弟9話 近未来2059
2009年 闇の組織に 催眠スプレーを かけられ
目が覚めたら
50年が経っていた! そんな 夢の話です! 介護にもつながる 用語や
介護あるある的な 話になってます。
辺りは、薄暗く 人っ子一人いない商店街で、隆一は、何も考えずに 歩いていた!
数分後、商店街の両脇から 怪しい人影が複数現れた!
「覚悟~!」
隆一は、わけもわからないまま 催眠スプレーみたいな液体をかけられ眠りにおちた!
朦朧とした記憶の中で 覚えているのは、冷凍庫みたいな
とこへ入れられた記憶のみ!
どれくらい 静寂の中で 眠っていたのだろう?
たくさんのロボットが 何やら作業をしていた。
「ここはどこ?
私は誰?」
と隆一は叫んだ。
すると全長3mはあろうかという全身メタルなロボットが来て、
「オマエハ ゴジュウネンカン ヤミノ
ソシキ 二 トラワレ ネムッテイタ
イマカラ オマエノ スム
コキョウ 二 カエルゾ」
メタルロボットは、隆一を 機械だらけの工場の端の煙突まで 連れて行き
何やら 行き先ボタンを押している!
隆一の体は、すう~っと 溶けるように消えた!
西暦2059年の
故郷?についた。
映画などで見られる近未来都市ではなく 荒涼とした感じで
どちらかといえば
レトロチックだ!
少し 近代的な建物もあるようだ。
街を行き交う人々は、全身金タイツに
サングラスだったり マスクを かぶっていたり
金色ヘアの人が
多く見られた。
2009年と違い
華やかで まばゆい
近未来だ!
隆一は、2009年 あの眠らされるまでに知っていた
家族や友人を探した。
森という森は なく カプセルハウスみたいな家やスーパーが 並ぶ
町やレトロな感じの ポスターや
建物を 軒並み走り抜け
なんとか
2009年当時 自分の住んでいた
家に行った!
すると、 全身金タイツの夫婦が出てきて 「あの家族は
2014年以来 行方不明だ…
どうしたもんだろうね?
だからといって ここへは 君を 住まわせぬぞ」
「じゃあ 僕は どうすれば いい?」
「たちまち君は 生活費もないし 働く事が必要と なってくるねここから1・5km先に
特別養護老人ホームがある!
そこは
ウチの知り合いの医院長もいるし
そこの寮で
寝泊まりすれば良い」
「ありがとうございます。」
と笑顔で 言った!
「あっ それと 日払い制だから これから君は 生活費に困る事はないだろうね」
3日後から、その施設で働く事になった! 初日は 見学だけだが2009年より 派手な格好をした利用者さんが
案の定 多かった!
認知症の方が
ほとんどで
寝たきり 片麻痺
などの利用者さんも 多かった!
二日目
隆一は、医院長田中さんに カルテを見せてもらった!
黒縁メガネに角刈り そしてジャージ姿で やや 強面の医院長だ…
そこで隆一が見たものは 2009年当時 隆一が知っている名前の人々が 多数カルテに書いてあり、
利用者さんに なっているんで めちゃめちゃショックをうけて カルテを 見ながら 手を震わす隆一!
隆一の知っている
BさんやCさんは、全身麻痺していて
目だけが 隆一を
追っている!
隆一の50年前を 覚えているのか
隆一の視線に気づいた 元 隆一と 関わりがあった人々は
涙を流して 隆一を 見ていた!
全身麻痺なだけでなく あ あ … あ こ こんにち は とか 本当に言葉だけど言葉じゃない会話しか 彼らとはできない!
他にも
50年前
隆一と知り合いだった方々がいたが
全員 車椅子生活で、話しかけても
隆一のことなど
何も 覚えていない様子
50年前流行った
アニメやアイドルの 話が 多かった
ふりつけして
EXILEの真似してる知り合いもいた!
笑っては いけないが つい
無様 失礼
80を超えた老体で EXILEや
モー娘を 踊る姿は 涙が でるほど
面白くて
笑わずに平静な顔を しているのに 努力が必要な隆一…
当時 隆一と関わりがある人々の
あまりの変貌ぶりに がっかり肩をおろす隆一
そんな中
頭の髪の毛は ふさふさして
シワは あるが当時の面影
そのままのZ君が 隆一に 気づいて こう言った!
「ワシは、お前を覚えているぞ 昔
よく遊んだね。
50年以上 姿を見せなかったから
ワシらは すごく心配してたよ」
車椅子から両手を大きく動かしながらZ君は近づいつくる。
「Z君 こんなに年とってしまって
でも 君に 出会えて嬉しい」「ワシもじゃ」お互い 近づいて握手して、次に
何か語りたい 語り尽くせぬ50年を 彼から聴こうと思ったら、この夢は 終わった! 2059年 もし 地球人が変わりなく存続するなら
こんな未来も あり得るのかもしれない!
近未来が 隆一の夢では
今までの 映画やアニメにはない
斬新な近未来で
思わず
笑ってしまった読者も
いらっしゃるのでは?
本当に 地球人が 今と変わりなく
存続するなら
こんな未来 あるある なんかもね。