
【オーグライト】:近年ルサールカで発見されたAWR製造に使用されるレアメタルの一つ。魔導書型AWRに用いられている。
【セレスメント】:AWRの材料となる一般的な鉱物。
~~~AWR~~~
【宵霧】:アルスが愛用している短剣型のAWR。柄には鎖が付いており、輪の一つ一つに単一魔法式が刻まれている。ブドナ協力の下、製作に二年ほど掛けている。
(仮)【金槍】:アルスがアリスにプレゼントした槍型のAWR。ブドナから購入した新種のメテオメタルを使用している。石突きにもリング型のAWRが三つ連結しており、併用して使う事で強力な魔法が放てる。製作費は3400万デルド。
【月華】:アルスがロキにプレゼントした全長40cmほどのナイフ型のAWR。ミスリルを大量に使用している。刀身は白銀、柄はコードを巻いている。
【雪姫】:アルスがテスフィアにプレゼントした小太刀型のAWR。鞘内に漏洩魔力を蓄積しており、常に魔力を内包している。
【八津原の剣】:【レイジボール】自体は所有する形態の一つでありこの大剣の姿が本来の形態である。名前の由来は神話に登場する神殺しの剣。
・【レイジボール】:ジャンが愛用している球体型のAWR。遠隔操作が可能で姿形も意志一つで自由自在に変形可能。ただし、体積以上に増やす事は不可能。
【三器矛盾】:ファノンが愛用している三つのAWR。異名である【最強矛盾】の由来となっている。
・【絶対障壁/アイギス・システム】:【三器矛盾】の一つ。日傘型のAWR。
・【千壁の衝壁/サウザンド・ロア】:【三器矛盾】の一つ。筒型のAWR。
・【???】:【三器矛盾】の一つ。詳細不明。
【瞬間再起】:レティ所有のメテオメタル製AWR。構成に遡及プログラムを組み込むことのできる機能を持ち、レティは爆炎を一定範囲に留めるために習熟した。
【銀翅001/刃鞭】:多節剣・蛇腹剣の形状。銀翅シリーズの一作目。第2魔法学院学園祭の催しでアルスがクラスに提供したAWRをベースに製作された。ソルソリーク家が設立したAWR製作会社であり、イルミナは肩書だけは最高責任者となっている。
〜〜〜異能〜〜〜
【異能】:先天的に魔法師に宿る特殊能力。種類は千差万別で絶対数が少なく基本的に魔眼を除けば唯一無二で記録がないものが大半である。
【暴食なる捕食者/グラ・イーター】:対象の魔力を取り込み自身の魔力に置換える。見た目は実態なき無数の眼を持つ醜悪な姿をしている。明確な自我を持ち、捕食時には触手のように黒い魔力を伸ばし、先端は口の形状を作る。魔力を取り込み過ぎると力を増して制御下を自力で離れる。
【ギルティ・ギフト】:魔力反発を発生させる。代わりに体内の魔力性質が変化し、通常の魔法は扱えない。対魔法師戦において絶大なアドバンテージを持つ。
【?????】:名称不明。対象の血液を取り込む事で対象と瓜二つに変装が可能。魔法師ならば属性問わず魔法の使用が可能となる。
〜〜〜魔眼〜〜〜
【魔眼】:確認されている異能の一つ。通常の異能と違い研究が行われ僅かながらも記録が残っている異能である。
【プロビレベンスの眼/全実を見通す眼】:影響範囲における全ての座標を網羅。あらゆる角度、視点でもって索敵を可能にする異能。術者が見る視界は数百~数千以上にも及ぶため、発現直後は魔力の強制消費と膨大な情報量によって発狂するといわれている。魔眼の中では比較的制御し易い部類に含まれているが、その制御に成功した者はほぼいない。
【ヘクアトラの碧眼/全ての魔法を書き換える眼】:魔法を解き明かす眼として他者の魔法を見ただけで読み取り、構成に干渉・改変を可能とする。
【セーラムの隻眼/生命を司る眼】:万物の法則に抗う神眼。魔力から生命そのものを構築する異形の魔眼。自身の生命さえも制限を超える。魔眼の中でも唯一自身に影響を与える。
【イーゼフォルエの漆眼/死を宿す眼】:発現者は開眼後、即死することからそう名付けられた。不気味な不治の眼。
〜〜〜7カ国魔法師協会〜〜〜
【7カ国魔法師協会】:7カ国とは別に独自に魔法師を集め、それを各国に依頼として派兵する。迅速な魔法師の供給を可能とした第8の戦力。
協会の依頼は基本的に星の数で難易度を設定。総合的な部隊員の順位を元に可能な難易度が設定されており、一般的な軍の任務に相当するものである。
個人から国など様々な方法で依頼の発注を請け負っている。協会もまた依頼主として依頼を出すこともある。
☆:雑用。主に内界での任務。五、六桁以下が対象であり、魔法師である必要性はあまりないレベル。
☆☆:雑用だが比較的難易度は高め。同じく五、六桁が対象。
☆☆☆:外界に関する依頼も含まれる。四、五桁以上が対象
☆☆☆☆:外界に関する依頼が大半。三、四桁以上が対象。
☆☆☆☆☆:軍と連携する必要があるほどの難依頼。二、三桁以上が対象
☆☆☆☆☆☆:協会と7カ国の連携を前提とする特殊依頼。一、二桁が対象。
〜〜〜その他〜〜〜
【外界】:生存圏外の世界。【バベルの塔】による防護壁影響外を外界と呼ぶ。
【治軍】:生存域内における治安を維持するための機関。自警団・民兵として治安維持に務めており、その多くは非魔法師で構成されている。独立機関ではなく、あくまでも軍の一機関であるためその最高指揮官は総督にある。
【魔法大全/グリモワール】:各国の全魔法が収録されている。ただし、禁忌魔法や特定の一族に伝わる秘伝の魔法などは登録されていない場合もある。
【転移門/サークルポート】:魔力情報体である基礎ワードを元に特定の場所へと情報を複写・転移させることを可能とした。
【デルド】:アーゼシル大陸内にある7カ国共通通貨。現在では電子マネーとしてのやり取りが主流。
【エレメント】:通常属性である火・水・氷・雷・土・風と違い二極属性の光・闇属性の別称。
【エレメント因子分離化計画】:アルファ国で行われた希少属性であるエレメントに関するプロジェクトである。
【クラマ】:大陸最大の犯罪組織。天敵である魔物に集中しなければ滅びかねない現状において同胞に牙を向ける人類の反逆者。その実態は謎のベールに包まれており、構成員の数や幹部の正体も不明。しかし、各国の一部貴族や政府上層部と裏で太いパイプを持ち、国内の犯罪やテロ行為を裏で操っている。痕跡となる証拠を一切残さないため、軍でも尻尾を掴めずにいる。構成員は精強な魔法師であり、最高幹部はシングル魔法師に匹敵することから各国の軍上層部は消耗を恐れ、摘発できずにいるのが現状である。
【魔動車】:タイヤを使った旧来の車と違い、疑似魔法を動力とし浮遊走行する。高級品で基本貴族や大商人しか持たず、庶民には高嶺の花。
【供給刑】:半永久的に魔力の供給を強制される。管を通して生命を落とすギリギリまで供給するため常に神経が剥き出しになっているような激痛を伴う。
【魔包銃】:クレビディート国から流入してきた玩具。魔力の膜で包んだ空気弾を発射する銃器。




