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どうやら異世界に転生したようです~平穏に生きたいのにイケメンな双子の兄はシスコンでした。おまけに第一王子から招待状が来たので、平穏は終わりそうです。

この物語は異世界ファンタジーです。主人公の頑張る姿(と、イケメン双子の兄の溺愛)を温かい目で見守っていただけると幸いです。

少しでも続きが気になる!と感じたら、画面下の★での評価をぜひお願いします!

目を覚ますと、知らない天井だった。いや、天井よりカーテンとか付いてるお姫様みたいなふかふかのベッドのやつ。(伝われ)


明らかに私の部屋じゃない。あ。申し遅れました。私は優月です。って自己紹介してる場合じゃない!まずは状況確認しないと!


「よっこらしょ!っと」


体を起こし、部屋を見渡す。

………うーん。私の趣味じゃないね。女の子全開のキラキラした部屋は憧れた時期もあったけど

とりあえず自分の容姿を見よう!話はそれからだ


「びっ、美少女…!」


鏡の中に居たのは、クリーム色のセミロングにサファイアみたいな綺麗な青色の瞳。つり目だけどおそらく誰もが目を奪われる美少女。うん。私の容姿じゃない、別の誰かだ。


はっ…!もしかしてこれはいわゆる異世界転生ってやつなのでは?そしてこの見た目は転生系である悪役令嬢で婚約破棄とかあるやつなのでは??まぁ生憎私は乙女ゲームの知識はないんですけどね…


[コンコン]


おっと、ドアがノックされた。メイドさんが起こしにきたパターンか?


「お嬢様、おはようございます。もう起きられていたのですね」


メイドさんも美人ね~…さすが二次元。


「お嬢様…?」


「えっと…申し訳ないんだけど、私の名前を教えて欲しいの。自分が誰だか分からなくて」


「?!お、お嬢様、私の名前も分からないのですか…?」


「そうですね…」


「誰か!お嬢様が記憶を失われて!誰かー!!」


あー…なんか大事になっちゃったな



ー家族総出で私が寝ていた部屋に集まってきたー



「フローラ、記憶がないって本当かい?!」


この子の両親かな?美男美女っすね。お父さんは黒髪短髪で吸い込まれそうなくらい綺麗な深い青色の瞳でお母さんはこの子と同じクリーム色のロングにエメラルドの瞳をしている。

ん?フローラ?


「私たちのことも覚えていないの…?」


「……はい」


あ、悲しませてしまった。でも本当にごめんなさい!私、あなた方のこと知らないんです!だって中身はどこにでもいるオタクなんです!!


「フ、フローラ…僕たちのことまで?」


「そんな…」


顔が良く似た2人が落胆している。双子なのかな


「あの、私の名前って…?」


「……すまない。取り乱してしまったね。君はフローラ=サージェント。伯爵家の長女だよ」


「フローラ=サージェント…」


は、伯爵家~?!って、爵位は低いのかな?


「そして僕たちは君の双子の兄だよ。僕が長男のアシェル。アシェル=サージェント」


アシェルお兄さんイケメンっすね!お父さんと同じ黒髪短髪でエメラルドの瞳はお母さん似!!身長は180cm越えてそう。声も低くていい声してますね~


「僕はレーヴィ=サージェント。アシェルの弟になるね」


レーヴィお兄さん…アシェルお兄さんと顔が瓜二つじゃないっすか!しかも同じ黒髪短髪でエメラルドの瞳!どっちがどっちか分かんなくなるやつ!あ、でも声はレーヴィお兄さんの方が若干高いか…?


「思い出せた?」


アシェルお兄さんが心配そうに見つめてくる。

いや、その…思い出せるも何も、初めて聞きましたけど


「…ごめんなさい」


「無理に思い出そうとしなくていいよ。ゆっくりでいいから、ね?」


レーヴィお兄さん、やっさし~!


「ありがとうございます、レーヴィお兄様」


「っ!フローラの笑顔可愛い!」


??なんか、微笑んだだけでレーヴィお兄さんが胸を押さえたんだけど、既視感あるね?どこで見たことあったっけな


「フローラ、僕には笑ってくれないのか?」


「え?」


アシェルお兄さんが子犬のような目で見てくるんですけど、どうしろと。笑えばいいのか?


「…こう、ですか?」


さっきより多分ぎこちなく微笑んだけど


「っ!!」


ガッツポーズしましたね。なんなんですか、この双子は


「「呆れた顔のフローラも可愛い…!」」


次は声が揃ったよ。なんか怖いよ


「フローラ、今日はゆっくり休みなさい」


お父さんは私の肩に手を乗せ、心配そうに言ってる。フローラ、家族に愛されてるんだね


「ありがとうございます、お父様」


両親はお互い支えながら部屋から出ていった。相当ショックなんだろうな…。まぁそうですよね。娘がいきなり名前が分からなくなって親のことも覚えてないなんて、驚かない方が無理っすよね~…


「フローラ、今日はもう部屋で休む?」


アシェルお兄さんが私に問う。

うーん…部屋に籠りたいけど、どうしようか?


「僕がサージェント家を案内しようか?」


次はレーヴィお兄さんが提案してくる。

案内してもらうか?いやでも、迷惑じゃ…


「フローラ、遠慮はしなくていいよ。フローラのためなら案内くらい容易いさ」


レーヴィお兄さん…!イケメンだ!(?)


「レーヴィ、お前はずるいな」


「アシェルは仕事があるだろ?」


「仕事?」


「アシェルはこの国、サコヴィナ王国の騎士団第一部隊隊長で僕は同じ騎士団の第三部隊隊長をしてるんだ」


「騎士団…」


「サージェント家は代々、優秀な騎士を輩出していて王国の騎士として仕えてきた由緒ある家系さ」


ま、マジすか…サージェント家凄いな。いやちょっと待って?情報量多くない?両親は美男美女で双子の兄も瓜二つなイケメンで尚且つ騎士団隊長。フローラも美少女………私が思ったことを言わせてください。…なんで、乙女ゲームに転生したお嬢さん方は名前を聞いたりしてあの乙女ゲームか!ってなるの?そうはならんやろ!もう一度言うけど、私は!乙女ゲームを!あんまりプレイしたことないから!知識がない!!オタクにとって知識がないのは由々しき事態の状況だ!


………ま、なんとかなるやろ。多分。

もうなんとかなる精神でやりきるしかない!


「フローラ、百面相をしてたけど大丈夫か?」


「だ、大丈夫ですわ。アシェルお兄様」


「百面相しているフローラも可愛かった」


「…………」


あれだ。この双子の兄は私が、フローラが何をしても可愛いって言う。シスコンだ!!

しかし本当に、この先ちゃんとやっていけるだろうか…不安になってきた。


「フローラ、この屋敷を案内するよ」


レーヴィお兄さんが手を引いてくれる。

イケメンに手を引かれる日がやってくるとは…

感無量。(心の中で合掌)



拝啓。お父さん、お母さん。

どうやら私、優月は異世界に転生したようです。一人っ子だった私にイケメンの双子の兄ができました。この双子はシスコンでした。この先、不安しかありませんがなんとかやろうと思います。


「そういえば、フローラ。君に招待状が来てるんだった」


「へ…?」


「第一王子から、直々にね」


レーヴィお兄さん、ウィンクしてる場合じゃないっすよ。キランって、星が見えた気がした。


第一王子から招待状?!なんで?!



次回!フローラ、第一王子に会う!?

デュ○ル、スタ○○イ!


本日もお読みいただき、ありがとうございました!「さえ」です。

無事、第1話の投稿が完了しました!

主人公・優月フローラは、憧れの異世界転生を果たしたものの、知識がないせいで「悪役令嬢モノ」かどうかすら判断できないという、なかなか不運なスタートを切りましたね。

しかも、転生早々、イケメンな双子の兄たちから容赦のないシスコン溺愛を受けて、平穏ライフへの道のりは遠そうです……。

そして最後に届いた、「第一王子からの招待状」!

次回は、いよいよ王都へ向かい、さらにドタバタな運命に巻き込まれていきます。

「デュ○ル、スタ○○イ!」の続きがどうなるのか、ご期待ください!

・ 作者からのお願い

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それでは、また次話でお会いしましょう!

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