多頭龍(ヒドラ)はボス級と聞いていたのですが
今日も更新できました。
あと2話くらいドラゴン回が続きます。
ドラゴンはやっぱりロマンあって書いていて楽しいです^^
拝啓 お父さん、お母さん。
走りながら失礼します!優月です!
5階層に多頭龍がいると聞いて風属性魔法の疾風神速を使って移動しています。道中の敵はこの速さについてこれないので無視してます!
──…5階層のボス部屋の前に着いた。時間的に3分はかかっちゃったけど仕方ない!ドアを蹴り破っちゃえ!
私はボス部屋のドアを思い切り蹴り破った
え?足癖が悪いって?キノセイダヨ…
「……これが、多頭龍。……待って、多頭龍と一緒にいるのって巨龍じゃ…」
二体いるとか聞いてないんですけど?!多頭龍の気配だけじゃ無かったの?!アストラルゥゥゥ!!
「まぁいい。………(深呼吸)、魔槍・竜牙の実験台になってねお二人さん」
アイテムボックスから魔槍・竜牙を取り出し構える。やっぱり軽いな…
「聖域の飛翔!まずは、巨龍から倒す!雷光一閃突き!!」
私は空中から巨龍に向かって槍の攻撃を放つ
「ヒット!!っ、風と光属性の混合魔法!光速結界!」
巨龍にダメージを与えることは出来たけど、多頭龍は容赦なく私にブレス攻撃をして来る。結界で防げたから良かった…
二対一だと、こちらが不利か…。……いや、あの技があったな
「これでも喰らえ!次五界雷!!」
私は魔槍・竜牙を空中から地面へと力の限り突き刺し、技を発動させる。すると多頭龍と巨龍の地面の下に紫黒い大きな魔法陣が出現し、天を衝くほどの極太の黒紫色の雷柱がそれぞれに激突した。
「……ひゅー。やるね」
巨龍と多頭龍はダメージはそれなりに蓄積しているが、倒れていなかった
──…一方、ジークベルトたちはフローラの従魔たちと5階層に向かっていた。
「フローラはもう5階層に着いている頃だろうか…」
「姫君の姿が見えないということは、既に多頭龍と対峙している頃かもしれん」
「我らはまだ3階層だというのに、主はどうやって突破したというのだ」
「……お嬢は規格外の強さですから、流れるように倒したのでしょう」
「5階層まで最低でも30分以上はかかるはずだが…姫君ならやりかねないな」
「フローラは、ダンジョンの仕組みを知っているのでしょうか…」
「知らんだろうな。ダンジョンは日々成長し、入る度に魔物もフィールドも変化する。今回のこのダンジョンは、ドラゴンの種族が各階層のボス部屋に配置されているのは偶然に過ぎん。並の冒険者なら1階層に居た地竜三体でも絶望的だろう」
「俺でも三体はさすがに苦戦します…」
「我は勝てるだろうが、5分以内では倒せん」
「そして空の王者、翼竜を2分半で殲滅させたお嬢…」
「「………」」
全員が沈黙する
「…主様、普段は令嬢らしく可憐なのに戦闘になると本当にかっこいいですよね。頼りになるといいますか、惚れてしまうくらいにすごくイケメンといいますか…」
アティの言葉に頷く一同
「………主君のいつもの高い声に比べて想像も付かないくらい5倍は低い声が出るのはギャップ萌えだよな」
「そうだな。主の低い声が出た時は完全に冷静に分析して、確実に仕留める時だ。…恐ろしいくらいだが」
「皆の者、話はここまでにして3階層のボスを倒すぞ」
──…その頃フローラは巨龍に止めを刺していた
「竜王破斬!!」
巨龍の心臓に魔槍・竜牙が突き刺さり、巨龍は白い煙となり消えアイテムがドロップした
まずは一体目…残るは多頭龍のみ。
多頭龍は絶対氷葬で全身を凍らせ、行動不能にしていた。そろそろその氷が溶ける頃だ。……さて、どうするか。
多頭龍は確か、首を一気に全部切り落とさないと再生するんだっけ…
「……一気に終わらせるか」
私は無意識に低い声でそう呟いた。
槍をしっかりと持ち直し、多頭龍の氷がパキっと壊れたと同時に動き出し槍の穂先に超高密度の魔力の刃を形成し、独楽のように回転しながら周囲を薙ぎ払う。
「これで終わりだ、多頭龍。…喰らえ、竜牙旋回・大断層!!」
一回転するだけで全ての首を同じ高さで水平に切断できる魔槍・竜牙の新しい技だ
「多頭龍、討伐完了!」
多頭龍からアイテムもドロップした
「……まだみんな来ないし、ドロップしたアイテムを鑑定でもしてようかな」
まずは巨龍のアイテムから鑑定!
大地の鼓動。
特徴は巨龍の心臓が結晶化した巨大な魔石。地面に置くだけで、周囲の植物が異常な速さで成長するほどの生命力を持つ。効果としては枯れた土地を豊穣の地へと変える…
やっべぇアイテムがドロップしちゃってるよ…
これは、使い道あるんじゃないかな…
次は多頭龍のアイテムを鑑定!
不滅の心臓
効果は装備者のHP・魔力を微量ずつ常時回復させる。……oh…。多頭龍のドロップアイテムの方がやっべぇよ…これはジーク様に渡そうかな
「にしても多頭龍、手応え無かったなぁ…ボス級じゃなかったっけ?あのゲームならそれなりに強かったイメージあったんだけど」
「フローラ!」
「ん?あ、ジーク様にみんな!」
名前を呼ばれて振り返ると、ジークベルト様たちが5階層に着いたようだ
「………主、まさかとは思うが多頭龍を倒したのか?」
「うん。あと巨龍も倒したよ」
「「…はぁ?!」」
「そんな驚かなくても良いじゃん…」
「ギ、巨龍?!多頭龍と同じこのボス部屋に居たのか?」
「そうだよ。アストラル、多頭龍の気配しかしないって言ってたの嘘だったの?」
「そんなはずは…」
「倒したから良いけどさ」
「すまない、姫君…」
「気にしないで。あ!ジーク様、多頭龍のドロップアイテムあげる」
「これは…?」
「不滅の心臓だよ。装備者のHP・魔力を微量ずつ常時回復させるの」
「そんな貴重な物を俺が貰っていいのか?」
「ジーク様が持ってて。これがあれば、魔力切れになることは無いと思うし」
「フローラ……ありがとう」
「どういたしまして」
「お嬢、ところで巨龍と多頭龍は何分で倒したのですか…?」
「えーと、巨龍が2分で…多頭龍が1分かな」
「「………」」
みんなが鳩が豆鉄砲喰らったみたいな顔してる…なんで?
「二体を、そんな短い時間で…?」
「主、どのように倒した?」
「巨龍にまず、魔槍・竜牙で雷光一閃突きをして、それから次五界雷で二体同時に攻撃したの。で、多頭龍を絶対氷葬で凍らせてから巨龍に竜王破斬で止めを刺したでしょ?」
「ま、待て主。多頭龍を凍らせた?その様なことが出来たのか?」
「出来たからドロップアイテムをジーク様を渡してるじゃん」
「そ、そう言われるとそうなのだが…」
「それで、多頭龍の氷が溶けると同時に魔槍・竜牙の竜牙旋回・大断層で一気に首を切断して討伐したよ」
「「………」」
またみんな黙っちゃった
「…姫君には驚かされてばかりだ」
「アストラル、手応えのありそうな気配は無いの?」
「……10階層に腐龍の気配はするな。姫君が手応えを感じるか分からんが」
「腐龍?!それは行くしかない!!」
「姫君っ?!………また行ってしまった」
「皆の者、主を追いかけるぞ…。次こそは止めなければ」
次回!腐龍を新しい技で倒します。
『多頭龍だけでなく、巨龍までもが主の実験台になるとは…』
『二体をたった3分で倒してしまうとは…』
『多頭龍を無傷で倒すなど主以外現れんだろうな。巨龍も簡単に倒せる相手では無いのだが…』
『やはり主様は戦闘狂……』
『お嬢を敵に回したくないですね。私たちが束になっても勝てないですよ』
『…そうだな』




