2体目の古の番人に会う前にダンジョンに寄り道して魔物を殲滅させます!
こんばんは!
前回、ついにアストラルを従魔にした優月ちゃん。これでパーティの戦力は最強になったものの、彼女の目下の目標は「世界の危機」ではなく、「純粋にダンジョンを攻略したい!」というゲーマーの欲望でした(笑)。
今回のエピソードは、そんな優月ちゃんの願いを叶えるためのダンジョン攻略無双回です。
全属性・無詠唱チートが火を噴き、魔物をバッタバッタと薙ぎ払う爽快バトルをお届けします!キングスライムが煙になる瞬間をお楽しみください。
そしてもちろん、愛が重すぎるジークベルト様からの「可愛すぎる嫉妬」も炸裂しますよ。公爵様VS従魔たちの愛の攻防戦も必見です。
どうぞ、無双と甘さが詰まった第25話をお楽しみください!
拝啓 お父さん、お母さん。
優月が転生した異世界はRPGのようです。
令嬢ものじゃないんかい!ってツッコミはしたくなる。だって、いかにも乙女ゲームみたいな始まり方だったじゃん!私も乙女ゲーム転生で知識ないのにって言ったよ。
RPGの方が知識あるから乙女ゲームじゃなくて良かったって思うべきかもだけど…
今は2体目の古の番人のところに向かう前に、ジークベルト様と一緒にダンジョンを目指してます。なんでかって?ダンジョン攻略したいから!私の好奇心です!
服装はドレスじゃなくて動きやすい冒険者が着そうな服装に着替えてる。
『お主には誰も逆らえんな』
え?急にどしたのレヴィ
『若造も我もアストラルも、お主がダンジョンに行きたいと発言したら否定せずにそうするかとなったからな…』
レヴィ、呆れてない?
『いや…諦めてるだけだ』
『姫君の好奇心は旺盛だな。我ら従魔は契約者である姫君に従うまで。公爵は惚れた弱みだろうが、こうして連れて行ってくれてるのだからな』
別に良いじゃん…。カイトパパの許しも出たし、RPGと分かったらダンジョンに行きたいじゃん!
『それは分からん』
レヴィ、ひどぉい…
レヴィとアストラルと念話をしながら歩いていると、急に後ろを振り返り立ち止まったジークベルト様の胸板にぶつかった
「ぶっ…ジーク様?」
「……また念話していたのか?俺を放っておいて?」
「…………スミマセン」
「…若造、嫉妬か?」
「……そうですね」
「主は我らの契約者だ。悔しかったら魔物と従魔契約してみるが良い」
「………それは」
レヴィ、すごく煽るじゃん…。
私はジークベルト様を抱きしめる
「ジーク様、嫉妬してくれるのは嬉しいですけど私はジーク様の婚約者ですからね?」
「……分かってる。だがあまり待ては出来ないから、」
そう言いながらジークベルト様は抱きしめ返してくる
「も、もう少し待っててください。心の準備が…」
「…待つよ。……フローラ、今は二人きりだ。先ほどのように砕けた喋り方で話してくれないのか?」
「あー…(そう言えばそうだった)まだ慣れなくて...」
「レヴィ殿たちには普通に話しているのに、俺には話してくれないんだな?」
「うっ…」
まただよ。ジークベルト様が子犬のような目で私を見てくる。私がこの目に弱いってジークベルト様は分かってやってる!絶対そうに違いない!
「フローラと、もっと深く繋がりたいんだ…」
「~っ、分かり、分かったから。そんな目で見てこないで…」
「…可愛いな、フローラは」
「そう思うのはジーク様だけだって…」
「フローラ、俺のことも呼び捨てで呼んでくれていい。レヴィ殿たちのように」
「つまり、ジークって呼んで欲しいの?」
「あぁ、駄目か…?」
「だが断る」
「っ…?!」
そう言って私はジークベルト様から離れ、歩き始める
「……レヴィ、アストラル、ダンジョンに行くよ!ジーク様も早く!」
「…若造、今は諦めろ」
「そのようですね」
全く…呼び捨てで呼ぶなんてハードル高いって!
ようやく目的のダンジョンに着き、中に入る
アストラル、ここには古の番人の気配は感じない?
『感じないな。ここには居ないのだろう』
OK!了解!
ダンジョンと言っても、サージェント家からそう遠くなくて徒歩で30分ほどの距離だよ!
「さてと、魔物を倒しますか」
「主、やる気だな」
「そりゃあ、古の番人に会う前の肩慣らしだから」
「……(俺に能力を打ち解けてくれたからか、前のフローラも好きだったが今のフローラの方が好きだな…)」
「ジーク様?私の顔に何か付いてる?」
「いや…フローラのことをより知れて嬉しいだけだ」
「?」
「このダンジョンは比較的に倒しやすい魔物が多い。だが、油断しないようにな」
「それは承知の上!強い敵が出てくれたら僥倖だけど」
「フローラらしいな」
「じゃあ進んで行こう」
私が先頭に、レヴィ、アストラル、ジークベルト様の順に一列になりダンジョンを進んでいく。
「キングスライムだ!!(この異世界では)初めて見た!」
「主、キングスライムと言えど油断するな。この魔物は魔法を放ってくるぞ」
「え?」
するとキングスライムが氷の刃を飛ばしてくる
「っ、セーフ!キングスライムって水魔法を使えるの?!火魔法じゃなくて?!」
「何を言うか、キングスライムは水魔法しか使わんわ!」
えぇ~、初耳ィ…。あの有名なRPGとこの異世界のキングスライムを比べるとこっちの方が若干大きいな…。冠あるのは一緒か…
「姫君、避けろ!」
「おっとぉ!もう少しで押し潰されるところだった…」
「主、考え事は後にしろ!このまま我が倒してしまうぞ」
「それは駄目!レヴィ、ダンジョンと言っても火魔法使っていいよね?!」
「構わん。アストラルの後ろに控えている。若造も下がれ」
ジークベルト様とレヴィがアストラルの後ろに下がったのを確認し、私は魔法を使う
火属性魔法発動!灼熱煉獄!
キングスライムにメ○ガ○アー級の火魔法を放つ
『……主よ、飛ばすな。若造が唖然としているぞ』
あっ、てへっ!アストラル戦と同じようなテンションで使っちゃった!
「……(これがフローラの真の魔法の威力。もし俺が同じような威力を放てば魔力切れを起こすな…)」
キングスライムは煙となり消え、アイテムをドロップした
「あ!アイテムだ!」
「……やれやれ。主は相変わらずよな」
えーと、鑑定!
水の精霊石の欠片…?従魔進化素材?!
「レアアイテムじゃん!!」
「レアアイテム…?フローラ、それは?」
「従魔の進化素材ですよ!ジーク様!」
「進化素材…」
「進化素材とは珍しいな。姫君は運まで味方に付けるとは」
「偶然に過ぎないって。でも、進化素材かぁ…」
「どうした、主よ」
「いや、RPGで進化素材なんて聞いたことないから...。いやあるにはあるんだけど…」
「はっきりせんな」
「何にせよ、これはアイテムボックスの中に入れておこうかな。いつか使うかもだし」
私はアイテムボックスの中に入れた
「フローラはアイテムボックスを使えるんだな」
「あっ…」
「魔力∞だと使えて当然か。……」
ジークベルト様、沈黙怖いって。言わなかった私が悪いけど、そんな寂しそうな顔しないでよ…
「んんっ(咳払い)気を取り直して次の階層に行こう!」
その後の階層も私は魔法を放ちまくった
ギ○デ○ンを3回、メ○ガ○アーを2回、そしてイ○グラ○デを5回。レヴィとアストラルは普通だったんだけど、ジークベルト様は唖然としてたよ。何でだろうね?
『お主の放つ魔法が規格外と言うことが、若造も身に染みただろうな』
「……(フローラの魔力∞は凄いな)」
「次が最下層かぁ…。なんか手応えなかっ…」
最下層の部屋に入る手前、私は言葉を止めた
アストラル、あの大きな黒い蛇は何?
『……あやつが古の番人の四番目の強さを誇る、ヘイズだ』
「はぁ?!アストラル、このダンジョンに仲間の気配は無いって言ってたよね?!」
『長く眠っていたせいか、鈍ったのかもしれん』
「ちょっと、目線逸らさないで?!このダンジョンに居るなんて聞いてないって!!」
私は左肩に乗っているアストラルを両手で持ち上げ、アストラルの体を上下に揺さぶる
「姫君、落ち、着けっ…」
「落ち着けるわけないでしょ!蛇だよ?!蛇!!」
「フローラ、大丈夫か?」
「大丈夫じゃない!蛇の魔物なんてテンション上がっちゃうから!!」
「あ、そっちか…」
「主は心配いらんな…」
「ジーク様たちは、ここで待ってて!あとアストラルをお願い!」
ジークベルト様にアストラルを手渡し、私は最下層のボス部屋に入った
「巨大な蛇…これは楽しめそうだね」
5mか6mある蛇は初めてだけど、従魔にしてみせる!
次回!ヘイズとバトル開始!チート能力で圧倒してみせますわ!
『主、油断するなよ』
大丈夫だって!
『姫君、毒に気を付けろ』
毒?あぁ、蛇だから毒あるんだ…
『毒を喰らえば即死してしまう』
即効性ありすぎ…でもテンション上がってきたァ!
『やれやれ…もう何も言うまい』
第25話、お読みいただきありがとうございました!
「いや、令嬢ものじゃないんかい!」という優月ちゃんのツッコミに、読者の皆さまも心の中で頷いてくださったでしょうか(笑)。優月ちゃんの魔力無限チートが、RPGのダンジョン攻略で最高のカタルシスを生み出してくれて、作者も書いていて楽しかったです。
そして、ダンジョンで見つけた「水の精霊石の欠片」!RPGで永続強化アイテムや進化素材を見つけた時の、あのテンション、共感していただけると嬉しいです。今後の攻略にきっと役立つはずです!
しかし、平穏なダンジョン攻略は、最下層で一変します。
まさかの『変遷の番人』ヘイズがダンジョンに潜んでいたことが発覚!
次回、ついに古の番人との直接対決が始まります。
ヘイズの持つ「火属性無効化」の能力と、即死の毒は、優月のチート魔法でも通用するのでしょうか?
次回、「変遷の番人」ヘイズとの激突!規格外チートの限界点にご期待ください!




