第12話光の中で
隆一が 前話で
魔女により光輝く クリスタルに包まれて シリアスな夢から コミカルな夢
誰の夢かは、わからないが 入り込み
クリスタルの中で見る夢は、浄化をもたらす。
本当に笑えますから お笑いブームや
コントみたいな夢で笑ってください
魔女により、光のクリスタルに
包まれた隆一は、奇妙なショートショートな
夢 を 小刻みに見る事になった。
誰の夢だ…
バスケ部の夢?
「コーチ!次の試合に俺を出せってば!」
「球太郎よ! 次の試合では リバウンドを決めて 最後には
ゴールを かっこよく決めなさい!」
「あざーす!」
赤い髪の 短髪の濃い顔 190cmの球太郎は、次の試合を
心待ちにしていた
それを聴いていた
球太郎の中学時代の不良仲間達が
「球太郎よ 今度の試合 かっこよくシュートするんだぜ!頑張れ」
と球太郎を応援する。
「シュートを入れて試合を盛り上げて
夏子さんを 振り向かせるぜ!
見ていてくれ 夏子さん」
球太郎の片思いの相手
バスケ部のマネージャー夏子 に
かっこいいとこを
試合で 見せたい!
なる程
男子高校生の心理をうまいこと
突いてる
そして 試合の日
カコーン カコーン!
球は 球だが
あきらかに
バスケの球とは
違う音がする
カコーン
カコーン
「おーい 球太郎
ワシら 老人 相手に 本気になるでない
単なる
球遊びじゃけんなあ」
老人?
球遊び?
んん
バスケじゃないの?
「試合は 試合でも ゲートボールの試合じゃないってぇ(泣)」
なんと 球太郎は、バスケじゃなくて
ゲートボールの試合で ゴールを 決めまくっていた。
なんてこった!
しばらくして画面が 切り替わる!
んん?先生と子供達?
何 話してるんだ?
「よーし! 修学旅行の今日の宿泊先
京都嵯峨野ホテルに 到着した。 みんなのバッグを調べにいくぞ!」
いかにも体育会系の45歳くらいの先生が 抜き打ちで
生徒達のバッグの中身を調べていくらしい
「抜き打ちかよ~
僕達 変なもん なんも 持ってきてないよ」
先生は 一人 一人 バッグを 覗いていった
しかし 先生の心の叫びが
隆一には 聞こえた。 (むひひひひ
生徒の誰かが思春期だけにAVDVDを
持ってきてるやつが いるに違いない!
あくまで没収って形にして 後からワシが一人で 今晩の おかずにしてやるわい むひひひひ)
先生は、頭の中エロい妄想で
いっぱいで
生徒達のバッグを調べて行った。
んん?
「高橋君 君のバッグ やたらめったら デカくないんか?」
「いや いや あ それほど でも~」
高橋は、
バッグの前で
体を 呈して
先生に バッグを見せないように
なんか ごまかしているではないか?
「先生~ こいつのバッグの中身
絶対 怪しい!」
チビで坊主頭の安原君が 高橋君のバッグを 指差し呼称する! 高橋君のバッグ よし!
高橋君は 自分で自分のバッグに向かって 高橋君のバッグよし!
と
指差し呼称するという
ベタなボケをかます!
「良いわけないやん 余計 怪しいわい
おぉりゃあぁあああ」
先生は
無理やり
高橋君を
どかして 奇妙にデカいバッグを
こじあけた
すると すると
すると
中身は、
中身は、
中身は
カラッポだった~
「カラッポやないか~い 驚かせやがって てっきり エロいのが いっぱ
いや おっぱい
いや なんでもない 怪しい何かを持ってきてるんかと思ったやんか?」
「バッグは デカいんですけど
中身が 入ってないんですよ!
これって 先生の頭の中と一緒だよね?
ガタイ良くても
頭は カラッポやないか~い」
高橋君は 先生を指差ししながら
ふざけていた!
「やかましいわい
おかしな たとえ
ぜんぜん うまいこと言えてないわい!」
先生は、心奥を探られた ため
つい むきになって 口調が 激しくなったら 安原君がいきなり、「うまいこと言う~ まいっちゃうね~ エロがっば!」
って 奇妙な踊りを始めた。
そうして
爆笑モードに
包まれて
画面が
切り替わる
いったい なんなんだ さっきから
ショートショートな 奇妙な夢ばかり
光のクリスタルの癒やしなのか はたまた 癒やしならぬ
嫌み なのか
どっち?
ドッチボール
キャッチボール
で 次の夢へ
ありゃ なんだ
なんだ なんなんだ 修学旅行パートⅡってタイトルが
画面いっぱい
現れた
なんでやねん!
またかよ
まさに
天丼って言うのか
かぶせって言うのか 修学旅行パートⅡが 始まった!
「実は、先生に内緒で 秘密のバッグ持ってきてるよ」
メガネ坊主の健一は チビ坊主の 安原君と
デブ坊主の 平井君に どや顔で
自分のバッグを指差した。
「でっけ~」
「「なんか 秘密の宴会道具とか
あるんじゃないの?」
安原君達は、興味深々に
健一に問いかける!
「ふふふ!」
健一は
またまた どや顔で笑う!
しばらくたって
さっきの
ガタイの良い先生が 来た!
「 おーい バッグチェック
一人 忘れてたわ。 健一君
バッグの中身
見せてくれ」
健一が しぶしぶ バッグをあけようとする
すると先生がバッグをチェックする前に また、中身が
カラッポやないか~い?って
オチで 先生を
からかう気かな?
先生は
バッグを開けるのを 躊躇して
健一に問いかける! 「 じ 実は
先生に 内緒で
僕…
AVDVD
めっちゃ 持参してきました。
先生 ごめんなさい。」
先生は、健一を叱るどころか
表情やオーラから
いかにも
でかした~って雰囲気で
バッグのチャックを 外したら
んん?
んん?
ウソやろ?
奇妙な 臭いが
あたりを 立ち込める
うわっ
先生は、
バッグから
いきなり
バッグの中身の?から
吹っ飛ばされた
バカな
ウソやろ?
なんと エロいDVDの パッケージを見ながら
よぼよぼの
じいさんが
バッグの中で
一人 エッチしてるじゃないか~っ
奇妙な 臭いの
正体は…
あわわわ
これ以上
言えば 下ネタやんか!
先生や生徒や じいさんが
びっくりしてるとこで
画面が 切り替わる!
タイトルに
こだわり寿司親分
と 表示が出た!
んん?
あれは
グルメレポーター?
「はいはい
やってまいりました。グルメレポーターの魚住隆です!
今日は、 石井さんのオススメということで
こだわり寿司親分を 取材しに来ました」
魚住隆35歳
いかにも
何でも器用にこなす 社会人という雰囲気と 身だしなみと
口調の方!
石井さんは、50過ぎの 髪が薄くなって貧乏たらしい
シミだらけの服
しかも
わざとか 天然か
知らんが
靴を右足に
草履を左足に履いている!
「あの~ 石井さん その格好
とても個性的なんですが
何かしら ウケを狙ってませんか?」
「……」
「… …」
「……」
しばらく
沈黙が 続いた後
「これが ニューファッションじゃい」
石井さんは、どや顔で テレビカメラを睨みつける!
呆れた
グルメレポーターは、すぐ話題を あえて そらし本題に戻した。
さすがに 彼は
空気を読む力には
長けてるようだ!
「では、本題に戻します。 あの いかにも って寿司屋
親分に 入りましょう石井さん」
と
石井さんの背中を押して
外観は、普通の寿司屋である
寿司屋親分に
レポーターと石井さんは、お邪魔した。
すると
「へい! らっしゃい!」
角刈りで
頬に十字傷があり
ごつい体の
大きな男が
包丁を
こちらに向けて
出迎えてきた!
「よう! 親分!
今日も いつもの握ってくれ」
平気で
石井さんは、親分?って方に
話しかける
親分の威圧的雰囲気に
びっくりして、
レポーターは、震えが止まらない。
萎縮しているようだ!
しかし
何かしら 注文しないと やばい
番組も進行しなければ
親分に 何か言われそう。
「おめえさん
誰の許可が あって あっしの店に取材に 来たんなら!」
角刈りの寿司屋の親分は、
睨みをきかせて
ドスが きいた声で レポーターに
話しかける
また
寄りによって
なんなんだ
この親分の質問?
マジ
一番 今 言われたくない 質問ランキングワースト3に
入る質問やないか(汗)
思わず
「 私 取材 に き て… まちて
このみちぇ で
よいちい おちゅちを 注文しに来ました! 要は
この店を全国に広めたいんです!」
なんだか 萎縮して 前半 何言ってるのか わからないから
マジで やばい
親分に
怒鳴られる
と思ったら
やっぱり
親分は、袖をまくり上げて
「てめぇ
なかなか
おもしれえなあ
で ご注文は 何にいたしやすか?
特に 名物握り寿司なんか いかほどでしょうか?」
親分が 袖をまくり上げてきた時は
なんか されると
思ったが
急に 職人肌口調から 丁寧語に なったから
その すごいギャップ~
に 笑わずにいられなくなって
思わず
お茶を飲んでいた
リポーターが
ぷぷう~っ
お茶を 親分に向かって
吹き出してもうた。
これは、絶対
今やってはならない ワースト2だ
やばいと
リポーターは、
半分 お金差し上げますから
命だけは
お助けを 的な
引きつった表情になった!
「てめぇ やっぱり おもしれえなあ。 とりあえず
裏へ 来いよ!
名物握りを
特別サービスで
振る舞ってやる
無料だぜ 」
石井さんに 適当な寿司盛りを
出して
手招きで
リポーターを
裏へ
裏へ
招いている!
リポーターは、絶対 握り寿司無料で
裏へ行かされる
なんて
めっちゃ怖い
なんか される
助けてくれよ
という 思いで、
親分に招かれるままに
裏へ 行く!
「では あっしの
とっておきの
名物握り寿司を
くらいなよ!」
リポーターの頭の中には
不安と安心が
頭をよぎる
だって
名物握りだけに
握り すなわち
げんこつ一発で
すむんだ
ひどいことは
されずに すむんだ
と想像していたら…
「いくぞ!
くらえ おりゃああ 名物握りいっちょう」
いきなり
親分は、リポーターに
お尻を向けて
すげー でかい
おならを
ぷう~っ
と
かまして…すかさず手で掴んで、リポーターに臭いを嗅がせた!
「これが あっしの名物握りいっちょうです 名付けて
握りだけに
にぎりっぺ いっちょう あがり~
今日も 遠方より
お越しくださり
ありがとうございやした」
「くっせぇえ~」
リポーターは、
安堵感と
笑いと
臭さで
思わず 涙した。
そして
画面には
完
と
表示された!
「隆一…
シリアスな夢ばかり 旅して疲れていたようだね
表情に覇気がないから
クリスタルの中で
他人の 楽しい夢の中に入り
癒されたはず?
冒険は
まだまだ続きます。 ドリームキーを探しましょう。
また、夢で 私を見かけたなら
迷わず
敵だと思って倒してほしい。
また 会おう 隆一」
青い全身にシルバーヘアー レオタード姿の
魔女が
隆一に
一瞬
現れて
消えた!
誰の夢の中へ行ってたのかは、隆一は、何も知らないが
本当に 癒された
覇気が 戻っている!隆一の
夢から夢へと旅する 物語は、まだまだ続く
ドリームキーを
探し
全ての謎を解け
物語の結末は、誰も知らないが
過酷な夢世界が
待ち受けているのは 間違いない
続く
ショートショート ベリーショートな夢世界ですが、
今までのシリアスな ダークファンタジーな世界観には、ない コメディタッチな
夢世界が
広がります!
なんだか
お笑いを文字で表すのも
面白いなあと思いました!
スポット的な話しですが
息もつかせぬ
ファンタジーから このようなコメディタッチな夢世界も
ありなんではと
作者は感じてます。