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第4話 愛の伝説の話を語る男の夢

時は、中世ヨーロッパだろうか?

平和な国ロザリオに 隣国アズラルのアズラル三世が、私欲から ロザリオ王国を奪い取り 全てを破壊しようとする。 そんな時 立ち上がった女王ナイチングールや エリート兵士クルー達の物語を、描く

広大な土地、見渡す限り、緑の大地の国ロザリオは,滝や花、美しい山々に囲まれ平和と繁栄と栄華を極めていた!

王マッシュが国を治めていて 息子はいない。 娘ナイチングーールがいる!

王は長髪に少量の口髭と大きく凛々しい目と長身が印象深い男だ!

ロザリオ王国に、隣国のアズラルの部下が、王マッシュの寝室に忍び込んで、王は殺された!

「いゃああぁあ パパ… なぜ?」とナイチングールは悲しみで胸が張り裂けそうな声を出した。「王は、隣国のスパイに殺されたに違いありません。なぜなら、王の寝室に、置き手紙が あったではありませんか?」

と兵士の1人が言った。

置き手紙には、こう書いてあった!

「私はアズラル国のアズラル三世!王マッシュよ あなたから再三に渡り、娘ナイチングールを私の花嫁にしてほしいと懇願していたのに、あなたは、私にナイチングールをくれませんでした。 私とナイチングールは良き友だったのに…悲しい。あなたには死んでもらう」そう書いた手紙をナイチングーールは、読んだ。泣いている時に兵士のひとりが駆けつけてきて こう言った!「あなたこそ 次期女王となってください。 王となってくださいマッシュの代わりに国を治めてください。」こうしてナイチングールがロザリオの新女王となった。しかし平和は束の間、アズラルの兵士達によって、ロザリオの兵士は 次々と奇襲攻撃に合い殺されていった。またアズラルから手紙が届いた。 「貴様ら、ナイチングールが女王となったようだな。俺の嫁になるつもりは ないみたいだし 明日までに明日の夕刻までに女王を、俺の元へ よこさないと貴様らに宣戦布告だ!」

ナイチングールは、父殺しのアズラルの花嫁になるはずがない! すぐに戦にとりかかれるように 頭には美しい細工と宝石が施された守備力の高い金の髪飾りを装備した。竜のうろこから作られたドラゴンシールドと純白で光沢のある白銀の鎧と袋には、傷ついた兵士の傷を癒すための 数十種の薬草を入れ 腰にベルトと共に巻きつけて、ミスリルソードを装備した。ナイチングールの 容姿は美しく 目は人形のように 大きく 長い睫 大きな胸 美しく輝く白肌 高い鼻 小さく輝く口 後ろに束ねた赤髪の女性で 戦闘防具を身につける事によって 美しさが より引き立った!

また、エリート兵士のクルーは、ナイチングールに恋心を抱いていたが、いつも上手く伝えられずにいた。青の厚手の鎧にレザーマントを装備し、バトルアクスの使い手で いつも女王を気に留めていた!

細い目だが、奥二重で長い目で男らしく、鼻や口も 小さく 顔も小さく バランスも とれていた。

肩までの銀髪シャギーが似合っていた。 「女王様、出陣なさるんですね。俺は、たとえ死のうとも あなたを守り抜いてみせます。」

とクルーは女王の前に ひざまずいた。 「あなたは いつも私の事を心配してくれて ますが、私の事より 自分の事を心配した方が良いですよ」 と首を傾けながら女王は、クルーに言った!(とても叶わぬ恋だが、女王を愛してしまった! 俺の命にかえても女王を守ってみせる!)とクルーは 心内で叫んだ。やがて 日は陰ってきて夕刻と なった!

アズラルの軍が攻めてきた。弓矢に火を放って城下は、火の海となった!ナイチングールは、真っ先に 勝負を挑むのではなく、傷ついた城下の人の事が気になり、袋に入った薬草を使い まだ生きてる人々の傷を治療させてゆくのだった。

その間に、先鞭を切ってクルーや兵士達がアズラルの軍に立ち向かう。 だが、アズラルの軍は、1000 ロザリオは250! 圧倒的に数で押され ロザリオ軍は、みるみるうちに減退していった。

女王も、女将軍として果敢に戦ったが 後ろから アズラルの兵士に斬られ そのまま倒れそうになった時にクルーが 後ろから駆けつけて 女王を抱いた。

「女王様!頭の後ろから背中にかけて大きな刃の傷が入ってます ここは ひとまず隠れて休んでください。」

とクルーは女王を抱いたまま言った!「ありがとう。クルー でも私は最後まで戦うわ」そう言って、 クルーの肩を借りて、ゆっくり立ち上がった女王!彼女は斬られた時から耳も あまり聴こえなくなり 目も少ししか見えなくなってしまっていた。

「フハハハハ 見つけたぞ ナイチングーール 」

と馬に乗った鉄の鎧を装備して鉄球を振り回すアズラルがいた! アズラルは、黒長髪で 筋肉質で濃い顔だ!

アズラルは、「フン! 」と言って女王に向かって鉄球を振り回したが 「危ない」と言い女王を 弾き飛ばし クルーが右肩から思いっきり アズラルの鉄球をうけた。 「女王様、クルー様が大変だぁ 早く二人を避難させろ~」と 上級兵士が来て、アズラルと戦った!

その間に下級兵士達は、女王と右肩から右腕を負傷したクルーを安全な所へ避難させた。数時間後、アズラルの軍は、引き上げた。「フハハハハ また来るぜ!そん時には、全ての城の者達と女王の命を頂くぜ…フハハハ 」そう言いながら、アズラルは、高笑いしながら帰って行く!

残る兵士は、クルーを含め 20…! ナイチングールは、一つの考えが浮かんだ。(どうせ 近いうちに皆 死ぬなら、新しい地へ…あの滝の向こうに…新しい地が あるかもしれない)

女王は、ロザリオ最北端ナイールの滝、落差80mで大きな滝壺があるが、そこへ兵士を集めて新しい旅立ちをしたいので 賢者イリアスという黒のローブに白髪の老人を呼び寄せた。

「あの滝の下の世界へ私達は逃げたいのですが… 上手く死者を出さずに 滝の下の世界に行くには どうすれば良いんでしょうか?」と女王は、心配そうに言った! 「滝に飛び込む 勇気ある者は、皆 レザーマントをつけて飛び込みなさい。さすれば決して滝に呑まれて死ぬ事はないでしょう。」

イリアスは威厳ある口調で答えた。

城の女 子供 老人は、城下に隠れ 女王と勇気ある兵士10人は、女王と共に滝に飛び込む決意をした。

「勇気ある者達よ!今こそ アズラルから逃げるため しかし、新しい滝の地の土地で成功を治めるためナイールの滝へ入るぞ! 私に続け~」

女王は、号令を出し兵士達は、全員 普通なら確実に滝に呑まれて死ぬ所を賢者の教えどうり マントを着て滝へ飛び込んだら、兵士10人のうち9人は無事 滝の下の世界へ行けた。

しかし ひとり 滝の下には 行けてない 「ラルフレ~イ!」 兵士達は、下の世界へ来た時、兵士ラルフレイの名を叫んだが 彼はレザーマントを装着し忘れて滝に呑まれて死んでしまった!

下の土地は、高い崖と湖に囲まれ、東西南北 2Kmくらいしか移動できない。

しかも人々もいないし 食糧もない。

日が経つにつれ、兵士達は、混乱し始めて 同士討ちを始めた。 何度も女王の命も狙われたが、右半身 使えないクルーが、体を張って、女王を 助けた。兵士と兵士は、殺し合い 殺された 兵士は、焼かれて他の兵士に喰われた!

その頃、ナイチングールは、盲目の女王となり聴覚も極端に悪くなり、声もかすれて 上手く 喋れなくなっていた。しかし、いつもクルーが女王を守っていた。 「女王様、今 兵士達は、お互い殺し合って生きていますが、俺は、絶対に死んだ兵士の肉を喰らいません。 ましてや、あなたを殺して あなたの肉を喰らおうとは、微塵も考えてはいません。お互い 水だけで、ここで命をまっとうしましょう。 」

「ありがとう クルー もし、ここから生きて脱出出来れば、私と結婚してくれないかしら?」

「はい! 喜んで」

二人は、手を取り合った!それどころか、傷ついた兵士を呼んで、女王は、薬草をブレンドして飲ませたり、手当てをしてやった!

さらに、一週間が経過し、兵士達の声も聞こえなくなった! 「俺達 殺されずにすんだのかなあ?」

「えぇ でも私は、もはや動く事もできません。」

「諦めちゃ駄目だ!生きろ!ナイチングール女王!必ず 上の世界から助けが来る!」

クルーは、熱烈に女王を励ました。 しかし、時は残酷なまで経過し1ヶ月が過ぎた。 辺りは、兵士達の白骨死体の亡骸と異臭で満ちていた! 「女王様 まだ生きてらっしゃいますか? 俺は、死ぬまで君を放さない。」

クルーは、抱きついたまま ナイチングーールに喋りかけた。 「私も、上の世界から救助が来るまで死にません。あなたと結婚したい…。」

さらに時は、経過した… ……。


ある日、一つの大きな黄色い気球が、ナイールの滝から、この白骨死体の異臭が漂う世界(クルーと女王が抱き合ってる世界へ降りてきた! 男は、ダーバンをかぶり 商人風の白い服を着て 腰には小剣が巻かれていた!

時は、経過したが、果たして 伊達男クルーと女王ナイチングールは、生きているのだろうか?

「なぁんだ このリアルな石像は、しかも女王と戦士らしき者が抱きついているっぺか?」

そう言って、男は、女王と戦士を引き離そうとしたが、不思議と離れない。

「珍しい石像だし、アズラルの城へ気球に乗せて持っていってやるっぺか」

そう男は、言って 全ての事件の企てと女王を追い込んだアズラルの城へ、女王と戦士の像を持っていった!

「そんな馬鹿なぁ 女王と戦士が石像になってるなんて…なぜ なんだ!」

と アズラルや大臣や兵士達が 驚きのあまり顔が真っ青になる…。

「石像になってでも、ナイチングールと戦士クルーは、愛し合っているのかな?憎い愛だねぇ。そんな愛など、このアズラル様の鉄球で、粉微塵にしてやるわ」 アズラルは、大きく息を吸い込み 徹頭徹尾に何百発も狂ったように石像に鉄球を叩きつけた!

「ハァハァ~ どうして この石像は 砕けないんだぁあ」

アズラルは、混乱した。城内の人々も混乱した。

その時 奇跡は起こった! 天から激しい雷が、落雷し、アズラルは死に 城は地からの地震で 崩壊した!

一人の水の羽衣を着た女の精霊が現れた!

これは、天からの罰です。アズラルにアズラルと共に悪の道を進んだ者への。

そして、戻りなさい 女王に戦士よ!

精霊の魔法で二人の石像は、元の姿になった!

しかし二人は、天へ引き上げられていった!

「あなた方の愛は永遠に 伝説として語り継がれて行くでしょう。これからは 天界で二人は、愛を貫くのです。 こうして二人は、地上から消えた!

しかし、それから後 満月の夜は、ナイチングールとクルーに似た星が上空へ現れるという事になったそうじゃ。

物知り男ラムさんは、子供達に、一つの愛の伝説を話し終わって煙草をゆっくり吸った!

そして この 夢は終わる

中世ヨーロッパにおける 戦争から、 愛へ しかも 真の愛とは 何かを問いかける物語になっています。

愛が、起こした 物語後半部の奇跡も、一つの見どころだったと言えるでしょう。 元ネタは夢日記だったけど 深いいい話しに仕上がりました。

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