第十五話夢想江戸物語
江戸時代 水戸光圀の時代に
タイムスリップする物語
現代人が
江戸で どう生きるのかが テーマとして 描いてみた!
2004年に
作者が見た夢
しかし現代での 舞台は
2011年8月
に設定して
脚色している!
水戸黄門にも
似たメンバーが
登場してくるし
江戸時代の描写を 徹底的にこだわって 書いて見ました。 マニアックすぎて 退屈なとこが
あるかもしれない
隆一は、いつの間にか変な場所に
来ているのに気がついた!
何か白壁に板塀に 石畳 ナマコ壁の続く 細い路地 古き町家に暖簾の掛けられた 商家が続く!
「どこだ… ここは? 日光江戸村かな?」
しかし、隆一の
鞄の中身は、無事だった。
ピーヒャララ
ピーヒャララ
祇園精舎の鐘の音
おごる兵士は、
久しからず!
なにやら、祭りのような音が聞こえてくる。
しかも明らかに江戸時代の衣装を
着た人達ばかりだ…
「あの~ ここって 京都の映画村か
日光江戸村ですか?」
と江戸の町人に聞いたら、
見た感じ華奢な
40過ぎの男が、
「何を 寝ぼけた事を言ってやがる!
ここは、1699年 元禄文化が盛んな江戸時代だぞ」
と言い
矢継ぎ早に、こちらの風変わりな格好に目をとめた!
30過ぎの 小柄な細目の男が来て
「しかも君は
変な格好してるなあ」と言ってきた!
「今は、祇園祭りの最中だぞ!!」
と40過ぎのがたいの良い男が言った。
「ここは、江戸のどこですか?」
と隆一は、質問した。
「ここは、江戸の日本橋ってとこさ!
ワシは、これから三井たかとしが経営する三井呉服店に行くんだが、一緒に来ないか? その格好じゃ 江戸の街を歩くのもおかしいだろ?」
「僕 金無いし
2011年の未来から来た 者なんです!」
「おかしな事を言う青年だなあ?」
と体格の良い男は言った。
「しかし この青年の奇妙な格好と言動は、強ち 冗談とも言えぬぞ」
と小柄細目な男が言う!
隆一は、ひとりになり
江戸の日本橋を渡ってみたが
人混みの凄さに 圧倒された!
橋を渡り、
町を見渡したら、
魚屋や玩具屋や酒屋らしき暖簾を見つけたが
とりあえず茶店に入った。
茶店の主人は、
なぜか
出っ歯で
某大御所有名人にそっくりだった。
「妙な格好した人だなあ~
うちで何か買って行くかい?」
「いいえ 結構です!でも僕の鞄の中に入っている未来のお菓子を食べてください。」
隆一は、鞄の中から ハローズで68円で買った チョコチップを開封して、
彼の手に渡したら
彼は目を 大きくしてこう言った。
「うめぇ こんなうまい お菓子 生まれて初めて食ったわ!
お礼に
20両 を差し上げよう」
その後、隆一は、鞄の中に何が入っているか 一回
確認して見ることにした! ヘアワックスと自分の色々な顔 いわば 本人ちゃうやろ?ってツッコミたくなるような
自分の写真と お菓子と 携帯電話と財布とシャーペンとノートと 入れたつもりはないのに
(水につけると、しばらく透明になれるよ)と書いた
奇妙なタオルが
入っていた!
隆一は、江戸の人々から
白い目で見られていたので、 目立たないよう
コソコソと人気のない道を歩いていた! つもり?
すると後方から
「珍しい 格好したやっちゃのう?
夜道を 一人で
そんな格好して歩いて いると奉行所の侍に連れていかれるぞ!」
と言った 声の方を 振り返ってみると、 テレビで見る○○黄門そっくりの連中がいた!
もちろん隊長らしき人物は
白髭の70歳くらいの翁だ…
貫禄あるオーラに包まれている。
「あなた達は誰ですか?」
と
隆一は 彼らに聞いたら、
「オレ達は、水戸の旅芸人だよ!」
と角男という角刈りに
ちょんまげの身長2mはある大男が
前へ出てきた!
「そなた
なにやつ?
なんして
そんな姿をしておる?」
次に 助六という細マッチョだが
目鼻立ちが、
くっきりした 色男が隆一に問いかけてきた!
その後ろには、挙動不審な様子で
八兵衛が
ウロウロしている。
隆一は、一切合切
未来から来た事や、 未来の世界に
ついて
水戸の旅芸人や
隊長である
老人の左ノ助に話した。
「こいつ 奇妙な事を言う奴 だが 左ノ助様にも
気に入られたようだし
オレ達の仲間に
入れて も いいんじゃねえか? 助六?」「左ノ助様
どういたしますか?」
助六は、左ノ助に答えを求めた!
「そうじゃのう!
我ら旅芸人
何かしら 芸達者なものばかりじゃ
そなた 何か
芸とか あるかや?」
突拍子もない質問に 隆一は、思わず、口元が、 へ の字になるが
ここは、とっさに
「は はい 私
人々を笑わせるのが 得意ですよ~」
と答えた!
「な、なんと オレそれ すげー見たいなあ」
ここで 八兵衛は、前のめりに
しゃしゃり でてきた!
隆一は、とっさに 考えたギャグを旅芸人に見舞った!
「私は 書道をしておりました。
紙芝居を しておりました
両方 紙を使いますね。 紙をつかうだけに 神業~!
うまい事言う~」
…………
…………~
あたりはシーンとしたエクスタシーな空気が漂う。
隆一は、焦って
手に汗握り
思わず、「私は、バカかもしれない しかし天才かもしれない
バカと天才は 紙一重 しかし私は、奥二重~ うまい事言う~」左ノ助だけ
クスっと笑った。
「あっぱれじゃ
ワシは、気に入った ワシらの仲間に入れてやろうぞ」
「黄門様~ 正気ですか?」
角男は、困った表情 「未来から来たとか 信憑性は疑いがあるが 旅は道連れ世は情けじゃ」
「うまい事言う~」
と助六は、隆一のギャグの決めポーズをとる!
わはははは あたりは 大爆笑で包まれた!
隆一は、頭を深く下げた!
「ハハ! ありがたき幸せ」
すると 八兵衛まで 「ハハ! ありがたき幸せ」八兵衛も深く頭を下げた!
「お前まで頭下げて どうすんねん」
ペチっ!
横から角男が八兵衛を どつく!
左ノ助達は、隆一に大きめの
ボロボロの小袖と 草履と
三度笠と頭巾を渡した。
こうして隆一を含めた 左ノ助御一行は 宿をとり
朝が来たので
蕎麦屋で江戸前蕎麦を食べ
小田原へ
向かおうとしていた!
「あれを見てみぃ!美作の国の富田城の大名が
参勤交代で数百人の家来達を
連れて
こっちへ向かってくるぞ!」
「みんな 頭を下げろ」
と 言いながら、
富田城の武将達が、通りすぎていく。 しかし めちゃめちゃ時間が経過するのが 長く感じた!
「いつまで 続くんですか?
僕 オシッコしたいんです!」
「もう終わるよ」
と角男は、小さな声で言った。
そして 参勤交代は、終わった。
「おい、隆一よ
今のうちに便所で
小便でも、
クソでも しときな!
これから ワイら
箱根の険しい山の関所へ 行かなあかんからな!」
と八兵衛は、言った 。数時間後、足は棒のようになってしまったが、箱根の関所に着いた。
すると
箱根の関所の前で 怪しい者達が現れた!
「我らは 闇旅芸人一行だぁ~
こっから先は通さん。」
と豪華な西陣織の半袴を着た 真っ白な
眉と白くて長髪の濃い顔の男が 真っ先に出てきた!
奴こそが
悪名高く
左ノ助一行を
いつも邪魔しているらしい
雷風って男だ!
そして黒装束の忍者姿の男がいる!
彼も闇芸人であり、 服部半蔵三世と呼ばれていた!
さらに赤い布の服の下に くさりかたびら を着た ギザギザヘアの男がいた!
彼こそが、石川五右衛門二世である!
もう一人
紅一点だが、紫色の忍者服を着た
くのいちが
あみん という奴だ!
よりによって
こういう時に限って 隆一は、私服にジーパンに 鞄姿だった。
それを見て
「おーい 箱根の奉行所の侍よ!
妙な髪型に
妙な服装した青年が いるぜ!
オレ達と一緒に
とっ捕まえようぜ」
と五右衛門二世が
箱根の関所で
休憩している
江戸幕府の中でも
腕ききの武士である
桃太郎ヘアした
凛々しい侍
剣次郎という男を惑わし
一緒に 左ノ助一行と隆一を捕らえるために
偽りを 剣次郎に伝えた!
「俺は 左ノ助様とやら
つまり ご隠居様の噂は
聞いているが
何かしら変な奴を連行しておるではないか? キサマら
もしかして 偽左ノ助一行らか?」
と
左ノ助一行に向かって
激しい剣幕で
剣次郎は刀を抜刀して
左ノ助に向かおうとしている。
「違うぞ 剣次郎 お前は、五右衛門二世に 騙されておる。 ワシらが正真正銘の 左ノ助一行で
闇の奴らは
五右衛門二世達じゃ」
「問答無用」
と言って角男や助六に斬りかかる剣次郎 「ここで会ったら百年目 今日こそ
左ノ助一行の命 ちょうだいいたしまする。」
と言って くのいちの あみんが
飛び道具 クナイを、左ノ助の胸を狙って投げつけてきた。
カチーン!
な なんと横から 風車の武器が
飛んできて左ノ助は、助かった。
「拙者を忘れて
もらっちゃ困るぜ」
と言って 風車の矢七も 登場してきた!
「くらえ~っ」
雷風は、助六と角男に向かって円月輪という
ブーメランみたいな 飛び道具で
攻撃してきたが、
助六と角男は
空中で 一回転して それを避けた!
「奇妙な格好の男よ! オレが相手だーっ 桜吹雪の舞~」
と言って踊りながら 剣次郎の連撃で斬られそうになるが
ダッシュで
隆一は、逃げまくった!
しかし
追い詰められて
「もう駄目だ!」
と思ったら、
大きな男
原始人みたいな服を着た男
照英が
剣次郎を キックで吹き飛ばしてくれたので助かった。
「オレは、照英だ! よろしくな」
と隆一と握手する。
一方
敵の服部半蔵二世は、忍術 つむじ風を 起こして 八兵衛を
上空高く 舞い上げ 落ちてきたとこを
忍術炎蛇の術で仕留めようとしたが 力士出身の八兵衛には、あまり効いてないようだ。
「涼しい風と温かい火の玉サンキュー」
「くそっ こいつ拙者の忍術が効かんのか?」
半蔵は、一気に戦意を喪失したようだ。
「オイラの鉄球攻撃で倒れろー」
と五右衛門二世は、 超スピードで助六や角男に
向かって小判や大判を凶器にして投げてくるが、彼らは素早くよけた!
こうして30分以上 忍術や剣術による バトルが続き
決着がつかないんで 剣次郎は、こう言った!
「みんなぁ
しばし休戦としようや!
それと妙な格好と その一行達よ
お前ら 怪しいけど
ここの関所を通っても良いぞ!
お前らの戦い方見ていて また、お前らと戦いたいし
一人でも ここで死なれては困る。
特別に許す。
関所をぬけろ」
「今日のとこは
ひきあげじゃ~」
闇芸人達は、煙玉を使って 一瞬で
その場から消えた!
箱根の峠は、隆一に とってもつらかった。
足は もうガタガタ
鉛のようだ。
「すごい山道が続きますよね
きっつぅ~」
「頑張れ 未来人よ」
と皆で隆一を励ましてくれた!
しばらくして角男が 「おー 後ろから
なんかくるぞ」
と言った!
振り返ると 大きめの褌に飛脚箱を持った 飛脚が
隆一達を す~っと 通り過ぎていった! 「江戸時代の飛脚って めっちゃ体力あるやん! オリンピック出れそうやなあ」
隆一は、内心そうつぶやいた。
夜が来て
峠をこえて
夜遅くに
伊豆の国(三島)
で 隆一達は、一泊し更に2日間
歩き 府中の国の天竜川まで
辿り着いた!
ここは、船が出てないが、
この川で 籠渡ししてもらったり 肩車で 川渡しされるのだが 昭英と 風車の八七は、忍術で川を渡り
二人は姿を消した。
その後の話しだが
尾張まで左ノ助一行は、名古屋城に行く事になる。
その間も隆一は、怪しまれたが
左ノ助一行のフォローによって
無事に名古屋城に入れたし
名古屋城でも
いろいろ未来から来た事をアピールしまくった!
当然 聞く耳をもつ者もいれば
隆一を鼻つまみ者にする者もいた!
光陰矢の如し!
時はあっという間に経過し、
時はいつの間にか 夢スクリーン上では 1700年と表示された!
既に左ノ助は病になって 病床にふしていた!
そして小田原の宿で 皆して
左ノ助を看病していた!
しかし、薬石効なく、左ノ助の症状は悪化していった!
「ワシは、もうダメじゃ!」
と苦しそうに咳をしながら左ノ助は、
弱気な発言をした!
「ご隠居様
きっと良くなりますから」
と角男は、涙を流しながら言った!
「隆一を日光の陣所宿へ ワシが亡き後は 住まわせてやれ」
「はい」
左ノ助は、辞世の句を読んだ。
「旅に倒れ 夢は 草原を かけめぐる
未来から来た青年よ ペリーの黒船の来る時とか明治という
新しい時代が来ることを ワシは、信じるぞ…」
そう言って
左ノ助は、静かに息を引き取った!
「ご隠居様~
光圀様~」
(彼こそは水戸光圀本人だった)
その日は、なんとも言えない重い空気が 一日中
小田原の宿で漂った!
そして3日後、
角男と助六から呼び出しがあり、
小田原の関所まで行った!
「お前は 左ノ助様が言われたとうり
日光の陣所宿で住め… オレ達は、江戸で用事があるんで
一緒には行動できぬが 暇を見つけたら 隆一殿のとこへ行くよ!」
と助六と角男は、そう隆一に言って
風のようにいなくなった。
左ノ助亡き後
八兵衛に陣所宿まで 案内してもらう。
日光では、ひときわ 大きな宿だ!
池泉回遊式庭園で数寄屋造りの 宿が 秋の紅葉で真っ赤に染まり美しい。
庭園の中の池の中では、鯉が優雅に泳いでいる。
隆一は、すぐに紅 白 黒 の三色のお洒落な小袖を着たメガネをかけた ふくよかな陣所宿主(60歳くらい)と仲良くなり また、その宿で 働く着物姿の女性達と仲良くなった! だが、3日後、
剣次郎という以前
戦った武士と陣所宿主が
知り合いだったという事に
後から気づいてびっくりする隆一!
なんと その日
剣次郎の ドスの効いた低い声が
聞こえてくるではないか!
「ハハハハ
いつ来ても
ここは最高じゃのう! ちぃーと 中の拝観させてくれぬか?」
「いいですよ」
何もしらない宿主は 丁寧に 剣次郎を
もてなす。
「あわわわわ
いつぞやの いかつい武士 キターッ!
どうしよう(泣)
そうだ 鞄の中にある水に濡れたら一時的に姿が消える
変な道具が
あったのを 思い出したぞ
本当かどうか
今 使ってやれ~」
隆一は、タオルを水に濡らして
姿を消せたのは
いいが タイミングが悪く
剣次郎と
目が合った瞬間
隆一は 姿を消せた!
「おやっ ? オレの探している未来から来た という若造の姿が、今 見えたような?
宿主よ~
ちょっと 宿の中を調べさせてもらうぜ
まさか 未来からきた 妙な奴は来てないよなあ?」
「剣次郎さん 見間違いじゃないでしょうかね」
宿主は、はっと
その場の空気を読み気の利いた一言を言った!
しかし隆一は、その後 重大なミスを犯してしまう。
魔法のタオルに水を つけたら
しばらくは透明に
なれるが
タオルが乾くにつれて
元の姿に戻ることを知らず
フロ場で 突っ立って安心していた!
そして剣次郎が
風呂場に来た時
隆一の両足は、乾いて透明では
なくなっていた!
「おやっ? 足だけが 動いてる?
しかも
この臭い どこかで嗅いだ事があるぞ?
ええい…
わかったぜ
未来から来たと ぬかす者よ
頭隠して尻隠さずだなあ!
足や尻が 見えとるぜ… 変な術を使いやがるなあ 斬ってやる」
剣次郎が抜刀の構えに なったので 隆一は あわてふためき 逃げまくった
剣次郎は、鬼のような形相で 刀を振り上げ追いかけてくる!
なんとか 隆一は、逃げ延び 再び風呂場の水があるところに
タオルをつけた!
再び隆一は、透明人間になった!
「覚えてやがれ
若造め(怒)
奉行所の仲間を ここへ連れてきてやるわ!
その名は、江戸ナンバーワンの江戸町奉行 大岡越中様だぜ! 2~3日したら ここへ
オレと越中様とで再びきてやるぜ!
もし曲者を かくまり続けたら
宿主よ~ 貴様にも 刑を言い渡す。」
そう言いながら
剣次郎は帰って行った!
「お前なぁ
八兵衛の知り合いって事は
わかるけど、
変な道具を持ってるし
変な格好してるし
未来から来たとか
私達には、言っておるが
本当は神経が
いかれた奴じゃねえの? 2~3日後は、大岡様に自主しろよ!
我々を つまらんことに
まきこむな」
と宿主は隆一に言ったら 隆一の変わりにA○Bの○田○利そっくりの
女中さんが
来てこう言った!
「彼は変ではなく
面白い人ですよ!」
次に 優子と言って これまたA○Bの 大○優○そっくりの人が来て
こう言った!
「未来から来た
隆一って人は
かなり楽しいし
道具 めっちゃ 興味そそられるんよ!
例えば、携帯電話とかいう 西洋じみた道具を覗いたら
いっぱい素敵な画像とか
絵が映ってたわ。
写メールとか 」
次に またしてもA○Aの前田○○そっくりの人が
来て
「隆一いわく
江戸幕府は1868年まで 続くそうやわ」と言った!
また その他の女中達は
「今 1700年でしょ? 赤穂では
大石様の討ち入りが 五年先に起きるってさ…」
「あの 大石殿が? まさか?」
と宿主は、驚いている。
そして 宿主は、隆一の 持っている
ヘアーワックスで
いろいろ
ヘアーチェンジならぬヘアー遊びを
楽しんでいる。
その晩
どうやったら
隆一を奉行所に捕まらずに 助けられるだろうか 皆で知恵を出し合った
その2日後
江戸での用を済ませた
助六と角男が陣所宿へ 立ち寄った!
陣所宿一行は、助六と角男に
すべての事情を話した。
「江戸の将軍様は、 是非とも
隆一に会いたいねと言ってたぜ
それでオレ達
隆一を 迎えに来たのになあ?」
助六と角男は、腑に落ちない表情丸出しになりながら
「明日 大岡と剣次郎が 来るんだろ?
隆一は、怪しい奴じゃねえと
オレ達で話そう!」
「せっかく 将軍様に隆一は、招待されてるのに その前に
大岡奉行所で刑罰を うけるなんて
なんねえように
オレ達で
協力しよう」
と助六は、言った! その夜は遅くまで作戦会議やら雑談が繰り広げられた!次の日
鬼のような恐い顔
シワだらけだが威圧感ある風格の
大岡越中 と剣次郎が 凄い剣幕で
陣所宿へ来た!
「さぁ 変な若者よ~ こないだは、よくもオレを からかってくれたね
出てきやがれ(怒) ここに いるのは わかっておるぞ(怒)」
と剣次郎は、怒鳴り散らした!
「大変です!入り口で 大岡様と剣次郎が隆一を出せと
怒鳴ってます。」
女中達が震えながら かけこんできた
「隆一よ!
逃げからは
何も うまれん!
ここは、GO FOR BlEAK!!
当たって砕けろ」
と助六は、隆一の肩を ぽん と叩く
「いざとなりゃ
オレ達が 助けてやるぜ」と 力こぶを作る角男!
宿の者達と 角男と助六と隆一は、外へ出て
奉行主大岡と剣次郎の前に
姿を 現した!
「この 隆一という男は、将軍様に 近いうちに お会いするのだ!!
変な裁きは辞めてもらおうかと角男は大岡に啖呵を切った!
「将軍様に この変なんが会うだと?」
「わかった
今すぐ
お前達を裁くのは やめよう。」
と大岡は、腕を組み深く頷いた!
「隆一とやら お前が本当に
怪しいものかどうか 判別したいし
我らの誤解もあるやもしれぬ
話し合おう」と再び大岡は言った!
隆一は、未来から持ってきた
携帯電話の写メールを見せたり
ヘアーワックスの使い方を皆に広めたり ノートに絵を描いたり 水につけると姿を消せるタオルについて アピールした! 更に 日本の歴史について
知っている事を詳しき話した。
隆一がアピールした事や 話に
深い感銘をうけた
大岡と剣次郎は、こう言った!
「オレ達は、勘違いしていたよ。
隆一を!
西洋から来たスパイかと思っていたし
左ノ助殿の仲間ではなく
世間で 噂になっている 名うて
の悪党かと
思ってた
許してくれ!!」
こうして隆一と剣次郎は、和解した!
大岡も納得した!
「どうか これからは良き友として
皆で助け合おうではないか!」
と剣次郎は隆一に握手した!
「ワシも君の友になりたいぜよ」
大岡も握手してきた!
こうして 皆が和解し理解しあえた時に、 なんと隆一の体が 輝き出した。
そして七色の光が隆一を包み込む。
赤~オレンジ~黄色~緑~青~藍色~紫へと
オーラのチャクラの色と同じ色が変化しながら 隆一を包み込む!
「いったいどうなっておるのだ?」
隆一は紫色に包まれた光と共に
空へ舞い上がっていく。
「奴は…隆一は…やはり未来から来た男 だったんだな…
待ってくれ
我が良き友よ!
お前の事は 一生
忘れない!」と
剣次郎は、泣きながら 隆一に手を振っている。
隆一の体は、徐々に透明になっていく… 隆一は、さらに上空高く 宙を舞い 空にかかっている
虹の光へ包み込まれ 姿が消えた!
いつまで寝ていたのだろう?
パッと目をあけると 現代 の倉敷駅に戻れていた!
町ゆく人々は、2011年8月 チボリもなくなって以前より 活気はないが
倉敷の夜は路上ミュージシャンが練習している風景が見られた
隆一は、持ち物をチェックしたが 全て元に戻っていた
しかし あの水に濡らしたら透明になる
タオルだけは なかった。
あの道具は、何だったんだろう?
旅芸人だけに
お笑い要素を含んだとこや
旅芸人には
ライバルが いるんだと いうポイントを 強調してみた!
奉行所や
陣所宿
箱根の関所など
歴史史実に基づく
話にも
なってます。
水に濡れたら透明になるタオル
絶対 欲しいなあ
とか
思いますね(笑)
女中達が
現在 筍のアイドルグループにしている
設定も
ミソ!
江戸時代物夢日記
当時
作者は
この夢日記一つで
あまりに物語性が
あるから
映画化したら
面白い~
とか
すごい興奮していた!