中級の精霊と水属性の精霊王
更新が遅れました。すみません…
次の話も今日中に書けたらそのまま今日に更新する予定です。
年の瀬の忙しさから更新が遅れますが、待っていただけると幸いです。
拝啓 お父さん、お母さん。
優月です。私の従魔になったアティに水属性の精霊がいる所に案内してもらえるところです!
『てんしょんが高いままだな、主よ』
そりゃそうだよ!精霊王と戦えるかもしれないんだから!
『…………』
レヴィ、呆れないで
『言葉が見つからんだけだ』
「アティ、どこに行けば水属性の精霊がいるの?」
『主様、この奥に僕が管理していた精霊の集う泉への隠し扉があります。そこに案内しましょう。…主様の婚約者は熾天使の愛し子ならば中級と契約できるかもしれません』
「ジーク様、中級の精霊と契約できるかもって!」
「そうか。…そうだといいが」
「大丈夫だよ。ジーク様なら必ず契約できるって!」
「ありがとう、フローラ」
アティが部屋の奥に肉球をかざすと、そこに無かった扉が現れゆっくり開いた
あ、RPGっぽい!!
「アティ!今すぐ行こう!!」
『お、落ち着いてください主様、そんなに急がなくても、ああっ』
私は猫の姿のアティを抱っこして、先を急いだ
その後ろからジークベルト様やレヴィたちも私を追いかけた
「──…すごい」
私は感嘆を漏らす
隠し部屋に着くと、洗礼されていて神秘的な場所で、海底とは思えないほど澄んだ空気が漂い、天井から差し込む魔法の光が水面をキラキラと照らす幻想的な泉があった。
「これは、すごいな」
『ここは僕が認めた者しか足を踏み入れることが許されない、蒼水の聖域です。ここであれば水属性の精霊と契約できるでしょう』
「蒼水の聖域…アティ、契約するにはどうすればいいの?」
『主様は僕よりも魔力をお持ちであり、且つ無属性魔法の無限の聖域という無属性魔法で契約できました。しかし、主様の婚約者は無属性を持ってません』
「………」
『ですが、熾天使ミカエルの愛し子であればその泉に住まう高潔な精霊と縁を結べるかもしれません。……主様、降ろしてください』
アティの言葉に私は床にアティを降ろす
「アティ?」
「……汝の名を」
「…ジークベルト=アーチャーです」
「ジークベルト=アーチャー、そこの泉の前に立ち、目を閉じ祈りなさい」
アティの指示に従い、ジークベルト様は泉の前に立ち目を閉じた
「汝、ジークベルト=アーチャー。水属性の精霊よ、我の声に答え、その姿をその者の前に現さん」
猫の姿のアティがそう言うと、泉が強い眩い光を放ち、精霊が姿を現した。
「………」
私はすぐに鑑定をする
名前:水冠の白鳥
階級:中級
属性:水属性
スキル・能力: 癒しの水(小回復)
水による視界阻害(霧の結界)
その見た目はクリスタルのように透き通った羽を持つ、美しい白鳥の姿だった。
「…俺と共に来てくれないだろうか?」
その精霊は頷き、ジークベルト様の額に自身の頭を寄せた
『…どうやら成功したようですよ、主様』
私はアティのその言葉を聞いて嬉しくなる
「っ、やったね!ジーク様!」
「……これからよろしく頼む、シエル」
「シエル?」
「この精霊の名前だ。…アティ殿、名付けても大丈夫ですよね?」
『もちろんです。精霊は契約者に名前を付けてもらうと、より共鳴できます。僕も主様に名前を付けてもらったので、共鳴していますよ』
「そうだったんだ…あ、ジーク様、名前付けて良いって」
「良かった…」
ジークベルト様が契約した精霊、シエルと何か話してる。…………なにを話してるんだろう
『主様、念話は契約をした者同士以外には聞こえません。僕とのこの会話も主様の婚約者には聞こえていませんよ』
「それは分かってるけど…」
『姫君、良いではないか。公爵も今みたいな姫君のような気持ちになっていたに違いないのだからな』
なんか、モヤモヤする…
『あの中級の精霊に嫉妬か、主』
嫉妬ではない、と思うけど
次の瞬間、泉の奥からゴゴゴ……と地響きのような音が響く。
「なんの音?」
『まさか…先程の精霊を呼び出した波長が、精霊王に感知されたのかもしれません』
「精霊王っ?!」
『目を輝かせるな、主!』
周囲の海水が凍りつくほどのプレッシャーと共に精霊王が泉の上から降臨する。
その見た目は海水で編まれたドレスを纏い、巨大な三叉槍を持つ女神のようだった。
「私の眷属を連れて行こうとする不届き者は誰だ……?」
「っっっ!!」
『…主のてんしょんが上がりきって固まってしまったぞ。アストラル、どう見る?』
『…まずいかもしれんな、精霊王が』
「フローラ、?」
「若造、アストラルの後ろに下がれ。ここはアティと主に任せた方が良い。我らでは精霊王に敵わん」
「…そうですね(アストラルの後ろに下がる)」
『主様、僕の声が聞こえていますか?』
はっ!!聞こえてる!アティ、この精霊王はなんて言うの?
『水神后・アンフィトリテといいます。魔法を無効化にされ、強力な水魔法を放ってきます。アンフィトリテの尋常ではないプレッシャーの前で思い通りに動けないとおも』
「よし、倒してみせる!」
『主様っ?!お待ちくださ、ああっ…』
アティの言葉を最後まで聞くことは無く、私は風属性魔法の疾風神速で加速しアンフィトリテに先手を取る
「これでも喰らえ!光属性魔法発動!神滅天雷!」
ギ○デ○ン級の雷がアンフィトリテに直撃するが、あまり効いていなかった
「このような魔法で私を倒せるとでも思ったか、人の子よ。甘い!」
トライデントを私に振ってくるが、容易く躱す
神滅天雷が喰らわないのならば、次は別の魔法を試すまで!
「次はこれを受け止めてみろ、アンフィトリテ!!火属性魔法発動!灼煌焔滅!」
ギ○グレ○ド級の火属性の魔法がアンフィトリテを襲う。が、少ししかダメージが通らなかった
くぅ〜!!これでも魔法が効かないなんて、楽しい!
「……人の子に対してはやるのだな。だが、これは受け止めきれまい!大渦・の審判!」
周囲のすべての水を超高速回転する刃の渦に変え、巨大な水の竜巻が部屋中を覆い尽くし、触れるものすべてを削り取る魔法のようだ
私はすぐさま無属性結界:絶対防御をジークベルト様たちの周囲に展開し、自分は疾風神速で全て避けた
「わお…この威力、直撃したらあかんやつ…」
「私のこの攻撃を避けただとっ?!娘、何をした!」
「え?無詠唱で避けただけですけど」
「無詠唱…っ?!人の子がその様なこと出来るわけない!!これでも喰らうがいい!潮汐の三叉槍!」
アンフィトリテが手にする三叉槍を振るうと、空間を裂くような衝撃波と共に水の槍が降り注ぐ。水を極限まで圧縮し、光速に近い速度で放たれる巨大な槍だ。
一か八か、私は風と光属性の混合魔法の光速結界で防ぐ
「あっぶな…ここは雷鳴剣でやるしかないか」
『……(姫君が低い声を呟いたということは、このプレッシャーの中でも冷静に分析したのか)』
『これは主の大技が来るかもしれん。皆、主が展開したこの結界から出るでないぞ!』
私は低い声で精霊王に話しかける。
「──水神后・アンフィトリテ、これで終わりにしよう」
次回!最大火力の必殺技で精霊王を圧倒する!
『また主のちーと能力の被害者が増えるかもしれんな』
『低い声を呟いた姫君は、我らには止められん』
『そうですね…。また魔力極限解放を使うかもしれませんよね』
『『…………!!』』
『ヴァイス!その魔法の名を口にするでない!こんな場所で使われたら主の展開した結界があったとしても、耐えるか分からんのだぞ?!』
『落ち着いてください、レヴィ。お嬢は冷静に判断しているはずです。…もしもの場合を考えておかないと』
『それは、そうだが…』
『我らは祈るしかないな。姫君がその魔法を使わないことを………』




