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第ニ話 四月の恋物語

夢不思議アドベンチャー

岡山県に住む 早乙女隆一は、三倉岳で遭難に合い

危険な道を下山している時に、魔女と会う そこで 魔女は、隆一を夢の世界へ誘いこみ

どこかの夢の世界で魔女を見つけて倒すか ドリームキーを 見つけないと 永遠に眠り続けることになる。 遭難死=永遠に眠り続けるのか

果たして現実世界に脱出できるのか

まず 隆一が見た夢は、2007年四月桜の季節に見た夢

お見合いパーティーを舞台にした コミカルな あるあるネタのようなテンポで 話は展開して行きます



時は、2007年桜も百花繚乱に咲き乱れる 四月初期お見合いパーティーに この物語の主人公のツヨシは友人の たかしと参加した。


お見合いパーティーでは、男性77人女性44人と なんだか不思議な人数で フリータイム式パーティーが行われていた。

いつになく積極的な ツヨシは、たくさんの女性と会話してみたが、本当にフィーリングが合うのは 桜色ヘアー でなぜか 全身レトロなファッションを着ている女の人だけだった。

その子の顔は、浜崎あゆみ という超メジャーアーティストに すごく似てる。

彼女の名前は、あやか という名前だった。


「さぁフリータイムパーティーも あと二分で終了です。

気になる方には 是非メッセージカードを渡して次につなげましょう。」と パーティー司会者の声が声高に木霊する。


ツヨシは 手に汗握りながら、 勇気を出して あやか に メッセージカードを渡した。


心臓がバクバクして 今にも、飛び出しそうな感覚にとらわれる。

「今度、僕と花見に行きましょう。場所は夢桜動物公園です。」

顔を 赤らめながら、ツヨシは、あやかにメッセージカードを渡して 友人の たかしのもとに戻った!


そして パーティーは終了した。


「なぁツヨシ〜お前 今回のパーティーNo.1人気の桜色ヘアの あやかって 女の子にアドレス教えてもらったんか?」


怪訝な表情で たかしは、ツヨシに問う。


「当たり前だのクラッカーさ! 俺は、あのあやかって女の子に かけてるのさ」


「バカだなぁツヨシ(笑)

あやかって子は、パーティー会社に雇われている サ ク ラ に決まってるじゃん。」


ハヤトは、たかしの言った 言葉が若干 気になったが 帰宅後、いきなり風呂場で携帯と にらめっこしながら 呟いた。


「あやか がサクラ?そんなん関係ないし でも今までも

パーティでは こちらを待ちあげておいて いざ誘うと態度が急変する人は多かった…… でも俺は、彼女にメールするんだ。どうかエラーになりませんように。」


* せっかくパーティーとかで女の子からアドレスとか教えてもらったのはいいが 嘘のアドレスだったというのは

あるあるネタでもある。

さらに、女性側が 相手のことを良い人と思いすぎて故意じゃないが間違えてアドレスを紙に記入してしまうこともある。

だが、前者の方が多いと ツヨシとか たかしでは なくて作者も感じてる*




ツヨシは、祈りながら 半信半疑な気持ちで胸をさすりながら、そして興奮して 変なとこまで触りながら、あやかにメールを送った。


いつもありがちなパターンのエラー表示でメールが返ってくることもなかった。

(嘘のアドレスを教えられるパターンとか)


無事に あやかにメールが届いたのだ。


しかし 2日間もメールが返ってこない!


3日後、なんと あやかの方からメールが返ってきた。


(お返事遅くなってごめんなさい!私 過去に、いろいろあって素直にメール返せなかった!でも、あなたと仲良くなりたい あなたを知りたい)と けっこうガチな あやか から返事が来た。



ツヨシは嬉しくて友人の半数以上に連絡した。


*ちょっとでも自慢できそうな仲良くなれそうな女の子がいたら 男性側は 友人とかに自慢したくなるのも あるあるのようだ*



そしてツヨシは、(僕も あなたを一目見た時から吸い込まれるようなオーラを感じました。)

と返した。


*恋愛慣れしてない男性は つい臭いセリフを言ってしまい逆に ドン引きにされる可能性もあるあるなのだ*



しかし その後

何が悪かったのか

メールがなかなか返ってこない。

それでも返事が あやか から返らない間に、またメールを送った。

(ねぇパーティーで かなり僕と共通点あったよね?) と。


またまた返事が なかなか返ってこないままだから返事が来る前にツヨシは、焦って さらに追い討ちメールを送った。


(あれ?返事ないなあ?写真送って)とか (パーティー会場で 一目あなたを見た時から運命の人だと ビビビッときた。)

(なんで返事を返してくれないんだ? )

など

あやか に 半分 ヤケクソな 気持ちでメールを色々と送りまくった!



しかしツヨシの空回りか あやか の方から また2日間返事がなくて心配して 親友の たかしに、相談がてらに電話してみた。




「俺さぁ あやか って女の子にメールしてんだけど 返事が ないんよ」


不安げに唇を震わせるツヨシ。


「そりゃあそうだろ !?

あやか は パーティーに雇われサクラだからなあ」と たかしに 冷たくあしらわれた。


ツヨシは、しょぼんと落ち込んで 一人おぼろ月の出ている幻想的な夜空を見上げていた。


そんな時、あやか からメールの返事があった。


(ツヨシさん 連絡遅くなってごめんなさい! 私 恥ずかしくてメール返せなかった!

では 返事返せないばかりで申し訳ない。しかし 私の 一方的な集合場所を決めさせていただきます。

日曜日 朝の10時に 夢桜動物公園の一番大きな桜の木で待ち合わせしませんか?)


なんと あきらめかけていた あやか からの誘いの連絡だった ツヨシは、あまりに青天の霹靂な出来事に気持ちがついていけないようだった。


「俺は笑えばいいの? それでも あやかを疑えばいいの?

まぁ とりあえず返事が来たから その日を待とうか……」






あやかとデートの約束をした日曜日の朝 思いのほか早く目が覚めた。


まだ早朝4時だった。


(いかんなぁ 緊張で 思ったより眠れなかった。

まぁ いっか)


今から、誰かにメールするわけもなく いてもたっても いられない気持ちで朝7時まで 布団の中で ワクワクしていた。

朝7時 朝食は、トーストとコーヒーとヨーグルトを食べ 鏡の前で「今日こそ俺はやるぞ!俺はかっこいい元気だ。」と暗示をかけて 約束の朝10時に、夢桜公園に間に合うよう少し早めに車で出発した。


しかし、こんな時に限って信号が 絶妙なタイミングで、赤になるもんである。


「おい おい、何でやねん このタイミングで赤かぁ~」


一人で車内で わめきながら 遅刻は、絶好にやばいと考えながら 車を走らせた。


はたまた、そんな時に限って あまりに慣れすぎているせいか油断していたのか定かではないが、いつも左折する道を少し通りこしていたので、慌ててUターンして、いつもの左折すべき道に戻った



(あわてない あわてるな俺。

とにかく平常心だ。)



何とか10時に夢桜動物公園の一番大きな桜の木に到着した。


「はぁはぁ…」やはりプレッシャーも感じたのか 道中、予期せぬ 事態のせいかツヨシは、既に少し疲れ気味だった。


彼は、ドキドキしながら、あやか が来るのを待っていた。



30分待っても 来ないしメールもない。いちよう あやかにメールしているのだが!すると ツヨシは、発作的に首が痛くなった!


「うぐわわ な なんだ」一体 何が 起こったかは 定かではないが 首が伸びた気がした。

ツヨシは自分の、目を疑った!


首を長くして 首を長くして 待ちくたびれ あまりに首を長くしていたので………

… …





キリンになっていた!(なぜかキリンになってしまってたのだ笑)


ツヨシは、「これって夢か 現実か どっち?」と思わず叫んだ。


すると どこからともなく猫が現れた。

しかも

ドッチボールを玉転がしのように転がしながら現れた。



ドッチボール転がして遊んでいた猫が二速歩行になり、いきなり キリンになってるツヨシにドッチボールをぶつけてきた。


「うそやろっ??! えっ!?

マジでぇ〜」




そのボールに 当てられた瞬間にツヨシは、元の姿に戻れていた!


「いったい何がどうなっちまったんだろ?

さっきの猫と言い

俺のキリン化といい


ここは単なる動物公園じゃないなぁ。

なんか 特別な霊力を感じるし」


不思議な霊圧を 急に感じた ツヨシは 穏やかな春日なのに

急に寒く感じるようになったみたいだ。

腕組みして 寒さを 少々ごまかした。




結局11時がきた。それでも あやか は、現れなかった。


「あやか は、やはりパーティー会社に雇われた 盛り上げるだけ盛り上げといて雄どもを奈落の底に落とすサクラだったのかな?」と悲嘆に暮れていた!


帰ろうとした、その刹那的、あやか からメールがあった。


(お返事出来なくて すいません!なぜなら私は、あなたの そばに 摩訶不思議な形で いますから)


何やら訳のわからないメールだった。


ツヨシは、待ち合わせの場所の大きな桜の花びらが 一枚 一枚 舞い散る様子を見ていた。


すると予想外な出来事が起こった。


上空が、あんなに晴天だったのに雲が空を覆い始めているでは ないか そして辺りは暗くなり 今にも雨が降ってきそうな天気だ。

その時、上空が光った。


ピカピカドカーン なんと待ち合わせの大きな桜の木に落雷した。


「うわぁ~俺んとこに落雷せんで よかった~あぶねぇ あぶねぇ」と驚きつつ、大きな桜を ちらっと見た。


しかし その大きな桜の木に 違和感を感じたハヤト。


(えっ!? 今の何?)


もう一度

その桜の木に恐る恐る視線を向けたハヤト。


な、なんと 一際大きな桜の木に あやか の顔がくっついていた!


ハヤトは、奇想天外な出来事に思わず声を失った。


「こんな姿になってすいません!


私達の過去世 つまり、徳川の時代 あなたによく似た人と私は激しい恋愛をしていて結ばれるはずでした。しかし、あなた激似の隆一ノ助は、関ヶ原の戦いで敵側に 捕らえられた。

隆一ノ助を助けたくば敵側の若殿様と結婚を余儀なくされた。


なので 私は、敵方の殿に嫁がされましたが、あくまで せいりゃく結婚…

隆一ノ助さまが

ご無事なら それも 仕方ないかと……


しかし

その後、私は、あなたに似た隆一ノ助さんが敵方の者らにやられたという真実を知ってしまった。

若殿様の陰謀とも聞いた。


なので 隆一ノ助さんを失って生きる希望を失ってしまったのよ」


「そんなことがあったなんて……」

ツヨシは 信じられないというような表情で あやか を見た。


「隆一ノ助さんが殺されたことを知って 私は彼のいない世界なんて考えられないので自害しました。


しかし どういうわけか 桜の木の霊となって 生きることになってしまったのだ。


「桜の木の霊になり 桜の木として生きることと なった理由は

三途の川を降りた後に

閻魔大王から 指示されたのでした。


[自殺したものは 本来なら地獄行きじゃ。

だが 主は この世に未練を残して死んだ。非情な死を遂げた。

よって 特別

運命のものが 現れるまで 桜の木として生きよ。

そして運命のものと ハグできたなら

そなたは天国へ旅立てるであろう。

だが、もし 運命じゃない男をハグした 時は そなたは 地獄へ落とす。]

と 言われたの」

あやかは 桜の木の口を大きく ゆっくり広げながら ツヨシに説明した。


さらに念ずれば 人間の姿にも 数時間なら

慣れる術を閻魔大王から 与えられたことを話した。


ハグした相手を間違えたら

即 地獄行きになるリスクは あったので

今まで 実は 少し 危うかったこともツヨシに話した あやか。

「でも 僕が もし 運命の人じゃなかったら君は地獄行きだよ。 ハグして ほんとに いいのかなあ?」


「大丈夫! あの 香りと 顔立ち

雰囲気、どう考えても 隆一ノ助さま そっくりだもの あなたは」





ツヨシは合点が 言ったので

しっかり相槌をうって話を聞いてるようだ。

そして自分が あやかをハグしても 彼女を地獄行きにさせない確証も ついてきたようだ。





あやか は、大きな桜の中で、リアルに大きな目や口を開いて涙を 浮かべて 過去の出来事を伝え終えて

あとは ツヨシがハグするのか

ハグすると あやかを地獄行きにすると思って避けるのかを見守っていた。





「ここまでの流れは なんとなくわかってきたよ あやか。

それで あくまで 僕の念押し的な質問だが

桜の木から成仏するためには 隆一ノ助の生まれ変わりとの

絶対的な 確信が必要なのだね?

運命以外の人だと

君を成仏させることは出来ず とんでもないことをしてしまうことになるのだね?」



大きな桜の木の姿のあやか は 木を 揺すって YESと答えてるようだった。



「それで あたしは、いつしか現世へ隆一ノ助の生まれ変わりが 現れることを ずっと桜の木の状態で待ち続けていた。。

そして



「えっ なら、なんで何百年も経っているのに俺が隆一ノ助の来世だとわかったん?」


ツヨシは、声を震わせた。


「あなたが毎年 ここに訪れているのを知っていました!そう戦乱の時の隆一ノ助様と同じ匂い 同じ顔でした。


そして、この桜の前で あなたは 友人と歩きながら お見合いパーティーに行きたいと 話してましたね」


「確かに…」ツヨシは、目を丸くしながらうなづいた。



「だから私は、四月に岡山で開かれる お見合いパーティーに参加することにしたんです。


人間模写体に なれる術を使って!


そして 始めて 人間模写術を使ってパーティーに参加したら、いきなりあなたに出会ったのよ。


隆一ノ助様に そっくりで どうしていいかわからず 真実を伝えたくとも伝えられませんでした!」


あやか は、大粒の涙を流した。


その時、天候が急に悪くなり 雨がザァザァ降ってきた。


激しい雨と同時に あやか の顔のある 大きな桜の花びらが 幻想的に 一枚 一枚 まるで蝶が 上空を舞うように…散っていく。


夢か幻か季節はずれの春一番 ならぬ大きな風が吹いた。

大きな あやか の 顔のついた木に 風が

神レベルで 襲ってきた。


木ごと 倒されるんじゃないかと思えるほどに……


しかし その神風の 力により




あやか は 必然的に 人間模写術を使った。


人間体で ツヨシの目の前に移動した。






「隆一ノ助 会いたかった」


人間模写体となった あやか は、ツヨシに抱きつこうと するが、ツヨシは やはり躊躇する。


「どうしたー俺! 勇気を出せ!信じろ 自分を」

ツヨシは 自分で自分を鼓舞した。


ツヨシの方から人間模写体の あやか を抱こうと手を伸ばした。





そして 二人は 思いっきり抱きしめあっているではないか 。



まるで隆一ノ助がツヨシに 世紀を超えて乗り移った様だった!

あやか は、kissをせまってきた ハヤトは、優しく唇に口づけした。

しばらく抱きしめたまま時が 経過した 。

いつの間にか 空は再び晴天となり 太陽は、サンサンと輝き 雲の影から 赤 オレンジ 黄色 緑 青 紫 そして桜色 の虹が かかっていた 。



しかも 世紀を超えた奇跡が 起こり 太陽の輝きとともに 虹はもう一つ 現れた。


見事なダブルレインボーが空に一際 輝きを放っている。



ツヨシと人間模写体の あやか を包み込む

柔らかな 春の風が二人を包む。


そうして しばらくして ツヨシは あることに気づいた。


さっきまで抱いていた あやか の感触がない

あるのは、ひとひらの大きな花びらだけだった。


そして ひとひらの大きな花びらは、上空高く舞っていった。

それは二つの虹の向こうに

飛んで行ったようだ。


「不思議な体験だった。

まるで夢を見ているようだ。」



ツヨシは上空を眺めて言った。


その時 祝福のダブルレインボーに出会えたので

今後 きっと 自分は素晴らしい出会いが待ってると

希望に満ちるので

あった。


劇終



魔女を倒すか ドリームキーを探す冒険へ 夢の世界に 突入していきなり お見合いパーティーからコミカルな演出そして、桜の季節におとずれる 夢の世界ならではのファンタジー

世紀を超えたラブストーリー

いきなり 最初の夢から濃い! こんな濃い夢の話は まだ始まったばかり、果たして隆一は、現実世界にもどれるのか

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