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第五話 世界樹と精霊

さらに半年後。

 俺は再び巨木の元へ来ていた。

 目的は勿論、あのデッケー木で木刀を作ること。



「……よし」



 気合は十分。

 修行も頑張って力も蓄えた。


 いざ、尋常に...



『――待って!』


「ふぁ!?」



 クソびびった!!!

 なんだ、誰かいる...!?



「誰ですの!?」



 警戒しながら周囲を見回す。

 人影は、ない。



『上……いえ、目の前です』


「……はぃ?この木?」


『そうです』



 沈黙。



「……木が、喋りましたわ」


『木ではなく、世界樹です』


「世界樹?聞いたことがありますわ。世界樹って喋れるんですのね!」



 木すら喋るとか流石異世界、スゲー!



『正確には、私はこの世界樹に宿る精霊です』



 なんだ精霊か。いや精霊とかいるだけでも異世界スゲーけど。


 話を聞くとこうだ。


 この二本は、ともに世界樹。

 目の前の木がオリジナルで、たまたま近くに生えた木が世界樹の影響で同じく世界樹になったとのこと。


 世界樹の精霊は無謀な人間がなにかしているのが面白くて、見ていた。

 だが、隣の仲間(?)が木刀にされたことで、流石に焦ったらしい。



『世界樹が失われると、私たち精霊は住処を失いますし……魔物もこの森に近づいてくるようになります』


「……魔物?」



 転生して約1年、魔物なんてものは見たことが無かった。俺の愛用している毛皮ファッション(ほぼ新品)の元となったヤツも、魔物って感じじゃなくただ大きい獣って感じだったし。


 精霊によると、魔物とは魔素(空気中に含まれる成分の一つ)の濃い場所に発生する生物らしい。

 何もない場所から生まれる場合もあれば、魔素の濃い地域に住む獣が魔素に侵され魔物になることもあるとか。


 こわーい。


 精霊は続ける。



『お願いです。世界樹だけは、どうか……』


「......。」



 うーん。精霊も困っちゃうし、魔物が出てきて俺も困るってことだろ?絶対に木刀にしないほうがいいよなー。



『あ、あのー...』



 でもなぁ、完全にこのデッカい木を木刀にする気分だったんだよなー。その木刀で素振りしてる自分を想像なんかしちゃって。それに向かって半年修行もしてきたし...。



『ひぃっ』



 おっと、欲望が目に出てしまったらしい。ごめんちゃい。

 うーん...無視して引っこ抜いちゃおっかな?



『あのあのあの!何か!願いを叶えましょう!私にできることなら!』


「なるほど」



 それなら...。



「では、重くて丈夫な木刀をくださいませ」


『……木刀?』


「はい。世界樹と同じ重さにして頂ければ有難いですわ」


『まぁ出来ますけど...。もっと、こう……エリクサーが欲しいとか、精霊魔法を使えるように、とか……』


「エリクサー...?木刀で十分ですわ」



 とにかく今は重い木刀が欲しいんだ。もっと筋肉を育てたいんだ!

 エリクサーはよくわからんけど、なんか草っぽいやつかな?いらんけども。


 精霊は、深くため息をついた。



『……分かりました』



 こうして、何故か呆れた様子の精霊から俺は一本の木刀を手に入れた。

 めちゃくちゃに重い。重力魔法を起動させないと持てないほどに。


 木刀のデザインだが、真っ白で、神聖さを感じさせるような模様が柄から刀身にかけて刻まれている。

 一目見ただけでは木とは誰も思わないだろう。


 拳で叩くと、キィン...っと硬質な音が返ってくる。...これ本当に木か?



「……素晴らしいですわ!」



 めちゃくちゃ気に入った!

 特に重いところがもう最高。

 ぶっちゃけデザインとかどうでも良かったけど、綺麗に越したことはないので文句はない。



「さて……」



 世界樹と精霊にバイバイして、住処に戻る道中俺は考える。

 念願の木刀も手に入った。キリもいいし、そろそろ街探してみようかな?と。


 寒くないので辛くはないんだが、湖で水浴びしかしていないため久しぶりに風呂に入りたい。

 あとそろそろ服着て文明を感じないとマジで森の住人になりそう。もう既に裸に抵抗ないし。



「そもそも街が近くにあるかも不明ですが...」



 とりあえず住処に帰ってからどうするか考えてみるか。



名 前:白川 凪

年 齢:19

性 別:女性(転生後)

種 族:デミヒューマン[階位I]

装 備:世界樹の聖剣(木刀)

能力値:[体力]2562

   :[魔力]6723

   :[力]3077

   :[防御]4629

   :[素早さ]1801

   :[器用さ]263

   :[賢さ]712

魔 法:重力魔法Lv.5〈S〉

武 技:なし

加 護:創造神の加護〈S〉

ギフト:淑女・・・口調・動作が淑女らしくなる。

   :豊胸・・・バストサイズUP。

   :不変(限定)・・・①容姿が変わらない。②容姿が維持できない状態になった場合、肉体を調整して元の状態に戻す。

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