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「夜勤の吸血鬼と、残業の僕」

作者: 蒼山ホタル
掲載日:2026/04/26


今日の一言(글귀)

「血よりも深く、仕事よりも重く、

 あなたの夜に私は惹かれていく。」



深夜二時。

オフィスの蛍光灯は、まるで僕の寿命を削るように白く光っていた。


「……まだ帰れないの?」


背後から、冷たい空気と一緒に声が落ちてきた。

振り返ると、そこに立っていたのは——

黒髪に赤い瞳をした、夜だけ現れる“同僚”だった。


吸血鬼の **ユズキ先輩**。


「先輩こそ、勤務時間外ですよね」

僕は苦笑した。


ユズキ先輩はデスクに腰を乗せ、僕の書類を覗き込んだ。

「人間って大変ね。血じゃなくて、仕事に吸われてるじゃない」


「吸われてるのは、どっちかというと僕の方ですけど」


「ふふ。じゃあ、少しだけ手伝ってあげる」


そう言うと、彼女は僕の肩に手を置いた。

その瞬間、体の疲れがすっと消えていく。

冷たいのに、どこか心地よい感覚。


「……これ、吸血鬼の力ですか?」


「ええ。人間の疲労くらいなら、少し吸い取れるの」


「吸い取るって……僕の寿命とかじゃないですよね?」


「違うわよ。あなたの“疲れ”だけ。

 代わりに、あなたの“夜の時間”を少しもらうだけ」


「夜の時間……?」


ユズキ先輩は僕の耳元で囁いた。


「今度、夜の散歩に付き合って。

 人間の街を、あなたと歩いてみたいの」


心臓が跳ねた。

吸血鬼に心臓を狙われるのは怖いはずなのに、

なぜかその言葉は甘く響いた。


「……いいですよ。残業が終わったら」


「じゃあ、早く終わらせましょう」

ユズキ先輩は微笑んだ。


その笑顔は、蛍光灯よりもずっと明るかった。


- 今日の一言(글귀)


> **「血よりも深く、仕事よりも重く、

>  あなたの夜に私は惹かれていく。」**


---



今日の一言

「血よりも深く、仕事よりも重く、

 あなたの夜に私は惹かれていく。」

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