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空の王者、翼竜(ワイバーン)

今日も最新話を更新しました。

ドラゴン回、続きます

拝啓 お父さん、お母さん。

優月です。一階層で地竜(ランド・ドラゴン)を三体討伐し、二階層に居る翼竜(ワイバーン)のボス部屋まで駆け抜けようとしたんです。二階層に降りたら天井は無く、青空が広がっていました。


「……ダンジョン内なのに、なんで空が広がってるんだろう。しかも洞窟じゃなくてフィールドが草原になってるし」


「フローラ、良かった。待っていてくれたんだな」


「ジーク様にみんな」


「主のことだ。ボス部屋まで駆け抜けたのではないかと思っていたが、降りてすぐ近くに居たとは」


「レヴィ、ここってダンジョンであってるよね?」


「それがどうした」


「なんで青空が広がってるの?草原になってるしさ」


「階層事に、フィールドが変化するダンジョンも存在する。今回のダンジョンがそうなのだろう。翼竜(ワイバーン)にとっては相性の良いフィールドと言える」


「主様、翼竜(ワイバーン)をどのように倒す予定ですか?」


「え?」


「相手は空を飛んでいてこちらの攻撃はほぼ当たらないのです。魔法でも避けられる可能性が高いかと」


「だったらこっちも飛べばいいでしょ」


「飛ぶ…?」


「無属性と風属性を合わせたらいけると思うんだよねぇ…」


「魔法で飛ぶだなんて、そんなことあるはずが…」


「よし、今試してみるね!まだ翼竜(ワイバーン)出てないし」


無属性魔法で熾天使ミカエル様の翼をイメージして、自分の体に具現化する。そして、風属性魔法で自由に飛べるように操れば…!


「「………!」」


「出来た!名付けて聖域(セラフィック・)飛翔(フライト)!」


意外にも空高く飛ぶことができたのか、みんなが小さく見える


「人の子が、空を飛ぶことができるなんて…」


「アティー!このまま翼竜(ワイバーン)を倒してくるから、その辺の魔物を狩ったりしててー!」


「え?!主様?!」


「いざ()かん!翼竜(ワイバーン)の元へ!」


そのまま私は加速し、先を急いだ


「行ってしまった…」


「皆の者、姫君を追いかけるぞ!遅れを取るな」


「アストラル、間に合うのか…?」


「……分からん。だが姫君に追いつかないとこのダンジョン内のボスである各ドラゴンを倒してしまうだろう。我らも急ぐぞ」


── 一方、空を高速で飛びながら翼竜(ワイバーン)のことを私は考えていた。


こっちも空を飛んでいたら、攻撃当たるんじゃないかな…双剣で無双決めたい。でも竜王破斬も使いたいんだよね。ドラゴン斬りとどう違うのか試したい。


「っと……あれが翼竜(ワイバーン)かな?」


私はその場で止まり、数十メートル先に翼竜(ワイバーン)の群れが見えた。


「数は、1、2………ざっと20体ってとこか。良いね、倒しがいがありそう!そのまま高速で突撃しよう!」


雷鳴剣を片手に持ち、翼竜(ワイバーン)の群れに突っ込んで行った


「ギ○スラッ○ュ!!」


ダメージはそんなに与えられなかったか。

奇襲にも関わらず、攻撃を避けるなんてやるじゃん


翼竜(ワイバーン)たちは負けじと毒攻撃を仕掛けてくる


「無駄無駄ァ!!水属性の魔法発動!絶対氷葬!!」


マ○ャド○ス級の氷を翼竜(ワイバーン)の群れに放つとほとんどが避け切れず地面に墜落した


「地面に落ちた翼竜(ワイバーン)に向かって光属性魔法発動!虚無崩落!」


イ○グラ○デ級の爆発魔法を放つと倒したのか、ドロップアイテムが落ちていた


「残るは、三体。私の実験台になれ、翼竜(ワイバーン)!喰らえ、竜王破斬!!」


── レヴィたちはフローラが翼竜(ワイバーン)三体と空中戦が始まる直前に、ようやく追いつき巻き込まれないよう離れた場所から見ていた。


「今さっきの爆発はまさか主のあの魔法か?」


翼竜(ワイバーン)相手に、あんな楽しそうな顔をするのは姫君だけだな」


「さすが、戦闘狂(バーサーカー)なだけありますねお嬢は。翼竜(ワイバーン)を数体相手にするだけで骨が折れると言うのに」


「……ヴァイス。主様は翼竜(ワイバーン)数体を相手にしていたわけでは無さそうです。おそらく、十体以上を相手にしていたのでしょう。主様が飛んでいる地面の辺りにアイテムが落ちてますから…」


「……お嬢は本当に規格外の強さをしてますね」


「…若造、劣等感は感じておらんのか?」


「感じていませんよ、レヴィ殿。フローラの強さは純粋に魔物と戦っていると分かりましたから。…それに俺を必要としてくれているのです、彼女がそう言ってくれるなら落ち込んでいる暇などありません」


「貴様も変わったな、……ジークベルト」


「っ!、レヴィ殿、いま俺の名前を……」


「勘違いするでない、主の婚約者として認めたまでだ」


「………ありがとうございます、レヴィ殿」


「…レヴィは素直では無いな」


「なんだ、アストラル。藪から棒に」


「ただそう思っただけだ。しかし、我も公爵を名前で呼ぶべきか?」


「…いっその事、私達も名前で呼んでいいんじゃないですか?公爵が変わり始めた記念として」


「それもそうだな。…改めて公爵、いやジークベルト。姫君の婚約者としてこれからも励んでくれ」


「アストラル殿…」


「ジークベルト、お嬢のことを泣かせたりしないでくださいね」


「ヴァイス殿…」


「ジークベルト、主君の婚約者なら堂々としてろ」


「イグ殿まで…」


「ジーク」


「これで(とど)めだ!竜王破斬!!……っしゃあ!翼竜(ワイバーン)撃破!!」


「………(主のてんしょんが高くなっておるな)」


「あれ?ジーク様たち来てたの?」


私は地面に降りると翼をしまい、地に足をつけた


「フローラ、翼竜(ワイバーン)は何体倒したんだ?」


「全部で二十体かな」


「「二十体?!」」


……みんなの団結力、高くなってない?そんなに驚くことかな…


「姫君、どのように倒したのだ」


「ギ○スラッ○ュで奇襲を仕掛けたけど、避けられちゃったから絶対氷葬でほとんどの翼竜(ワイバーン)を地面に落として虚無崩落で倒して…残った三体は竜王破斬で倒したよ」


「…姫君の体感は何分だ?」


「んー…3分かな」


「…我らがここに到着するまで、2分かかっている。その時に姫君はすでに三体の翼竜(ワイバーン)と対峙していた。……翼竜(ワイバーン)の討伐に2分半しか経っておらんのだ」


「あら〜…」


翼竜(ワイバーン)の群れとなると、1時間以上かかるはずなんだがな…姫君がたった今、討伐時間を記録更新した」


「そんなにかかるものなの?」


「主、自身の強さは規格外だということをそろそろ自覚しろ!令嬢でありながらたった一人で翼竜(ワイバーン)の群れを倒すなど前人未到だ!」


「そう言われてもなぁ…私はただ楽しくて夢中で倒してただけだし」


「無自覚め…」


「ねぇ、アストラル。次の階のボスは分かる?」


「……5階層に多頭龍(ヒドラ)の気配はするが、次の3階層のボスは地竜(ランド・ドラゴン)だな」


「また地竜(ランド・ドラゴン)か……よし。5階層まで一気に駆け抜けよう」


「姫君、また一人で行く気か?」


「うん。でもその前に翼竜(ワイバーン)のドロップアイテムを鑑定しなきゃね」


鑑定!えーと、なになに…


空の王者の宝珠

効果・ワイバーンの全能力が凝縮された宝珠。


「すごいのがドロップしてるよ…」


その他のドロップアイテムは…肉ばっかりか

翼竜(ワイバーン)極上肉(サーロイン)だって…


一応拾っておこうっと


「フローラ、ドロップアイテムはどうだった?」


「ジーク様にこの空の王者の宝珠をあげる。きっと役に立つよ」


「良いのか…?」


「ジーク様に使って欲しいから。じゃ、私は先に行くね!」


「フローラ、まっ……行ってしまったか」


「やれやれ…誰にも主は止められまい」


次回!多頭龍(ヒドラ)との戦闘でまた記録更新しました?!


翼竜(ワイバーン)の群れを2分半で倒してしまうとは……主は恐ろしいな』


『そうですよね。お嬢が手応え感じる魔物は現れない気がします』


『邪神か魔王、もしくはクロノスであれば手応えを感じるのではないか?』


『主様のことです。クロノスもきっと容易く従魔契約しますよ。精霊王の時も余裕そうでしたから』


『……多頭龍(ヒドラ)もそうだが、憐れに思えてきたわ』


『お嬢の実験台の被害者が増えますね…』

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