第二十二話 み使いラブリエル
時は、2006年夏 お見合いパーティーが 出会いの主流だった時代に
それぞれ
出会いがなくて、
困惑する 隆一 宮田 竹林
そんな時 鷲羽山に 行ったら
有り得ない出来事が 待ち受けていた!
隆一と、竹林と宮田で2006年七月にお見合いパーティーで
良い結果が出なかったので 岡山の中心部でナンパを試みた!
クレド岡山や 一番街あたりで、数名の女の子に 声をかけたが「私、彼氏いるんです。」
とか
「アタイはナンパには、のらねーよ(怒)」
とか言われて断られた!
隆一達は、疲れたので 下津井の鷲羽山の頂上まで行って
反省会をしていた。
しかし
山の頂から見下ろす 瀬戸大橋は、とても 立体的で素晴らしい形だった。
鷲羽山からは、後方に水島コンビナートや倉敷の街が眺められ、前方には、
四国まで見渡せれる。
三人で 青空の中
どうやったらナンパやパーティーで成功するか
話し合っていたら、突然、ツァラトゥストラはかく語りき
の BGMが上空から響き渡り
それと同時に 立派な翼
整った色白の肌の凛々しい顔
クリスタルのアーマー を装備した
全身光のオーラで
満たされた
神の使いが
天から舞い降りて来た!
隆一達は、あまりに、衝撃的な映像を
目の当たりにして
呆気にとられていた!
「私を 恐れてはなりません。私はイエスの使い
ラブリエル! これから君達に指令を与える。
巨大水晶と聖剣エクスカリバーとゴールドネックレス(この世では、お目に出来ぬくらいの輝く金のネックレス)
が 我々の敵 サタンの使い 堕天使族により、
この岡山県内に散らばっている。
見つけた者には、三つの願いを叶えてやるぞ。
三人には、それぞれ宝のありかが書かれた地図を渡そう。
この地図には、それぞれ三つの宝の場所が 書かれてある。 3日後の深夜0時に、再び ここで会おう。」
そう言って、ラブリエルは、上空へ消えて行った。
欲に目がくらんだのか
竹林と宮田と隆一は、バラバラになって 一心不乱に
宝を探す事になった。
隆一の宝地図には、岡山城に水晶が
あると書いてある!
隆一は、岡山の後楽園を背景にしている 岡山城の外まで行った。
なんと天守閣に巨大な水晶があるではないか!?
隆一は、急いで
岡山城に入城し
城内のアミューズメントスポットなど
目にも止めず
ハリケーンのような勢いで
天守閣へ行って
あと数cmで手が
巨大水晶に届くという所で
水晶が落下してしまった!
あと少しだったのに!
再び、隆一は、速射砲のように
城をダッシュで走り抜き、水晶が落ちた所へ行ったら
水晶が何者かに盗られたようだ。
残念!
一方 その頃
竹林は、地図を頼りに備中高梁を うろちょろしていた。
土蔵を修理したような建物、江戸時代風の商家の家並みが
美しいので
感嘆の 声を 思わずあげる!
「すっげー まるで江戸時代にタイムスリップしたみたいだな‥」
地図を頼りに武家屋敷へ入館したが
エクスカリバーらしき剣は無い。
竹林は、大きな井戸の前で足を滑らした。
「うわあ~」
なんと江戸時代の大名行列している所に タイムスリップしてしまった!
しかも大名が
お籠から出てきて
「オレは、こんな刀は、前代未聞だよ! しかも
エクスカリバーとEnglishで刻まれてあるぞ!
オレは、昨日
この刀を偶然 河原で拾ったのじゃあ わーっはっはっ」
大名は聖剣をひれ伏している町人達に
高々と自慢した!
この光景を見て
矢も盾もたまらず竹林は、大名の前に
走り出て
「その刀を私にくれませんか?」
と言った。
それを見ていた
後ろの武士に
「無礼者!」
と言い斬られた。
と思ったら
結局
聖剣を手に入れる事なく元の世界へ戻っていた!
「くそ~ 無念!」
その頃 宮田は
宝の地図に書いてるとうり
岡山のクラブハウスに
たどり着いた。
踊っている ねーちゃん達が
たくさんいるし
強面のにーちゃん達は、アルコール飲みながら煙草を吸っている!
宮田は、ディスコ内をぐるりと
目で追っていった!
なんと へそ出しTシャツを着て
青のデニム ゴールドのベルト 赤いブーツ
金の髪飾りをしたギャルの首に
今まで
見たこともないようなゴールドネックレスが
巻かれていた!
宮田は、勇気を出して、
その娘に近付き
「今日だけでいいから その首のネックレスかして~んや」
と女に言った!
すると
「オレの女に 何すんじゃあ」
と強面のお兄様が出てきて
「ごめんなさい!」
と宮田は、ハァハァ言いながらディスコを飛び出した!
そして三人は、
約束の日 の深夜0時に、神の使いが現れた場所に集まった!
「竹林さん どうじゃった?」
「オレ サムライに斬られて 聖剣を手に入れる事ができんかった」
「宮田さんは?」
「僕は、ディスコで強面野郎に囲まれて 逃げ出したんよ!」
そう言ってるうちに まばゆい光と共に
また ツァラトゥストラはかく語りき
のBGMと共に
ラブリエルが現れた!
「あなた達
宝の一つでも
持って来ましたか?」
三人は、それぞれ事情があって
宝を持ってこれなかった事を話した!
「うむ!
了解。
しかし、みんな
この事を自覚せよ!
失敗に喜びなさい。
あなたが 今まで経験できなかった、価値ある人生の深みを この時に学べたのだから!
だが、最も 大切な事を忘れておるなあ! みな欲が膨らんで バラバラになって
宝を探そうとしたのがよくない!
せっかく 友という素晴らしい仲間が
いるのだから協力して 助け合うべきでしたね」
「あぁ~ オレ達
協同作戦とりゃあ 良かったなあ
宮田に隆一よ!」
と
竹林は、悔しそうに 言った!
「後悔してるよ」
と宮田は、つぶやく!
「後悔は、過去に縛られる 後悔は するな 反省なら 未来につながるから してもいいね」
と ラブリエルは言った!
さらに
「また、みんな平静さと冷静な判断力が 欲に目がくらみ
欠けていましたね!
欲とは 恐ろしいものです。
次から次へとエスカレートしていき足る事を知らない。
人間とは
そんなもんですかね…。」
さらに ラブリエルは、隆一に 言った!「また水晶が あと少しで 取れそうで取れなかった 君も残念でしたね!
私が 言いたいのは、苦労なくして宝は、 手に入らぬよと言う事を伝えたい。
君は、なんの努力も せずに水晶を
見つけたのは
いいが、その後
何者かに奪われたようですね!
運も人生には必要です。」
「はい…。」
と 隆一は がっくり落ち込む!
「よいか!
みんな!
心を磨け…
強欲になるな!
助け合いなさい!
次にお会いする時を楽しみにしておるぞ!」
そう言って
ラブリエルは、上空高く消えて行った!
神の使いラブリエルが 堕天使族を
倒す 3つのアイテムを
三人に探すよう命令するが、
不思議なことに
3つの宝は、手に入れる事が できなかった!
なぜに
手に入れる事が出来ないか、ラブリエルが 後半
聖書の聖句を 人々に聴かせるように
三人に伝える!
単なる夢日記にとらわれず
人生訓っぽい作品に なりました。