5章開幕!ダンジョンで倒したい魔物は…
明けましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いします。
年始から忙しく、中々小説を書く時間がとれないですが更新停止することはないので、最新話を投稿するまで待っていただけると幸いです。申し訳ございません。
拝啓 お父さん、お母さん。
優月です。テティと別れ、海底遺跡を後にしてサージェント家に帰ろうと思ったのですが、そのままダンジョンに行くことにしました!ダンジョンでなんでもいいから魔物を倒したい!!
今はアストラルに乗ってダンジョンに向かってます
『お主だけだ、そのようになるのは…』
そのようにって?
『本来の令嬢が魔物を倒したいなどと思わんだろう』
えー……?
『お嬢、なぜそんなに魔物を倒したいって思うのですか?』
なんでって…そりゃロマンだからね!!
『『……ロマン』』
従魔たちの声が揃っちゃったよ。仲良しだね
『姫君、魔物を倒す事のどこがロマンなんだ』
私にとって魔物を倒すことは、RPGを実際に自分が現在進行形で経験してるんだって、すごく実感できるの。RPGのゲームをプレイしてて、私も魔物を実際に倒したいって思ってたことが思わぬ形で叶ったんだよ?ラッキー☆ってね!
『姫君らしいな…』
『そんな主様だからこそ、神々もチート能力を授けたのでしょう。…異端者である主様に邪神を倒してもらう願いもあるかもしれませんが』
まさに僥倖だね!強い相手なら俄然、やる気になれるから!
『……主よ、そのやる気は……殺意の方か?』
やだなぁ、レヴィ。……当たり前じゃん
『『………(当たり前じゃん、と言うフローラの低い声を聞き寒気をを感じる従魔たち)』』
「フローラ、またレヴィ殿達と話しているのか?俺を放っておいて?」
と言いながらジークベルト様は私の後ろから抱きしめてくる
「っ、ごめんね?ジーク様」
「…俺のみっともない嫉妬だ。フローラはレヴィ殿たちと仲が良いのが羨ましいだけなんだ」
「……私はジーク様のこと愛してるよ?」
「…っ、そうか……」
『若造の顔が赤くなったな。…愛の言葉を平然と言える主のめんたるとやらが凄いな』
私は思ったことを口にしただけだよ!
『お嬢、それを天然というのですよ』
てん、ねん……?
『主様は無自覚です。その天然人たらしで主様の婚約者であるジークベルトを翻弄させているのですから、そのままの主様で居た方がいいのでは?』
『それもそうだな』
『そうですね』
『俺もそう思う』
『姫君、今のままで居てくれ』
なにが??私の頭の中は、はてなマークでいっぱいになった
─20分後、ダンジョンの入口に着く
「ここが、新しいダンジョン…テンション上がるぅ!!」
「……(フローラが可愛い)」
「アストラル、ここにはクロノスの気配は無い?」
「……無いな。その代わりと言ってはなんだが、このダンジョンにはドラゴンの気配がする」
「ドラゴン?!ドラゴンって言った?!」
「あ、あぁ…確かにそう言ったが、どうしたのだ姫君」
「ドラゴンなんて、RPGにとってはそこらの魔物より遥かに強いって言うのがお決まりじゃん!ロマンそのものだよ!!」
「そ、そうなのか?いやしかしだな…ドラゴンは本来一人で倒せる魔物じゃな」
「アストラル、ドラゴンって何ドラゴンがいるの?!」
「姫君……そんなに目を輝かせて、聞くのか。ドラゴンなら公爵も知っているのではないか?」
「フローラ、俺で良ければドラゴンの話をしようか?」
「うん!!聞きたい!」
「…そうか。(期待しているフローラも可愛い)なら、まずは地竜から話そうか」
「地竜!!」
「地竜はがっしりとした体格で地上を歩くドラゴンだ。強靭な顎と火炎の息を吐いてくるのも特徴的だな。…最も一般的なドラゴンだが、それでも冒険者数人でないと倒せない魔物だ。倒す条件としては冒険者ランクはA以上でないといけない」
「じゃあ、ジーク様は倒したことあるの?」
「あぁ。強敵だったが倒せたよ」
「あっ!!そういえば、アシェルお兄様がジーク様との男の負けられない戦いの時にドラゴンを倒して素材を持ってきてたのは…」
「あれは、君のお兄様だから成せたことだろう。溺愛する妹の為に兄君はドラゴンに臆することなく倒して素材を持ってきていた。もしくは、そのドラゴンがまだ幼体だった可能性も少なからずはあるだろうけど」
「幼体なら倒しやすいの?」
「近くに親のドラゴンが居なければ、倒せる。だが、幼体と言っても他の魔物よりも強い。それを短時間で倒したアシェル殿には敬意を払うよ」
「へぇ…地竜の他にはいないの?」
「その他か…翼竜はどうだろうか?」
「翼竜?!」
「翼竜は巨大な翼を持ち、この大空を自由に駆け巡るドラゴンだ。細長い体を持つドラゴンもいるが、この翼竜も強い。猛毒の爪や上空からの急降下攻撃は避けるのが難しいからな」
「地竜と翼竜だったらどっちが強いの?」
「……それは、」
「我が教えよう。魔物の中で、地上では地竜が一番強いが、上空では翼竜が空の王者と言っても過言ではない。……姫君なら両方のドラゴンを一人で倒してしまえそうだがな」
「えっ?」
「そうだな。フローラなら倒してしまえそうだ」
「主は我や古の番人のみならず、精霊王までいとも容易く従魔にしておるからな。ドラゴンと言えど、臆することなく倒してしまうだろう」
「なんでみんな、うんうん頷いてるの?!ドラゴンなんて簡単に倒せない相手なんじゃないの?!」
「その通りだが、主なら倒せるだろう?」
「うっ…いや分からないから!!」
「ドラゴンと言えば、巨龍や多頭龍もいましたね」
「巨龍?!多頭龍?!」
「アティ…姫君の興味を引き出す話を持ち出すでない」
「あ」
「もう手遅れだ。巨龍の話をするしかあるまい」
「……巨龍は、山のように巨体を持つドラゴンです。激しいおたけびや、スタン効果、地震を引き起こす踏みつけが特徴的なドラゴンです。このドラゴンが目覚めると周囲の町が一つ消えると言われています」
「レヴィは知ってるの?」
「当たり前だ。だが、巨龍は10年に一度しか目を覚まさん」
「冬眠的な…?」
「おそらくな」
「多頭龍ですが、名前の通りに複数の頭を持つドラゴンです。首の数だけ異なる属性を持ち、火や水、毒などを吐いてきます。そして多頭龍には死角がありません。一つの首を切っても残った首から攻撃されますから」
「ならまとめて切れば良くない?」
「それが簡単に出来たら苦労しませんよ、主様」
「主よ、多頭龍は国の騎士団が総出で戦うくらいの強敵だぞ?騎士団総出でも命を落とす可能性が強いのだ」
「ということは多頭龍はボス級っと…」
「淡々としているな、フローラ」
「いや?テンション上がりっぱなしだよ?」
「そうか…(それにしては冷静に見えるが)」
「ドラゴンといえば、腐龍とドラゴンの中で最強の暁の鱗竜を忘れたらだめだろ」
「腐龍と、ドラゴンの中でも最強の最強の暁の鱗竜?!何それ?!」
「イグ!主のてんしょんが上がるような話を持ち出すなと、アティを見て学ばんか!」
「あ」
「イグ!!話してもらおうか!!」
「あ〜っ、そうだな……」
次回!ドラゴンの中では最強クラス!最強の暁の鱗竜の強さ
『ドラゴンって言うだけで、主はあそこまでてんしょんが上がるのか……』
『お嬢は戦闘狂ですからね。そりゃあテンション上がりますよね』
『姫君のテンションを上げたのは、アティとイグだがな』
『ごめんなさい…』
『なんか、すまん…』
『仕方あるまい。さすがの主でも最強の暁の鱗竜の強さを聞いたら、引くだろうからな…』
『姫君ならば、むしろやる気になるだろう?あの姫君だぞ、レヴィ』
『……暁の鱗竜が不憫に思えてきたな』




