ラストファンタジー第三章 封魔の洞窟へ
迷いの森や 封魔の 洞窟にて
あらゆる からくり仕掛けの ダンジョンストーリーに
読者は どうなるか どうなるか ハラハラせずには いられない 第三章の幕開けです。
三人は、ポルトリングに向かった、
エスラータ地方から ポルトリングに向かう道は 決して整っているとは思えない。
大きな足場の悪い峠道、しかも 雑魚ではあるが 道中
魔物もレックス達を襲ってきて
足場が悪いんで苦戦を逃げようにも 逃げれなかった。
人面蝶のような魔物、 イノシシを3倍くらい巨大化したような魔物、崖のような 岩だらけのゴーレム風の魔物など
頻繁にレックス達を 襲ってきても
アゼムのスピア攻撃、レックスの剣撃、ミレーヌのパンチや蹴りを駆使した技により さほど苦戦することなく
峠道を越えることができた。
「オレ達 オフェンスには優れているけど 回復キャラが いないのが きついっすね。」と
レックスは言った。
「敵が弱かったから よかったけど
もし 強いモンスターに囲まれたら
確かに
回復キャラいないと 色々とジリ貧に
なっちゃうわね」
ミレーヌ は 雑魚モンスターから受けた切り傷や 痣などを見て 不安げに答えた。
「なんか 先行き暗いなあ 僕 ら ほんとに 大丈夫かなぁ」
ボソリと 呟くアゼム。
「そんな暗い顔すんなよ アゼム
おまえ 峠でのモンスターとの戦いでは
槍さばきが
マジで かっけぇええと オレ 感心したんだからさ。」
レックスはアゼムの肩をポンと 叩いた。
峠道から平坦な 砂利道が続いた。
ふと視線を遠くに向けると
海岸線沿いの道を発見した。
「これ 道なりに行けばポルトリングね。看板あるよ」
「そしてポルトリングの街から1.5km離れた所にビフォアポルトリングの街」があるとのこと。
ミレーヌ は海岸沿いの道が続く際の所で木で 大きく建てられた看板を指差した。
その後は 峠道での雑魚モンスターとの連戦の疲れもあったのか 三人は はぁはぁ ぜぇぜぇ言いながら
ポルトリングに到着したようだ。
「食糧もないし 腹減った〜飯にしよう 飯に」
とレックスは お腹をさすりながら言った。
「そうね まずは宿をとって そこから 食事に しましょう。」
木造建築の ゴシック調の建物が多い港町、まずは宿をとって 食事処に行き 明日からの計画を練るレックス達だった。
夜も0時、いよいよ就寝するぞという時に
レックスは 大きな声で こう言った。
「回復キャラ!? 今はオレ達 回復魔法とか使えない。
でも どこかで修行したら なんか 使えると 思わないか!?」
「なんなん? 僕 夢の中に 行っちゃうとこだったのにーー」
アゼムは 眠そうな顔で レックスを眺めた。
「羅漢で 修行僧か なんか すげぇ奴が いるとか聞いたことがある。
そこで回復技を オレ達 覚えれるんじゃねぇの?」
「まぁ その可能性はゼロじゃないね」
「おっしゃー 羅漢にいる すげえ奴に いやでも回復技を教えてもらおうぜ!未来は明るい。」
「りょ。」とアゼム
言ってることは悪くないけど 夜中に そんなテンション上がられても困るんで あえて
そっけない返事をするアゼム。
(ミレーヌ 女子だから隣部屋で 羨ましいよ。あぁ〜レックスの空気の読めないテンションに のまれて 寝付けんじゃないか……)
グゥ〜 グガゴーー
すっかり言うことを言ったら爆睡してるレックスを横目で見るアゼム。
翌日、疲れも癒えたので
色々な情報を集めることを兼ねてビフォアポルトリングを散策することにしたレックス達。
ユラユラ……
バッ バッ
アゼムは やたらと 肩を回したり 腰を ひねったり 目を不自然に大きくあけたりしていた。
「どうしたの?」
怪訝そうにミレーヌ がアザムに言った。
「なんか昨日
寝付けなくてさ
この バカ者が 寝そうな時に めちゃテンション上げて語り出すんだもん……」
「バカ者とは なんだーー おいーー ええ話したやろがぁ」
レックスは アゼムに言い返す。
「まぁまぁまあ もお 相変わらず デリカシーないわねえ
レックスったら」
二人を両手を広げて抑えるミレーヌ 。
潮の香り、時折吹いてくる そよ風
カモメの鳴き声
レトロな石畳の路地裏なども
レックスらからしたら 物珍しい光景が広がっていた。
「ザイールの国から もっと色々行っておけば良かったよ。
こんな すげぇ所が世界には あるんだもん」
レックスは あちこち雑貨屋だったり洋服屋だったり
萬屋だったり 目にするもの 一つ一つに
無邪気に感動していた。
「物見遊山で来てるなら パパや城の人らのことを忘れられる 良き所だね。
でも やはり心から 楽しめない。
いや、楽しんじゃいけないんだ。
私らの目的は……目的は……」
言葉の後半で拳を握りしめ熱くなるミレーヌ 。
「まぁ そんな かっか すんなよ。いつも人間
いつも緊張しっぱなしは よくないぜ。
楽しむ時は楽しむ
笑う時は笑う。
悲しい時は 思いっきり悲しむ。
人生って メリハリつけて 満喫しような」
「レックス ……君 も
いいこと言うこともできるんだ…」
とアゼム。
「半分 オレのこと ディスってやがる〜アゼムーー
くぅーーー オレの名言が〜 おまえの影のある一言で
台無しやないかーーい」
「もぉ〜またまた 声が大きいわよ レックスったら」
ミレーヌ は レックスに笑顔で注意する。
そして 常に 動じないアゼム。
半分は物見遊山気分でビフォアポルトリングを歩いていたら意味深な建物があった。
ステンドグラスで羊と天使を模したような 外観
の建物だ。
教会のようだ。
恐る恐る三人は教会に足を運んでいった。
「お邪魔しまーす」
とミレーヌ が先頭に 教会の中へ入っていった。
「これは これは ようこそビフォアポルトリング教会へ ようこそ」
教会の奥から 青い上下に 金の髪飾りと聖典らしき本を抱えた70歳くらいの神父さんが出てきた。
神父さんが 困った顔でレックスらに頼み事をしてきた。
「今、ここから1km離れたポルトリングに 行っても 皆
石にされておる。人間も動物も石にされておるので 羅漢行きの船は 動いておらん。」
「じゃあ どうすればいいの?」
「それは この教会より 少し北に 聖霊の粉という石にされた者を 元に戻す 粉がある 洞窟がある。
そこで 粉を探してくるのじゃ。
もし 粉を見つけたら ポルトリングの中央の石の橋に粉を撒きなさい。
さすれば
石化されていた人々は元に戻るであろう。」
「情報ありがとうございます。では ビフォアポルトリングを出て洞窟に向かいます。」
レックスとアゼムは 敬語も使わず
色々と 雑談みたいな会話を 神父にしていたようだが
ミレーヌ は 最後は常に礼儀正しい接し方をしていた。
そして 最後の お礼も ミレーヌ 一人だけ深々と頭を下げていた。
三人は 教会より少し北と 言われた
洞窟へ向かって足を進めた
「神父の野郎 少し北って
言ってたよね?
なんか ビフォアポルトリングの街を出て
1時間近く 歩いているのに
木々の緑の世界から なかなか抜けられん」
レックスは 拳を握って 何かを叩きつけるようなモーションで イライラを隠せないようだ。
「変な森に迷いこんだらしい。
何度も同じところを ぐるぐる回って いるようだ。
なんか おかしいですね 」
アゼムは 不安オーラいっぱいなのか
明らかに 顔色が、悪くなり ただでさえ ボソボソ喋るのに
より ボソボソ感が増している。
「神父さんが言ってたように
信じて 歩きましょう。」と
ミレーヌ は 皆の先頭に 進み 早歩きで 皆を誘導する。
ミレーヌ を先頭にして
しばらく歩いていると
邪悪な オーラの 漂う 木々に 囲まれているのを感じとった
アゼム。
「やばいです 怖い怖い 怖い みんな なぜ平気な顔して歩けるの?」
身体を震わせながらアゼムは木々を見渡した。
「えっ? ちょ アゼム おめえ 何 震えてやがる?」
木々を観察できてない レックスはアゼムを変な奴扱いした。
「確かに 変だよね
この木々の雰囲気」
ミレーヌ は 身構えた。
「言われてみれば……」
レックスも身構えた。
「うがーっ」
なんと 森の木達が、レックス達に
襲いかかった!
襲いくる木々の攻撃を レックスもアゼムもミレーヌ も 巧みに避ける。
手当たり次第に斬りまくりのレックス
そして
~アゼムの竜騎士連続つむじ風攻撃〜ミレーヌの超早業の体術。
木々に向かって 手応えのある攻撃を 三人は
加えた……
しかし
次から次へと木が襲いかかって きて きりがない。
「ちっ 逃げるが 勝ちだぜ。
逃げるは恥だが
仕方ねぇ
みんな! ガンガン走って逃げよう。」
そうレックスが仲間に かけ声かけたと同時に アゼムも ミレーヌも 攻撃の手を休めて 魔の森から逃げ出した。
「急げええぇーーー」
「待ってよーー僕の竜騎士の鎧は おもいーー はぁはぁ」
「アゼム〜 おそいわよーー」
猛ダッシュで呪われた森を抜けれたレックス達。
「なんとか森を抜けれたぜ! あれを見てみな」と レックスは指差した。
アゼム、ミレーヌ はレックスの指差す方を見た。
すると遠目に見えていた
ひとつの金の光が近づいてきた
「なぁんだぁ ありゃあ?滑稽な ……な、なにもの?」
光の中から
もくもくと煙のような姿から出てきた 不自然な生物に 穏やかながら声をかけた。
「私は木の精霊モクレイン
この先の洞窟は、封魔の洞窟と 呼ばれ 誰も 生きて帰れたものはいません。
だから あなた方を
あえて 迷いの森に
誘い 洞窟には 行かせないようにしたのです! それでも
行きたいのですか?」
「やだ~ あたし怖い!」ミレーヌは つぶやいた。
「ミレーヌ 今更 怖じ気づいて どうすんねん! 行こうぜ。」
レックスは 腕に力をこめて ミレーヌを睨みつけた
「僕も 内心は 行きたくないが 行かなければ 物語が 進まないだろ 勇気だして行こう。」
アゼムも クールに答えた
「わかりました。
後悔しても しりませんよ
それでは、私が 道を 開いてあげましょう。
はぁあああああ
ひらけ~ しょうゆ」
ちょっと 間の抜けた 魔法ではあるが
その魔法と 同時に
森から
薄暗い 洞窟の入り口に ワープしていた
三人。
「よっしゃー行くぜ。」
「ったく レックスは いつも ノリノリなんだからぁ」
と ミレーヌは 呆れ顔で レックスの後ろに着いていく。
その後ろに
アゼムが 距離をなぜか 置きながら 着いていく。
「あっ ひとつ言い忘れましたが
あなた方が 無事に
洞窟から出られれば、私の方から
褒美を差し上げましょう。」
と 木の精霊は、言って消えていった。
入り口から
しばらく歩くと
いきなり
大きな湖が 行く手を阻んでいた。
陸路は 20mも 向こうだ
しかも 立て札には こう書いてある。
(この湖は 泳ぐべからず 体沈む)
と書いてある。
真偽を確かめるため 10Gを 湖に 落とすと
10Gは 水面に
浮かばなかった。
「レックスに アゼム、 さっそくの ピンチだわ このピンチは こえられるよね?」
「ふむふむ~
わかった。
このピンチの解決策は 考えたよ。」
アゼムは 不適に 顎に手をあてて笑う。
「ピンチなのに いちいち かっこつけんな!」やじを飛ばすレックス。
「伸びろ~ スピアよ!」と 言って 槍に付いている 水晶に
向かって 語りかけると 槍は 大きく長い橋となった
「すっげーや」
と レックスは、思わず ポカンと
口が開いた。
「これが五星の秘具の 特徴さ。」
アゼムの 槍が
長い橋になるなんて なんとも どえらい魔術を備えた 槍だこと。
こうして、洞内の湖という 最初のピンチをクリアして
レックス達は 前へ前へ 進んで行った。
洞内は、暗くて よく分からないが 歩いていると ガタガタ当たる物があるので 下をよく見ると
骸骨が 無数に 散らばっていた。
「きゃあぁああああ 怖すぎ 怖い!」
と ミレーヌは 大声出して 驚く。
「しかも異臭が するぜ。
きっと この洞内に挑戦したが、生きて洞内を出れなかった人々の亡骸なんだろうね。」と ため息を つきながら アゼムは 言った。さらに 真っすぐ歩いていたら レックスの歩いているところから
高圧電流が 流れて来た。
ビリビリビリビリ!
「おい? レックス 大丈夫か? 」
運良くも
レックスの クリスタルシールドという五星の秘具の おかげで ダメージが 半減できたようだ。
「くっ かなり ビリビリしてやがる…
体が 痛い… しかし このシールドが なければ オレは、死んでいたかもしれん 」
「とにかく無事で良かったわ」しばらく、
洞内を 歩いていると石造りの 地面の場所に来た。
どこにも 扉も道もなく 石碑のある大きな像が置いてある だけだ
「ここで 行き止まりなのかしら…?」
「案ずるな!石碑に ヒントが 書かれてある 」
「なになに… 石碑を七回触れた時 大魔神現る その時 汝らの うち ひとりを生け贄として我に捧げーーー。 こう書かれてある」
アゼムは 深刻な表情で ミレーヌやレックスを見つめる。
「んん?? アゼム あたしの顔になんか ついてる? どしたの 寂しそうな顔して」
「いや……なんでもないよ」とアゼム。
そしてアゼムはレックスにも 同じように寂しそうな目で見つめたが レックスはアゼムの様子に気づかない。
「どうすんのさぁ
あたしら 生け贄なんか やだよ」とミレーヌ は狼狽えている。
「仕方ない!
とりあえず大魔神を呼び出して
オレ達が 集中攻撃すれば なんとか なるかもな。」
「止めろ レックス! なにか とてつもなく 嫌な予感がする! 他を 考えようと ミレーヌ 。
「誰かが死ぬとか そんな予感がある。でも それを食い止めることができるのは
誰かの犠牲が必要?
しかし」
アゼムは 意味深な発言を している。
さらにアゼムは 「じっくり考え 五星の秘具が
ピンチを切り抜けれる 隠し技を 持っている
だから 石碑に書かれた事をするな 7回石碑に触れるべからず!」と言った。
しかし レックスは、「うるさい! だいたい アゼム お前はリーダー面するな! 」そう言って アゼムの考えを聞き入れず、石碑を七回触れた!
すると石像の中から、腹巻きだけを
装備した 巨大な筋肉質の 観音様みたいな 大魔神 が 現れた
(予想通りか……)
声には出さず 心の中でアゼムは強く
呟いた。
「ほら~ いわんこっちゃない レックス! ここは 逃げるわよ」
「レックス!なぜ 僕の 言う事を聞かなかった? すぐ 逃げようよ。」
しかし レックスは 皆の 忠告を無視して 武器を構え
逃げるそぶりがない。 それに 見かねた アゼムと ミレーヌも 武器を 構えた
レックスは 大魔神に攻撃するが
ガードポジションを とられ
逆に 弾かれるレックス
「うわっ! こいっ なんて硬さだ!」
続いて ミレーヌが パンチラッシュからのハイキックを 大魔神に 当てるが 大魔神の硬い身体で 逆に拳から出血する。
さらに大魔神を蹴った個所が逆にダメージを受けてしまっている。
「 攻撃した あたしが 逆に 足を負傷したわっちっ……」
アゼムが槍で 大魔神の 頭を直撃 させた
すると
大魔神は 効いたのか… 少し うずくまった。
「そこの竜騎士! なかなか やるな。オレの弱点を 見抜いた 明晰な頭脳
気に入ったぞ。」
「だが お前達は、オレには勝てない。 」
「うるせえ 魔神! オレ達に 敗北はねぇんだよーっ」
レックス ミレーヌ アゼムと 連携プレーを こなすが
やはり 大魔神に軽く あしらわれる。
アゼムは、レックスと ミレーヌに
作戦タイムを とり 頭脳戦に 持ち込もうとしたが
大魔神は、それを見抜き こう言った。
「お前達!石碑は、読まなかったか? 生け贄を ひとりよこさなければ お前達は オレの前で 全員
が石となり この先へは、進めぬ!」
と 大きな威圧感溢れる声で 大魔神が叫んだ。
その刹那!
三人の勇者に 石にするブレスを吹きつける
大魔神
アゼムは、逃げたが 二人は 逃げ遅れた
アゼムは、五星の秘具の槍と 装備を はずして、 音速か?と 言うくらいの 速さで
ミレーヌとレックスが 石となるブレスを自らを 盾にして
守った!
「アゼム…」
「あたしらのために アゼム…」
「な… な…ぁ に 石になる だ け だ よ… 僕ひとりの犠牲で み ん な、が… 助かるなら それでいい」
「アゼムーーー オレ達のせいで おまえは 最愛のドラゴを失った。
それを恨むどころか 仲間になってくれた
なのに
この結末は いただけねえーーーー」
と レックスは叫んだ。
アゼムは フッ と 微笑んだ。
「しぶといやつめ! ストーンマ!」
と 大魔神が叫んだら、アゼムは 完全に石化した
そして大魔神も石碑の中に 戻っていった。
その後
前方の 壁が 音を立てて 崩れ 前へ前へ 進む 階段が 現れた。
「アゼム~ あたしらのために 」
ミレーヌは 泣き叫んだ。
「オレが アゼムの意見を聞かず 上から目線で アゼムを見下していた ために…」
レックスは うずくまり 地面を 拳で 叩きつける。
「なんだか こうなることを予想していたのか 私らのことを大魔神が現れる時 アゼムは悲しそうな目をしていた」
とミレーヌ 。
「なら それを 仲間ならオレ達に伝えればいいのに アゼムもとい ミレーヌ も」
「あなたは 興奮してて 話を聞きそうにないから
結果として こうなったのでは……」と
涙を拭きながらミレーヌ 。
「結果的にはな……ちっ
否めん。 だが オレはあきらめねー」
しばらく アゼムの石像を なんとかしたくて
いろんな策を練り、行動するが
石像から アゼムを元には戻せない。
「ここで アゼムの石化について 悔やんでいても 仕方ない!アゼムの残した 五星の槍を持って、先へ進もうや」そうミレーヌは言った。
「チクショーチクショー ちっくしょーーー
あきらめねえ オレは あきらめねーぞ。
うううううっ」
「大丈夫、何か策はあるはず。 今は あきらめるんじゃない。他のやるべきことに邁進してアゼムの石化は考えないこと いい? わかった?レックス。そう!
見極めるの」
「はっ? あきらめてんじゃね?
見極める……って?」
「あきらめると 見極めるは 違うのよ。
どんな人生においても
あきらめることは 良くない。
でも 見極めるのは必要な時があるの」
「意味わかんねえ。」
「あきらめると そのことは考えなくなる やらなくなる
でも 見極めると 新たな考えに導くことができる。
来るべき日に 光ある何かを掴む。
見極めると 物事の区切りがつく。
似てるようで 違うのよ。
あきらめるんじゃない。
今は 見極めるの」
「よーわからんが わかったような」
興奮しまくっていたレックスだったが 見極めの極意を伝えたミレーヌ の発言により冷静さを
取り戻したレックス。
階段を降りて、しばらく歩いていると
また行き止まりが… しかも三色の色のついた床が 意味深な形で 並ぶ? もしくは 置いてある。
「これは 二つは罠で 一つは、次のフロアへワープできる床だ。」とレックスは、言った。
「どうやったら 罠か そうでないかを見分けるの?」
「アゼムなら こうやるだろうな!」
レックスは、普段は 頭を使うより体が動くが しばらく考えた後、転がっている
大きめの石を 黄色の床に 置いた
一直線に 石と床は 地面に 落下していった。
「今の 黄色の床にオレ達が乗っていたら 奈落の底へ 落とされるとこだったな。」
次に、 青い 床に石を 置いたら 石は
勢いよく
猛スピードで 上の壁に 衝突した
「危なかったぜ… あれに 乗っていたら オレ達は 壁に衝突して バラバラに 砕け散っていただろうね」
「ってことは、正解は 残る赤い床だわ。 」
「そうなのだよ」
「なんか レックス 急に 頼もしくなったね」
「仲間が倒れ傷ついたから それだけオレは強くなる」
赤い床に乗ると、大、小 滝や 滝壺のあるフロアまで ワープできた。
滝壺の外には
歩ける所が
たくさんあるし、宝箱も置いてある。
水晶や 毒消し草や お金が 入っていた。
滝のある 洞内を 越え 赤いマットが 置かれてある部屋へ 光り輝く 宝箱を見つけた レックス達は、中を開けると 中身は 精霊の粉 だった。
「やったぞ~!」
歓喜の声を あげた のも つかの間、 レックスとミレーヌがいる 地面に 穴が開いて 四方八方からの 壁に 大きな針みたいな剣が現われ レックス達に 迫ってきた
「うわぁ オレ達 このままだと壁に 囲まれたら 最後…
壁に刺さっている剣で オレ達は、ジエンドだ!」
「レックス… どうすれば いいの?」
「万事休すか…」
果たして、レックスとミレーヌは、このピンチを どう切り抜けるのか? もしくは ここで 消滅するのか?
後先考えないレックス! なにかしら
男勝りに 見せかけているが 内面は 女の子の ミレーヌ 冷静沈着な頭脳派のアゼム! 三人のキャラが引き立ってきたかと思いきや
まさか まさかのアゼムの犠牲! また 幾多の トラップには衝撃を受けた事でしょう。 第四章では とんでもない 誰も予測だに しなかった話が待ち受けています。